2月17日(火) コモチクジャクヤシ

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これで色が茶色なら、量感も長さも、まるっきり縄暖簾です。そう言えば縄暖簾との縁も途絶えてウン十年、あの路地裏の居酒屋、もうないだろうなぁ。
という懐旧談はコモチクジャクヤシとはなんの関係もなくて、ズドーンと高いこの椰子の木のてっぺん辺りから花穂が垂れていました。カプセルのような蕾がパカリと開くと黄色い花(雄シベか)が現れ、それが順に緑色の実を結び、黒く熟します。
この実が熟し尽くすとコモチクジャクヤシの命は尽きるのだそうで、アオノリュウゼツランほどの壮絶さはなくても、高さが10mにもなる椰子の木が、原産地(インドシナやジャワなど)の森でバタン・ドスンと倒れるさまはさぞや豪快なことでしょう。

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2月16日(月) マーガレット

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2月も半ばまで来て、きのうなんて春を通り越して初夏かという陽気でした。春と秋という季節は日本から消えるのだという噂が信憑性を増してきます。
にしても…です。これ、2週間も前から満開状態で、寒さには滅法強いのです。花が似ているというフランスギクシャスタデージーは逆立ちしてもかないません。
そして、昔々、こわごわ収録したピンクのマーガレットの口直しと言わんばかりに純白の花です。マーガレットとはそもそも真珠の意味だそうで、これぞ真打ちです。
葉の裂片が少しばかり太めですが、これは変化幅があるようだし、和名モクシュンギクの春菊の葉にはかなり近い感じです。かつ、種小名frutescensが意味する「低木状」の株下もしっかり写し込んで、ようやくこれでひと安心です。

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2月15日(日) ベゴニア・パルチタ・グレイスルブラ

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ベゴニアというのも深い世界なのだと月並みな溜息をついています。葉も花も小ぶりのこれはBegonia partita ‘Gracerubra’とされ、つまりベゴニア・パルチタの園芸種グレイスルブラ(優雅な赤)…と、ここまではすぐにわかったのです。
なので、親にあたるB. partitaってどんな顔をしているのか調べたら、それはB. dregeiのシノニムだとWFOは言うのです。あれ? ドレゲイなら前に収録しているぞと見直したら、たしかに花のつき方や切れ込みの強い葉形がそっくりでした。
ならばグレイスルブラの種小名もdregeiになるのかというと、それがどう捜してもわからないのです。親の名前が変わったら子にも及ぶのか、親は親、子は子の名乗りでいいのか、なんだか国会でもこんな話、していましたかね。あ、違うか・笑。
ということで、学のなさに涙しつつ、きょうのタイトルは夫婦別姓ならぬ親子別姓としておきます。「優雅な赤」を滲ませた花が「おバカさんね」と笑っています。

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2月14日(土) コチョウラン(スンダコチョウラン、ファレノプシス・アマビリス)

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温室の鉢に添えられていた名札を「ん?」と見直した自分を褒めたい気持ちが半分、こんな基本も知らなかったのかと落ち込みたい気分が半分です。
そこにあった名はPhalaenopsis amabilisでした。胡蝶蘭(注)は台湾のビーナス(自分的な学名の覚え方)、つまりPha. Aphrodite ssp. formosanaだったはずなので、これは種小名から違っている別モノということになります。
調べると、弔事用の胡蝶蘭の多くはこれだそうで、たしかに花びらの白具合に迷いがありません。和名がスンダコチョウランと知っても、これはネットでもほとんどヒットせず、事実上の死語みたいです。因みにスンダってなにかと思ったら、スマトラ島・ジャワ島・ボルネオ島あたりを指す言葉でした。ここらが原産地のようです。
さてもいまごろかい…と己を嘲りつつ調べたら、Phalaenopsis恐るべし、原種だけで60~70種が名を連ねていました。この深い世界に立ち入る根性の持ち合わせなどあるわけもなく、ただ大温室での巡り会いだけを楽しみにしておきましょう。

<補注> 上述の事情から、過去記事のコチョウラン(↓)についてはすべて詳細不明としておきます。(並びは掲載順)
2010年2月11日 ☆ 2011年1月16日 ☆ 2013年5月20日 ☆ 2021年7月16日

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2月13日(金) ハイビスカス・コーラルホワイト

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ハイビスカスと言えば真っ赤な花です。寅さんの第25作はそのものズバリ、「ハイビスカスの花」がタイトルで、真っ赤な花がいろんなシーンに登場しました。
なのにこれ、純白です。いや、赤以外の色目だってここには何種か載せたし、アーノッテアヌスなんてずばり白花でした。ただし花柱が真っ赤でした。対するに今回はそこも純白で、葯にピンクが残るのは惜しくても、そこは見ないであげましょう。
レモンフラミンゴと同じく、フウリンブッソウゲが片親のようで、レギュラー品に比べると白い花柱が少し長めです。ただ、夏の沖縄で(今回は温室撮影)もしこの白花に囲まれても、赤い花の傍らで幸せだった寅さんほどの笑顔は出ない気がします。

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2月12日(木) ローズマリー(マンネンロウ)

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ローズマリー、侮りがたし…いまごろそう気づいたオマヌケです。ウチのローズマリーはヘロヘロと枝の生長方向が定まらず、御し難いヤツと冷たく見ていました。上の写真はまさにそのタイプで、公園の大きな植え込みです。
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ところが、なかにはシャキーンと兵隊さんみたいなローズマリーもあって、うーん、気持ちいいし扱いやすいけれど、なんか味わいに欠ける気もします。
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そしてこちらはもうカオスです。枝が横に這うだけでは足らず、垂れ下がります。こんな壁際でなかったら、地面をのたうち回るつもりでしょう。

というわけで、ローズマリーはざっくり3タイプに分けられるのでした。1枚目写真から順に、半匍匐性、立性、匍匐性と呼び分け、一つひとつのタイプにはいくつかずつの品種(おそらくは園芸品種)が存在します。たとえば、このごろ収録した白花品(Rosemary ‘White’)は立性グループのメンバーで、仲間には’Miss Jessopp's Upright’とか’Tuscan Blue’などがあるという具合です。
そこから敷衍するに、ローズマリーだけであと10回とかはここに登場させなければいけない話になります。いやあ、老い先短い人間にそれは酷すぎます。見分けだって、枝や葉にはほぼ差がなくて、花がないときはどうするよ?なのです。
という情けない裏話の開陳をもって、今回の記事が「ローズマリー総括編」にならないものかと姑息な目論見をしているはた衛門です。

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2月11日(水) アフリカハマユウ(インドハマユウ)

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身の丈六尺の男が野面で果てたらこんな骸になりそうで、まだまだ野晒しになるつもりはないくせに、しんみりと見入りました。腰丈ほどに大柄で丈夫だし、常緑多年草で耐寒性は高いとされるのに、凍結や霜害でこうなることがあるようです。
もっとも、地中の球根までは傷んでいないはずですから、春にはまた復活して、あの豪快な花をボンボンと咲かせることでしょう。
そう言えば本当のインドハマユウにはまだ会えません。早くここに収録し、今回を含め3本の記事のタイトルは「アフリカハマユウ(俗称:インドハマユウ)」と訂正したいのに、悔しいことです。Crinum latifolium(インドハマユウ)を調べると、インドの国立公園ならそれが見られそうでも、どうやら開花期はモンスーンの季節のようです。花を探して雨に打たれながらのインド旅…少しばかり乙に過ぎる気がします。

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