3月16日(月) シレネ・カロリニアナ(ピンクパンサー)

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階段状の日向が濃いピンク色で蔽われていてみごとでした。筒状の萼がシレネであることを示していて、この強い色はシレネ・カロリニアナの特徴です。
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学名読み下し名前は堅苦しいのか、このシレネはピンクパンサーという通称の方が有名です。業界のあやかりネーミングかと思ったら、これは国際的な呼び方でした。過去にはピンクパンサーという名のバラを取り上げていて、あれもフランスで作出されたものだったし、この語呂の良さは洋の東西を問わず好かれるようです。
そんな通称からして園芸種と思いがちでも、米国東海岸に自生する多年草です。3つの亜種(地域個体群)があるそうで、そのどれにあたるのかはさっぱりわかりません。そんな意味でもこのシレネは通称で呼ぶのが似合っていそうです。

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3月14日(土) ローダンセマム・ホスマリエンセ

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ローダンセマムはこれで3種に出会えたことになります。そして、「三度目の正直」というありきたりの言い回しがじつに適切な指摘であることを知りました。
最初のアフリカンアイズ、次のエルフピンク、情けないことに花にしか目が行っていませんでした。この深く切れ込んで互生につく銀緑の葉を入れなければ、花だけだとノースポールギクと区別がむずかしいことにようやく気づいた頓馬です。
ただ、このホスマリエンセを収録できた喜びは大きくて、これはアフリカンアイズの母種(注)なのでした。もっとも、筒状花(黄色部分)の中央だけがどうして赤茶色に変化したものか、このホスマリエンセを眺めていてもさっぱりわかりません。どこかにその兆しを見せる花がないか捜しても、突然変異はそんなに頻繁には起きないようです。

<補注> ホスマリエンセ : Rhodanthemum hosmariense ⇐⇒ アフリカンアイズ : Rhodanthemum hosmariense 'African Eyes'

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3月13日(金) ヤマシャクヤク

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葉っぱだけなので花束とは言いにくくても、束に見えるのです。かつ、その渋みのある葉色に葉裏や葉柄の赤紫が映えて、とてもお洒落な姿でした。
はて、これはなにと考えるに、葉が3出の形を示していて、それに葉脈の様子や上記の色目を重ね、シャクヤクの系統と推定しました。さらに、園芸的な芍薬などあるはずもない場所(林間の窪地)だったので、おそらくヤマシャクヤクでしょう。
ただ、過去5回のヤマシャクヤク記事(↓)で葉がきちんと見えるのは5番目掲載の10月末のもので、あまり比較の役に立たないことはいつもの反省事項です。取りあえず、その写真では2回3出複葉の具合とか、葉柄に赤紫が兆していることはわかるので、それを頼りに今回の若葉をヤマシャクヤクとしておきます。

<ヤマシャクヤクの過去記事・掲載順>2008年5月19日(花) ☆ 2008年9月6日(割れた実・黒い種) ☆ 2011年4月26日(花と葉) ☆ 2014年7月20日(割れた実・赤い種) ☆ 2024年10月25日(割れた実・葉と茎)

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3月10日(火) アルテミシア・シルバーブロケード

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うーん、そう来ましたか。地上部は完全に枯れ色になって冬を越したので、宿根草なのだと勝手に思い込んでいました。しかし、茶色く萎びた茎からこうして若葉が萌え出してきて、あらためて確認したらArtemisia(ヨモギ属)は多年草でした。
「宿根草も含めて多年草」という考えもあるなかで、「いいえ、ボクはマジ多年草なんです」と叫ぶサンプルを見ることができたのは収穫でした。ということは、礼文のシロヨモギも極寒の地で生きながらえた茎から芽吹くのでしょう。驚異です。
ならば現地に確認に行ってみようかとは毛ほども思わなくて、そりゃそうだ、毛がないんだもの、思えるわけないよな…と悲しい独り突っ込みです。

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3月8日(日) ガガブタ

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もう水がずいぶん温んでいるようで、カエルの団体が元気いっぱいでした。けれど、きょうの主役は彼らではなく、水面でモジャモジャしている浮き草です。
ちょっと確かめにくい状況だったので「おそらく」ながら、これはガガブタの越冬芽(殖芽)ではないかと思います。輪ゴムで束ねたような茎の様子は、いまの季節より2カ月早い段階の記録があります。ただ、葉が残っていないので、間違い含みです。
それにしてもこのケロくんたち、なにをやっているものやら。この茎を食べているわけではなく、あっちへモジョモジョ、こっちへヒョイヒョイ…。春なんでしょうねえ。

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3月4日(水) ヒメリュウキンカ(キクザキリュウキンカ)

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少しばかり容色は衰えていたものの、わりと見覚えのある葉です。1月の後半にはまだピカピカとお肌にハリが満ちあふれている姿をとらえています。
その葉が、3月も半ばを過ぎるとくたびれてくるわけで、しかしふた昔も前にはそんなコンディションでも花がしっかり咲いていました。それが今回見つけた株は花も蕾もなくて、代わりにまん丸タマタマさんが二つ、ほぉ、実ができていました。
この場所を含め、撮影した3カ所はすべて条件が異なるので、ヒメリュウキンカの生育リズムを理解できたとはとても思えません。ただ、あまり日当たりの良くない(かつ乾き気味の)この場所でも立派に実を結ぶ=丈夫な質ではあるようです。

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3月3日(火) シンビジウム・アリスルナ

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花屋さんに言わせれば、花びらが「鮮やかなグリーン」なのだそうで、実際、資料画像にはその説明が嘘ではないと思わせる写真が複数存在します。
なのに、はた衛門が撮ったものはまるで「涼やかなレモンイエロー」です。腕が悪かったのか、時期が悪かったのか、文字で補正をかけるしかありません。
園芸品種名をAlice Lunaと知って「狂ったアリスさん」かと早とちりしたら、これはAliceなんたらとLunaなんたらという品種を掛け合わせたものだそうで、かつてマーガレットコスモスのネーミング方法に抱いた義憤がまたもやフツフツと…。
やれやれ十年一日とはワシのことかと落ち込みながら、撮影のときに色目をうまく調整するのはどうするんだったか、いまごろ学び直しです。

<既収録のシンビジウム・和名50音順>愛子さま(追録:プリンセスまさこ) ☆ トラシアナム  ☆ 品種名不明

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3月2日(月) ゴシキパイナップル

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葉を縁取る白い斑が赤く染まっていて、かつ恐ろしげな鋸歯が目立ちます。これだけ特徴的だと、Ananas bracteatus var. striatusという素性はすぐ判明します。
ただ、Ananasという属はとても厄介で、和名で○○アナナスと呼ぶもの(↓)はすべて属違いであり、一方、Ananas属のメンバーはパイナップルと称されるのです。したがって、この斑入り葉の一品もゴシキパイナップルという冗談のような名を持ちます。
もちろん、パイナップルの実が五色になるわけもなく(実際の実は赤)、このカラフルな葉に注目した和名(YListは未収録)ではあります。今回の株には残念ながら実の兆しも見えなかったので、このまま元気に育ち続けてほしいものです。

<和名でアナナスを名乗るBromeliaceae(パイナップル科)メンバー・和名50音順(和名の後ろは属名)・このブログ収録品>インコアナナス(Vriesea) ☆ シマサンゴアナナス(Aechmea) ☆ ショウジョウアナナス(Aechmea) ☆ ツマベニアナナス(Neoregelia) ☆ トラフアナナス(Vriesea) ☆ ハランアナナス(Pitcairnia) ☆ ヨウラクツツアナナス(Billbergia)

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3月1日(日) オニドコロ(トコロ)

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一つところのものをジッと見ていればいいものを、あちこちウロウロするから余計な苦労を背負い込みます。この濃いめの枯れ色の蔓に遭遇し、さてこれはヤマノイモだろうかオニドコロだろうか、あるいは同属のほかのものか、悩みました。
5カ月ほど前にオニドコロを載せたとき、ヤマノイモの葉はもっと細身だとしました。しかし、いまや葉は真っ黒に縮み上がり、幅で二つを比べることはできません。ならば実はどうかと言うと、ヤマノイモはわりと寸足らずで丸く、対してオニドコロの実は長さがあってスマートです。ところがこの写真の実はどっちとも見える形です。
さて困ったぞというとき、Z巻き・S巻きのことを思い出しました。この蔓を指でなぞってみるとS巻きです。つまりはオニドコロ(ヤマノイモはZ巻き)となります。その目で見直していると、黒く縮んだ葉の残骸も互生、つまりはオニドコロである(ヤマノイモは対生が主)ことを示しています。最悪、ほかのトコロ類かしれなくても、それらはややマイナーな存在なので、エイヤッとこの写真はオニドコロ!としておきます。

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2月28日(土) アングラエクム・ベイチィー

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お、この長ァ~い距、、、アングラくんだね、君は…。長くてもピンと立ち上がってくれて、後ろに隠れるように垂れ下がっていたパイセンと違って性格いいね。
はいはい、葉もちゃんと2列になって、アングラエクム属のお約束をはずしていないし、唇弁がタルーっと緩くて大きいのもセオリーどおり、優等生です。
ただ、お名前がやや冴えません。ベイチィーってなに?と思ったら、昔の英国の植物学者さん(J. Veitch)への献名でした。そして、先行収録している2種は200種ほどもあるAngraecumの原種だったのに、ベイチィーくんは19世紀末には登録された古い交配種だそうで、そういう作出品グループも50種くらいは楽に勘定できそうです。
蘭の世界の深さというのはさすがのもので、絶対に踏破できない世界があるということは、たぶん人間を謙虚にする素晴らしい事実なのでしょう。

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