11月18日(火) サネカズラ

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繁みから漏れた光の輪を背景にするというあざとい技です。バックは黒が見やすいと一貫して思い続けているくせに、たまにこんな遊びもする柔弱爺です。
この摩訶不思議なサネカズラの実に初めて驚いたのはブログ初年度のことです。あれからはや20と1年、年の経過より歳の積み重なりに辟易します。
ただ、どれだけ時間が経ってもこの実を大切に思い、できるだけきれいに撮ってあげようと思う心を失いたくありません。あ、うちの伴侶さんが呼んでます。「ちょっと、マイナカード更新用のワタシの写真、撮ってぇ」…う、手が震えます。

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11月17日(月) オオバギボウシとコバギボウシ

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オオバギボウシのこのような枯れ姿は過去にも一度取り上げました。ならばなぜ再掲かと言えば、撮影時期が1カ月半も早いからです。日中の気温がまだ20度を超えたりして、11月も夏か!?とビビるのに、ギボウシ類はもう完全乾燥状態です。
したがって、新鮮なミイラをじっくり見て、前回は無神経だったオオバギボウシとコバギボウシの違いを確認できます。まずは「オオ」ですから背丈が違います。ただ、都合良く両方が並んだ場所に恵まれなくて、茎ののびやかさで表現してみました。
そんな証拠不足に比べると、あとの2点は「物的証拠十分」です。その1 : 果(花)柄がコバギボウシ(↓)の倍はあります。ゆえに芸術的曲線美です。
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その2 : 莢の長さもコバの倍ほどあります。黒くて平たい種の寸法は両種ほぼ変わらないので、その入り具合・並び具合によって莢の長短差が明らかです。
となると、両方の種をポッケに持ち帰った場合に区別ができないわけです。困ったぞとは思ったものの、来春に育ちだせばわかるでしょ、と最後がいい加減です。

<既収録のオオバギボウシ・掲載順>2009年7月5日 : 花と茎 ☆ 2010年6月26日 : 茎・蕾・葉(トコロに絡まれて倒伏しそう) ☆ 2011年2月1日 : 割れた莢となかの種(本文中リンク) ☆ 2013年11月28日 : 黄葉 ☆ 2017年7月17日 : 花
<既収録のコバギボウシ・掲載順>2005年7月19日 : 花・葉(斑入り種) ☆ 2009年7月11日 : 花・葉 ☆ 2015年10月13日 : 実と種

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11月9日(日) イレックス・エレガンス

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佇まいはまるでモチノキ(Ilex integra)なのに、葉の鋭い鋸歯が邪魔です。全縁を意味するintegraが種小名なのにトゲトゲがあってはおかしな話です。
そこでモチノキ+鋸歯で調べていくと出てきたのがイレックス・エレガンスでした。その学名はI. integra 'Elegance'で、つまりモチノキの園芸種になります。刺々しさが「優雅」とは異な感覚に思えても、「全縁=つまんない、鋸歯あり=お洒落っぽい」という美意識もありかなと、偏狭爺さんにしては大らかな気持ちで受容しておきます。
人の背丈くらいにまとめやすそうだし、これからの時期には庭に賑わいをもたらしてくれるし、「ちょいヒネった」庭木が欲しいという需要に応えてくれる一本です。

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11月6日(木) カイトウメン

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これが高級綿の素かぁ…と感慨新たです。暑い季節に花を咲かせ、それが晩秋にはこのようにプンプクリンの実になり、そのあとで殻が枯れてパックリと開くと、なかに純白の綿があふれんばかりというサイクルがこれで繋がりました。
前に、普及タイプの綿であるキヌワタの記事で、綿類の播種から収穫までのリズムに触れたことがあり、それに比べるとやや遅めには感じます。高級だからゆっくりかと僻みっぽく考えるよりは、スタート(播種)や土地柄の違いが影響しそうです。
面白いのは各段階でカイトウメンの葉の印象が違うことです。今回は緑みをずいぶん失いかけていて、収穫時にはまた新鮮な色を取り戻したように見えます。高級だから復元力も強いのではなくて、これも環境の違いと考えるのが無難でしょう。

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11月5日(水) カワラケツメイ

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おや、きれいな叢(くさむら)だこと…と近づいたら、キリキリと捩れて割れた黒い莢が見つかり、カワラケツメイの晩秋はこんなに美的なのかとうれしくなりました。
赤と黒がひしめくなか、いかにもカワラケツメイらしい葉が若緑色のままに元気です。先月中旬だと、このような色の対比はありませんでした。これから霜枯れて倒れ伏すまで、かなり期間限定の見せ場に立ち会えた幸運に感謝です。

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10月29日(水) ハクサンボク

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同属のガマズミの実は山でのおやつになるのに対し、これだけいい色になってもハクサンボクの実は酸っぱすぎてあまりいただけません。あるいはフォルムもこの紡錘型からは大きく抜け出すことができず、なにかあと一歩の感がありました。
しかし、この日のこの「抜け感」には惹かれました。女性のお化粧ではこの「抜け感」がとても大切らしく、コスメの宣伝文句には繁く登場します。
なるほど、古稀を過ぎた爺さんが心揺すられてバシャバシャやるわけで、この輝くような透明感は美に直結しているのでしょう。ということは、そのうち「ハクサンボクのエキスから作りました」みたいな化粧品が登場……するわけはないですか。

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10月24日(金) ハマゴウ

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地を這う性質のハマゴウの、その鎌首をもたげたような2本の枝だけに迫ってしまったことが反省点です。もう少し匍匐性の全体像も入れ込むべきでした。
そんな懺悔が必要になった理由は、このうすらボンヤリした色・形の実をなんとかわかりやすく撮りたかったからです。後ろに1個だけ、黒くなった実は見えていても、大勢はこのうすらボンヤリの姿をやや色濃くしたまま年を越してしまいます。
そんな冬の姿と、そしてこの果実を生み出す夏の花とをつなぐ画像をようやくとらえることができました。かつ、夏の記事には冒頭の反省を覆すような追録画像を挟んだことも思い出しました。案外やるじゃん=はた衛門さん!と態度急変です。

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10月17日(金) ウツギ

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ウツギについては、花の散り方に文句をつけたり、枯れきった実を時事ネタに引っかけて笑ったり、ちょっと斜に構えていたことを反省しながら撮った一枚です。
まだ幾分の生気を残した実は、頭についた花柱痕がまだ割れず、小リンゴ状です。もっとも正体はカラッカラの蒴果なので、食べてみる気は起きません。
そんな実よりも、きょうの主題は葉でしょうか。今季の命を失いかけ、風に舞い散る一歩手前には滅びの美学があります…ん、単なる自己投影ですか。
まあ、有り体に言えば過去記事が1月と6月しかなかったわけで、まずは秋の様子をカバーできました。あとは春の芽吹きをとらえて、ウツギ卒業と参りましょう。

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10月13日(月) ハス

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ちょっとした工芸品です。「はた衛門作」と偽ってみますか。しかし、このオブジェの真の作者は自然と言うべきか時間と言うべきか、要は池の辺で見たまんまです。
それが証拠に、茎はまだしっかり緑です。これがひと月前だと、蓮台(花托)とその穴に嵌まっている実はこうまで乾かず、実はまだ黄色で、いかにも「食品」でした。
そう言えば、先月からお店には蓮根が出回っていて、蓮根の走りはまた蓮の実の季節でもあったのです。しかし、蓮根のようにどこにでも並ぶモノではなくて、来年の9月は蓮根産地の道の駅あたりを捜してみねば…と、先の長い話です。

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10月11日(土) オオチゴユリ

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おお、思い切り真っ黒になったねえとオオチゴユリの実を褒めながらの撮影です。ただ、夏には緑色の実がもっと多かったので、途中の脱落者もいたようです。自然の落伍なのか、あるいは動物に食べられたか、確かめる術がありません。
Disporum(チゴユリ属)というのはホウチャクソウを代表にして人間の食には不向き(危険)です。しかし、鳥はそういう植物も平気な場合があるし、小動物も案外に毒抜きして食べていたら面白いのに…と荒唐無稽なことを考えてニヤつきました。
さて、前回はこのスタイルの良さに絡めて言及したオオタニくんが、PO地区シリーズではまったく冴えません。おかげでフィリーズとは第4戦までもつれ込み、延長の末、相手エラーで薄氷を踏むような勝ち抜けでした。お気楽に「オオタニくんすごいねえ、ドジャース強いねえ」と楽しみたい爺さまは、血圧上がりそうで難儀です。

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