6月8日(月) チリアヤメ

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チリアヤメの実が大量のタネをバラ撒き始めました。つい先日までは頭が蓋で塞がれていたのに、熟すとそれが勝手になくなる仕掛けでした。
花(果)茎はまだ張りを保っていて、風で揺れるとタネ入りの筒を振り回してタネを散布します。これはかなり「恐ろしい」と評すべき繁殖力です。
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先月のうちはまだ緑色の莢が多くて、熟すのは秋なのだろうと思っていました。
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ところが今月に入るとにわかに麦わら色の実が増えだし、上記の散布システムが働き始めました。拙宅で鉢のなかに撒き散らす分には一向にかまわなくても、弾みで転がったものが思わぬところで咲き始めたら責任問題です。芽吹いたその年には開花までいかないので、再来年、近所をしっかり監視しなくてはなりません。

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6月4日(木) ユスラウメ

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地球さんは台風一過という言葉さえ忘れたようで、大雨は過ぎ去ってくれたものの、ドヨンの空が継続中です。なので、光線強烈だった日の撮りおきです。
ユスラウメの実は姿も味も大好きで、このブログを始めてすぐに取り上げました。そして実の登場二度目はやや奇をてらって雫を宿した姿でした。
そんな過去があっての三度目登場ですから、なまじっかなものは出せません。ああ、ここに埋もれていたい…。これだけ豪華な稔りは初めて見ました。

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6月1日(月) カリン

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小さな実が赤と緑の染め分けになっていました。まるでこれから赤く熟すのかと思わせる様子でも、カリンの実は梅雨時の若緑色が秋に黄色く色づくだけです。
若葉が赤みを帯びる草木というのはあって、あれは太陽光や虫から自分を守るための経過措置と言われています。生長してそれら外部要因に打ち勝つ体力がつくと、赤みを捨て去り、光合成に有利な緑色を強めるという仕掛けです。
そこから類推するに、カリンの実が赤を纏うのも、葉と同じ動機なのでしょう。そう思って見直せば、たしかにお陽さま方向だけが色づいています。賢いものです。

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5月30日(土) ロニセラ・フラグランティシマ

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花が振りまく香りを楽しむ季節(2~3月)はアッという間に過ぎ去り、気がつけばこんな真っ赤な実が目立っていました。梅雨に入る前に写せて幸運でした。
そして、初めて実の形を知ったことで、「ヒョウタンボク」を名乗る和名(標準和名も別名も)を記事タイトルに使わない選択が正解だったと満足です。本来のヒョウタンボク、あるいは別種のオニヒョウタンボクの実は、まさに「瓢箪」の形容がピッタリなのに対し、フラグランティシマのそれはくたびれた男性のあれを思わせます。
もっとも、学者先生たちも「フグリノキ」とはしにくかったことでしょう。その苦衷に思いを致せば、舌を噛みそうなカタカナ名前も笑って許せるというものです。
また、半落葉の葉がきれいに更新されていたのもうれしいことでした。今シーズンは梅雨前のこんな若々しい葉の掲載が少なくて、少しだけ気分が高揚しました。

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5月22日(金) エレモフィラ・ラケモサ

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1年前の写真と大差ないカットです。しかし、今回はタネ(果実)が主役です。
もしかして去年もできていたのを見逃したか?と、当時のファイルをくまなく探したものの、1粒たりと写ってはいませんでした。木自体はそれほど生長したようには見えないのに、確実に2年目の体力が備わっていたのかとホクホクです。
ただ、ウチにはいまエレモフィラが3本あって、ほかの2種では今年の花後もタネのタの字さえ見当たりません。志木の屋外で実生を試すのが無理なことはわかっていても、せっかくできたラケモサのタネ…形や色合いだけは見届けたいものです。

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5月15日(金) ヒロハカツラ

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枝についている実を見ればカツラだろうとは思うのに、葉が邪魔です。カツラの葉とは思えないサイズだし、そのせいで実まで隠されてしまうところでした。
ヒロハカツラが標準和名であっても、葉の縦寸・横寸の対比だけでいうならレギュラーのカツラもかなり丸くて、「広葉」と言えなくもありません。そのせいか、ウチワカツラという別名もついていて、たしかにその方が葉のサイズ感を表せそうに感じます。
ただ、団扇とも形容しきれないのはふつうのカツラよりも目立つ鋸歯のせいです。本当の団扇ならここは当て紙できれいに縁取られています。そんなこんなで、単純にオオバカツラでどうだろうと思うのに、ことはそう簡単ではないのでしょう。

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5月12日(火) アカバナルリハコベ、イソフジ

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<おが記30> 1カ所だけではなく、少なからぬ数の群生がありました。見てはならぬものに出会ってしまうのも現実です。父島ならまだしも、南島まで…。
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そんなお邪魔虫に比べると、イソフジはまだ小笠原の空気に似合います。父島では背丈を超えるほどに大きな株があったし、吹き曝しの南島でも肩丈はありました。
豊穣の稔りを見せていたのに、南島は一切のものがお触り厳禁です。貼り付けたお豆拝見写真は、前の日、父島の海岸で撮ったものです。砂地にたくさん落ちていたし、たわわな豆の房を楽しみ放題だったので、南島で涎を垂らさずに済みました。

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5月3日(日) ハスノハギリ

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<おが記21> 樹上かなりの高みに不思議な黄色い物体を見つけて、しみじみと眺めました。最初は変わった形の花だと思いました。ただ、穴が空いてやや平たい球状物体には継ぎ目がまったくなくて、これを花びらと見るのはどうも無理です。
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ハスノハギリはだいたいが大きな木で、この変な物体に手が届きません。かつ、3カ所で見かけたのに、どこの樹下にもなにも落ちていなくて、分解できません。
なので、あと付けの資料確認になりましたが、これは実でした。夏に花が咲き、秋に結実するそうで、4月まで半年ほどもこうして奇態を見せてくれるのでした。
英語圏ではこの木をlantern treeと称するそうで、苞がここまで愉快な形に変化するとは面白い性質です。かつてこの姿を生で見ないまま、どこかで鬼太郎パパなどと覚えたものの、これからは迷わずこれをランタンと見ることにします。

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4月28日(火) オガサワラビロウ

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<おが記16> 父島の森のなかです。オガサワラビロウが繁り放題で、朽ちた葉が折り重なって、レッドカーペットならぬブラウンカーペットでした。
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そんな道の先で青い塊を一つだけ拾ったときは、なにかの鳥の卵に思えました。少し歩くと、傷の入ったものを見つけ、なぁ~んだと笑い合いました。
オガサワラビロウの葉が島の建物の屋根を葺くのに使われたのは昔のことで、いまは公園の四阿にその姿を残すだけでした。とても涼しげです。
260428liv_boninensis3海岸から山を見上げると、斜面にオガサワラビロウが目立ちます。高さが20mまで育つのがふつうのビロウとの違いの一つと知っても、計測できないのが無念でした。

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4月27日(月) オオハマボウとモンテンボク(テリハハマボウ)

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<おが記15> 八重山でもチラホラ見かけた(あちらでの呼び名はユウナ)ものの、季節も悪かったし撮影条件も良くなくて、写真はあきらめました。対するに4月の父島はオオハマボウ祭状態でした。海に近い平地では大きな木が花期でした。
こちらではカイガンイチビと呼ばれることもあるそうで、なぜこの大きな木がイチビ?と悩みましたが、朝開いた花が夕刻には赤くなって萎む=一日花のイチビでした。
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去年の実が殻になって残る木もあって、これを撮影できたのは幸運でした。この実から落ちた種があちこちに芽生え、生息域が内陸部=山に広がって性質が変化したのがモンテンボク(テリハハマボウ ↓)で、小笠原固有種となりました。
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小笠原では山=ほぼ岩場なので根は張りにくく、枝振りにもそれが現れます。種小名glaberが示すように葉は無毛(塩害対策が不要)化し、陽光に輝きます。
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ただし、一日花という性質は母種の血をそのまま引き継いでいました。

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