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7月13日(月) セイヨウサンザシ

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葉はずいぶんとサンザシっぽいのに、若い実の形がふつうのサンザシよりは平たいのが意外でした。西洋と聞くとスッとしているだろうという思い込みです。
それでも実の姿を確認できたのはうれしいことで、いままでセイヨウサンザシは八重(つまり実ができない)の園芸種で花を楽しむばかりでした。今度の春にここに立てば、本来の白い一重の花(メイフラワー)の撮影ができるはずです。
しかし、サンザシとセイヨウサンザシだけで「どこがどう違う」などと騒ぐのは恥ずかしい話で、世界には1,000種とも言われる野生種があるらしいのです。原産種とされるものだけで200近い種類があげられていて、きょうの写真には虚無感が漂います。

<当ブログ既収録のCrataegus(サンザシ属)・種小名abc順> ☆ C. arnoldiana : アーノルドサンザシ ☆ C. chlorosarca : クロミサンザシ ☆ C. cuneata : サンザシ ☆ C. laevigata : セイヨウサンザシ ☆ C. mollis : モリスサンザシ ☆ C. pinnatifida var. major : ミサンザシ(オオミサンザシ)

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7月12日(日) ハタザオギキョウ

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背景でわかるように、ちょっとした野道です。なのに、いかにも花壇みたいな派手な光景だし、胸丈ぐらいに育っていて、紫の衝立を思わせました。
そう言えば、20年前はこれを見て筋トレに励んだものでした。あの記事以降もずいぶん鍛錬したのに人間鯉のぼりは見果てぬ夢でした。そしてこのごろはと言えば、ある日、懸垂ができないことに気づき、ムキになって1回はできるようになりました。
いやいや、話は己の肉体劣化ではなくて日本の自然が乱れる恐怖です。大きな花壇であれば美しい外来種も、野山に逸出してしまうと危険物です。特定外来生物に指定する国も出ているらしく、日本でも早めに危うさを周知すべきと感じます。

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7月11日(土) ジョウザン(ジョウザンアジサイ)・碧のひとみ

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三日にあげずひとみさんを掲載(初回6月20日、二度目6月26日)してやや照れても、追録で片付けるにはどうにももったいない発見をしてしまったのです。
そもそもは半月以上も咲いている上にまだ蕾も上がってきていて、地味ィ~(装飾花なし)だけど楽しいねとレンズを向けたのでした。ところがその画像をモニターで拡大してみたら、あれれ、お前さんの雌シベはいったい何本あるんだい?
そもそも歯ブラシ状の雄シベ(概ね10本)も変だったのに、雌シベは5本(6本のものも)ありました。萼のなかの子房は1個のくせに柱頭が分かれるタイプです。
柱頭が単純に1本ではない花としては、ツゲ(3本)とかウシハコベ(5本)を過去に取り上げています。さてこれは子房のなかにタネが5個できる意味なのか、うまく実ができることへの期待が膨らみます。もっとも、植物園でさえジョウザンの結実を見ていないという記事も見かけて、この先、希望と不安が相半ばです。

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7月10日(金) ニジノタマ(セダム・ルブロティンクツム)

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3月の末にも同じ鉢植えの様子を記録していて、茎の存在など感じさせないおチビさんでした。それが100日ほどでこんなノッポさんになりました。
いやいや、テーマは背丈より色です。上でリンクした記事の本題は冬の姿でした。見事に真っ赤で、「虹じゃないし」とかブツクサ言っています。で、こうして半年眺めてみて、いまなら「長い時間軸で虹なんだね」と微笑むことができます。5月のうちだと、まだ葉先に照れたような赤みがあったのに、それもすっかり消えました。
残念だったのは花をつけなかったことです。咲くには株の充実がある程度必要らしくて、よしよし、今年はうんと体力をつけて、来春は頑張ってみましょうか。

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7月9日(木) イヌシデ

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イヌシデの枝にたくさんの実が下がっていました。ただし、人間はもちろん鳥たちもノーサンキューの実です。誰も手を出さないまま、秋遅くには枯れて散ります。
そのころだと形がハッキリしなかった実が、果苞から顔を覗かせていました。柱頭の痕跡がしっかり残っていて、これが子房であることを示しています。
…と書いていて、イヌシデはずいぶんと軽視してきたことを反省です。つきあい始めがブログやHPを始めたころだったせいで、雌雄異花だとか知らずにいました。仲間のアカシデクマシデについてはわりと真面目に勉強したのに、申し訳ないことです。
ただ、草木がうれしいのは、反省をいつでも受け入れてくれることです。今回の写真は光線具合はイマサンでしたから、早めに仕切り直し画像を加えたいものです。

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7月8日(水) ザクロソウ

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畑地の隅を見慣れない草が埋めていました。茎の頂部を飾っている粒々とか、艶めいてスマートな形の葉とか、自分の記憶に似たものがなくて戸惑います。
もっとも、そんな特徴があるので正体は調べやすく、これはザクロソウだろうと判断しました。お初にお目にかかります。畑や道端がテリトリーの一年草でした。
さて、名前がわかると「どこがザクロ?」となります。茎頂の粒々がザクロの実に似る?と考えてもそれは無理筋で、葉の艶や形からのネーミングでした。
惜しかったのは開花には早すぎたタイミングです。最初は実かと思った粒々はどうも蕾らしく、盛夏から秋にかけて5弁の白い花(じつは萼)を開くようです。そろそろ梅雨も明けるでしょうし、カラッと気持ち良い日にここを再訪したい気がします。

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7月7日(火) 熱帯スイレン(ブルー・インディアン・ゴッデス、ナンクワック)

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熱帯スイレンはいままでここに5種類(↓)取り上げています。しかし、そのどれでも萼がこんなに目立つことはありませんでした。と言うか、温帯スイレンも含めてスイレン類に萼があったんだァ…というとても情けない感慨に浸っています・涙。
当然にこの萼を面白がる人はいるわけで、特にタイではこのスイレンをナンクワック(招き猫)と呼んで縁起物みたいに愛好するそうです。このタイ語が音としてかわいらしいからか、園芸種としての本名ブルー・インディアン・ゴッデスより有名です。
たしかに、ゴッデス(女神)に爪(萼の先端)は似合わないし、茎も異様に太くて頑丈そうで、さて、次に出会ったとき、自分はどちらの名を思い出すか楽しみです。

<過去収録の熱帯スイレン・掲載順>2013年3月16日 : 品種名未詳 ☆ 2014年3月20日 : 品種名未詳 ☆ 2015年10月9日 : ブルーギガンティア ☆ 2016年12月20日 : 品種名未詳 ☆ 2025年10月30日 : ミセス・エミリー・グラント・ハッチングス

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7月6日(月) ノコギリソウ

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ノコギリソウとセイヨウノコギリソウ、二つの見分けを覚えたつもりで併載してから10年以上経ったのに、まだ迷っています。お棺に入るまで迷い続けそうです。
今回の被写体でハッキリ言えるのは、葉表に艶(照り)があって、そこが軟毛で覆われて粉白色に見えるノコギリソウとは違うということです。ただ、葉の刻みは鑢(やすり)というほど複雑には切れ込んでいなくて、ギリギリで鋸の範囲に見えるのです。あるいは花もセイヨウと断じるほどクチャッとはしていないように思えます。
ということで、さあどっち?という判定=きょうのタイトルはセイヨウなしにします。ノコギリソウ属(↓)というのは自然交雑もしやすいようで、在来品(ノコギリソウ)は環境的に隔絶して育てるべしという法律を作ってほしいと真面目に思います。

<収録済みのAchillea(ノコギリソウ属)・種小名abc順> ☆ A. alpina : ノコギリソウ(本文中リンク) ☆ A. alpina subsp. camtschatica : シュムシュノコギリソウ ☆ A. filipendulina : キバナノコギリソウ ☆ A. millefolium : セイヨウノコギリソウ ☆ A. ptarmica subsp. ptarmica : オオバナノコギリソウ

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7月5日(日) ダリア(レモンカード)

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きょうは英語とお料理の勉強です。このダリア、園芸品種名がレモンカードです。レモンには噛みつく余地がなくて、問題はカードです。どうしてこれが札?
ふーん、カードはCardではなくCurdでした。発音記号はkə́ːrdなので、向こうの人がちゃんと発音してくれたところで「札」に聞こえます。ややこし~い。
そのCurdってなんじゃ?と思えば、卵やバターにレモン汁を加えて作る凝乳で、パンやスコーンに塗るそうです。もしかしてケーキとかで食べたことあるかも…。
やれやれ、ダリアのネーミングも大変です。雪乃ちゃんに微笑んだり、炎球で巨人の星を思い出しもしました。おっと、ナイトオウルではすでに英語学習をしていました。美しさを楽しみながら、笑ったり勉強できたり、ダリアはなかなか便利です。

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7月4日(土) シロツメクサ(クローバー)

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なにもそんな半端な花に吸い付かなくても、ほかに新鮮そうだったり開花状態の良いものがあるじゃないですか。モンシロチョウって視野狭窄のケがあるんですか。
と言うか、シロツメクサが吸蜜の対象なのかぁと新鮮に驚きました。子供のころ、花かんむりは作りましたが、この花に吸いつくなんて思いもしませんでした。
あわてて百花蜜の代表的な採取対象を調べたら、クローバー(シロツメクサ)はしっかりとメンバー入りしていました。今度、花を舐めてみなくては!

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7月3日(金) チリアヤメ

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球根が自分で土のなかに潜るという過程を観察したいものです。四周ガラスの鉢があればできそうな気がしますが、大儀なので掘り起こした球根で納得します。
写真のチリアヤメは球根ではなくタネから育てました。土の表面にテキトーに散らしたのが24年の10月7日で、年のうちに発芽したものの、25年は猫草みたいにツンツンのびるだけ、開花を見たのは今年の4月18日、播種後18カ月半のことでした。そんな長い時間をかけて、キミはジワジワと潜り続けていたのだねえ。
1mmほどの小さなタネが土中に根を下ろし、その根のなかには牽引根という丈夫なものがあり、それが深くのびたあとに縮む:::するとできかけている球根の赤ちゃんが沈む:::また牽引根がのびて縮んで下に引っ張る:::という繰り返しで、球根の下側は地表から4cmのところまで降りたのでした。掘り起こすにあたって茎を引っ張ってもビクともしなくて、植物のこういう巧みな仕掛けにはもう感動するしかありません。

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7月2日(木) ナワシロイチゴ

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ナワシロイチゴの開花から結実に至る過程がわかりにくくて、まるで理科の教科書を真似たような説明写真を作った(既存記事に追録)ことがありました。
そんな小学生みたいなことをしたあとでも、この花はなかなか理解しにくいのです。パッと開いて虫寄せするのが花の役目でしょうに、こうして意地でも開きません。まるで詰め襟の軍人さんみたいに花びらを立てて雄シベを束ねます。開かなくてもこの色なら虫が寄ってくるかと言うと、こうして撮影していてもそれは見かけません。
もしかして虫が必要ない風媒花かと調べても、そんなことはないようです。「ダメよ~ダメダメ」なんていう古いギャグを思い出して、草っぱらで苦笑いしてしまいました。

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7月1日(水) クロバナモウズイカ

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かつてのように、この属のメンバーとしてビロードモウズイカしか知らなかったら、まさかこれがVerbascum(モウズイカ属)だとはわからず、右往左往したことでしょう。
という生意気な言い方のわりには、ビロードモウズイカ以外にはシロバナモウズイカシルバー・ムレインしか同属メンバーの収録は増えてはいません。それでも、この2種のおかげでモウズイカ属の特徴範囲をつかむことができ、今回のクロバナモウズイカの理解にもつながった気がします。
まず初歩的なところで、黄色い花がなぜクロバナかという部分です。この理解にはシロバナモウズイカ(草丈やつくりがわりと似ている)が役立ちました。かつ、写真の雄シベが焦げ茶≒黒という飛躍も、白と黒の対比ネーミングと理解できました。
そして茎のゴツさはシルバー・ムレインで味わっています。かつ、上の写真下側にはシルバー・ムレインやビロードモウズイカにつながるニュアンスの葉が見えていて、個々には違いが大きくても、総合的はVerbascumなんだねえと得心です。

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