5月31日(水) コウモリカズラ

今年こそは!と意気込んでかけずり回った3カ所目でようやく会えました。しかし、それまでに要した時間のせいで、花びらはすでに失せ加減、焦ります。

これが、この場所の雌株のなかでは一番若い花穂でした。コウモリカズラの花つきは思っていたより豊かで、プラプラ・プラプラと呆れるほどに房は垂れていても、ほとんどはもう花びらが落ちている段階だったのです。
花びらの脱落と歩調を合わせて、柱頭の色が黒くなっていくのがわかります。一つの花に雌シベは3個(または4個とか2個)、花びらは8枚から10枚…どうやらけっこうテキトーな性格のようです。
<補注> とんでもないことに気づきました、前にコウモリカズラの実として載せた写真の実のつき方が今回の花穂と違います。そういう目で見ると、葉柄のつき場所も葉への食い込みが全然足りません。あれはアオツヅラフジでした。
というわけで、過去記事は修正が必要だわ、今年はこれから正しいコウモリカズラの実を撮らなければならないわ、手間は増えるばかりです…と書いている自分の顔はたぶんニヤニヤしているのでしょう。ああ、困ったコウモリカズラです。
<追録> 去年よりもグッと早めにコウモリカズラの雌株のもとを訪れました。柱頭も花びらも、じつに新鮮な姿で出迎えてくれました。(撮影:2018年5月4日)
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