10月4日(木) ヒヨクヒバ(イトヒバ)

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先日の台風24号(志木近辺は日曜深夜~月曜未明通過)が大きな土産を置いていってくれました。これはハタザクラの横にある大木です。
なにせこのブログの発端となった桜の隣にあるので、いつも気にはしていました。ただ、かつてはイトスギという名札がつけられていたし、いまはそれがヒノキとされていて、なにせ高くて枝に手が届かないので確かめようもなく、ずっと「まっ、いいか」としてきたのです。それが大枝1本バリンと折れて落ち、枝葉に触り放題でした。
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これ、どう見ても例のヒヨクヒバです。気孔帯がヒノキとはまったく違います。異常生長した葉はこれまで見たヒヨクヒバの糸部分そのものです。
また、イトスギ(別名イトヒバ)は自分でまだ見てはいないものの、シーボルトの日本植物誌にはその絵がありました。一口で言えば、その葉はヒヨクヒバから翼部分を取り去った、つまり全体が糸だけのピロピロしたもののようです。
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ただ、この大木をヒヨクヒバと決めつけるには不安要素がありました。それは樹高で、写真は右側のハタザクラを尻目にこの木がそびえる様子です。目測でおよそ15mあって、いかにも大き過ぎではないかと思ったのです。
ところが調べて見ると、仙台のお寺さんに樹高22mという大物がありました。じつはハタザクラの本名(チョウショウインハタザクラ)でわかるとおり、ここはかつて長勝院というお寺の境内でした。お寺にヒヨクヒバという取り合わせにも納得です。
ずいぶんな被害をもたらした台風も、こんなに役に立ってくれたわけだし、すぐにその現場に引き寄せてくれた神仏もいたみたいで、このごろ毎日仏壇に手を合わせているのはまんざら無駄ではないかと現金なことを考えました。

過去のきょう 2017年 アワブキ 2016年 サザンカ 2015年 ハンノウツツジ 2014年 ホソバヒイラギナンテン 2013年 シナサワグルミ 2012年 クサヨシ 2011年 ナガエコミカンソウ(ブラジルコミカンソウ) 2010年 ギンミズヒキ 2009年 アキグミ 2008年 イノコヅチ 2007年 キジョラン 2006年 シラヤマギク 2005年 ウスギモクセイ 2004年 メキシカン・ブッシュ・セージ

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追加編 : 台風被害の木々

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きょうの本編で述べたように、台風24号はかなりの爪痕を残してくれました。その被害の一端を、倒れた木々から見てみます。
根こそぎとはまさにこのことで、直径20cmほどのアカメガシワがこのとおりでした。
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こちらは、きょうの本編・ヒヨクヒバの元品種であるサワラです。直径40cmほどの主幹が根こそぎやられた上に、大枝がこうして数カ所折れていました。
こういう様子をヒヨクヒバと併せ考えると、サワラの系統はやや折れやすい(割れやすい)木質なのかもしれません。
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これはニセアカシアで、用水をまたぐ橋になってくれたのはいいとして、さらに農道までふさいでくれたのは困りものでした。おかげでこの先の田んぼの持ち主たちは刈り入れどきに回り道を余儀なくされたのでした。

<追録> やや珍しい木であるシラキもやられていました。おかげで、と言えば不謹慎ながら、いかにも白い材質が確認できました。(2018年10月7日)
Siraki

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2月21日(水) フクジュソウ(秩父紅)

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初めて見ることができた秩父紅です。本来なら秩父に出かけて撮ってくるべきところを、近場で鉢植えのものを写すことができました。「幻の」と形容されることの多い秩父紅も、いまや「そんじょそこらの」園芸品です。
元々は戦前に秩父の山のなかで見つけられ、地元で栽培されてきたものです。フクジュソウには学術的に別品種とされるもの(ミチノクフクジュソウなど)がいくつかあります。その点、この秩父紅は分類としてはふつうのフクジュソウで、色変わりという扱いです。埼玉県民としてはちょっと無念に思います(笑)。
それにしてもいい色です。花びらの内側の橙色よりも、むしろ裏側のドスのきいた紫褐色に惹かれます。個人的には「秩父黒」と呼んであげたくなりました。

過去のきょう 2017 トゲミウドノキ(サラダノキ)  2016 モクレイシ 2015 ヤマアイ 2014 チョウセンゴヨウ 2013 ハシバミ 2012 コハコベ 2011 キツネノカミソリ 2010 フラサバソウ 2009 キヅタ 2008 ユキワリイチゲ 2007 ヒメイタビ 2006 ナギイカダ 2005 クロッカス

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番外編 : 火、走る

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燎原の火、紅蓮の炎、地獄の業火…、ヤマトタケルってやっぱ勇気あったんだなあ、草薙剣って、ホントにこんな火、払えるのかなあ、ぶつぶつ…。
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サクラソウ自生地として保護されている田島ケ原の、きのうが野焼きの日でした。9時ちょうどに最初の区画に点火し、順々に火を移していきます。
写真のオレンジマフラー(寒さよけではなく、熱さよけ)の人が、放火、じゃなくて点火してまわります。有料でいいから代わってほしかった…。
有料でもいいのではと思ったのはこの見物自体がそうで、はたと気がついたら2時間経っていました。下手な映画よりずっとすごいですもん。
ただ、火のそばだとやたら暑(熱)いのに、鎮まるとさすがの底冷えです。土手に座って観覧していたオジサンやオバサン、お風邪召したんじゃないですかぁ。

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巨木編 : カゴノキ

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「多和目のカゴノキ」と呼ばれている巨木です。埼玉県坂戸市多和目にある天神社の境内に鬱蒼と葉を茂らせてそびえています。樹高15m・目通り幹囲4.7m・樹齢800年超と言いますから、去年偶然に出会った「絵堂のカゴノキ(調布市深大寺南町)」をさらに(かなり)上回る貫禄です。
その大きさを示すため、幹に缶コーヒーを載せてみました。その複雑怪奇な幹の姿は、見ているうちになにやら生き物のようにも思えてきます。
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裏側に回って驚きました。どんな鳥が運んだものやら、シュロだって、生えてみてから「困ったなぁ」と思っていることでしょう。

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8月8日(月) ムジナモ

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直径5mmという小さな花です。気温30度以上の日が数日続くとか、水温が30度以上になるとかの条件が必要で、幻の花と呼ばれています。しかも、開くのは正午前後の1~2時間に限定され(一日花)、ちょっと曇ると途中で開くのをやめてしまうのだそうで、こんな不出来な写真でも宝物です。
昔は田んぼの雑草だったのに、環境の変化で国内ではいったんは絶滅したと言われています。それが、羽生市(埼玉県北東部)の宝蔵寺沼で、保存会の努力によって、今年は数万株の単位まで復活するようになりました。
それでも、まだ管理区域外では見ることができません。似た名前のタヌキモがあっけらかんとあちこちで黄色い花を咲かせているのに比べると、まだまだ深窓の令嬢で、きのう、うまい具合に見学会に参加して対面が叶いました。
じつはこのムジナモ、あの牧野博士が世に出るきっかけになった植物として有名なのです。熱中症の予兆だったか、軽い頭痛まで感じながら、どうしても実物を見ておきたかった理由がここにありました。
今年は埼大・金子教授の講座に出て、さらに見学会に参加して、いっぱしムジナモ通になってしまいました。ただ、そんな俄知識をここに書き連ねても仕方ないので、保存会が最近作ったHPにリンクさせるにとどめておきます。

過去のきょう 2015 クレオメ 2014 カラスザンショウ 2013 ノブキ 2012 ムラサキナツフジ(サッコウフジ) 2011 カシワバアジサイ 2010 カラスザンショウ 2009 ノグルミ 2008 アオノリュウゼツラン 2007 コケモモ 2006 ウド 2005 イネ 2004 クサギ

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番外編 : なにがなんでも「1」なんじゃー!

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志木の周りには変態の社長さんが多いのかなぁ、と心配になります。こだわりナンバープレートシリーズ・第3弾はシンプルにして王道のNo.1です。
こういう人は、マイカーも絶対に「0001」でしょうし、もしかしたらご自宅も一丁目1-1(丁目は町名なので、漢数字を当てるのが正しい作法です)ではあるまいか、などと想像をたくましゅうしてしまいます。
これらのトラックは向かい合わせに並んでいて、1枚の写真に収められなかったのがくやしいところです。もっとも、「11台」もがヨコにズラッと並ばれても、後方半分くらいはナンバープレートが霞んで見えないこと必定ですけれど…。

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3月6日(日) ススキノキ

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とてもローカルなTVニュースでこれが紹介されていました。もしや、ショクダイオオコンニャクのときのような大騒ぎ?と心配はしながら駆けつけてみると、このコーナーは閑散としたもので、鳥打帽のオジサン(画面左下)など素通りです。
たしかに、柱サボテンに紛れて、これじゃあ見過ごされて当然です。どうやってもうまい写真にならないので、セコく加工してみました。
屋根に届かんばかりにのびた花穂も、どうあがいても個々の花は写らないのであきらめです。検索すると、原産地オーストラリアで撮った詳細な写真が見つかるので、それを見て「ああ、こんななのか」と納得です。
なんとも悲しい記録になったので、悲しいついでにローカルなニュースを全文転載しておきます。(テレビ埼玉・2016年3月4日)
『約20年の栽培で初 ススキノキが開花』
川口市の植物園で、およそ20年前から栽培しているオーストラリア原産の植物「ススキノキ」が、今年はじめて花を咲かせました。川口市立グリーンセンターで、2月29日に初めて開花が確認されたススキノキ。「ススキノキ」はオーストラリア原産の寿命が600年以上とされる植物で、年に2、3cmほどしか成長せず、オーストラリアでは山火事にも耐えられるほど生命力が強いと言われています。無数の小さな花をつけているのはおよそ5mの高さまで伸びている「花軸」という部分です。川口市立グリーンセンターでは、20年前に50cmほどの大きさから栽培を始め、現在では、葉の部分がおよそ3mまで成長しました。川口市立グリーンセンターで、栽培から20年掛けて初めて花をつけた「ススキノキ」は、2週間ほど楽しめると見られています。

<追加記事> なんと、上の記事から10日ほどして、まったく別の場所でもススキノキが花を咲かせていました。川口グリーンセンターよりはググッと迫りやすかったものの、接写レンズの使用は無理で、望遠目一杯の写真(↓)です。
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そのため、花(雄シベ)の感じしかとらえていないし、雌シベは存在さえわからない写真です。ただ、そういうことは他所様に任せて、あの白い棍棒ってこうなっていたんだぁというザックリな感動を記録しておきます。(2016年3月17日)

<再追加記事> 花の時期から半年以上が過ぎて、川口グリーンセンターでは枯れた花軸が展示されていました。太いし長いし、花のときを知らなければ、なんじゃこれ?と驚いたことでしょう。(2016年10月24日)
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ただし、2カ所で花を見ているワタシは余裕で、巣でエサを待つカラスの赤ちゃんをイメージした1枚を撮ってみました。(残念ながら、種は見つからず)

過去のきょう 2015 シロバナオオベニゴウカン 2014 ムルチコーレ(コレオステフス・ミニコス、クリサンセマム・ムルチコーレ) 2013 ウラムラサキ(ストロビランテス・ディエリアヌス) 2012 ガーデンシクラメン 2011 ヤマコウバシ 2010 キンギョツバキ 2009 エンドウ(莢豌豆) 2008 テンリンジガッコウ(椿) 2007 ネモフィラ・インシグニス 2006 ショウジョウバカマ 2005 ヨモギ

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1月12日(火) イブキ(ビャクシン)

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樹高12m・幹周り3.5mのご神木です。推定樹齢650年(1,300年説もあり)という古木であってもまだ直立しています。斜めに見上げて撮りました。
「入西(にっさい)のビャクシン」と呼ばれていて、旧・入西村(現・埼玉県坂戸市)の石上神社にそびえています。ビャクシンとはイブキの別名です。
だいぶくたびれて来て、根もとはセメントで補強され、写真で見るとおり、多くの太枝が払われ、頑強なつっかい棒も欠かせません。なので、志木の「はたざくら」と同じように(しかも同じ培養施設で)二世が育てられています。
「はたざくら」もだいぶ怪しくなってきたし、このビャクシンもそうだし…と言っている本人があと何年持つのか、なんとも心許ないきょうこのごろで、ふつつかながら、歩き回れるうちにと思ってご尊顔を拝して来ました。

過去のきょう 2015 イタドリ 2014 ヘンヨウボク(クロトンノキ) 2013 サイカチ 2012 カシワバハグマ  2011 リュウキュウバショウ 2010 ツワブキ 2009 ハリエニシダ 2008 ロウバイ 2007 ドイツトウヒ 2006 センダン 2005 ロウヤガキ

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6月25日(木) ハルシャギク

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町内の裏手を流れる柳瀬川に異変が起きました。去年までまるで目立たなかったハルシャギクが、こう(↑)して両岸の河川敷を占拠してしまったのです。
部分的ならまだしも、50~100m単位で途切れ途切れにその群生は続き、ヒメジョオンの侵入は許しているものの、かなり排他的に跋扈しています。
これだけの規模だと、誰かが種を蒔いたとは考えられません。思えば冬に川の改修工事があり、河川敷の表土がさらわれたのでした。春先はほとんど緑がなくて土がむき出しだった場所がこうなったわけで、たぶん埋土種子のなかでハルシャギクが一番優勢だったのだろうと推測しています。
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花が密に咲いているのを見ると、きれいと思わないではなくても、これは立派な要注意外来生物です。また、白い鳥・黄色い花・赤い虫が増えた川は汚染が進んでいる警報という見方もあって、あまり喜べません。
かと言って、個人で駆除するのも問題でしょうし、市に訴えてもこれを問題としてとらえてくれるかどうか、どうにも悩ましい花畑です。

<補注> 1年後、この場所でのハルシャギクの勢力はかなり衰えました。攪乱(表土の排除)がないと、植生は自然に落ち着くもののようです。(2016年6月19日)

過去のきょう 2014 アメリカデイゴ(カイコウズ) 2013 キバナダンドクとダンドク 2012 キョウチクトウ(白八重) 2011 モミジイチゴ 2010 ウメモドキ(雄株) 2009 ナツユキカズラ 2008 ハナイカダ 2007 イソトマ・アネシフォリア 2006 ベニバナ 2005 シロシキブ 2004 ハマナス

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