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5月31日(水) コウモリカズラ

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春の終わりの日にこの写真を載せることができて、肩の荷が下りました。コウモリカズラの雌株が花をつけているシーンです。雄花(雄株)を撮ってからもう7年、雌株の実を撮ってから(注)でも、もう3年が経っていました。
今年こそは!と意気込んでかけずり回った3カ所目でようやく会えました。しかし、それまでに要した時間のせいで、花びらはすでに失せ加減、焦ります。
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これが、この場所の雌株のなかでは一番若い花穂でした。コウモリカズラの花つきは思っていたより豊かで、プラプラ・プラプラと呆れるほどに房は垂れていても、ほとんどはもう花びらが落ちている段階だったのです。
花びらの脱落と歩調を合わせて、柱頭の色が黒くなっていくのがわかります。一つの花に雌シベは3個(または4個とか2個)、花びらは8枚から10枚…どうやらけっこうテキトーな性格のようです。

<補注> とんでもないことに気づきました、前にコウモリカズラの実として載せた写真の実のつき方が今回の花穂と違います。そういう目で見ると、葉柄のつき場所も葉への食い込みが全然足りません。あれはアオツヅラフジでした。
というわけで、過去記事は修正が必要だわ、今年はこれから正しいコウモリカズラの実を撮らなければならないわ、手間は増えるばかりです…と書いている自分の顔はたぶんニヤニヤしているのでしょう。ああ、困ったコウモリカズラです。
<追録> 去年よりもグッと早めにコウモリカズラの雌株のもとを訪れました。柱頭も花びらも、じつに新鮮な姿で出迎えてくれました。(撮影:2018年5月4日)
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5月30日(火) シシガシラ

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若いときはこんなにハンサムなんだねえ、と見入ってしまいました。シシガシラの胞子葉は、枯れっ枯れになってしまった冬の姿が初対面だったし、そのあと、真夏にはすでに完全な黒茶色に変貌しているところしか見ていませんでした。
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山道の脇に並ぶ株の胞子葉は、すでに赤色が失せかけ緑っぽくなったものもあれば、まだゼンマイのように丸まって、白い毛の目立つ幼いものもあって、さながら生長段階の展示学習コーナーみたいでした。
これは絶対、この赤い胞子葉(の若い段階)が獅子頭の名前由来だろうと興奮して調べたら、まったくのお門違いでした。いや、誰がなんと言っても、たとえ牧野博士が「四方に放射状に出た葉を獅子のたてがみにたとえたもの」とおっしゃったとしても、なかなか、このはた衛門珍説は取り下げるものではありません。

<補注> シシガシラ(獅子頭)という名づけは羊歯にとどまらず、寒椿牡丹にも使われています。(2025年春)

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5月29日(月) アワブキ

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ホントに泡を吹いてるよ、こりゃ!です。アワブキの語源説その一は去年実証済みだし、その二についても、これなら深くうなずけます。どっちがホント?というのではなく、二つどっちも「あり」という名付けがあっていいよね、と思いました。
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その泡を吹いた花です。真っ白ならきれいなのに、少し黄色を含んでいて、ビジュアルとしては少し残念です。ただ、馥郁とした香りがすてきです。いわゆる白粉(おしろい)の匂いではあっても、白粉に喩えるときに必ず使ってきた「安物の」という修飾がつきません。本当に上品で落ち着いた香りです。
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ただ、問題はその花の構造です。こりゃ、わかりませんがな。基本的に5数性とは言え、花びらはY字型に3枚見えるだけ。残りの2枚は緑の丸で囲みました。なんのためにこんな細い糸みたいになっているものやら…。
雄シベだって、目立つのは1個の花に2本だけ。あとの3本はどこかにあるらしい(退化)のに発見不能です。それに比べて、蕾のときからドーンと突き出すこの雌シベ(赤丸)の逞しさときたらありません。きっといい実ができる(注1)ことでしょう。

<補注1> 立派な雌シベの様子から、実のつき具合には期待したのに、かなり裏切られました。(2017年8月25日
<補注2> 上の補注1は自分の気が早すぎただけの過ちであり、もう少し待ったら、きれいな色づきを見せてくれました。(2017年10月4日
<補注3> 黄葉によって葉質の繊細さに気づきました。(2025年12月9日

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巻き返し編 : マメヅタ

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一応、タイトルは「巻き返し」としたものの、さてペンタの入門機はニコンの高級機を超えたか…ではなく、娘に対して親の面子を保てたか、という話です。
鬱蒼とした「森状態」の場所で光線がイマイチだったので、自分の前作(Pana TZ3使用)を大きく超えた気はしません。ただ、大木の全面を覆い、優に5~6mの高さまで這い上がっている勢いは、驚嘆に値するものでした。
ウホウホ興奮して写したまでは良かったものの、帰宅して写真を見直すと、絡みつかれた木がなにか見ておくのを完全に忘れていました。再度、巻き返しが必要です。

<追録1> 巻き返しに再挑戦してみました。写りのことはさておき、絡みつかれた木はカシワだったことを確認しました。マメヅタが足場にするのは岩でも木でもかまわない(↓)し、樹種も特に選ぶものではないようです。(撮影:2020年3月25日)
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<追録2> 敷石を通行不能にしてくれていました。(撮影:2021年4月11日)
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5月28日(日) シロアヤメ

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あれれ、ハナショウブにはまだ時期が早いし…と思ったら、アヤメというのは「ときに白花ができる」のだそうです。禊ぎでもしたくなるのかしらん。
ピンと立った内花被片、主脈がはっきりしない葉という物的証拠に加え、比較的乾燥した草原という状況証拠もあって、アヤメには間違いなさそうです。
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問題はアヤメの名の元である綾目模様がないことです。ただ、これは白花種の特徴のようで、「看板に偽り」ではあっても、合点するしかありません。
面白かったのは、それを確かめるために花柱を煽ってみたら、雄シベがこんな風に鎮座していたことでした。奥さん(雌シベ)に守られてオウチのなかでデカイ顔をしているなんて、うらやましい亭主もいるものだと感心してしまいました。

<補注> アヤメ類の生殖器官の形式について、カマヤマショウブでも確認しました。(2020年5月7日

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5月27日(土) タカノツメ

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見上げたタカノツメに、あっ、花が咲いていました。ドンヨリ空にスマホカメラという悲しい組み合わせにはもったいないラッキーな遭遇です。
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たぐり寄せた枝に咲いていたのは雄花でした。つまり、この木は雄株でした。葉は三出複葉のくせに、花は4数性のようです。ピンと張り出した4本の雄シベの中央に、退化した雌シベがささやかに残っています。
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よし、それなら雌株も探してやる!という根性が報われるときもたまにはあって、めでたく雌花を確認できました。二股に割れた雌シベの下に、もう子房が目立ちます。図鑑類には「雌花に雄シベはない」とされるのに、それらしきパーツ(注)を残す花もあって、「ない」と言い切ることのむずかしさを実感しました。

<補注> 「仮雄シベ」という専門用語があって、花粉を作ることがない=雄性の機能がない、形だけ雄シベっぽいパーツを指します。2枚目写真に見えている雄シベっぽいパーツがおそらくそれで、図鑑類が「雌花に雄シベはない」と断言するのは「仮雄シベは雄シベではない」という意味なのだろうと思います。

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5月26日(金) ウワバミソウ

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そぼ降る雨のなか、花を開いたウワバミソウの群生を見つけました。前に、これがまだ蕾の状態に出会い、「糸くずの塊」だと嘆いたことと比べれば、ウワバミソウについての知識が確実に一歩前進した思いがします。
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さて、しゃがみ込んでこの花に見入っていたら、視界を横切る煙がありました。白くて、ごくうっすらしていて、タバコの煙が流れてきたかといぶかったものの、近くに人の気配はなく、なにせあの嫌なタバコ臭がまったくありません。
さらに見入っていると、あちこちでポ・ホワ~、ポ・ホワ~と間歇的にその煙は発生し、流れ、消えていきます。なんと、雄花の蕾が開いたとたん、雄シベが花粉を放出しているのでした。流れて消えるまで、時間にしてほんの1秒の感動です。
しかし、感動のあとは失望です。雌雄異株であるウワバミソウの雌株がどうにも見つからないのです。よくあることで、その存在が地味な雌株(雄花は花柄が長く、白くて目立つのに、雌花は無柄で小さい)を見つけ損なっているだけだと思います。早いうちに次の「小さな」感動に出会いたいものです。

<追録> 上の写真よりも1カ月早い時期に、同じ場所のウワバミソウが雌花をつけていました。ただし、この日は雄花は一つも見つからず、去年とはまったく逆現象でした。撮影時期を考えると、4月から6月(注1)にかけ、ウワバミソウの雌雄は周期的に交替して咲き分けるのかと思えてきました。(撮影:2018年4月19日)
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<補注1> 7月の中旬にまで、雌花らしきものを見かけました。(2018年7月19日
<補注2> 秋にムカゴがついた様子を収録しました。(2018年10月25日
<補注3> 同属の大型種・ランダイミズを収録しました。(2024年4月8日

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5月25日(木) キウイフルーツ

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雌雄異株のくせに、この雌花はほぼ両性具有のように見えます。ところが、この賑やかな雄シベは役立たずなのだそうで、男としてはホッと胸をなで下ろします。
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で、しっかり働いてほしい男たちの姿がこちらです。雌花の重厚でふてぶてしい(あ、いや、たくましいの間違いです)姿に比べると、まるで梅が返り咲いたような、淡泊というか、儚いというか、おい元気出せよ!と励ましたくなります。
このあと開く蕾もまだワンサカついていて、これは一つひとつの雄花の儚さを補填するためと考えました。お勤めはみんなでしっかり果たせることでしょう。

<補注1> 実をつけた姿は2年前に掲載しました。
<補注2> 若い蔓の様子を収録しました。(2018年5月17日
<追録> 雌花が実に変貌していく初期段階です。まだ花びらやシベの残骸が目立ちます。(撮影:2018年5月27日)
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5月24日(水) カキツバタ(斑入り)

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もしワタシがこのカキツバタなら、受けている理不尽な扱いには決して耐えられないことでしょう。同じように縞が入っただけなのに別物扱いされる奴らがいるなかで、どうしてカキツバタだと単に「斑入り」で片付けられるのでしょう。
真面目な話、この辺のしくみがわかりません。なにか、遺伝子的に別物扱いできないのか、それとも作出者が単に届け出を忘れたとか…。
グングン気温が上がるきょうこのごろ、じつに涼やかな眺めがありがたいのに、それを見て腹を立てたり考え込んだり、暑苦しいったらありゃしません。

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5月23日(火) ハンノウツツジとコアジサイ

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思いがけずアトムに会えたのは喜びでも、この日の本題はペケでした。「ハンノウツツジを、本場の天覧山で、天覧山(お酒)を飲みつつ眺める」というお題だったのに、なんじゃこりゃ! いろんな資料には「5~6月が花どき」とあるのに!
標高は200mに満たないとは言えかなりの傾斜を、しかも300mlとは言えガラスの酒瓶を携えて登ったと言うのに、こんなに報われないこともあるのでした。だったら頂上で飲んだくれてやるかと思えば、高尾山並みとは言わなくても、あとからあとから狭い山頂に人が引きも切らず、とても一献傾ける風情ではありませんでした。
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というわけで、目論見が儚く破れた下りの道で、目を洗われました。捨てる神あれば拾う神ありです。にしても、もうコアジサイ? 山道で? やっぱり今年の春は俊足駆け抜け型のようで、散っていたハンノウツツジに罪はないようでした。

過去のきょう 2016 ハリグワ  2015 ハンショウヅル  2014 キンポウゲとウマノアシガタ(キンポウゲ)  2013 ツリガネカズラ  2012 スズメノエンドウ  2011 コウシンバラ  2010 シュロ(ワジュロ)  2009 キバナフジ  2008 ユキザサ  2007 コマツヨイグサ  2006 ジャガイモ  2005 オランダカイウ(カラー)  2004 トキワツユクサ

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番外編 : なつかしきアイドルたち

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子供のころ、お風呂のなかで独り、髪を泡だらけにして、このツンツントンガリを作るのが好きでした。ああ、そんな遊びのできたときもあったのに…(涙)。
さて、愛すべきアトムくんが日本にいったい何体あるものかはわからなくても、同じ一日のうちに2体と、しかも偶然に会えてしまったのはささやかな慶事でした。まるで自分のオツムにツンツントンガリを再現できる予感のような(笑)。
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そして、ついでに数年前に撮った28号くんです。本場(作者の出身地・神戸)にあった実物大(?)のモニュメントです。早朝だったこともあるし、台風の前だったかさなかだったかで陽光が望めず、不良在庫となっていました。
今回、ついで出演となったわけで、このポーズも「ふっかぁーつっ!」と叫んで(ん、彼って声、あった?)いるように見えます。

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5月22日(月) サクラマンテマ(フクロナデシコ、シレネ・ペンデュラ)

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サクラマンテマの名は、以前ここに一度出しました。しかし、今回の写真をサクラマンテマとすることによって、その過去記事タイトルは訂正する羽目になりました。
まず、今回のもの : 花のあと、萼部分が提灯のように膨らんでいて、別名であるフクロナデシコがしっくりきます。花のやや痩せた感じや葉の小ささも、4年前のものと比べると、こちらの方が正真正銘のサクラマンテマに見えます。
となると、前回のものはなにか?となります。現時点では、アケボノセンノウ(通称 : レッドキャンピオン)と判断しました。
じつは、もう一つ、ナデシコ科マンテマ属(シレネ)であろうという花の写真も持っているのに、その正体を調べきれていません。そう言えば、ムシトリナデシコ(Silene armeria)もここに属しているのでした。どうもこの仲間は複雑で、そのせいか別名も錯綜していて、調べているとオツムが微熱を帯びてきます。

そこで、とりあえず違いがわかったサクラマンテマとアケボノセンノウを下に比較しておくことにしました。
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<補注> もう一段花色が濃いピンクのシレネ・カロリニアナ(ピンクパンサー)を収録しました。花色はかなり近くても、そちらの萼は膨らみません。(2026年3月16日

過去のきょう 2016 ウマノアシガタ  2015 イヌガラシ  2014 バリバリノキ(アオカゴノキ)  2013 ムラサキウンラン(ヒメキンギョソウ、リナリア)  2012 ハチク  2011 サクラバラ  2010 タチバナ  2009 ショウブ  2008 クヌギ  2007 ノースポールギク(クリサンセマム・パルドサム)  2006 ニオイシュロラン  2005 ニオイバンマツリ  2004 ユスラウメ

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5月21日(日) コヤスノキ

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国内では山陽地方のごく一部地域にしか自生しないというレアな木です。それを植えて育てていてくれるところも少ないので、とても幸運な出会いでした。
この木の解説は、Wikiほか詳しいページにお任せするとして、自分的にハハーンと来たことがあります。この際立って長い花柄が臍の緒に見えたのです。子安、安産、臍の緒…とても良いつながりに思えて、またもや「はた衛門珍説」です。
その異様な花柄からすると意外なことではあっても、あのトベラと同属(トベラ科トベラ属)なのでした。たしかに、秋にパックリ割れる実の色・形、そしてベタつき具合はまさしくトベラのそれで、夏が来る前から秋風が待ち遠しくなります。

<補注> 実が青いまま大きく膨らみ、そしてそれが熟して割れ、真っ赤な実がこぼれ出す様子までとらえました。(2017年11月~12月)
<追録> コヤスノキは雌雄異株で、去年撮影したのは雌株でした。その雌株にはアシブトハナアブが花粉媒介に訪れていました。
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雌花(↓)には雄シベが一応備わっているものの退化していて、その中央で照り輝く雌シベの柱頭を引き立てる役目に甘んじています。
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対してこちら(↓)が雄花(雄株)です。黄色い葯が吹きこぼれそうに元気なのに比べ、柱頭は形だけそこに存在していました。(写真3枚とも、撮影は2018年4月29日)
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過去のきょう 2016 コウゾ  2015 ツルウメモドキ(雄株)  2014 チガヤ  2013 ニガキ(雄花)  2012 ノミノツヅリ  2011 オニタビラコ  2010 ケシ  2009 バッコヤナギ  2008 ザイフリボク  2007 クスノキ  2006 カスミソウ  2005 ユウゲショウ  2004 クレマチス

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5月20日(土) ホソバヒナウスユキソウ

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もし説明板がなければ、前に見たことのあるエーデルワイスがここでも栽培されているんだぁと、あっさり見過ごしたことでしょう。感じがほぼそっくりです。
もちろんこの「ほぼそっくり」は大雑把に過ぎているわけです。正体を教えてもらっているのですから、二つを比較をすれば、苞葉の具合とか茎の色合いとか、たしかに別物であるらしいことは「うすうす」わかります。薄雪草だけに…(さむ)。
これで細葉だし雛(小さい)なのですから、そうではない薄雪草はけっこうガッチリ体型なのでしょうか。たぶん本格的に山に登ってお目にかかることはない(やる気なし)でしょうから、また幸運に栽培品を見られる日を楽しみにしておきます。

過去のきょう 2016 オヘビイチゴ  2015 ハタケニラ  2014 ホオベニエニシダ  2013 コチョウラン  2012 セイヨウサンザシ  2011 ケヤキ  2010 ハグマノキ  2009 アオダモ  2008 ヤブジラミ  2007 カルケオラリア  2006 ツルウメモドキ  2005 トベラ  2004 カキノキ

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5月19日(金) エルサレムセージ

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観察が足らんなぁという反省は毎度のことで、特にそう書くのも蛇足とは思っても、このブログが草・木・草・木の順番で、きょうは木のはずが草じゃん!と、たぶんあとから自分で焦るはずなので、その予防に…ああ、長い言い訳です。
写すときは草だと思っていたもので、いかにも草らしい構図です。もっと根もとに目をやれば、木質化した部分が見えたのでしょうに(常緑低木だそうで、涙)。
エルサレムとは名付けられていても、とくにあそこだけに生息するわけではなく、あの辺一帯がテリトリーのようです。また、セージとは言ってもいわゆるセージとは別属(シソ科フロミス属)です。なんだか、紹介がつっけんどんです(笑)。
ただ、シワシワの葉がけっこうチャーミーだし、真っ黄色の花は乾いてもこのままだそうで、ちょっと面白い草だこと、ア、木だこと、アァ面倒なヤツ!

<追録> たしかに「常緑」で低「木」でした。(↓ 撮影 : 2020年1月9日)⇒常緑「亜」低木とする説もあり、その方が実態と合っているようです。(2021年2月1日
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過去のきょう 2016 コバノハシドイ  2015 ツクバネウツギ  2014 アリウム・オストロスキアヌム(ベニオトメニラ)  2013 ツガ  2012 コウゾリナ  2011 カキツバタ  2010 ヒメグルミ  2009 ヒメツルニチニチソウ  2008 ヤマシャクヤク  2007 ツボサンゴ  2006 フランスギク  2005 チョウジソウ  2004 タチアオイ

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5月18日(木) タテジマフトイ(シマフトイ)

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ふつう、こういう柄物は単に縞○○というはずなのに、これは敢えて「縦縞」と詳しくことわって(注1)くれています。当然、「もしや横縞も?」と考えるわけで、ググってみたら、これが本当にありました。マジっすかぁ、すごいなあ園芸業界!
だったら両方並べて植えてほしいっす、どうせ植栽なんだし…というのは写す方のわがままです。そんなにツーショットを写したいなら自分で買えば?とネットを彷徨ってみたら、縦も横もけっこうふつうに売られていました。
これだけ出回っていると、そのうち自然の水辺にも逸出してしまうのではなかろうか、と、いささか心配です。(種で殖える能力は低いと推察しています)

<補注1> 標準和名はシマフトイです。
<補注2> 縦縞でも横縞でもない、「自然の」フトイはこちらです。

過去のきょう 2016 ケキツネノボタン  2015 キクノハアオイ  2014 バイカウツギ  2013 温帯スイレン  2012 ニガキ(雌花)  2011 ウラジロノキ  2010 コメツブツメクサ  2009 サンショウバラ  2008 チングルマ  2007 スノーキャップ  2006 オオバコ  2005 サラサドウダン  2004 アヤメ

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5月17日(水) サンザシ

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真っ赤に熟す実には爽やかな酸味があり、とても美味です。その元になる花は、いかにもバラ科という風情で、純白の輝きを見せていました。
雄シベの葯が熟すと濃く色づく(写真中央)ようで、そうなるとうるさいので、そこがまだ白いうち(写真右側)の方が見ごろに感じます。ただ、それは順々に変化することであり、ひとときの純白をほめそやすのは手前勝手な話です。
むしろ、この時期のサンザシの見どころは葉でしょう。魚の尾びれを思わせる三角形はなかなか風変わりで、散りゆく花よりもゆっくり楽しむことができます。

<補注> 夏、まだ青い実はイチジク型でした。(2024年9月14日

過去のきょう 2016 シマガマズミ  2015 カラミザクラ(シナミザクラ)とオオカンザクラ  2014 ギョウジャニンニク  2013 サルナシ  2012 ヤエムグラ  2011 トウバナ  2010 コゴメウツギ  2009 オオバナノエンレイソウ  2008 チゴユリ  2007 ユキノシタ  2006 ヘラオオバコ  2005 メキシコマンネングサ  2004 タイサンボク

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5月16日(火) 口紅シラン

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ふつうのシランは見飽きたし、白花も珍しくはないし…と生意気を言っていたら、おっとその二つの中間を行く淡いピンクのシランがありました。
ほほぉ、薄紅シランとでも言うのかな?と調べたら、いやいやちょいとあだっぽく口紅シランときました。なるほど、おちょぼ口の先にだけ紅がさしています。

<追録> 繁殖力はふつうのシランより弱いという解説があるものの、畳一枚ほどのスペースを埋め尽くして元気な口紅シランを見ました。(撮影:2019年5月20日)
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過去のきょう 2016 オオバウマノスズクサ  2015 キツネアザミ  2014 コハウチワカエデ  2013 コヒロハハナヤスリ  2012 カマツカ  2011 カジノキ  2010 ハクウンボク  2009 ジャケツイバラ  2008 コトネアスター  2007 ヒメヒオウギ  2006 カンボク  2005 ホオノキ  2004 ホオノキ

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5月15日(月) ウメ(緑萼、リョクガクバイ)

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花木というのは仕方がないもので、花が終わればみんな下を素通りです。かく言う爺さんも、花どきに比べると素速い足取りでここをパスするつもりでした。
ところが、ギョギョ!です。梅に実がついたことを驚くつもりはなくても、この木は「あの」緑萼梅なのです。緑萼梅は分類的には野梅系青軸性で、つまりは花梅のはず…南高や豊後のような実梅とは一線を画すと思っていたのです。
ところが、調べてみるとこの木に限らず、緑萼には実がつき、しっかりと食用になり、しかも熟しても緑のままなので、その色合いが珍重されるらしいのです。
じゃあ、わざわざ花梅・実梅と区別することはないじゃないか!と怒るのは素人の勝手というもので、緑萼梅はさぞやニンマリとしていることでしょう。

過去のきょう 2016 マメイヌツゲ  2015 ミツデカエデ(雌株)  2014 キクムグラ  2013 ガクウツギ  2012 ヒルザキツキミソウ(モモイロヒルザキツキミソウ)  2011 タチシオデ  2010 ヒメウツギ  2009 カッコソウ  2008 カマツカ  2007 キツネアザミ  2006 カラスビシャク  2005 シロミミナグサ  2004 エゴノキ

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5月14日(日) メキャベツ

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芽キャベツの収穫期は寒い間だそうで、春もここまで来るとだいぶやつれた姿におなりでした。ご本人は不本意であろうとも、まだ根もとにいくつかの側芽(芽キャベツ)を残しつつ、いかにもアブラナ科の花が咲き、はた衛門には絶好機です。
100g中の成分を比べると、ふつうのキャベツ(注)よりもグッと濃縮されたハイパフォーマーであることがわかります。まずカロリーは23:43(キャベツ:芽キャベツ、kcal)、食物繊維は1.8:3.8(g)、β-カロテンが49:450(μg)などなど、比較できるほとんどの項目で芽キャベツはキャベツを圧倒するのです。(出典:Wiki)
そこで助手1号兼奥様に「ウチではあんまり食べないねえ」と申し上げたら、「だって、割高なんだもの」とシンプルなご回答でした。なるほど、効能が倍でも価格が十倍(市場統計情報を概算)では計算の合うわけがありません。

<補注> ふつうのキャベツだと、収穫の時期が違うタイプのものがあることを知りました。(2019年12月7日
<追録> 室内栽培のメキャベツを見ました。(撮影:2020年2月9日)
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過去のきょう 2016 トウダイグサ  2015 ベニバナダイコンソウ(ゲウム)  2014 ベニウツギとタニウツギ  2013 シライトソウ  2012 アメリカアサガラ  2011 アオハダ  2010 コンニャク  2009 ギシギシ  2008 オオカメノキ(ムシカリ)  2007 ヤセウツボ  2006 タラヨウ  2005 ゼニアオイ  2004 エゴノキ

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5月13日(土) シナユリノキ(とユリノキ)

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どうにも「とりあえず」だったシナユリノキの花を、「これでもか」ととらえました。まずは全体の様子です。葉に紛れてわかりにくいと嘆いたふつうのユリノキから、さらにオレンジ斑が欠けています。10mもの上空にこれを見つけるのはやや面倒です。
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花びら6枚の外側に柔らかな萼が3枚あり、これはふつうのユリノキと同じです。ただ、最初の出会いで感じたカップの浅さはけっこう当たりで、両種の顕著な相違点です。
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ちなみに同じ日に撮った「ふつう」です。はっきりしたオレンジ斑、深さたっぷりのカップ、柔らかく垂れた3枚の萼が確認できます。もっとも、花より大切なのは葉先の短さで、「シナ」はTシャツ型、「ふつう」は半纏であることがよくわかります。

<補注> 冬のシナユリノキを見て、その果軸がユリノキよりずっと長いことに気づきました。(2022年1月21日

過去のきょう 2016 ウンシュウミカン  2015 マロニエ(セイヨウトチノキ)  2014 マツバトウダイ(ユーフォルビア・キパリッシアス)  2013 ムレスズメ  2012 カイジンドウ  2011 キンラン  2010 ミツデカエデ  2009 スイバ  2008 アマドコロ  2007 サワフタギ  2006 ミヤコワスレ  2005 セイヨウオダマキ  2004 ソラマメ

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5月12日(金) キエビネ

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ふつうのエビネのような渋さがなく、洋物かと思ってしまう派手な花色です。ただし、素性としては純・大和撫子で、西日本が生息域だと言います。
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落葉樹の下に植えられていたのに、たまたまいい光線に恵まれました。あまりに明るすぎて、去年の茎や葉まであからさまに写ってしまいました。興ざめと舌打ちするか、理科的に貴重なシーンが撮れたと喜ぶか、微妙なところです。
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そして、こちらはどう待っても陽が回って来なさそうな場所に咲いていたものです。環境のせいか、それとも種類の違いか、こちらは花がやや痩せ形です。引き締まったと見るか、貧相と見るか、これも微妙で、微妙がテーマの日でした。

過去のきょう 2016 コウヤワラビ  2015 ヘラオオバコ  2014 マルバウツギ  2013 セイヨウジュウニヒトエ(アジュガ・レプタンス)  2012 チャンチン  2011 ハクウンボク  2010 オオカワヂシャ  2009 タラヨウ(雌花)  2008 オトコヨウゾメ  2007 アメリカフウロ  2006 カラマツ  2005 ヤマボウシ  2004 カナメモチ

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5月11日(木) レモン

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実がなるのだから花がつくのは道理です。なにも驚くことではないのに、少しドギマギしました。レモンの花が真っ白なのは柑橘類だからいいとして、蕾がピンクだなんて予想外でした。てっきり実と同じ黄色をイメージしていました。
惜しかったのは、この木に実が残っていなかったことです。それこそ、キンカンとか夏みかんとか、柑橘類はそれほど珍しくなく、実と花が同居します。
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レモンもそれが可能らしいことは、このボトルの絵が証明しています。数日前、たまたまカフェでまったりしたとき、レジ横で見つけました。レモンの花の蜜なんて、もしかして酸っぱいかと思ったらさにあらず、すっきり爽やか、いいお味です。

<補注> レモンには完全花と不完全花があり、上の写真には完全花が一つも写っていなかったことがわかりました。(2020年2月28日

過去のきょう 2016 カシグルミ  2015 タラヨウ(雌株)  2014 ニガナ  2013 サンショウ  2012 クサソテツ  2011 カマヤマショウブ  2010 ハナイバナ  2009 ネコノメソウ  2008 クマガイソウ  2007 ナニワイバラ  2006 セリバヒエンソウ  2005 ポポー  2004 スイカズラ

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5月10日(水) ヤマドリゼンマイ

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よく調べもせず、ヤマドリとは山採りだと思っていました。ふつうのゼンマイだって山で採るだろうに、どうしてこっちだけ?と勝手にプンプンしていたのです。
それがヤマドリとは山鳥のことだと知って、今度は山鳥なんて見たことないぞ!とプンプンです。「胞子葉が山鳥の尾に似る」と言われたって、ホントかどうかわかりゃしないじゃないか!と、自分の無知を棚に上げて当たり散らしです。
どれ、山鳥・山鳥…と調べたら、あれま、キジの色違いバージョンでした。ああ、この尾っぽがねえ、まあそう言われればそうですかねえ。
で、ふつうのゼンマイとはどう違うかと言えば、栄養葉に刻みが目立ちます。ただ、これも食べられるそうで、そう知ったとたんに許してあげることにしました。

過去のきょう 2016 シラー・ペルビアナ(オオツルボ)  2015 トコナツ  2014 ジングウツツジ  2013 アレナリア・モンタナ  2012 トラフクロマツ  2011 マメヅタ  2010 モッコウバラ(白八重)  2009 エゾネギ(チャイブ)  2008 シャリンバイ  2007 ウスバサイシン  2006 セッコク  2005 ヤエコデマリ  2004 オオムラサキ

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5月9日(火) ドクウツギ

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日本三大毒草の一つだそうで、好んで取り上げているとその筋から要注意人物とされてしまいそうです。とりあえずいまのところは恨みに思う人もいなければ、まだまだあちらの世界に行きたくもなくて、ただの面白半分で眺めています。
初夏に美しい実を見たのがお付き合いの始まりで、そのときからこの花の撮影は課題でした。途中、葉芽かなと思う早春の姿を交え、ようやく目標達成です。
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雌雄がこれだけはっきりわかるので、怖いわりには性格が素直です。そして、気になるのはやはり雌花です。すでに子房が丸みを帯びています。5本のピロピロ雌シベがかわいくて、毒気のないこの姿と実態のギャップに痺れます。

過去のきょう 2016 シャクナゲ  2015 ハンカチノキ  2014 ヤナギトラノオ  2013 ボタン  2012 ヤエムグラ  2011 スイバ  2010 オニグルミ  2009 コエンドロ(コリアンダー、パクチー)  2008 クレマチス・モンタナ  2007 オオアブラギリ(シナアブラギリ)  2006 イチゴ(優香)  2005 オオデマリ  2004 ミズキ

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5月8日(月) ペチコートスイセン

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女性の下着が正式名称の一部なのだから、オジサンは困ってしまいます。ならば、それを避けて横文字で行こうとすると、ナルキッスス・ブルボコディウムですか…やめときましょう。ひっそりとペチコートと呟いてみます。
先日載せたキズイセンとは、背丈とか葉が似ています。ただし、花びらに対して大きすぎる副花冠は独特です。別にスカート水仙でも良かったでしょうに(それならまだ呼びやすかったのに)、どうしてわざわざペチコートなんだか、ブツブツ。
おっと、この下着水仙(笑)は例の王立園芸協会分類の第10番になります。全部で12分類あるうち、ここまで第1第4第6第7第8を載せているので、ようやく収録率50%に漕ぎ着けました。(ついでで第2分類も載せます=きょうの追加編

<補注1> 上の写真の品種は園芸種で「ゴールデンベル」です。
<追録> まるでご婦人の下着売り場に迷い込んだような植え込みがありました。(↓ 撮影:2020年4月6日)
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<補注2> かなり近い種類と思われる水仙を収録しました。(2024年1月5日

過去のきょう 2016 トガクシソウ  2015 クジャクシダ  2014 モモイロハナエンジュ(バラアカシア)  2013 ツタバウンラン(ツタガラクサ)  2012 クレマチス・アーマンディ  2011 カジノキ  2010 ハイノキ  2009 ツボスミレ(ニョイスミレ)  2008 イヌガヤ  2007 ヒイラギソウ  2006 リムナンテス  2005 アサツキ  2004 ウツギ

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追加編 : タイハイスイセン(大杯水仙)

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きょうの本記事でペチコート水仙を載せ、RHS(英国王立園芸協会)の12分類のうち、このブログへの収録率が50%になりました。
こうなると、先月載せ損なった大杯種(第2分類)も出さないと気が済みません。実際の撮影日(4月13日)には、すでに盛りを過ぎたこんな姿だったので、いつかまたリベンジ掲載はするつもりです。
ここは「とりあえず」で大杯水仙を載せ、収録率を58%にまで上げておきます。

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5月7日(日) シロヤシオ(ゴヨウツツジ)

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さてこの写真の主役は?と言うと、中央を飛び抜けるビロードツリアブでもなく、つれなく背なかを見せた花でもないのです。この写真、ちょっと蓮池を思わせます。枝先で葉が5枚輪生する特徴的な姿から、この木はゴヨウツツジと(も)呼ばれます。
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しかして本名(標準和名・注)はシロヤシオで、その白い花を斜め前からパシャリ。この木が多い丹沢とか那須の山地なら、花の盛りはまだこれからでしょうに、志木の辺りの平地では、その美貌に早くも陰りが出始めていました。
さて自分で割り切れないでいるのはその本名です。ムラサキヤシオツツジを取り上げたとき、すでに予告編のように「ヤシオ」に噛みつきました。こうして当の純白の花を前にすると、「汐(塩)」も「染」もどうにもそぐわないのです。
染めて染めて染め上げた白…、名付けた人にはそう見えたのでしょう。

<追録> 少しだけ花が新鮮な状態です。(撮影:2019年5月1日)
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<補注> 植物的にはシロヤシオが標準和名でも、敬宮愛子内親王のお印となるとこれはゴヨウツツジが「正名」となります。(2025年5月5日

過去のきょう 2016 ヒメシャクナゲ  2015 エニシダ  2014 ツリガネズイセン(ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ)  2013 ウラジロノキ  2012 サクラソウ  2011 ヒメハギ  2010 マルメロ  2009 アメリカイワナンテン  2008 ヒルガオ  2007 スイートピー  2006 ベニバナツメクサ  2005 モモイロヒルザキツキミソウ  2004 ハリエンジュ(ニセアカシア)

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5月6日(土) コバノタツナミ

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これなら北斎の版画を思い起こさないでもなくて、立浪の名前に拍手です。ふつうの花色である青紫よりも、この白花種の方が波頭を思わせます。
ただし、この写真のポイントは花よりも葉です。「小葉の」というとおり、やや寸詰まりで先が丸く、これと比べると、ふつうのタツナミソウの葉先はのびやかです。
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そして、こちらがオリジナルカラーの一株です。青白両方が木陰に植え込まれていたのに、お陽さまはどうも白がご贔屓で、青で絵になるのはこれだけでした。

<補注1> こうして「小葉の」を取り上げてみると、10年前に疑惑を呈しておいた一品は「小葉の」であることがはっきりしました。
<補注2> シソ科タツナミソウ属の仲間であるオカタツナミソウ(2018年5月18日)とヤマタツナミソウ(2022年5月24日)を収録しました。

過去のきょう 2016 ヤマガラシ  2015 セキチク(カラナデシコ)  2014 コバノガマズミ  2013 ハッカクレン  2012 ハイノキ  2011 チョウジガマズミ  2010 カンザン(関山)  2009 シュロ(ワジュロ)とトウジュロ  2008 オサバグサ  2007 ピラカンサ  2006 オオアマナ(オーニソガラム・ウンベラツム)  2005 キリ  2004 ヤマボウシ

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5月5日(金) ショウキウツギ

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きのうのセキショウは、もともとの菖蒲湯にはこれを浮かべたというし、きょうの出し物は鍾馗さまだし、じつに今年は花暦の面目躍如となりました。
さて、このウツギがどうして鍾馗さまかという話は去年の夏にしています。そのときの固い決意に導かれ、連休の人出にも負けずに(実際はかなりメゲた)、トコトコ出かけた成果ですから、写真1枚だけで終わるものではありません。
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グッと迫ると、夏には茶色くなるあの毛が、春の陽射しに白く輝いていました。そして、別名(アケボノウツギ)をすんなり納得できる柔らかな花色です。
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ただ、花柄が案外に長くて、いったいどこが膨らむ(子房)のか迷います。そこで、昨夏の写真をまた持ち出してみました。実の先にプロペラのように萼が残っています。それがわかってから2枚目写真を見直すと、なるほど、その部位は毛も密で、そしてすでに膨らみ始めていました。とても愛おしい鍾馗さまです。

<補注> 鍾馗さまのおヒゲは、端午の節句から1カ月少々でとても立派になるのでした。(2020年6月13日

過去のきょう 2016 ヤチヤナギ  2015 キクザクラ  2014 ニワナズナ(アリッスム)  2013 トドマツ  2012 ムラサキカタバミ  2011 ジョウリョクヤマボウシ  2010 タブノキ  2009 ダイコン  2008 ナラガシワ  2007 イチハツ  2006 ハナイカダ  2005 ユリノキ  2004 ムクロジ

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5月4日(木) セキショウとショウブ

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10年来、撮り損なっていたセキショウの花です。ようやく見つけてくれたかい!と拗ねて花穂がひん曲がっていました。
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いやあ、シックなお姿が葉に紛れて、なかなか見つけにくかったですよぉ、と釈明していたら、葉の茂みの奥に背筋をのばしたご仁もいらっしゃいました。
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かと思うと、こんなノタクリ型もいる始末で、こらこら、昼日なかから君らはなにをやっておるんかい!
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で、これが花とはさて如何に?と迫ってみれば、ひしめき合った区画の一つひとつが1個の花でした。区画の隅で葯を見せているのが雄シベ、中央で尖っているのが雌シベで、残念ながら花びらはないタイプの花です。
また、花穂をくるんでいた苞があって、それに気づいてから前の写真を見直すと、ふつうの葉とは別に地下茎から花茎が出ていることがわかります。
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もののついでに、ショウブ科ショウブ属の親分であるショウブの3日前の姿です。そろそろ大量に刈り取られる時期で、花穂が邪魔にならないか心配したのに、葉と花茎が別であれば仕分けもしやすいというものでした。

<補注1>ショウブの写真で明らかなように、ショウブの葉にはクッキリとした中肋(主脈)があり、セキショウはそこがノッペリです。
<補注2> セキショウに対する思い込みを「破壊」されました。(2020年4月19日

過去のきょう 2016 ビオラ・つぶらなタヌキ  2015 ハハコグサ  2014 ダイオウグミ  2013 ゼンマイ  2012 イチハラトラノオ(市原虎の尾)  2011 セイヨウバクチノキ  2010 ベニシダ  2009 トウカエデ  2008 ニワトコとムベ  2007 キモクレン  2006 ヒメコウゾ(雄花)  2005 スズラン  2004 ハルジオン

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5月3日(水) ウバメガシ

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こうやって花を見ると、やっぱりブナ科コナラ属なのだなぁと納得です。湾曲したクセのある葉のせいで、ちょっと仲間ハズレ視していた自分を恥じました。
その雄花の房には、花粉をたっぷり貯め込んでハチ切れそうな葯もあれば、それを放出し果たして花糸がのび切ったものもあります。男性機能をできるだけ長期間持続するための雄花のしかけには、ちょっとだけ羨望のまなざしを向けてしまいます。
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さてその花粉を受け止める雌花がこちらです。だいたいが写しにくいコナラ属の雌花のなかでは、比較的わかりやすいものでした。それでも十分に小さいことは、若葉の表面や葉柄の毛状突起がはっきり見て取れることでわかります。

過去のきょう 2016 ヤドリギ  2015 チリメンガシ  2014 サギゴケ(ムラサキサギゴケ)  2013 ニッサボク  2012 セイヨウタンポポ  2011 シライトソウ  2010 ヘビノボラズ  2009 ギンラン  2008 フサスグリ  2007 シュンギク  2006 ムクノキ  2005 ワスレナグサ  2004 ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)

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番外編 : 浄法寺のこと

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浄法寺(じょうぼうじ)の塗り物が欲しくて、新幹線の二戸駅に降りたら、素敵なお兄さんが出迎えてくれました。黒い腹掛けの胸には、二戸市と合併する前の浄法寺の町章が誇らしげに白抜きされています。
去年、輪島で漆掻きのカンナ痕だけ見てさえ感動したのに、このお兄さんと来たら、漆鉋と掻き樽まで持っていてくれて、サービス良すぎです。
Urusidaru
さらにその横には漆樽が置かれていました。昔はもっと大きな樽だったのに、近頃は需要が小口化して、樽もずいぶん小型化しているそうです。
いまや国産の漆は、漆需要全体の2~3%しか流通していなくて、たしかにどこの塗り物も下塗りには中国産を使います。それが、下塗りからすべてを浄法寺漆にすると、同じような作品でもお値段が倍以上…なのに、欲しい器があったのです。
残念ながらその作品は完売で、作家さんに尋ねても「次にできるのがいつになるかわからないので、注文も受けない」ということでした。うーむ、待ちます。長生きすべき動機というのは、いろんなことから生まれるものです。

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5月2日(火) キバナオドリコソウ(ツルオドリコソウ)

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こういうものが存在することを知らずに出会いました。その感想はと言えば、「ふーん、たぶん園芸種だね。キバナオドリコソウとでもいうのかな」でした。
帰宅して、検索一発、大正解…と喜ぶほどのことでもなく、「誰が名付けてもそうなるよなぁ」と苦笑いです。本来のオドリコソウのほんわかした風情がなくて、なにか油絵っぽいぞと思ったら、やはり欧州からの渡来品でした。
ただ、別名をツルオドリコソウと言い(注)、花後に蔓がのびる(匍匐枝から発根)らしく、オドリコソウとは違う性質をもつ別の属なのでした。葉に斑が入るタイプが広まっているそうで、花色と重なると鬱陶しい眺めだろうと、会う前から心配です。

<補注> ラミウム・マクラツムの標準和名がツルオドリコソウなので、キバナオドリコソウのことをあえてツルオドリコソウと呼ぶ必要はないと思います。(2021年12月)

過去のきょう 2016 コイヌガラシ  2015 シャクヤク  2014 マルバアオダモ  2013 カントウタンポポ  2012 シロダモ  2011 カジカエデ(オニモミジ)  2010 クヌギ(雌花)  2009 キンラン  2008 マイヅルソウ  2007 ジュウニヒトエ  2006 カキドオシ  2005 シラー・ペルビアナ(オオツルボ)  2004 ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)

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5月1日(月) ダンコウバイ

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この振り仰いだ角度は決して無理な姿勢を取ったのではなく、ごく自然な立ち姿のまま望遠レンズを向けたものです。つまり、いままで見てきたダンコウバイ(せいぜい3~4m)よりも、この木はうんと大きいぞ!と言いたいわけです。
落葉「低」木には分類されるものの、5~6mにはなるらしく、であれば今回出会ったこの木はどうやら最大サイズの1本ということになります。しかもそれが雌株でした。1カ月前にはそのショボさに呆れた雌花が、しっかりと実を膨らませていました。
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どれどれ…とその実(の赤ちゃん)に迫ってみました。運の良いことに山側斜面に少し登ると、大きなこの木の枝を俯瞰できるという最高の場所に感動です。そしてもう一つの感動は葉の柔らかさでした。モフモフ・フワフワ、忘れられません。

<補注> 実が膨らみ、色づいた様子を収録しました。(2017年9月22日

過去のきょう 2016 シマセンネンボク(ドラセナ・フラグランス・マッサンゲアーナ、幸福の木)  2015 タラヨウ(雄株)  2014 アツモリソウ  2013 チシャノキとマルバチシャノキ  2012 ヨウラクユリ(フリチラリア・インペリアリス)  2011 イヌリンゴ  2010 セイヨウシャクナゲ  2009 ユズリハ(雌花)  2008 ハシリドコロ  2007 チャボタイゲキ  2006 カシワ  2005 シラン  2004 ベニバナトチノキ

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