番外編 : 水無月モドキ

Minadukimodoki
夏越祓(なごしのはらえ)には数日遅れてしまったものの、その日に食すべき水無月…らしきものを自作してみました。バナナサンド以来4年ぶりの新作です。
外郎(ういろう)であるべきベースは愛玉子(オーギョーチ)でヒンヤリ冷菓です。そして上に載せたのは小豆ならぬ丹波黒豆、北野エースで近ごろ評判の「丹波黒」です。見た目は甘納豆なのに、そこまで甘くはなく、じつに上品味です。
一発勝負の実作をしてみての反省は、愛玉子と丹波黒の馴染みが良くなかったことです。丹波黒を載せるタイミングをもう少し早く、少し沈むくらいにすべきでした。しかし、馴染み不足を補うためにかけた蜂蜜がけっこうアタリ…結果オーライでした。

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7月24日(日) オオボウシバナ

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過去掲載の2回が2回とも、たった1個の花を大事そうに写しています。それが今度はけっこうな広さに植えられて、少しなら染料(アオバナ)を作れそうです。
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そして、昼を回っていたので、多くは萎んでいました。たくさんある+縮んでいる=1個だけ花を頂戴してもいいかな…ということで、爪の上で潰してみました。滴るほどにジューシーで、そのお汁で皮膚や爪がすぐ染まりました。
面白いので、シャツの裾に擦りつけたら、しっかりブルーに染まりました。さてこれが落ちなければカミさんにお目玉喰らうぞと思いつつ、あえて翌朝まで放置したあとで洗ってみました。きれいに取れました。さすがの下絵用染料です。

過去のきょう 2021 ルリトウワタ(オキシペタルム) 2020 サスマタモウセンゴケ 2019 ラシャカキグサ 2018 タイワンウリノキ(シナウリノキ) 2017 タマアジサイ 2016 ガマズミ 2015 ヤノネボンテンカ(タカサゴフヨウ) 2014 オニユリ 2013 ナンキンハゼ 2012 キリンソウ 2011 シオデ 2010 ショクダイオオコンニャク 2009 コクサギ 2008 ホテイアオイ 2007 ソバナ 2006 ツキヌキニンドウ 2005 ニワウメ 2004 ルリヤナギ

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5月4日(水) ゲンゲ(レンゲソウ)

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恥の記録から丸々1カ月以上が過ぎ、今度は学習の記録をしてゲンゲとお別れとなりました。中学の理科で習った根粒菌を確認したかったのです。
写真右側が掘り起こした株で、矢印をつけた箇所に米粒ほどの物体が見えます。これが根粒で、老眼ではかなり見つけにくいレベルのものでした。
なお、この粒は「根粒」であり、「菌」はこれを割って顕微鏡で見つけるものでした。こんな基本も知らず、「ゲンゲには根粒菌」と丸暗記していました。
あと、切り戻し以後も立派に復活し、写真左側のようにたくさん花をつけたゲンゲのタフさにも感服しました。GWごろが見ごろとは言え、3月中旬には開花し、どうかすると秋にも花咲くのだから大したものです。
ただ、残念ながら環境良好とは言えないプランターではうどんこ病が出てしまい、9月から続いた長いお付き合いにもついに終止符を打つことになりました。

<追録> 悲しい結末にうちひしがれて徘徊していたら、ゲンゲが咲いている田を見つけました。思わず地面まで指を差し入れた図がこれ(↓)で、自分の人差し指は先から付け根までほぼ10cmです。
やはり元気に育てばゲンゲはマッチョであり、背丈が30cmを超してお互いが絡まり合うという状態は不憫だったことを再確認しました。
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過去のきょう 2021 ヤモメカズラ(ペトレア・ボルビリス) 2020 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ) 2019 シロバナフジ 2018 サンカヨウ 2017 セキショウとショウブ  2016 ビオラ・つぶらなタヌキ  2015 ハハコグサ  2014 ダイオウグミ  2013 ゼンマイ  2012 イチハラトラノオ(市原虎の尾)  2011 セイヨウバクチノキ  2010 ベニシダ  2009 トウカエデ  2008 ニワトコとムベ  2007 キモクレン  2006 ヒメコウゾ  2005 スズラン  2004 ハルジオン

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番外編 : 音楽再生・迷走の記

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ニャンコの鼻に載っているのは古いiPod shuffleです。じつは、それに繋がっている黒いケーブルがこの記事のキモで、iPodの代わりにタブレットとかスマホ(moto g7、Wiko g08、ZenFone 3)とか、音源入りのデバイスをなんでも繋げちゃうわけです。
そのケーブルはアンプの裏側に回っていて、大きなスピーカーを鳴らすことができるので、タブレットやスマホでは無理な「優しい音」を奏でるというしかけです。

こんな細工を考えた発端はiPlay20の音の酷さでした。先代タブレットだとそこまで音が悪くはなくて、テキトーなBGM用途ならそのままで十分だったのです。ところが今度のはいけません。よほど音量を絞らないと、頭が痛くなるほどガチャガチャです。元々が低価格機種だし、音楽再生以外の機能には満足なので、文句は言えません。
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そこで考えたのがアンプに音を渡せばいいじゃん!でした。ずいぶん昔、けっこう張り込んで買ったアンプがあるし、スピーカーも一応はこだわりモノです。さて、どう繋ぐか、うーん、ここはやっぱBluetoothでしょう!ということで、白羽の矢を立てたのがエレコムのAVWAR501(写真は当該商品HPから拝借)でした。

しかし、結論から言うとこれがどうしようもない品物でした。ペアリングは簡単にできて、素直に音楽も鳴り出して、「ふふ、俺って天才」と喜んだのも束の間、どの曲を聴いてもボーカルがありません。耳を澄ますと微かに声はしていて、ならばイコライザーで中音部を上げたらどうよ?と思っても、ぜんぜん効果なしでした。
こんなときの定法は再ペアリングだろうと試してもダメ、というか、楽器の音も次第に薄れてきました。デバイスとの相性かと疑い、メーカーが対応機種にあげているZenFone 3に切り替えてもダメ、一つ前のモデルまでは動作保証しているmoto g7もウンでもスンでもありませんでした。音楽アプリも複数試してアウトです。
あ~、やっちまったよぉ…と自己嫌悪100%でした。エレコムという会社、自分とはどうも相性が悪いのです。マウスやキーボードで埃をかぶっているのはみな同社製、以前、二日目には息絶えたルーターも、系列のLogitec製でした。
じゃあなぜ選んだ!?となるわけで、他人さまのせいにするのも恥ずかしながら、レビュー内容が比較的安定していたのです。うーん、騙されたとは言わなくても、このごろどうもショッピングサイトの口コミの質がヤバくなっていませんかね?

ただ、禍福はあざなえる縄のごとし、これをAmazonではなくヨドバシ・ドット・コムでポチっていたのが救いでした。値段がAmazonより1割ほども高かったのにあえてヨドバシにしたあたり、やはり胸騒ぎはいていたかと苦笑いです。
ヨドバシ・ドット・コムさん、ホントに親切です。電話の窓口の男性が穏やかに事情を聴いてくださり、初期不良として返品(返金)処理を勧めてくれました。ホントはエレコムに噛みつきたかったのに、電話が繋がる気配がゼロなのだから仕方ありません。
さてヨドバシさんのおかげで実損は免れたものの、最初の目的=いい音でBGMを流したい=はどうするよ!?でして、悔し涙に濡れた夜が明けて気づいたのが「有線でもいいやん!」でした。探せば手元から、片端が3.5mmジャック、もう一方がRCA(赤・白)というケーブルが出てくるところが「さすが!(笑)」です。
無念なことに、離れた場所から音楽を操作する夢は潰えたものの、そもそもBGM目的なのでそんなにあれこれ弄るものではありません。というか、冒頭写真のようにもうお役御免になっていたiPodまでが復権を果たし、そこに埋もれていた懐かしい音楽を聞き返すという余録も生まれました。転んで泣きべそ状態から高笑いに変わるまでがたったひと晩という、はた衛門らしいドタバタ劇でした。

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番外編 : ルーターの更新

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ルーターを入れ替えました。あの家庭内乱(LAN)から早くも9年近く、まさに光陰矢のごとしで、Wi-Fi電波規格はあれから3段階進化しています。
ただし、いつものはた衛門流で、最新・最先端を追うことはしません。というか、前よりもさらに低価格機種(税込み3,480円)を選びました。それなのに性能はバッチリで、家のなかの各所で前よりも1割方、シグナル強度が向上しました。
じつはこの成果には別要因も寄与していて、ルーターの設置場所を大きく変えました。前よりもケーブル長で7m、家の中心(&1F天井近く)に移したのです。
しかし、これがなかなかの難事業でした。一番の誤算が、今回のBUFFALOの新しいルーター(WSR-1166DHPL2/N)には壁付けのブラケットがなかったことです。購入前のネット調べでは横置きも壁付けも自由だったはずなのに、開封したら、そんなパーツは影も形もなく、本体もツンツルテンの弁当箱でどうしようもありません。
そのわけはこの品番の長さでした。WSR-1166の後ろにはいくつかのバリエーションがあり、それによって「プラスアルファ」の機能が違うらしいのです。
仕方がないので壁付け用の金具は自作しました。ついでに電源のタップを壁に取り付けるベースも自作です。これらの材料はかつてのPCのパーツです。面白いほどにピッタリと決まって、やや遅めの冬休みの工作を楽しみました。
しかし恐ろしい時代です。信じられない低価格で満足の性能です。設定も、もとのルーターが生きていれば、AOSSボタンを押すだけです。もしこのルーターに対して不満を言うとすれば、簡単・便利すぎてつまらん!ということくらいで、あと9年経ったときのルーターは、いったいどんなものになっていることでしょう。

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8月15日(土) クミスクチン(ネコノヒゲ)

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ピンとのびた純白のヒゲが自慢のクミスクチンには申し訳ない一枚です。あのヒゲの内訳が知りたくて、ちょっと意地悪なタイミングの花を狙ってみました。なーるほど、ヘナヘナの男衆四ったりを従え、気丈な姉御が踏ん張っています。
おっと、きょうの本題はそのシベではなく、右側に写っている葉です。けっこう暴力的に茎が生長し、小さな苗だったものが収拾をつけにくくなりました。
そこで、次の開花に備えて強めの切り戻しをしたら、落とした葉や茎が笊にいっぱいになりました。よーし、これでクミスクチン茶を作りましょう。
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で、ザックザクと切り刻み、テキトーな量の湯でグツグツ…。20分ほどもやったらけっこうステキな色合いの薬湯がこれだけできました。
かなりの苦みです。ただ、清涼感があって、ビールに通じる旨さがあります。熱いままではなく、冷たい水で倍量くらいに割ると飲みやすくなりました。
オシッコ関係の薬草として有名でも、そちらの問題はまだないので、このやたらな暑さを凌ぐ清涼飲料として、いっとき楽しんでみましょう。

過去のきょう 2019 ピネリア・ペダチセクタ 2018 クダモノタマゴ(カニステル) 2017 タニワタリノキ 2016 ウバメガシ 2015 テイカカズラ 2014 オジギソウ 2013 ヤマナシ 2012 トチカガミ 2011 マツバボタン 2010 イイギリ 2009 サワグルミ 2008 コバノカモメヅル 2007 クサボタン 2006 ホシオモト(パイナップルリリー) 2005 オオハンゴンソウ 2004 ルリマツリ

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番外編 : 非常用電源

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点灯している蛍光灯スタンドのプラグがどこに挿さっているかがキモです。スタンドに電気を供給している青い箱は直流を交流に変換する装置で、その箱の後ろにつながっているのが2個のバッテリー、つまりこれ、非常用電源です。
三浦半島で異臭がするわ、房総半島でメガマウスが捕獲されるわ、首都圏に大地震が来る予兆は十分です。停電の不自由さは311で経験済み、しかもウチはオール電化なので、電気が止まったらどうしようもありません。
そこで、財布が許す範囲で用意したパーツは、バッテリー:ACDelcoディープサイクルバッテリー M31MF×2個、インバーター:電菱 SK350-112、そしてバッテリー2個を並列結線するためのケーブル:22SQ KIV(赤黒 各 0.5m)、あとは写真には写っていない充電器:COTEK BP-1210、締めて64,118円(税・送料込み)でした。

当然ながら、こんな面倒をせずに市販のポータブル電源を買う手はありました。しかし、この程度の金額で入手できるものは、たとえば業界標準的なsuaokiで言うならG500という型番になり、500Wh 137.7Ahという性能です。
対して今回のはた衛門システムは350Wh 230Ah、つまり使える電気機器はワット数が低いものに限られる代わりにG500の2倍近い時間の使用が可能です。
これはどういうことかと言うと、停電中も冷蔵庫やエアコンを日常的に使おうとすると、途方もないバッテリーが必要であり、予算と置き場の問題から、プランニングの途中であっさりとあきらめたのです。逆に311のとき本当に困ったのはLAN(Wi-Fi)が使えないことで、携帯電波(電話とLTE)は輻輳してまったくつながりませんでした。そこで、モデムとルーター、プラスαくらいの機器だけを停電期間中ずっと使えることに特化したのが今回のシステムというわけです。
たぶん「本番」までにはあと何週間かはあるでしょうから、その間に運用実験と補充電を繰り返し、来たるべきそのときに備えることにします。

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番外編 : 楢(なら)材

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森のなかでこのコナラの切り株を見たとき、突然、30数年前の記憶が甦りました。切るにも磨くにもとにかく硬く、工作に往生した楢材(注)の感触です。
たぶんあれはこの白い芯材部分だったのでしょう。見るには惚れ惚れする美しさでも、その頑固さときたら、いまだに手が覚えているほどです。
Narazai
その作品がこれです。下の娘が幼稚園に入るのを記念して作りました。
このソロバンのおかげで、その後の学校生活では算数が大得意…というバカだけは書かないでね!と、本人からはきつい釘が打たれています。

<補注> 用材としての「楢」はミズナラが中心です。ただ、コナラも楢材ではあり、木理の緻密さは同一です。

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番外編 : バナナサンド

Banasand
サンド第4作はちょっと趣向を変えました。オープンサンド路線でもないし、土台がパンでもありません。デザートというか、ドルチェです。
半信半疑で試食した助手1号が「おいっしい」と言ったので、企画は大成功でした。ただ、難を言えばバナナもあんこも口のなかでトロンとあっけなく解けてしまうので、満足感がイマイチです。次作はあんこの下にアーモンドスライスとかクラッカーを敷いて、ちょっと噛み応えを演出しようと思います。

<過去作品>すいかサンド ☆ 巨峰サンド ☆ 柿梨サンド
<補注> 久しぶりの新作は水無月モドキです。(2023年7月3日

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番外編 : メインパソのリフレッシュ

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3年ぶりにメインパソの主要パーツを入れ替えました。きっかけの一つは、Windows10の最新の更新に追随しにくくなってきたことです。メインパソより構成内容が1年新しいだけで、小さくて非力なInspiron 11がアップデートに耐えるのを目にすると、やはりCPUとかマザボの「世代」変化は激しいと痛感します。
もう一つの原因は、ひょんなことでPC再生することになった映画「陽光桜」です。内容を見直すためにシーンを飛ばそうとすると、移動にウンコラショという感じで時間がかかるのです。しょっちゅう映画を見るわけでなし、我慢できないラグではないものの、上の理由と重なると、CPUの世代の古さ・非力さをしみじみ感じてしまいました。

そこで選んだCPUはインテルの最新第8世代・Coffee Lakeのなかでお得感のあったPentium G5500です。Core iシリーズにはしないところが倹約派の性分でも、いままで使っていたCeleron G550に比べたらずっと高級になりました。なにせグラフィックチップにCore iシリーズと同じ630を使っているので、安価なグラボを使うよりは画像関連がずっと高機能であることが期待できました(結果は思惑どおり)。

そして、CPUが変わればマザーボードも新しくする必要があります。ASUSのPRIME H310M-Aというのが、高機能のチップセット・300シリーズを搭載しているわりに比較的廉価であることに惚れました。
このマザーボード、規格としては前のP8B75-Mと同じMicroATXなのに、サイズが一回り以上小さくなっています。ピンの差し込みなどしにくいかと心配したのにそれは杞憂で、横幅など4cm以上も狭くなっているので、ケースへの取り付けがずっと楽になり、内部空間に余裕が生まれました(写真中央部)。

ただ、考えが甘かったのは、最新世代のCPUやマザボはメモリーまで最新規格(DDR4)を要求することでした。前のDDR3でなんの不足もなかったのに、更新パーツ3点のなかではこれ(Panram W4U2400PS-4G)が一番コスト高でした。

さて、上記3点のパーツの入れ替えはスムーズに終わり、電源を入れたらスイッとBIOS画面が出ました。よしよしと起動ディバイスの確認をすると、ゲゲゲッ、なにも認識されていません。つまり、このままだと永遠にBIOSで遊んでいるしかなくて、Windowsを使うことができないわけです。

かなり焦りまくって原因を調べたら、BIOSのCSM設定がオフでした。これをオンに直したら(一方でセキュアブートはオフにする)、OSを入れているSSDも、データを入れているHDDも正常に認識されました。BIOSも進化してUEFIになっているので、思わぬところ(経験のない操作)でつまずいたわけでした。なんの世界でも常に学び、経験を重ねること…当たり前のことを再認識した「良い子の工作」でした。

<補注> この番外編には思いがけない後編がありました。(2018年7月24日

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