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4月30日(日) ウンゼンツツジ

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かっわいー、などと軽薄な表現をしては大の男の恥とは知りながら、しかしこのサイズといい色といい、ほかにどう言ったらいいものやら…。
図々しく写り込んだ肌色物体は拙の左人差し指の先端です。人より多少は大きめとは言え、一応は手の指ですから、花の小ささがわかるはずです。
その可愛い花と比べて小憎らしいのは、雲仙には自生していないのに雲仙というその名前です。箱根にないのに箱根空木とか、近畿に自生するのに日向水木とか、厄介な仲間のうちの一人です。

<追録> ウンゼンツツジとしては比較的大きな木(男の身長くらい)の満開の様子をとらえました。(撮影:2017年4月30日)
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4月29日(土) ムサシアブミ

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ムサシアブミの愉快な実に出会ったのは去年の秋でした。さて待ちかねた春が来て、念願の花を見ることができました。
なるほどたしかに、博物館で見かける形(鐙=あぶみ)です。どこぞの殿様ご愛用の螺鈿・蒔絵が豪華な一品とか…。あんなセレブ鐙も素敵だなあと思いつつ、こちらのシックな色合いにも惹かれます。
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サトイモ科らしい仏炎苞はザゼンソウなどと同じ仕組みのようです。ただし、ムサシアブミは大きさで目立ちます。この大きさと形を見れば、鐙とした見立てに納得です。

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4月28日(金) リュウキンカ

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カナヘビが元気に走り回る季節になりました。去年はノビルとともにここに登場してもらったのに対し、今年は1カ月も早い出番です。
目が合うとこうしてフリーズしてしまうので、とても撮影しやすい被写体です。図に乗って握手しようとしたら、さすがに逃げられてしまいました。
いや、話はカナヘビではなくリュウキンカです。いかにもカナヘビが好みそうな湿った藪のなかで、厚手で艶のある葉と輝く黄花がひときわ目立っていました。

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4月27日(木) カブ

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近所のビニールハウスを覗いたとき、一瞬、カブではなくダイコンかと思いました。これがカブなら、ほぼ全容が土から飛び出ていることになります。
ただ、葉っぱがどうしてもカブだし、露出した根の下部は丸く収束するカーブです。ふーん、これなら老齢農家でも収穫が楽そうです。
せり・なずな…の歌でいうスズナだなんていまさら言うことではなくても、古くは根よりも葉の方を食べたそうです。たしかにシャキッとした食感で、自分も好物です。

<補注> カブの花を見ました。(2007年3月20日

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4月26日(水) イヌザクラ

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ハタザクラが散ってしまってしばし、こんな変な桜に出会いました。イヌと名のつく植物はあまり大事にされないものが多いなかで、染井吉野を見飽きた目で見ると、この「イヌ」はとても個性的な風貌です。
桜という概念からのハズレ度ではウワミズザクラもなかなかではあっても、イヌザクラはあれよりさらに変態チックです。
白い花がもっと房状に固まってきれいなウワミズザクラに比べ、イヌザクラはその花がまばらで、雄シベが花びらの外に長く突き出ています。なんだか、ツケマツゲが目立ちすぎるオカマさんを連想してしまいます。

<追録> これまで見たことのないほど最高の花つきのイヌザクラに会いました。(撮影:2019年5月7日・宮城県)
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4月25日(火) オオバベニガシワ

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この珊瑚のように赤くて大きな葉は毎年気になっていました。しかし、正体を調べきれないうちにふつうの緑色になって、つい存在を忘れてしまうという繰り返しでした。
「これじゃー、いかん!」と一念発起して、今年は気合を入れて調べました。オオバベニガシワ…まあ見てのとおりの名前と言えばそうでした。
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花もなかなかコケティッシュです。おとといのヒメコウゾはウニを思わせたのに、こっちは8本の足を広げてイイダコみたいです。これでも雄花なのだそうです。

<補注> 雌花の姿をとらえました。(2007年4月25日

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4月24日(月) シラユキゲシ

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初めて知る花の鉢植えを、縁あってウチで育てることになりました。
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うまい具合に冬を越し、ハート型の特徴的な葉が1株から5枚ほど展開し、真んなかから蕾があがってきました。花と葉を並べて写し込もうと思っていたら、開花の日には花茎がグーンとのびて、一緒に写ってくれません。
白雪というよりは淡雪みたいな花びらも表現したいし、かわいい形の葉も入れたいし、とりあえず写真2枚で逃げることにしました。

<補注1> 翌年、春の早いうちで株が小さかったので、花と葉を一枚の写真に写し込めました。(2007年3月4日
<補注2> この鉢植え品はいつの間にか消え失せ、そのため、シラユキゲシは繊細な植物なのだと思っていました。
それがとんでもない間違いだったことを知ったのは、不憫なシラユキゲシをいじり回していたときから12年もあとのことでした。(2019年3月16日

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4月23日(日) ヒメコウゾ(雌花)

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不思議な花がいろいろあるなかで、このコウゾ(注2)はかなり上位ランクの奇妙さです。どうしてウニが木についてるの?みたいな感じです。
楮(こうぞ)は和紙原料だと小学校あたりで習ったものではあっても、姿は知らずにいました。去年の夏に宝石のような実を見つけたときは、ちょいとした感動でした。
この木は近くの学校の校庭にあって、たぶん楮と知っている人は少ないと思います。この夏こそ、あの美しい実を独り占めして、おいしさをここにレポートしましょう。

<補注1> このあと、雄花の開花もとらえました。(2006年5月4日
<補注2> 掲載当初はコウゾとヒメコウゾの違いを知らず、これをコウゾとしていました。記事内容は当時のままとし、タイトルだけヒメコウゾに訂正します。(2010年6月.27日

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4月22日(土) ブルーベリー

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去年、実をつけているのを見つけてから始まったブルーベリー観察なので、冬を越して、やっと花を写すことができました。
いまはドウダンツツジが花盛りの時期であって、壷型のこの花だけ見るとよく似ています。しかし、木の雰囲気(枝の張り方)や花の数はブルーベリーの方が控えめ(注)で、間違えることはなさそうです。
夏には紺色や紫色の実、冬にはピンクがかった赤の紅葉、そして春にはこんな白い花が楽しめます。「ブルー」ベリーは、じつは「カラフル」ツリーでもありました。

<補注1> ピンク色の花がとても賑やかなブルーベリーを収録しました。本文中、「花数が控えめ」としたのは、被写体の木がまだ幼かったからのようです。(2021年3月19日
<補注2> こんなに極端につぼんだ花から、あの大きなクマバチが吸蜜する姿を載せました。(2021年5月16日

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4月21日(金) ヤマグワ(単にクワとしていたのを訂正)

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硝子細工かアクリルのオブジェのような花を見つけました。
展開し始めた葉には切れ込みが見られるので、桑であることはわかるとして、マグワかヤマグワかがむずかしい(注1)ところです。
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同じ木には、上の写真とは違って房が垂れた花もあって、どっちがどっちかは不明(注1)でも、これらは雌花と雄花のようです。
桑は「雌雄異株、まれに同株」で、運良くその「まれ」にあたりました。

<補注1> 古い記事には冷や汗が出ます。「マグワかヤマグワかがむずかしい」と書いているところは、葉先と花柱が長いので、これはヤマグワでOKでしょう。また花の雌雄は、上の写真が雌花、下の写真が雄花です。(2013年4月21日)
<補注2> まれとされる雌雄同株のヤマグワを再び見つけ、クワが混芽を持つことを確認しました。(2020年4月18日

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4月20日(木) タチイヌノフグリ

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小さいことをよく「米粒みたい」とたとえるのに、この花はその米粒よりもさらに小型です。しかもこのように葉に埋もれて咲くので、かなりの地味さです。
タチイヌノフグリの名前どおり、茎は地面からスッと立ち上がります。ただ、せいぜい10㎝ほどの草丈ですから、目立つ訳がありません。
オオイヌノフグリをそれだけ見ていると、どうしてこんな小さな花が「大」なんだろうと不思議に思うのに、ほかのイヌノフグリ類の小ささを知れば納得です。

<補注> 7年後、イヌノフグリの捜索をしているとき、青くない花のタチイヌノフグリに騙されてしまいました。(2013年4月10日

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4月19日(水) オニタビラコ

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これを見つけたとき、思わず「あったー!」と叫んでしまいました。今月14日にコオニタビラコ、翌日ヤブタビラコを載せたので、どうしてもこの春のうちにタビラコ(田平子)トリオを完成させたかったのです。
さすがトリオの長兄だけあって大物です。葉もデカデカな上に、そこからのびた茎(黄色囲み)が60~70㎝もあります。
その茎や葉にはザラザラと毛が目立ちます。草姿の大きさや感触の荒さが、まさしく鬼の名を冠した名前にぴったりです。
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花と葉の間がものすごく間延びするので、横長写真には納まり切りません。そこで仕方なく、花だけを別写真にしました。

<補注> 自分のなかではずいぶん稀少種だったオニタビラコも、なんのことはなく、大きな群生を作っていました。(2011年5月21日

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4月18日(火) イロハモミジ

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これを撮影中、うしろにご夫婦が立ち止まってゴショゴショ…。

妻 : なにあれ?
夫 : 花かな。赤いのさ。
妻 : うそー?! モミジでしょ、これ?
夫 : うん、でも花だよ。たぶん…。

旦那、かっこいい。たぶん…じゃなく花!と言い切ればもっと良かったぞォ。
ただ、サクラとチューリップしか知らぬオトーサンが多いなか、モミジに花がつくと思える男性がいるのに安堵しました。奥さん、旦那の言うこと信じてあげてねェ。

<注> イロハモミジの初回掲載は去年秋でした。

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4月17日(月) エノキ

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なんとわかりにくい写真かと自省しつつ、仕方ないよと開き直ります。
三本榎などと里程標にもされた大木のエノキなのに、花は虫眼鏡がないとつくりがよく理解できません。しかし、盛大には咲いているので、遠くからでも枝先が白緑色に霞んでいるのは美しい眺めです。
枝の先端につくのが両性花で、カビの生えたゼリー(笑)が雌シベです。
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その両性花より下側(枝の基部)につくのが雄花です。こちらは十字型に開いた4本の雄シベがとても単純かつ明快です。

<これ以降のエノキ記事・掲載順> ☆ 色づいた実と幹切り口 : 2009年10月31日 ☆ 色づいた鈴なりの実 : 2011年9月15日 ☆ 黄葉・黒変した実 : 2012年11月22日 ☆ 樹皮の皺 : 2014年3月15日 ☆ 葉裏・エノキワタアブラムシ : 2017年9月4日 ☆ 遠景・実・葉・枝 : 2021年7月11日

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4月16日(日) ヒメツルニチニチソウ(斑入り)

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お洒落なおウチが近所に増えるのはうれしいものです。それぞれの小さな工夫が、街にエスプリを加えてくれるように思います。
これは胸丈ほどの塀であって、白く塗った壁のところどころにあけた穴に、こうやって小鉢をはめ込んでいます。
上部空間がないので植えるものが制限されるわけで、ヒメツルニチニチソウはまるでこの仕掛け専用のような顔で収まっています。斑入りの葉が賑やかだし、ふつうは少しさびしく感じる花色の青も心なし明るく映えているように見えました。

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番外編 : 祝・2周年

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きょうはこのブログを始めて丸2年の記念日なので、自前のお祝いはハタザクラならぬヤエザクラにしました。ブログを始めるきっかけだった旗桜と入れ替わりに咲き出す八重は、ひと枝そのままがブーケかコサージュのようでじつに豪華です。
ココログベーシックの容量がなくなるまで、と思っていたのに、ニフティさんが大盤振舞い(無料でディスク容量が約2GBに)してくれたおかげでやめる理由がなくなってしまいました。とりあえず、目指せ3周年!!

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4月15日(土) ヤブタビラコ

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きのうの子鬼田平子につなげて、きょうはヤブタビラコです。
じつはこの写真は隣家の塀際で、コンクリートの割れ目から毎年しぶとく出てきます。なんだろうとは思いつつ、いつもうっちゃっていたのに、今年は子鬼田平子を特定できたおかげで、こちらのこともはっきりしました。
子鬼より背丈があるし、なによりも葉が立ち上がっているので、図鑑で悩むよりも現物を比べれば一発という感じでした。あとはぜひ鬼田平子(注)を見つけたいものです。

<補注> オニタビラコは4日後に掲載できました。(2006年4月19日

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4月14日(金) コオニタビラコ

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春の七草でいうホトケノザはいまのホトケノザではなくて、じつはこのコオニタビラコ…という例のややこしい話の張本人がコヤツです。
たしかに、現代でいうホトケノザは筋が強くてマズそうで、対してこちらなら湯がいて食べられそうです。根生葉で冬を越し、春になるとドンドン若葉を出します。
田平子の名前はその姿から一目瞭然で、まだ起こしていない田の面にベタッと貼り付いて見えます。子鬼というからにはそれ以外の田平子(注)もある訳で、この春に全部比較できることを目指します。

<補注> 「それ以外の田平子」とは、オニタビラコヤブタビラコのことです。

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4月13日(木) スズメノテッポウ

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6日の千本「槍」の次をこれにしたかったのに、急なリクエストがあって順番が狂いました。1週間お待たせの雀の「鉄砲」です。
この花穂をスポンと抜き去った茎が銃身、花穂はお掃除道具、つまり鉄砲とは言っても、打ったあとにゴシゴシやる火縄銃なのでした。
しかし、雀さんはなかなか財産家で、鉄砲のほかにもあるし、帷子(かたびら)もあります。スズメノエンドウもあればスズメノヒエなんていうのもありました。これだけあれば、あとは雀の蔵が必要になりそうです。

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4月12日(水) オオベニウチワ(アンスリウム・アンドレアナム)

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たまたま切花で一度に4種類を入手できたので、アンスリウム見本帳みたいなつもりで撮りました。もっともそれぞれの名前は調べていません。いろんなバリエーションがあるということを記録するにとどめておきます。
一番よく見るのは仏炎苞が赤い右端のものでしょう。オオベニウチワという和名もこれに由来していそうです。ただ、大きさは緑のものが最大で、21㎝×30㎝ありました。

<補注1> ロイヤルチャンピオンというアンスリウムの代表的な園芸品種を収録するにあたり、これまで単にアンスリウムとしていたものを種小名まで表記し、さらにタイトルを和名優先に変更しました。(2020年11月23日
<補注2> アンスリウム属の多様性を知らされました。(☆2021年4月21日 ☆ 2022年12月27日

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4月11日(火) ゲンゲ(レンゲソウ)

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きのう載せたヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)と色合いがかぶってしまいました。ゲンゲ、いわゆるレンゲソウです。
二つが似ているのは花色だけでなく、マメ科特有の花の形もそっくりです。背丈や羽状複葉の姿も似ているし、根に根粒バクテリアのこぶがあることも共通です。
それなのに、片やどこにでも跋扈して邪魔もの扱いにされ、こちらは郷愁を誘う稀少種として珍重されます。やはり控えめが美徳という教訓に思えます。

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4月10日(月) ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)

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それぞれの時期になると一気に目立つ植物は多いもので、ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)はその代表の一つです。
根生葉で冬越しはしているらしいのにぜんぜん目につかなくて、それが少し暖かくなるとワサワサとそこら一帯を占領します。
四角断面の丈夫そうな蔓がのび、羽のような葉が展開し出したと思ったら、あっと言う間に開花です。先月下旬からポツリ・ポツリと数を増し始めた花が、もうこれだけ並ぶようになりました。来月中旬には結実(注)です。

<補注> この類いの結実はもっと早めでした。ただし、観察サンプルはふつうのヤハズエンドウではなく、ホソバヤハズエンドウです。(2021年5月1日

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4月9日(日) チョウセンレンギョウ(とレンギョウ)

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畑の脇の道を自転車で走っていたら、妙な姿が網膜に残りました。なんだった、あれ?と、あわてて5mほどバックです。誰かが酔狂にこんな姿にこしらえたわけではなく、ほかの枝もかなり盛大に垂れていました。(白い背景はユキヤナギ)
連翹(れんぎょう)にはチョウセンレンギョウ・シナレンギョウなどの仲間がありはしても、この枝垂れ方は純正(?)の証です。(↓)
支那はほぼ垂れず、朝鮮もこんなには湾曲しません。さらに花は連翹の裂け方が一番浅く、ほかの二つは少し深く割れ、やや鋭角的な雰囲気があります。

<記事内容の訂正および追加> 上の写真を見ると、花と葉が一緒に出ています。レンギョウではない疑いが出たので、今年、同じ場所に行ってみました。
枝の髄、葉の鋸歯などの特徴から、上の写真はチョウセンレンギョウだったことがわかりました。そこで、上の記事とタイトルは訂正し、別の場所で撮った純正レンギョウと思える写真(↓)を追加掲載しておきます。 (2011年4月27日)
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番外編 : はたさくらまんじゅう

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いつかは載せたいと思っていた「はたさくらまんじゅう」です。
志木市内の5軒の和菓子屋さんがそれぞれの製法で競作しています。お味がもちろん微妙に違うし、値段も消費税の載せ方で違いがあります。焼き鏝の模様もそれぞれだし、包んでいるビニールのデザインも違います。
5軒ぜーんぶ、しっかりチェックしてみました。みんなの評判は必ずある1店に集中するわけで、やはりその評価は不動でした。写真はそのお店のものです。

<開花情報> きょうの日曜、風はあってもいい天気に恵まれて、ハタザクラは八分咲きといったところです。お出かけの方は、「はたさくらまんじゅう」をどうぞ!
<お断り> 残念ながら、上記の「評判」のお店(八百國)のご主人が先年、突然亡くなり、お店は閉めてしまいました。また、自分的には次善だと思っていたお店(万葉)も、こちらは店主ご夫婦がご高齢のために店仕舞いしてしまいました。
あとはハタザクラの近くにある和菓子屋で「はたさくら最中」というのを売っていて、餡のなかに入った塩漬けの桜がちょっとオツです。ただしこれ、ハタザクラの花ではないはずです。(2012年春・追記)⇒ この最中のお店も閉めてしまいました。和菓子+緑茶という日本文化はもはや絶滅危惧種です。(2023年春)

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4月8日(土) ムシクサ

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自分ではこの春の課題と思っていたムシクサです。寒いうちから血眼で近所を探し回り、畑と用水の間にこの株を見つけました。
それからは、つぼみがつくのを待ち、その花がうまく開く時間を確かめ、ようやくとらえた一枚です。
株は地を這うようなものだし、花は3㎜ほどの小ささです。4裂した花びらのなかに、1本の雌シベと2本の雄シベが見えます。ムシクサの名前の由来である虫こぶはまだなくて、これからうまくついてくれることを祈ります。

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4月7日(金) スモモ

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いかにもバラ科の花らしい姿です。桜と間違えることはないにしても、梨や林檎との見分けは「大丈夫!」とは言い切りにくいところです。
感覚的な違いで言うなら、これらのなかでスモモが一番凛として見えます。花びらの白さや硬さがそのイメージのもとでしょう。
そう言えば、「李下に冠を整さず」という成語もスモモの清らかなイメージを増幅しているかもしれません。李下に冠を整さず、瓜田に履を納れず、背筋をのばして、シャキッと生きていかなくてはなりません。

<補注1> たわわな稔りの様子を収録しました。(2012年7月11日
<補注2> スモモの花の再掲はやや学習チックです。(2022年4月7日

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4月6日(木) センボンヤリ

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春の七草をそらんじることはできても、賤ケ岳の七本槍は加藤清正しか思い出せず、情けないことです。千本槍という物騒な名前から、つい妙な反省です。
ただ、千本の槍にたとえられるのは秋の閉鎖花の方で、この春花からは槍などまったく連想できません。春秋で違う花をつける変わり者です。
花は人差指の先くらいです。背丈も春は低く、10㎝少々のものです。これが秋になると30㎝以上に高くなり、たしかに槍が林立したような感じになります。

<追録> まだ厳しい寒風が吹く日、もう春花が咲いているのを見つけました。(撮影:2021年3月23日)
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4月5日(水) ミケリア・マウダイエ(深山含笑・みやまがんしょう)

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両手をお椀型に丸めたのがタイサンボクの花の大きさだとすると、こちらは拳をゆるく握ったくらいが一つのサイズです。それがびっしりとまとまって咲いていて、花一つの大きさよりは花つきの良さで勝負するタイプです。
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景色が真っ白になるので驚くのはナンジャモンジャだけかと思ったら、このミケリア(注)を遠くで見つけたときも似たような呟きをしてしまいました。
同じ属には、ほかにミケリア・○○というのがいくつかあるようです。したがって、この木は面倒でもミケリア・マウダイエ(maudiae)と呼ばなくてはなりません。

<補注1> 和名の「深山含笑」はこの木の中国名をそのまま借りたもので、それを日本語読みして「ミヤマガンショウ」です。
<補注2> 秋の実はかなり異様な姿です。(2013年9月16日

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4月4日(火) ヤブレガサ

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お化けだぞー、と風呂敷をかぶって遊んでいた娘たちを思い出してしまいます。もはやあれから四半世紀、光陰矢のごとしです。
そんな個人的な感慨からすればオバケグサと呼びたいところでも、正しくはヤブレガサ(破れ傘)です。若葉のいまの時期しか、その名にふさわしい姿を見せません。うまく出会うことができました。
これからすぐに傘が開いて手のひら状に大きくなり、夏には花らしくない花(注2)をつけます。ただ、そうなると特徴が薄れます。ほぼ瞬間芸の名前です。

<補注1> 瞬間芸を再掲しました。(2012年4月11日
<補注2> 夏の花と冬の冠毛を一緒に掲載しました。(2018年1月8日

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4月3日(月) ムクゲアカシア

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おや、こんなところにミモザが、と覗きこんだら葉っぱが変(注1)です。いやいや、変なんていったらこの木がかわいそうで、知らなかった方がいけないのです。
調べたら、へえ、ムクゲアカシア。どうしてムクゲなのか、よくわかりません。ムクゲの葉にはギザギザ(鋸歯)があるし、こんな色でもありません。
そもそもこのアカシア系はややこしくてかないません。ミモザと呼んでいるギンヨウアカシアフサアカシアも見分けにくいし、一方では花が白くて、ミモザとは関係ないのにニセアカシアなんていうのもある始末(注2)です。

<補注1> ムクゲアカシアの学名(Acacia podalyriifolia)にあるポダリリフォリアはマメ科の「ポダリリア属の葉に似た」の意です。ただ、それをムクゲに結びつけた和名の意図するところは不明です。
<補注2> ニセアカシアという和名の罪深さについては、過去のニセアカシア記事で述べています。

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番外編 : ネコな二人

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用水のフェンスに守られているせいで、カメラを向けてもぜんぜん平気です。
「野暮なヤツだなあ、早くあっち行けよ」と思っているんでしょう。失礼しました。

<補注> 続編もあります。(2010年10月3日

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4月2日(日) ニリンソウ

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てっきり過去に載せていたつもりで出し忘れているものがあり、春の代表スターみたいなニリンソウがブログ3年目にようやく登場です。
山野草のなかでは有名だし見かけやすくはあっても、名前どおり一株に二輪とも咲いている状態は案外にとらえにくい(注1)ものです。
種の保存のための開花ですから、一度に両方咲いてしまうのは単なる見栄っ張り(?)か無鉄砲なヤツということでしょう。画面左側の株、自分としては貴重映像であっても、植物的には問題児くんかもしれません。

<補注1> 二輪揃い咲きについての上の記述は観察がやや不足(時期が早過ぎ)でした。花の盛りには名前どおりの姿がたくさん見られました。(2007年春)
<補注2> 大きな群生を見ました。(2017年4月22日
<補注3> 咲き出しの一輪(プラス一蕾)をとらえました。(2026年3月27日

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番外編 : 柳瀬川・4月1日花見の図

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天気晴朗にして風穏やか、きょうはまさしく花見日和です。おかげで、ふだんは人っ子一人いない柳瀬川の河川敷もこんなに賑やかです。
右手に見える桜のトンネルの下が土手道で、人・人・人で銀座並みです。
きょうはこのまま好天のようなので、この人々が退散なさってから、地元民は特権的に(笑)ゆっくりと夜桜を楽しむことにします。

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4月1日(土) アブラチャン

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きのうのクロモジと、自分で間違えていないかドキドキです。念を入れてたしかめました。こちらはアブラチャンです。花を見比べやすいように続けました。
かなり冗談っぽい名前ではあっても、チャンは瀝青(アスファルト)を指す真面目な名前です。実や樹脂がかなりベトベトであることを想像させます。
クロモジと同じでクスノキ科の雌雄異株です。写真の花からは白い雌シベが飛び出しているので、雌株のようです。この木で秋に実を確認できればはっきりします。

<補注> アブラチャンについての全記事を一覧にしました。(2016年3月20日

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