« 2026年1月 | トップページ | 2026年3月 »

2月28日(土) アングラエクム・ベイチィー

260228ang_veitchii
お、この長ァ~い距、、、アングラくんだね、君は…。長くてもピンと立ち上がってくれて、後ろに隠れるように垂れ下がっていたパイセンと違って性格いいね。
はいはい、葉もちゃんと2列になって、アングラエクム属のお約束をはずしていないし、唇弁がタルーっと緩くて大きいのもセオリーどおり、優等生です。
ただ、お名前がやや冴えません。ベイチィーってなに?と思ったら、昔の英国の植物学者さん(J. Veitch)への献名でした。そして、先行収録している2種は200種ほどもあるAngraecumの原種だったのに、ベイチィーくんは19世紀末には登録された古い交配種だそうで、そういう作出品グループも50種くらいは楽に勘定できそうです。
蘭の世界の深さというのはさすがのもので、絶対に踏破できない世界があるということは、たぶん人間を謙虚にする素晴らしい事実なのでしょう。

過去のきょう : 2025 ヤエムグラ および2024~2005年2月28日へのリンク

| | コメント (0)

2月27日(金) ヤマナシ

260227pyr_pyrifolia
グニグニグニッという音が聞こえそうです。短枝というのはたいがいこんな凝縮された感じになりやすいものの、夏、ヤマナシが盛大に実をぶら下げている姿を思い出せば、この樹種はかなりの精力絶倫系なのだろうとうらやましくなります。
その短枝の先で膨らんできた冬芽は、芽鱗による装甲が硬くて、このなかにあれだけの花や葉が詰まっている混芽方式だとは思いにくい形です。芽も枝も、どちらもギュッと圧縮したような、とても濃密なイメージにあふれています。
初の出会いから17年、実と花しか見上げることのなかったヤマナシ(↓)について、ようやくその土台というか基点に気づくことができて、少しだけ満足です。

<ヤマナシの過去記事・掲載順>2009年9月7日 : 落ちた実の試食 ☆ 2011年4月30日 : 満開の花・葉・枝 ☆ 2013年8月15日 : 落ちた実と樹上の実 ☆ 2018年8月7日 : びっしりの実

過去のきょう : 2025 シレネ・ユニフロラ・バリエガタ および2024~2005年2月27日へのリンク

| | コメント (0)

2月26日(木) ウメ(蘇芳梅)

260226pru_mume_suou
画面右下に貼り付けた矩形がなにかと言えば、これがWeb上で「蘇芳」とされている色で、16進カラーコードで#a84562と指定するとこうなります。
さて、園芸種名・蘇芳梅とされている梅の花がホントに蘇芳色かどうか見比べると、今朝の自分の気分だと「まぁいいか」でした。その甘さの下地にはハナズオウがけっこうド・ピンクの花なのに蘇芳を名乗っているのを見過ごしてきた弱みがあります。
もっとも、染めの場合にはその染め汁に浸す時間・回数で発色度合いがかなり変わるので、浅く浸けたらあんな色合いなのだろうとは思うわけです。
あれに比べたら、この梅はかなりの暗赤色(蘇芳の大括りな色分野)に見えて、一番好きな鹿児島紅には半歩及ばないところがまた慎ましやかに思えます。

過去のきょう : 2025 サルココッカ・コンフサ および2024~2005年2月26日へのリンク

| | コメント (0)

2月25日(水) ミドリサンゴ(アオサンゴ)

260225eup_tirucalli
あ、これでしょ、葉っぱ!! 出てもすぐ落ちるという話ばかりで端(はな)から諦めていたのに、かなり運の良いお人なんですねえ、はた衛門さん。
とは言いながら、前の掲載からは干支がひと回り以上していました。それだけの年数、見つけられなかったのだから、シツコイというか、苦労はしたわけです。
そしてその間(かん)、ミドリサンゴから採れた石油が実用化というニュースはなかったような気がします。そうこうしているうちにガソリンは安くなってしまって、日本人の危機感は雲散霧消してしまいました。働き過ぎのお姉さまも善し悪しです。

過去のきょう : 2025 アロマティカス および2024~2005年2月25日へのリンク

| | コメント (0)

2月24日(火) ヘンヨウボク(クロトンノキ)・リュウセイ

260224van_oosterzeei
大温室ではわりと見かけやすいのに、いつも撮りそびれていました。背景が単純でないと、この斑入りの細葉がスッキリ写らないという悩みがあったのです。
ヘンヨウボクはその名のとおり、「葉」の色・形の「変」異幅が大きい「木」で、過去掲載(↓)ではそこに花も加わって、かなり振り回されてきました。そして、恐ろしいことにその7番目ではついに園芸種に踏み込み、そのノリで今回も同じ素性です。
ただ、アケボノは戦前に日本で作出された過去が明らかなのに対し、今回のリュウセイ(流星)はいつ・どこの誰が作ったのかが不明らしいのです。因みに学名を見ると、その園芸種名はVan Oosterzeeiで、読みも意味もわかりません。おそらくこの横文字はどうやっても加工できないので、どなたかが日本用の名を創作したのでしょう。
困るのはそれをこうやって取り上げている素人で、多くはクロトン・リュウセイとかリュウセイクロトンとか、和名のヘンヨウボクを無視してくれています。しかし、それでは和名優先の自己ルールが泣くので、きょうのタイトルは意固地な自己流です。

<ヘンヨウボクの過去記事・掲載順>2005年2月14日 : ふつう型、赤・黄2色 ☆ 2010年2月14日 : 鉾型、緑・黄2色、花 ☆ 2014年1月12日 : 細型、黄・緑・赤3色 ☆ 2014年2月9日 : ふつう型、赤・黒2色 ☆ 2014年3月19日 : 軍配型、緑・黄2色、花 ☆ 2016年8月31日 : クロトンモドキと似た葉色 ☆ 2021年1月10日 : 成葉と若葉(アケボノ)

過去のきょう : 2025 デンドロキルム・コッビアヌム および2024~2005年2月24日へのリンク

| | コメント (0)

2月23日(月) スクテラリア・コスタリカナ

260223scu_costaricana
花に既視感があって、その線を必死に思い出そうとしました。自分の過去ログを掻き分けていくと、出てきたのはヒメノウゼンカズラでした。しかし、花の色と立ち上がる咲き方は共通でも、シベが邪魔です。葉もまるで違って、赤の他人でした。
そこで花筒の形をじっくり見直し、タツナミソウ属にあたりをつけて捜していったら、Scutellaria costaricanaに突き当たってようやく正解でした。コスタリカーナですから南米に産するわけだし、柔らかい葉のわりに常緑低木とされていました。
日本の園芸業界ははた衛門と同じように花序の形に目を付け、その冠みたいな姿から女王の木とか王様の木とか呼ぼうとしているようです。うーん、同じ罠にハマった身で反対はしにくくても、ここは学名を頑張って覚えるしかないでしょう。

過去のきょう : 2025 チリアヤメ および2024~2005年2月23日へのリンク

| | コメント (0)

2月22日(日) カイガンショウ

260222pin_pinaster
てっきりふつうのアカマツだと思いました。そしたら名札を見つけて、そこにはフランスカイガンショウとありました。漢字なら仏蘭西海岸松です。厳かです。
そんな松、あるんかい!?と調べたら、地中海周辺一帯を本拠とする喬木で、樹高は20~30mにも及ぶのでした。世知辛い関東平野では暮らしにくいのか、背丈も本来の半分ほどだったし、原産地でなら直立するはずの幹がヨタっていました。
お肌まで荒れ気味で…と思ったらそれは元々の性質だそうで、その色も日本で見るアカマツよりは一段階明るめです。また葉が2本1セットであることはアカマツと同じでも、長さはこちらが倍以上あり、あるいは横枝が繁く出ることも特徴のようです。
そして、標準和名はフランスなしでした。覚えるには「仏蘭西海岸松」のインパクトが有効なのに残念です。一方、学名Pinus pinasterをはた衛門的に理解すると「松のなかの松」みたいになって、姿も名前も、なかなかたいしたヤツなのでした。

過去のきょう : 2025 ウメ(小梅・信濃梅) および2024~2005年2月22日へのリンク

| | コメント (0)

2月21日(土) ペペロミア・アルギレイア(シマアオイソウ)

260221pep_argyreia
ホントに西瓜に見えるよなぁとニンマリです。この植え込みを見かけたとき、愛称であるスイカペペをすんなりと思い出すことができました。
そして、学名後半のアルギレイアもどうにか出てきました。白いストライプが銀色に見えなくもなくて、元素記号Agからこの種小名を類推しやすいのです。
対するに、標準和名のシマアオイソウはいまだにスルッと出てきません。葵じゃないよねという反感があるし、シマが島だったか縞だったか、紛らわしいのです。どこの島の産だったか思い出そうとしても出てこなくて(原産地は南米北部)、あぁ、縞々のシマね、と認識し直すのは悔しいことで、シマシマアオイソウと呼びたくなります。

過去のきょう : 2025 ファネラ・アウレイフォリア および2024~2005年2月21日へのリンク

| | コメント (0)

2月20日(金) インドグス

260220cin_burmannii
明らかな三行脈がニッケイ属の証です。ただ、属の代表(名前的に)であるニッケイに比べると、葉色がずいぶん明るいし、葉質は少し薄めです。
その葉色や葉質で言えば似ていると思ったセイロンニッケイと比べてみると、これはまた葉形が思い切り違って(セイロンが丸々しい)いました。
ということで属メンバーをあたっていったら、これは初めて収録するインドグスでした。ですか、クスン…。というオヤジはやめにすると、別名にはジャワケイヒとかジャワニッケイがあって、そうか、あっち方面産のシナモンなんだねと納得です。
こうして開花は見ることができたので、次は実の撮影が課題です。

過去のきょう : 2025 サンショウバラ および2024~2005年2月20日へのリンク

| | コメント (0)

2月19日(木) ファウカリア・チグリナ(四海波:しかいなみ)

260219fau_tigrina
あざとくソソってくれる多肉ちゃんです。その白いオヒゲはなんのため?
このファウカリアという属は初めての収録になります。…とか勿体つけて言うのは恥ずかしいことで、ハマミズナ科(↓)には属が120以上もあるのです。この白いオヒゲさんが属すFaucaria(業界ではフォーカリアの読みが多数派)を含めてまだ6種にしか出会えていない駆け出しくんは、隅っこでイジケるしかありません。
面白いのはこの属の和名は「○○波」が多数派であることです。因みにFaucariaの本義は「顎」で、この四海波の種小名はtigrina=「虎」なので、学名を直訳するなら「虎の顎」だろうし、英語圏でのこの多肉ちゃんは「虎の歯」とか「サメの歯」とか呼ばれていると言います。日本人の感性ってやっぱり特殊なのですかね。

<このブログに収録済みのAizoaceae(ハマミズナ科)・属名ABC順> ☆ 耐寒マツバギク(ルミナスレンジャー:Delosperma) ☆ ヘラマツバギク(リビングストンデージー:Dorotheanthus) ☆ マツバギク(Lampranthus) ☆ ハナヅルソウ(Mesembryanthemum) ☆ ツルナ(Tetragonia

過去のきょう : 2025 オレガノ・ケント ビューティ および2024~2005年2月19日へのリンク

| | コメント (0)

2月18日(水) ハオルチア・ピリフェラ

260218haw_cooperi_v_pilifera
窓系のハオルチアのなかでもその明るさが抜群です。「窓」なんていう通な言葉を覚えたコンプトニアナと比べても、その透明度は際立ちます。
そんな窓の美しさで言えば、ハオルチアに目覚めるきっかけになったオブツーサ(雫石)はさすがの輝きです。もっとも、葉の形・サイズは品種ごとに微妙に違い、このピリフェラの方がふくよかだし大きめで、明るさを強く感じる要因なのでしょう。
系統的にはオブツーサやベヌスタと同じくcooperi(未収録)の変種です。ただ、ベヌスタはモフモフの毛だらけで、とても兄弟には見えません。さらにピリフェラは黄色い大きな花をつけるそうで、いやはや、嵌まったら怖い沼ではあります。

過去のきょう : 2025 カンツバキ および2024~2005年2月18日へのリンク

| | コメント (0)

2月17日(火) コモチクジャクヤシ

260217car_mitis
これで色が茶色なら、量感も長さも、まるっきり縄暖簾です。そう言えば縄暖簾との縁も途絶えてウン十年、あの路地裏の居酒屋、もうないだろうなぁ。
という懐旧談はコモチクジャクヤシとはなんの関係もなくて、ズドーンと高いこの椰子の木のてっぺん辺りから花穂が垂れていました。カプセルのような蕾がパカリと開くと黄色い花(雄シベか)が現れ、それが順に緑色の実を結び、黒く熟します。
この実が熟し尽くすとコモチクジャクヤシの命は尽きるのだそうで、アオノリュウゼツランほどの壮絶さはなくても、高さが10mにもなる椰子の木が、原産地(インドシナやジャワなど)の森でバタン・ドスンと倒れるさまはさぞや豪快なことでしょう。

過去のきょう : 2025 ネコヤナギ および2024~2005年2月17日へのリンク

| | コメント (0)

2月16日(月) マーガレット

260216arg_frutescens
2月も半ばまで来て、きのうなんて春を通り越して初夏かという陽気でした。春と秋という季節は日本から消えるのだという噂が信憑性を増してきます。
にしても…です。これ、2週間も前から満開状態で、寒さには滅法強いのです。花が似ているというフランスギクシャスタデージーは逆立ちしてもかないません。
そして、昔々、こわごわ収録したピンクのマーガレットの口直しと言わんばかりに純白の花です。マーガレットとはそもそも真珠の意味だそうで、これぞ真打ちです。
葉の裂片が少しばかり太めですが、これは変化幅があるようだし、和名モクシュンギクの春菊の葉にはかなり近い感じです。かつ、種小名frutescensが意味する「低木状」の株下もしっかり写し込んで、ようやくこれでひと安心です。

過去のきょう : 2025 オステオスペルマム・サンシャインシリーズ および2024~2005年2月16日へのリンク

| | コメント (0)

2月15日(日) ベゴニア・パルチタ・グレイスルブラ

260215beg_partita_cv_gracerubra
ベゴニアというのも深い世界なのだと月並みな溜息をついています。葉も花も小ぶりのこれはBegonia partita ‘Gracerubra’とされ、つまりベゴニア・パルチタの園芸種グレイスルブラ(優雅な赤)…と、ここまではすぐにわかったのです。
なので、親にあたるB. partitaってどんな顔をしているのか調べたら、それはB. dregeiのシノニムだとWFOは言うのです。あれ? ドレゲイなら前に収録しているぞと見直したら、たしかに花のつき方や切れ込みの強い葉形がそっくりでした。
ならばグレイスルブラの種小名もdregeiになるのかというと、それがどう捜してもわからないのです。親の名前が変わったら子にも及ぶのか、親は親、子は子の名乗りでいいのか、なんだか国会でもこんな話、していましたかね。あ、違うか・笑。
ということで、学のなさに涙しつつ、きょうのタイトルは夫婦別姓ならぬ親子別姓としておきます。「優雅な赤」を滲ませた花が「おバカさんね」と笑っています。

過去のきょう : 2025 モチノキ および2024~2005年2月15日へのリンク

| | コメント (0)

2月14日(土) コチョウラン(スンダコチョウラン、ファレノプシス・アマビリス)

260214pha_amabilis
温室の鉢に添えられていた名札を「ん?」と見直した自分を褒めたい気持ちが半分、こんな基本も知らなかったのかと落ち込みたい気分が半分です。
そこにあった名はPhalaenopsis amabilisでした。胡蝶蘭(注)は台湾のビーナス(自分的な学名の覚え方)、つまりPha. Aphrodite ssp. formosanaだったはずなので、これは種小名から違っている別モノということになります。
調べると、弔事用の胡蝶蘭の多くはこれだそうで、たしかに花びらの白具合に迷いがありません。和名がスンダコチョウランと知っても、これはネットでもほとんどヒットせず、事実上の死語みたいです。因みにスンダってなにかと思ったら、スマトラ島・ジャワ島・ボルネオ島あたりを指す言葉でした。ここらが原産地のようです。
さてもいまごろかい…と己を嘲りつつ調べたら、Phalaenopsis恐るべし、原種だけで60~70種が名を連ねていました。この深い世界に立ち入る根性の持ち合わせなどあるわけもなく、ただ大温室での巡り会いだけを楽しみにしておきましょう。

<補注> 上述の事情から、過去記事のコチョウラン(↓)についてはすべて詳細不明としておきます。(並びは掲載順)
2010年2月11日 ☆ 2011年1月16日 ☆ 2013年5月20日 ☆ 2021年7月16日

過去のきょう : 2025 マキシラリア・バリアビリス および2024~2005年2月14日へのリンク

| | コメント (0)

2月13日(金) ハイビスカス・コーラルホワイト

260213hiv_coral
ハイビスカスと言えば真っ赤な花です。寅さんの第25作はそのものズバリ、「ハイビスカスの花」がタイトルで、真っ赤な花がいろんなシーンに登場しました。
なのにこれ、純白です。いや、赤以外の色目だってここには何種か載せたし、アーノッテアヌスなんてずばり白花でした。ただし花柱が真っ赤でした。対するに今回はそこも純白で、葯にピンクが残るのは惜しくても、そこは見ないであげましょう。
レモンフラミンゴと同じく、フウリンブッソウゲが片親のようで、レギュラー品に比べると白い花柱が少し長めです。ただ、夏の沖縄で(今回は温室撮影)もしこの白花に囲まれても、赤い花の傍らで幸せだった寅さんほどの笑顔は出ない気がします。

過去のきょう : 2025 クフェア・メルビラ および2024~2005年2月13日へのリンク

| | コメント (0)

2月12日(木) ローズマリー(マンネンロウ)

260212sal_rosmarinus1
ローズマリー、侮りがたし…いまごろそう気づいたオマヌケです。ウチのローズマリーはヘロヘロと枝の生長方向が定まらず、御し難いヤツと冷たく見ていました。上の写真はまさにそのタイプで、公園の大きな植え込みです。
260212sal_rosmarinus2
ところが、なかにはシャキーンと兵隊さんみたいなローズマリーもあって、うーん、気持ちいいし扱いやすいけれど、なんか味わいに欠ける気もします。
260212sal_rosmarinus3
そしてこちらはもうカオスです。枝が横に這うだけでは足らず、垂れ下がります。こんな壁際でなかったら、地面をのたうち回るつもりでしょう。

というわけで、ローズマリーはざっくり3タイプに分けられるのでした。1枚目写真から順に、半匍匐性、立性、匍匐性と呼び分け、一つひとつのタイプにはいくつかずつの品種(おそらくは園芸品種)が存在します。たとえば、このごろ収録した白花品(Rosemary ‘White’)は立性グループのメンバーで、仲間には’Miss Jessopp's Upright’とか’Tuscan Blue’などがあるという具合です。
そこから敷衍するに、ローズマリーだけであと10回とかはここに登場させなければいけない話になります。いやあ、老い先短い人間にそれは酷すぎます。見分けだって、枝や葉にはほぼ差がなくて、花がないときはどうするよ?なのです。
という情けない裏話の開陳をもって、今回の記事が「ローズマリー総括編」にならないものかと姑息な目論見をしているはた衛門です。

過去のきょう : 2025 エピデンドラム・コリーフォリウム および2024~2005年2月12日へのリンク

| | コメント (0)

2月11日(水) アフリカハマユウ(インドハマユウ)

260211cri_bulbispermum
身の丈六尺の男が野面で果てたらこんな骸になりそうで、まだまだ野晒しになるつもりはないくせに、しんみりと見入りました。腰丈ほどに大柄で丈夫だし、常緑多年草で耐寒性は高いとされるのに、凍結や霜害でこうなることがあるようです。
もっとも、地中の球根までは傷んでいないはずですから、春にはまた復活して、あの豪快な花をボンボンと咲かせることでしょう。
そう言えば本当のインドハマユウにはまだ会えません。早くここに収録し、今回を含め3本の記事のタイトルは「アフリカハマユウ(俗称:インドハマユウ)」と訂正したいのに、悔しいことです。Crinum latifolium(インドハマユウ)を調べると、インドの国立公園ならそれが見られそうでも、どうやら開花期はモンスーンの季節のようです。花を探して雨に打たれながらのインド旅…少しばかり乙に過ぎる気がします。

過去のきょう : 2025 リュウキュウベンケイ および2024~2005年2月11日へのリンク

| | コメント (0)

2月10日(火) シネラリア・ティアスノー・ブルーアイ

260210per_tiasnow_blue_eyes
見かけのかわいらしさに反して、名前が面倒です。いや、はた衛門が勝手に面倒にしているという噂はあっても、これは性分なので仕方ありません。
このお花、お店ではセネシオ・ティアスノー・ブルーアイと名乗ります。Senecio(慣行的学名読みならセネキオ)は例によって昔の名前(属名)で、いまはPericallis=シネラリアが属すグループで、花は小さく(径3cm)ても、これはシネラリアなのです。
そして園芸品種名もひと癖あります。いえ、ブルーアイはもう見たそのままです。問題はティアスノーで、涙雪?と眉が曇りました。しかし綴りはtearではなくTiasnowで、どうやらイタリアあたりが拠点の音楽家らしいのです。固有名詞(↓)でした。
ということで、セネシオ・ティアスノー・ブルーアイを登録商品名と考えれば、ワタシが勝手にそれを改竄してはいけないわけです。しかし、植物ブログとして個々の草木の分類的所属先を明らかにはしたくて、きょうのタイトルとなりました。
とてもスッキリした見かけの花が、「あぁ鬱陶しい」とブータレています。

<補足解説> シネラリアは一般にはこんもりした姿なのに、このティアスノー・ブルーアイは花茎が長くて切り花向きです。
なお、「ティア」シリーズにはスノー以外にチェリーやスカイなどいくつかあり、花色も開花時期も違っています。なので、本文ではティアスノーだけに意味を見つけようとしたものの、それはまったく無駄なことでした。

過去のきょう : 2025 ピレア・シルバーツリー および2024~2005年2月10日へのリンク

| | コメント (0)

2月9日(月) ミズキ

260209cor_controversa_v_cont
遠目からもこの赤さは際立ちました。ミズキの若枝がこんなに派手だったとは知りませんでした。10年も前、冬芽が赤いことには気づいていた(リンク先記事の3枚目写真)のに、今回は芽がやや白っぽくなっていて、枝の色だけ際立ちます。
しかも、ミズキのそもそもの枝振りはとても素直というか、野放図なのでした。団地のなかに植栽された大きな木で、古い枝はキツめに矯められているので、なお一層、新しい枝の奔放さが強調されています。今年の花後の剪定にも注目です。
そして、幹の皮目の渋さにも惚れました。若い枝の樹皮はいかにも新鮮に瑞々しく艶やかで、それが大人になって堅実にまとまり、老境に入ってさまざまな記憶をその襞に閉じ込めたような姿で後生を支えて立ち尽くす…まさに美学です。

過去のきょう : 2025 ルエリア・デボシアナ および2024~2005年2月9日へのリンク

| | コメント (0)

2月8日(日) タチジャコウソウ(コモンタイム)

260208thy_vulgaris
畳1枚ほどの区画がピンク色で、そこだけ春が来たようでした。ただし、近づくとこれはタイムの冬の姿(紅葉)で、ちょっと騙されたような気分です。
もちろんそれは自分が知らなかったせいで、騙されたとは言いがかりです。あらためて調べると、埼玉の冬くらいなら露地でけっこう元気に過ごすのでした。
ただし、葉色がこう変化してしまうと香りは立たないし、たぶん春には新芽が出て更新されるのでしょう。その前に、苦手な夏に備えて少し刈り込んだり梳いたりしてあげるといいそうで、あららぁ、混んだ枝を少しいただいてくる手がありました。

過去のきょう : 2025 ヤハズヤシ(シュロチクヤシ) および2024~2005年2月8日へのリンク

| | コメント (0)

2月7日(土) アイジュロ

260207tra_fortunei
つい先日、冬を感じさせない元気なトウジュロ並木を取り上げました。その記事でノラジュロのことに触れたら、今度はアイジュロらしきものを見つけました。
ノラジュロなら、意図せずに生えて育っている棕櫚(ワジュロでもトウジュロでも)を指す俗語です。対してアイジュロはワジュロとトウジュロの自然交雑種(注1)を言う言葉で、学術的な位置づけが不明です。両種の学名を合体(×でつなぐ)した表記をネット上で見ることはあっても、どうもそれは販売サイトが主体のことのように思えます。
さて写真の棕櫚で、まるでトウジュロ風に折れない葉が何枚か見えます。反面、それ以外の葉は明らかにワジュロ(注2)です。両種が混じっているようなのです。
心配なのはここが立派なお屋敷で、そこに敢えてアイジュロを植える庭師さんがいたのかということです。加えて、自分がかつてノラジュロ(ワジュロ)を取り上げたとき、その芽吹きの葉はトウジュロ風にまっすぐだったのも気になります。通常のワジュロでも新葉は折れないのだったら、これはまた久しぶりに大恥のエラー記事になります。

<補注1> 交雑する種類はワジュロとトウジュロに限らなくても、国内では実質この2種の交雑品をアイジュロとしてよさそうです。
<補注2> 自分の過去記事を調べていたら、葉の様子や生えていた場所からしてアイジュロだったのだろうと思われるものがありました。

過去のきょう : 2025 ムニンタツナミソウ および2024~2005年2月7日へのリンク

| | コメント (0)

2月6日(金) トウガラシ

260206cap_annuum
近所には敷地の広い元・農家さんがまだ多くて、こんな光景を見つけました。古い柿の木4~5本ののうち3本が賑やかで、辛み大好きのお宅でしょうか。
なにせ道路から距離があって、トウガラシの細部がわかりません。実がスリムなので鷹の爪系統なのでしょうが、細かく言えばそれにも種類があるようです。
そして、けっこうな太さの茎がやたら長く(推定90cm超)て、いままで見た赤唐辛子で実が空を向くタイプ(鷹の爪や八ツ房)の丈がこんなにあったか、思い出せません。どなたか、お庭に出てきてくれないかなぁと思っても、お宅は静まりかえったもので、仕方なくきょうのタイトルはアバウトなものにしておきます。

過去のきょう : 2025 スターチス(リモニウム) および2024~2005年2月6日へのリンク

| | コメント (0)

2月5日(木) アメリカスズカケノキ

260205pla_occidentalis
こういう枝振りを見て、「うまいもんだなぁ」と思うときがよくあります。どこを切ればどっちにどうクネるのか、未来図が描けているのでしょう。匠の技です。
季節が良くなれば、この芸術は葉の陰に隠れてしまいます。期間限定の美であって、寒さに負けずに徘徊しないと、学ぶことも楽しむこともできません。
そうそう、記事タイトルをアメリカスズカケノキとしたのは、その葉のおかげです。プラタナス類であることは独特の木肌でわかっても、まさか裸の枝振りだけで何スズカケとは断定できません。切れ込みのない大きな葉が1枚、すっかり干上がって近くの植え込みに引っかかってくれていました。じつは懸命に捜したのですけど…。

過去のきょう : 2025 コダカラベンケイ および2024~2005年2月5日へのリンク

| | コメント (0)

2月4日(水) レウココリネ・カラベル

260204leucocoryne_carabel2
仏壇の花が途切れてしまって、間に合わせに近くのスーパーで手ごろな花束を買いました。そしたらこの花に巡り会って、これって仏縁なのでしょうか。
調べると、リューココリーネという初めて見る名が出てきます。そこからジトッと探っていくと、これはLeucocoryneという属名でした。いつものローマ字読みルールでいくと、きょうのタイトルにしたレウココリネという表記なります。
そして、その属には50に近い種があって、これがそのどれにあたるのかが調べ切れません。ただ、Carabelという園芸種であることはわかりました。球根からピューンとのびた花茎が60~70cmにもなり、葉は根もとに針状のものが繁くつくだけです。
おっと、花の香りを書き留めておかなくてはいけません。なんと、桜餅の匂いがふんわりと漂い、ああ、そろそろ春なんだと心が弾みました。

<補注> 初音ミクにLeucocoryneという歌があって、愕然(笑)としました。その歌詞に「小さな花」とあっても、カラベルだと開花径は5cmほどあります。

過去のきょう : 2025 アキニレ および2024~2005年2月4日へのリンク

| | コメント (0)

2月3日(火) ヒメザクロ

260203pun_granatum_nana
な~るほどぉ、こんな見せ(魅せ)方がありましたか!?と脱帽です。ヒメザクロの掲載は過去2回いずれも10月で、それはつまり真っ赤な実が主題でした。
その最大の「売り」が3カ月経って色を失っています。かつて赤ちゃんの握り拳ほどとしたその実はさらに引き締まっています。しかし、これは愉快です。
実を複数個つけた枝が撓んでいて、美観的には統制を失っているのに、それもまたヤンチャなかわいさを生み出しています。かつ、それ以外の枝は規律を保って「繰り返しの美」を見せていて、ヒメザクロの枝振りの再認識もできました。

過去のきょう : 2025 ツルソバ および2024~2005年2月3日へのリンク

| | コメント (0)

2月2日(月) リキュウバイ

260202exo_racemosa
リキュウバイの冬芽が案外に小さくて肩透かしでした。というのは、春が来てこの頂芽から出てくるのは総状花序で、つまりは1本の軸に少なくとも7~8個の蕾がついているわけです。まるで、帽子から鳩がたくさん出てくる手品みたいで、いったいどこにそれだけのパーツ仕込まれているのでしょう。しかも混芽らしいのです。
それらが開いたときの総ボリウムといまのこの冬芽のささやかさを比べたら、どう考えても辻褄が合わないのです。ああ、解剖したい~。ヾ(・ω・`)
グッとその欲望をこらえて、春を待ちましょう。あ、そう言えば金沢のお土産で麩のなかに具材が仕込まれていて、お湯を注ぐと華やかなお椀になるものがありました。あの楽しいひとときを連想しながら、♪春~よ来い…とここに通いましょう。

過去のきょう : 2025 クスノキ および2024~2005年2月8日へのリンク

| | コメント (0)

2月1日(日) ニッケイ

260201cin_sieboldii
ニッキの味が好きなくせに、その原材料となるニッケイをここに取り上げるにはずいぶんと時間がかかったものです。木は知っていても、花とか実を撮りたくて、ようやくのこと、実がついているのを見つけたのは2019年の秋遅くのことでした。
その木をさらに2年追いかけて、初夏、ようやく花を撮影できたうれしさはいまでも忘れられません。そして、その2回の記事でオマケのように葉の様子は見ています。しかし、樹皮をコロッと忘れたままでした。おお、貫禄の剥がれ具合です。
そして、若い大枝は肌が滑らかなのに驚きました。そんな肌を傷つけるわけにはいかず、古い剥がれ片をクンクンしてみました。ごくごくかすかに八つ橋の香りを思い出させはしても、あのニッキは根から採取するはずで、もの悲しくなっただけでした。

過去のきょう : 2025 キリモドキ(ジャカランダ・ミモシフォリア) および2024~2005年2月1日へのリンク

| | コメント (0)

« 2026年1月 | トップページ | 2026年3月 »