10月22日(水) アシタバ

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アシタバの花がまだまだ元気でした。図鑑的には10月まででも、たぶん来月も見られそうな気がします…という出だしが本題ではないことは明らかです。
写真が甘くて悔しいのですが、拡大すると襟足から背中、脚の付け根や腹の節などが金茶色の毛で蔽われていて豪華です。お腹の長さは遠目でもわかるので、そんな特徴からすればこれはキンケハラナガツチバチ(注)だと思われます。
アンテナの長さで雌雄を見分けるというものの、頭を花に突っ込んでしまって、判別ができません。草木だけで手一杯のくせに、蝶(20日)やら蜂やら、寄り道がおもしろくて困ります。写し込むべき部位はわかったので、次はボケなしで参りましょう。

<補注> リンク先の11枚目写真で「ムシ4号」としています。なお、その上(10枚目)の「ムシ3号」は金毛ではない、「ただの」ハラナガツチバチです。

過去のきょう 2024 アポイカンバ 2023 アメリカシモツケ 2022 シュウメイギク 2021 センニチコウ・ファイアーワークス 2020 坊ちゃんカボチャ(セイヨウカボチャ) 2019 ヤクシソウ 2018 モミ  2017 ツルグミ 2016 トチュウ 2015 ジュウガツザクラ 2014 マルバノキ 2013 パパイヤ 2012 ホトトギス 2011 アメリカヅタ 2010 トリカブト 2009 オキナワスズメウリ 2008 ウラハグサ(フウチソウ) 2007 ケショウビユ(イレシネ・ヘルブスティー) 2006 ホソバアキノノゲシ 2005 シャクチリソバ 2004 ベニバナトキワマンサク

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10月20日(月) リコリス・オーレア

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きのうのプリンセス駅伝に聞き慣れない会社が出ていました。クラフティア…テロップで福岡県の会社だとはわかっても、いったい何屋さんですか。
へえぇ、九電工が今月に社名変更したばかりだそうで、名門の名前がこんな軽いものになっていいのか!と義憤に駆られました。しかし、ユニフォームは伝統のまっ黒に黄色帯が胸に入っていて、安心というか物足りないというか、微妙です。
で、こちらは黄色に黒です。リコリス・オーレア、自分で食傷気味(↓)に思っていたら、クロアゲハが助演に馳せ参じてくれました。おとなしいはずの蝶なのに、寒さが来る前の栄養補給中なのかせわしくて、どうにか静止画像を得たら、その翅にはずいぶんと欠損が目立ちました。もう10月も下旬で、この蝶の活動期間も終わりです。

<リコリス・オーレアの過去記事・掲載順>2004年8月26日 ☆ 2005年9月6日 ☆ 2008年9月2日 ☆ 2010年9月19日 ☆ 2010年12月10日 ☆ 2021年8月25日

過去のきょう 2024 ハカマカズラ 2023 ローズマリー(マンネンロウ) 2022 ネコハギ 2021 ダイモンジソウ 2020 オカノリ 2019 ハチジョウアザミ 2018 ツクバネ  2017 アベマキ 2016 ホンカイドウ 2015 ユーカリ 2014 ネコノチチ 2013 ラクウショウ 2012 ヤクシソウ 2011 キクダイダイ 2010 サルビア(サルビア・スプレンデンス) 2009 アオノリュウゼツラン 2008 イワダレソウ 2007 アケビ 2006 アキギリ 2005 キダチチョウセンアサガオ(八重) 2004 ゴールデンピラミッド

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9月29日(月) フジバカマ

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きのうのジュズダマがここに5回目ならば、フジバカマは7回目の登場です。夕方の風がめっきり涼しくなって、異常な夏も9月で終わってくれそうです。ジュズダマがきれいに色づき、フジバカマが咲き出して、美しい季節が無事に来ました。
さて過去を振り返れば(↓)、フジバカマの初収録はブログ初年度(21年前)のこの時期でした。草木初心者にもこのぴらぴらは気になって、いろいろ調べています。その内容に忠実ならば、フジバカマの花序部分だけでは植物写真と言えないのは承知でも、今回はベニシジミの動きに注目しました。何枚も撮ったのに、彼(前翅の先が鋭角に尖っているのが雄)はこの狭い一区画だけを舐め回って離れません。
画面右端の枯れたところも、もちろん下側の蕾部分も無視するのはわかります。しかし、左手前の大きな区画はけっこう花盛りそうなのにそちらへも移動しないのです。花の蜜は鮮度が決め手さ!とでも言いたげで、両方を千切って舐めてみても味覚音痴の爺さんはさっぱりです。ベニシジミがとても賢く見えました。

<フジバカマの過去記事・掲載順> ☆ 花序 : 2004年9月20日 ☆ アサギマダラと花・葉・茎 : 2007年11月3日 ☆ 花・葉・茎 : 2009年11月3日 ☆ 花と葉 : 2014年10月31日 ☆ 綿毛、枯れ葉と茎 : 2017年12月12日 ☆ ススキ・オトコエシとの競演 : 2020年11月15日

過去のきょう 2024 コシオガマ 2023 スギノハカズラ(アスパラガス・デンシフロルス、アスパラガス・スプリンゲリ) 2022 アメイシャ 2021 ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ) 2020 ツクシハギ 2019 ムクノキ 2018 ネズミノオ 2017 マルバハタケムシロ 2016 ミルトニア・スペクタビリス・モレリアナ 2015 ヤマホタルブクロ 2014 アオツヅラフジ 2013 マツヨイグサ 2012 ククイノキ 2011 ナツユキカズラ 2010 スズムシバナ 2009 オオハナワラビ 2008 クロサンドラ 2007 マイヅルソウ 2006 ハエドクソウ 2005 ヒガンバナ 2004 ハゼラン

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9月28日(日) ジュズダマ

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ジュズダマをここに載せるのも5回目(↓)となると、脇役が必要になります。と言うか、カマキリにはいつも冷たいコメントばかりしています。
今回のシーンだって、日陰に潜んだところは賢くても、そもそもジュズダマに寄る虫はいるものでしょうか。「ジュズダマはね、風媒花なんだよ、虫さんは来ないよ!」と呟いてみたものの、まったくなにを考えているのか、不動心の権化です。
そこで話を主役に戻せば、殻(苞葉鞘)の黄色がきれいでした。かつ、10月も来ようというのにまだ花(正確には雄シベ)が見えています。つまりは、もしかしてお節介な虫がノコノコやって来て、我慢強い旦那にきょうの糧を与えてくれるかも…と、話はやっぱり脇役に戻ってしまって、ジュズダマさんには深くお詫びをしておきましょう。

<ジュズダマの過去記事・掲載順> ☆ 開花状態と葉 : 2004年7月18日 ☆ 真っ白になった実と完全に枯れた葉 : 2011年2月6日 ☆ 雄花と雌花 : 2013年7月31日 ☆ 緑・茶・黒・白など各色の実 : 2013年10月1日

過去のきょう 2024 バッコヤナギ 2023 ヨレスギ 2022 トウオオバコ 2021 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2020 エゾリンドウ 2019 ルリマツリモドキ 2018 シクンシ 2017 アカガシワ 2016 ヤマボウシ 2015 クレロデンドルム・ウガンデンセ(ブルーエルフィン) 2014 ナンテンハギ 2013 ヒッコリー 2012 ツルマメ 2011 メヒシバとオヒシバ 2010 セイヨウカラハナソウ(ホップ) 2009 シオン 2008 チョウジタデ 2007 カンボク 2006 ヤマジノホトトギス 2005 ケイトウ 2004 セイタカアワダチソウ

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8月17日(日) ヒツジグサ

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久しぶりのヒツジグサです。ただ、この写真を選んだ一番の理由は花から飛び去ろうとするキゴシハナアブです。かつてはミズアオイの花でじっくりと吸蜜していてくれたのに、ヒツジグサはお気に召さないのか、つれなくプイッと去ってしまいました。
そこで草木ブログらしく話を花に戻すと、この写真の撮影時刻は14:10です。まさしく未の刻に開花し始めています。この水草の名前由来が「午後2時ころに咲く」と「午後2時ころに萎む」の相反する二つに割れていることに悩んではいるものの、図鑑的な解説は前者がメジャーだし、自分の見かけた数もそちらに傾いてきた感じです。
水温とか日照具合で開花具合には違いが出そうでも、咲くにせよ萎むにせよ概ね未の刻は絡んでいます。自分では「ヒツジ(の足跡)グサ」などという珍説まで打ち出してはみたものの、まあだいたいは午後に咲いている花なのでしょう。

過去のきょう 2024 オオバキハダ 2023 オオアメリカキササゲ(ハナキササゲ) 2022 ハナシュクシャ 2021 カルドンとアーティチョーク 2020 ハブランサス・チェリーピンク 2019 グロッバ・ウィニティ(シャムの舞姫) 2018 アカギ 2017 フシノハアワブキ 2016 カナリーキヅタ(ヘデラ・カナリエンシス) 2015 ハマナツメ 2014 ショウジョウソウ 2013 イヌザクラ 2012 モミジアオイ 2011 ニクイロシュクシャ 2010 チドメグサ 2009 バリバリノキ 2008 オオダイコンソウ 2007 フシグロセンノウ 2006 サボテン(緋牡丹) 2005 ルドベキア・タカオ 2004 シンツルムラサキ(ツルムラサキ)

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8月7日(木) ムラサキ

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先年のとても残念なムラサキの写真をリカバリーです。ヤマトシジミも助演してくれて、かなりの自然状態での撮影であることをことさらに強調しています。
ただし、残念ながらというか当然にと言うか、保護栽培の一品です。こういう稀少品を野山でふつうに見ることができたら……来世に期待するしかありません。
そう思って見るせいか、花の白さが目に滲みます。葉の緑だって本当に元気そうで、やれやれ、そのうち人間も保護されないとこんなに健やかに暮らせなくなるのか、待てよ、いまのエアコン漬けの毎日こそが保護「栽培」か、と情けなくなりました。

過去のきょう 2024 セイヨウカジカエデ 2023 プシコトリア・プンクタタ 2022 ヘリコニア・カリバエア 2021 ハナウコン(クルクマ・ペティオラータ) 2020 タコノアシ 2019 イヌハッカ(キャットニップ) 2018 ヤマナシ 2017 アベマキ 2016 サワシバ 2015 ネムノキ 2014 ケイビラン 2013 ムラサキナツフジ(サッコウフジ) 2012 バアソブ 2011 ハナスベリヒユ(ポーチュラカ) 2010 ミツバ 2009 リキュウバイ 2008 タンキリマメ 2007 ミヤコグサ 2006 オモダカ 2005 ツユクサ 2004 ナツズイセン

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番外編 : 夏のヒラヒラ・モゾモゾ・チュンチュンなど

ヒラヒラものの番外編は八重山以来で、思い返せば礼文島ではヒラヒラものをまったく撮っていません。虫がいないわけではないでしょうに、不思議なことです。
そんな礼文ミス(笑)はさておいて、夏は虫さんたちの天下です。ここ数年の在庫写真のなかから、名前を探し出せた(やや自信薄)ものを並べておきます。
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20140703
<クスサン> 親は日本全土にいる大型の蛾で、その幼虫です。こんな見かけから、幼虫時代はシラガタロウという愛称を持っています。
20110807
<ヒメアカタテハ> 前に一度、翅裏だけの姿を収録しています。たしかに裏側も美しいものの、名前からして今回の写真は不可欠です。
20140716
<スズメ> いやあ、爺も仲間に入れておくれよ…とうらやましくなりました。
150506
<ツユグモ> 前にこれと似たハナグモが餌を待ち構えているところを見ましたが、今度のツユグモはしっかりと蜂(種類不明)の頭にかぶりついていました。
20140615
<メイガ類の幼虫> 不用意に枝に触ると、心臓にはとても有害なことがあります。
20180717
<ヨツスジハナカミキリ> これも再登場組で、前は葉柄付け根を舐めていて、「なにやってんの?」とおちょくったのに、今回はしっかりと花粉を堪能していました。
Minois_dryas
<ジャノメチョウ> 落ち着きのない蝶で、大きな(幅3~4cm)くせにジッとしていません。そもそもボンヤリした柄なのに、輪をかけて朦朧とした写真になりました。
20160718
<マドガ> 翅の中央にある白斑を窓に見立てた名前です。(ここからはうまく撮れなかったので写真は拡大不可です)
20170706
<シラホシカミキリ> 広葉樹の葉が好きなカミキリムシです。
20140703_20250803152901
<ウラギンヒョウモン> 後翅に裏に入る銀白色の斑が最大特徴なのに、撮り損ないました。日本全土の草原に出没するそうで、次に見かけたら裏です、裏。

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番外編 : チャイロオオイシアブ

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喬木であるキハダの樹上からこんな風体の輩に見下ろされるとけっこうビビリます。その葉幅は少なくとも3~4cmはあるはずで、このむくつけきお兄さん(実際の雌雄は不明)の迫力は半端ではありませんでした。
人は刺さないし、害虫を補食するいい子だとはあとで知りました。さらに自然環境の良好な林縁を好むそうで、今度見かけたら握手してあげましょう。

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番外編 : ヤマガラ

Sittiparus_varius
山雀と書いてヤマガラです。シジュウカラに代表される野山で見る小鳥類をカラと称し、漢字だと雀をあてます。漢和辞典でも「雀」は音読みで「しゃく・じゃく」、訓読みは「すずめ」しかないので、「から」と読むのは慣用ということでしょう。
去年の夏、ジョウビタキの雄を見ていて、似た場所だったのでまたかと思いました。かつてはこの2種を混同したことがあり、あまり進歩がありません。
ただ、こうやって各方向からジトッと見るとジョウビタキよりも表情が長閑です。そのわりに後頭部の縦一文字はその筋のお方みたいで、アンバランスというかチグハグというか、ワタシの貧弱な鳥リストではコミカル部門の上位ランクです。

<補注> 営巣中らしくて、嘴にはなにか羽毛状の物体を咥えています。ということは雄かなと考えたものの、ヤマガラの雌雄は外見上の区別がないのだそうです。

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番外編 : 逆さ水芭蕉+α

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水辺の草ですからねえ。特に威張るほどの画像ではなくても、あ、面白いな…と。
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で、そんな水辺をうろついていたら、ゲゲ、長~いヤツがズルズルズル~と高速移動してました。速すぎて、お尻方面(画面右側)はなんとか捉えたものの、頭(左側)はずいぶん遠くに行ってからようやくパシャリ。
ヤマカガシは噛まれるとヤバイ(注)蛇なので、向こうが逃げてくれて幸いでした。

<補注> かつてカナヘビを飲み込みそうだったシマヘビは無毒です。
<追録> ヤマカガシを載せてみたら、野山ではもう少し見かけやすいアオダイショウを載せ忘れていたことを思い出しました。(撮影:2024年6月7日)
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