11月13日(木) チョウマメ(クリトリア)

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11月も中旬に突入したというのに、花が絶えません。ヒィー、フゥー、ミィーとけっこうな花つきで、お里が赤道直下のくせに、まだ蕾をあげてきます。
ただ、その花はずっと小柄(温室栽培のものに比べ、径が半分~2/3)だったし、開花翌日には萎れてしまいます。そもそも咲き始めが9月11日だったこともあるし、鉢がさしたる大きさでもなくて不満なのかもしれません。結実も見つけていません。
いまごろ言い立てるのも間抜けながら、11月の平均気温で那覇市より9度(日最高)から13度(日最低)も低いのです。指ほどに太くなると言う根もとの茎もせいぜい5~6mmまでにしか育ちませんでした。つまりは、埼玉南部あたりの熱帯化はまだまだその程度のものだったのか…と、周りに袋だたきにされそうな結論です。

過去のきょう 2024 ギョイコウ 2023 ヤマブドウ 2022 アメリカガキ 2021 マツカサススキ 2020 トウガラシ(ハバネロ) 2019 スズメノヒエ 2018 オキシデンドルム・アーボレウム(スズランノキ)  2017 ガマズミ 2016 シロダモ 2015 サキシマフヨウ 2014 アベマキ(とクヌギ) 2013 イヌビワ 2012 サルビア・インディゴスパイア(ラベンダーセージ) 2011 アシボソ 2010 パイナップルセージ(サルビア・エレガンス) 2009 ヤブサンザシ 2008 オオカメノキ(ムシカリ) 2007 コミカンソウ 2006 プレクトランサス・モナ・ラベンダー 2005 センニンソウ 2004 セイオウボ(西王母)

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11月11日(火) アカバセンニチコウ(アルテルナンテラ・パープルナイト)

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店では宿根千日紅として売られていました。もっとも、素性を調べてゆくとセンニチコウ属(Gomphrena)ではなくツルノゲイトウ属(Alternanthera)でした。
とは言え、以前、身元の似たレッドフラッシュをアカバセンニチコウとしている手前、今度も同じ扱いにせざるを得ません。和名を扱うには太っ腹が肝要です。
ところがパープルナイトという園芸種名も怪しげなのです。ご丁寧に付いていた名札にはPURPLE NIGHTとあって、紫の夜…演歌の世界です。ところが海外ページを探るとPurple Knightで、どうやら演歌よりは「紫の騎士」が正解に思えます。
とにかく「紫」がキーなので、株もとの若い葉をとくと見つめてみました。育つと色が赤く抜けていく様子なので、葉が繁く出るように育てないといけません。名前ばかりに文句を言っていないで、寒くなってもガーデナー修行に励みましょう。

過去のきょう 2024 ヤブイバラ 2023 ヌマミズキ 2022 レモンエゴマ 2021 コバルトシダ 2020 スズメノヒエ 2019 ススキ 2018 ヒマラヤスギ 2017 アオツヅラフジ 2016 イヌシデ 2015 ウンナンハギ(四季咲きウンナンハギ) 2014 ウワミズザクラ 2013 コハウチワカエデ 2012 センブリ 2011 オオブドウホオズキ(トマチロ) 2010 カイノキ 2009 オシロイバナ 2008 シュウメイギク(八重) 2007 セイオウボ(西王母) 2006 ラッキョウ 2005 ミツマタ 2004 ウメモドキ

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11月10日(月) シーマニア・シルバチカ

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業界では単に「シーマニア」で通っている多年草(イワタバコ科)です。開花は夏から冬というやや珍しいタイプで、たしかにいまの時期も蕾を持っています。
属名だけでは呼ばないという自己ルールで種小名まで探し当てたものの、シルバチカ由来の園芸種がいくつかあるようで、そこまでの特定ができません。
もっと困るのは属名が揺れ動いていることです。シーマニア(Seemannia)は旧名で、現在はグロキシニア(Gloxinia)とする解説もあるのに、WFOはシーマニアを正名、グロキシニアを異名としています。これはいったん属名変更があったあとでシルバチカを含むいくつかの種がもとの分類に戻されたという事情によります。
もっとも、学界事情より素人に大切なのはこの属名が決して「海偏愛者」ではない(スペル違い)ことです。これはドイツの植物収集家Seemannさんに因んでいて、つまり発音するときは決して尻上がりにせず、第1音節に力を入れるべきです。

過去のきょう 2024 シマコガネギク 2023 マツムラソウ 2022 シンフォリカルポス・紅小町 2021 ユーカリ(ユーカリノキ) 2020 アンマリー・ド・モントラベル 2019 コブクザクラ 2018 ヤブソテツとオニヤブソテツ 2017 ダリア(ナイトオウル) 2016 クサソテツ 2015 クミスクチン(ネコノヒゲ) 2014 アイノコセンダングサ 2013 ツワブキ 2012 ユリノキ 2011 ツリバナ 2010 ウラジロノキ 2009 トキリマメ 2008 ミドリハッカ(スペアミント) 2007 トウゴマ 2006 シロアザミゲシ 2005 ヒメツルソバ 2004 アオジクユズリハ

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11月7日(金) ヤハズカズラ

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ヤハズカズラの名を借りた植物はこれまですでに3種を収録(↓)しています。遅れ馳せながら、ようやくそのご本尊(標準和名:ヤハズカズラ)に出会えました。
なにか感じの似た草木の名を借りる場合、分類的にはまるで関係ない場合が多いことを思うと、今回の4種はすべて同属(Thunbergia)でなかなか律儀です。見かけもそれなりに似たところがあって、名付け方法としては優等生です。
ただ、撮影者が優等生ではなくて、ヤハズカズラの種小名alataが「翼を持つ」ことだとあとで知り、あわてて全ファイルを捜しました。ようやく見つけた葉柄の翼は日陰になって情けなくても、「ま、ないよりマシだろさ」と、開き直りもいいところです。

<既収録の○○ヤハズカズラ・和名50音順>コダチヤハズカズラ ☆ ベンガルヤハズカズラ ☆ マイソルヤハズカズラ report A. report B.

過去のきょう 2024 シマダフジ(カレルヤ・ニチダ) 2023 ネーブルオレンジ 2022 コハマギク 2021 ニゲラ(クロタネソウ) 2020 アキノエノコログサ 2019 ステルンベルギア 2018 ヤマナラシ(ハコヤナギ) 2017 ダンコウバイ 2016 センダン 2015 ハンカチノキ 2014 マメイヌツゲ 2013 シラカシ 2012 リンドウ 2011 オオバシコンノボタン(アツバノボタン) 2010 サルビア・インボルクラータ 2009 シイクワシャー(ヒラミレモン) 2008 ハヤトウリ 2007 ノアサガオ 2006 ハマナス 2005 ノジギク 2004 ハヤトウリ

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11月6日(木) カイトウメン

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これが高級綿の素かぁ…と感慨新たです。暑い季節に花を咲かせ、それが晩秋にはこのようにプンプクリンの実になり、そのあとで殻が枯れてパックリと開くと、なかに純白の綿があふれんばかりというサイクルがこれで繋がりました。
前に、普及タイプの綿であるキヌワタの記事で、綿類の播種から収穫までのリズムに触れたことがあり、それに比べるとやや遅めには感じます。高級だからゆっくりかと僻みっぽく考えるよりは、スタート(播種)や土地柄の違いが影響しそうです。
面白いのは各段階でカイトウメンの葉の印象が違うことです。今回は緑みをずいぶん失いかけていて、収穫時にはまた新鮮な色を取り戻したように見えます。高級だから復元力も強いのではなくて、これも環境の違いと考えるのが無難でしょう。

過去のきょう 2024 オンシジューム・オヌスツム 2023 コバノカナワラビ 2022 アーノルドサンザシ 2021 オウギバショウ(タビビトノキ) 2020 プリンセス・ミチコ 2019 ハメリア・パテンス 2018 ウマノスズクサ 2017 ヤマミズ 2016 ツバメアサガオ 2015 サルビア・イエローマジェスティ 2014 ササクサ 2013 嵯峨菊(イエギク) 2012 コハウチワカエデ 2011 ヒメイチゴノキ 2010 シロバナキツネノマゴ 2009 オオミサンザシ 2008 イシミカワ 2007 オオオナモミ 2006 アキノノゲシ 2005 ムベ 2004 ヤツデ

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11月5日(水) カワラケツメイ

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おや、きれいな叢(くさむら)だこと…と近づいたら、キリキリと捩れて割れた黒い莢が見つかり、カワラケツメイの晩秋はこんなに美的なのかとうれしくなりました。
赤と黒がひしめくなか、いかにもカワラケツメイらしい葉が若緑色のままに元気です。先月中旬だと、このような色の対比はありませんでした。これから霜枯れて倒れ伏すまで、かなり期間限定の見せ場に立ち会えた幸運に感謝です。

過去のきょう 2024 ピットスポルム・ヘテロフィルム 2023 カジイチゴ 2022 アサギリソウ 2021 ベゴニア・クレスタブルキイ 2020 ホトケノザ 2019 ケイトウ・スマートルック 2018 クスノハカエデ 2017 コヤスノキ 2016 ヒメショウジョウヤシ 2015 アマメシバ 2014 ツルウメモドキ 2013 トウネズミモチ 2012 チチコグサ 2011 タチシオデ 2010 マコモ 2009 ヤブミョウガ 2008 セイタカアワダチソウ 2007 コバレンギク(ヒメバレンギク) 2006 センボンヤリ 2005 ヒヨドリジョウゴ 2004 ナンテン

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11月4日(火) タバコ

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写真の内容としては前回と大差ないという自覚はあります。ただ、今回の掲載趣旨は三つあって、その一は時期です。先の撮影よりはほぼ3カ月遅く、つまりは夏の真っ盛りも元気、秋の真んなかでも溌剌、じつに強健な奴だとわかります。
その二は前回なし得なかった花と葉一緒の写し込みができたことです。いくら剛健なスタミナ野郎と言えども丈の奔放さが弱まり、全体、だいぶ寸詰まりになっているわけで、年がら年中バオバオしてはいないことを確認できました。
そしてその三は花の内側です。その二の延長線上のこととは言え、夏には見上げて撮るしかなかった花を水平目線で狙えました。おかげで花筒のカップが意外にゆったりであることとか、シベがずいぶん慎ましやかであることがわかりました。
おっと、種(実)を確認し忘れました。萎んだ花の萼がけっこうふっくらしてはいるので、おそらく木枯らしが吹くころにはそれがハッキリするのでしょう。タバコ(煙草)嫌いではあっても、植物としてのタバコはなかなか興味深い観察対象です。

過去のきょう 2024 ヤエヤマラセイタソウ 2023 スティパ ・エンジェルヘアー 2022 スノーベリー 2021 ナツツバキ 2020 ロウバイとソシンロウバイ 2019 ミカエリソウ 2018 ヤブマオとメヤブマオ 2017 コスミレ 2016 オオケタデ 2015 ハナトリカブト 2014 ミズタマソウ 2013 フユノハナワラビ 2012 カツラ 2011 ジョウリョクヤマボウシ 2010 マルバノキ 2009 アブチロン(黄花) 2008 ザクロ 2007 キャラボク 2006 アイ 2005 サネカズラ 2004 ヒメツルソバ

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11月3日(月) クミスクチン(ネコノヒゲ)

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わざわざ自分でクミスクチン茶を作って試したのはほんの5年前でした。ところが、ここ2年ほどめっきり尿が近くなり、そんな利尿剤はおろか、コーヒーや鳩麦茶なども控えめにする必要が出てきました。老化というのはなかなか面倒なものです。
という爺むさい話とは裏腹に爽やかなクミスクチンの花です。茶作りの記事もその前の初回掲載も、この花はヒゲが主役で、当然にシベを狙って撮ったものです。
ところが、視点を変えたら花びらの美しさに惚れました。こんなに清楚で繊細な美にあふれた存在を、よくもここまで無視してきたものと恥ずかしくなります。
そう、視点を変えるのは大切なことで、上記の排尿問題も水分摂取を3割がた抑えてみたら、解決とはいかなくても煩わしさは半減しました。これもやりすぎて病気を引き起こしては元も子もないわけで、目指そう「賢い老人生活」です。

過去のきょう 2024 アムラノキ 2023 アマミカジカエデ 2022 エゾトウウチソウ 2021 アオイゴケ 2020 ヌカキビ 2019 マムシグサ 2018 テリハノイバラ 2017 キダチルリソウ(ヘリオトロープ) 2016 ジョウリョクヤマボウシ 2015 ニオイサンタンカ 2014 ナナコバナ 2013 サルビア・グアラニチカ(メドーセージ) 2012 リュウノウギク 2011 ネリネ 2010 ウキクサ 2009 フジバカマ 2008 エビヅル 2007 ハイアワユキセンダングサ 2006 タコノアシ 2005 サワフタギ 2004 クチナシ

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11月2日(日) ヒモゲイトウ

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雰囲気全体は鶏頭類だろうとは思えても、組紐を垂らしたような穂は初めて見ます。そこで「ケイトウ&垂れ」で検索するとアマランサスに至りました。
標準和名がヒモゲイトウで、同じヒユ科でもセロシア属ではなくアマランサス属、つまりここにはハゲイトウスギモリケイトウを先行掲載しているグループです。
そして、かつてキヌア(チェリーバニラ)の記事で、同じ健康食品としてアマランサスのことに触れていて、これでようやくその話題の主の姿を突き止めたわけです。たぶんこの穂をしごくと実(種)が収穫できるはずでも、今回は手出し無用の畑です(涙)。
そして、いくつかのアマランサス農家のサイトを拝見すると、今回のように垂れる穂ではなく立つタイプを使っていました。見た感じではスギモリケイトウやウモウケイトウに近くて、次はそんな立ち性アマランサスの畑に遭遇することを願っておきます。

過去のきょう 2024 アミメアマリリス 2023 ケショウサルビア(ブルーサルビア) 2022 アクシバ 2021 アリストロキア・ギガンテア 2020 シラカシ 2019 タイワンスギ 2018 メキシカンブッシュセージ(メキシカンセージ、アメジストセージ、サルビア・レウカンサ)・フェルピンク 2017 カワラヨモギ 2016 アメリカフヨウ 2015 アフリカホウセンカ(インパチェンス) 2014 カワラノギク 2013 リンドウ 2012 クヌギ 2011 オオデマリ 2010 カエンキセワタ(レオノチス) 2009 ジョウリョクヤマボウシ 2008 ジャケツイバラ 2007 ルリフタモジ 2006 ナカフオリヅルラン 2005 クフェア・タイニーマイス 2004 ユリノキ

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11月1日(土) ブラッソレリオカトレヤ・シルクロード・マジック・ファイアー

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つい先日の日曜にカトレヤを出したばかりなのに、またもや派手な花です。蘭ブログに宗旨替えしたか、はた衛門? いえ、理由は記憶の強化です。
Cattleyaはカトレアか、カトレヤか、それまで意識もせずに不統一な表記をしていたことを痛く反省し、どう転んでもカトレヤと書くように己を矯正したいのです。そのために、単純なカトレヤではなくBLCを選びました。三段構えの名前でも最後をしっかり意識して「ヤ」と書くように…。自分を律するというのはわりと面倒なものです。
で、シルクロード・マジック・ファイアーです。シルクロードという品種のなかで創出されたマジック・ファイアーなのですが、どうしてシルクロードなのか、なぜマジック・ファイアーなのかはさっぱり不明です。ただ、名前の末尾のFireもまた、かつてその表記に悩んだ単語だというのがミソで、これで脳ミソにしっかり焼き付くことでしょう。

過去のきょう 2024 シロシマインヨウ(シロシマインヨウチク) 2023 トサムラサキ 2022 オクトリカブト 2021 チョウジタデ 2020 キチジョウソウ 2019 シンニンギア・エウモルファ 2018 キハダ  2017 ファンファーレ 2016 ハクサンボク 2015 パキラ 2014 コブクザクラ 2013 マテバシイ 2012 ヤマラッキョウ 2011 キッコウハグマ 2010 セキヤノアキチョウジ 2009 ナンキンハゼ 2008 アカカタバミ 2007 アブラツツジ 2006 ナギナタコウジュ 2005 ススキ 2004 ガガイモ

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