番外編 : 百舌のはやにえ

241206hayanie
初めて見ました。百舌のはやにえ(早贄・速贄)です。そして、哀れなチョロくんが刺されたこの木はなんと拙宅玄関前のセイヨウニンジンボクなのです。
ここ1カ月もお掃除に苦労させられた落ち葉がようやく終わり、来年のための剪定をしていたら、上方の枝にやたら混み合った部分を見つけました。なんじゃこれ?と指で取り払おうとしたら、グニュッ…。ひえ~、心臓に悪いよ、チョロく~ん・涙。
しかし、こんな住宅地の植木を選ぶモズの顔を見たいものです。しかも、さんざん野山を歩いているのについぞ見かけなかったモノを、我が家で観賞できるとは・驚。
あのグニュッ度合いからして、まだまだ鮮度十分で、モズの奴、いつごろこれを賞味する気でしょう。ジトッと待ったら来ないだろし、ドラレコを仕掛けてみますか。

| | コメント (0)

番外編 : リスアカネ

Sy_risi-risi
キキョウの蕾が気に入ったらしくて、この赤とんぼ、何度も飛び去ってはまたここに止まります。ついつい30枚もバシャバシャやってしまいました。
そのなかにはもっと過激な逆立ち状態もあったのに、あえてこの一枚を選んだのは種類の特定のためです。赤とんぼにはかなり多くの種類があることは、かつて掲載した真っ赤なトンボをショウジョウトンボと教えていただいたときに学びました。
さてそのときの勉強を思い出し、30枚の写真をジトッと眺めてみると、まずは翼端の濃茶色が一つ目の特徴でした。次いで胸の黒い筋が上端に届ききっていません。
これらのことから、リスアカネとわかりました。え、栗鼠ですか?というのは無駄口で、スイスのトンボ学者フレデリック・リス(Ris)さんに因む名前でした。

| | コメント (0)

7月20日(土) ヘラノキ

240720ti_kiusiana
ヘラノキにまとわりついて離れないヒラヒラさん…ヘラとヒラ、きょうの主題です。思いついた言葉遊びを棄てられない=真性オヤジ症候群です。
されど、暑いさなか、蜜を求めて離れないキチョウと、それを飽きもせず撮り続ける爺さま、どっちもどっち、なかなかのしつこさ勝負でした。
結果、ヘラノキの花は虫媒だったことを確認できました。あ、自分でこの花を舐めてみることを忘れました。高すぎて、ジャンプしても花穂には届かなかったよなぁ、と情けない言い訳をするこの狡さは真性イソップ症候群でしょうか。

過去のきょう 2023 ミチノクナシ 2022 ユウスゲ 2021 ニゲラ(クロタネソウ) 2020 ブラッシア(スパイダーオーキッド) 2019 イセハナビ 2018 ツルアジサイ 2017 キリ 2016 チャボガヤ 2015 アオギリ 2014 ヤマシャクヤク 2013 ムラサキシキブ 2012 フシグロセンノウ 2011 キダチルリソウ(ヘリオトロープ) 2010 クヌギ 2009 スジギボウシ 2008 ゴウソ 2007 シダルケア 2006 ナンキンマメ(ラッカセイ) 2005 セイヨウハッカ 2004 サツマイモ

| | コメント (0)

番外編 : 高原のヒラヒラ・ブンブン

Ye_nigricosta
<エゾハルゼミ> きょうの本編・クルマムグラを撮影した帰り道で遇いました。
高原の朝はまだ寒いのか、蕗の葉の上でジッと動きません。この場に昼ごろまでとどまったなら、エゾハルゼミ特有のミャーヒー・ミャーヒー(聞く人によって音の文字起こしはそれぞれ)と限りなく繰り返し、最後にケケケケケ(これもキキキキキとも聞こえる)と長く引きずる鳴き声を聞けたはずで、ちょっと心残りでした。
体長がやや短いので、これは雌かと思います。
Ab_miranda
<ユウマダラエダシャク> これは宿のそばの道端で見つけました。
元気がないので「おい、大丈夫か?」と声をかけたら、ヨタヨタと向きを変えて背なかを見せてくれました。上に登場したエゾハルゼミもおとなしかったし、朝食前の時間は、皆さん、どうも夜露に濡れた翅を乾かしているのかとも思えます。
あるいは、かつてもこのユウマダラエダシャク(注)は死んでいるかと誤解したことがあり、だいたいにノンビリ屋さんなのかもしれません。

<補注> 前回も今回も、このエダシャク(枝尺蛾)をユウマダラエダシャクとしたものの、微妙に似た種類がいくつか(いくつも?)あるようで、あくまでも素人判断です。

| | コメント (0)

番外編 : ジョウビタキの雄

Ph_auroreus_m
冬に見る渡り鳥だったはずのジョウビタキを夏の高原で見つけました。かつてはセオリーどおりで雪景色を背景に埼玉の山で撮影したのに、このごろは国内での繁殖例も報告されていて、通年で見かける鳥になっているようです。
冬にもそうだったように、レンズを向けてもあまり怖がりません。もっとも距離を詰めるとヒョイと逃げるので、これでもわりときれいに撮れたと自己満足です。
そしてさらにうれしかったのはこれが雄だったこと(嵌め込んだボケ写真で頭から肩にかけて白毛なのがわかる)です。ジョウビタキの「ジョウ」は「尉」、つまり銀髪の意味だそうで、今回ボクちゃんを撮れたことによってこの鳥の理解が深まりました。

| | コメント (0)

番外編 : 横綱登場(ヨコヅナサシガメ)

P5270020
今年はカメムシが大発生するのだそうで、カメムシコレクションなんぞやっている身としては、公言はしにくいものの、ウシシと喜んでおりました。
そしたら早速、新人くんに出会いました。ずいぶんと派手な身なりで、身元を調べるのがとても簡単でした。ヨコヅナサシガメ、訴求力満点の名前です。
横綱の化粧まわしみたいという白黒模様が目立ちすぎです。刺すカメムシ=サシガメで、ふだんは二つ折りにしている口吻が変態っぽくてシビレます。どうして脚の付け根が赤くなければいけないのか、インタビューしたくてたまりません。
体長は18mmあって、Wikiによればその範囲が16~24mmというので、やや若い個体だったようです。もっと若い(羽化直後)と全身が真っ赤なのだそうで、あきれるようなものは草木だけではなくて、なんかビバ・地球!!と叫びたくなります。

| | コメント (0)

11月5日(日) カジイチゴ

231105ru_trifidus
カジイチゴの葉をムシャムシャ食べて、お尻方向には黒い大きなウンコが…。お顔を見せてよと葉を持ち上げたら、その物体は転がり落ちて、うーん残念。
と悔しがっている場合ではなくて、葉を弄っているときにコヤツの毛に触れることがなくてとても幸運でした。触っただけで痛みが出るらしいのです。
そんな危険物の名前はナシケンモン、成虫は白黒斑の渋いお姿なのに、ご幼少時代はずいぶん派手だし、やや醜悪な面相です。名前のナシは梨で、梨を筆頭にバラ科の植物を好むところからのネーミングです。そうか、そう言えばカジイチゴもバラ科だったなと、記事の最後になって話題は植物ブログに戻りました。

過去のきょう 2022 アサギリソウ 2021 ベゴニア・クレスタブルキイ 2020 ホトケノザ 2019 ケイトウ・スマートルック 2018 クスノハカエデ 2017 コヤスノキ 2016 ヒメショウジョウヤシ 2015 アマメシバ 2014 ツルウメモドキ 2013 トウネズミモチ 2012 チチコグサ 2011 タチシオデ 2010 マコモ 2009 ヤブミョウガ 2008 セイタカアワダチソウ 2007 コバレンギク(ヒメバレンギク) 2006 センボンヤリ 2005 ヒヨドリジョウゴ 2004 ナンテン

| | コメント (0)

10月15日(日) マルバフジバカマ

231015ag_altissima
なにを撮りたかったかは明白です。マエアカスカシノメイガ、翅の前縁が赤っぽいので前赤、その翅が透き通るので透かしに生息する螟蛾…です。
幼虫はモクセイ科の木々を食害することで悪名が高くても、成虫の食性は喧伝されていません。マルバフジバカマの蜜くらいなら、いくらでもどうぞ。ただ、できればふつうのフジバカマに止まってくれたら色の対比がきれいだったろうに、よっぽどおいしい蜜(注)なのか、ここを動きそうにもありませんでした。
おっと、引き立て役に堕とされた上に色まで残念がられてはマルバフジバカマも立つ瀬がないでしょうか。ここ10年、見かける場所が少しずつ増えているような気がして、ちょっとそこらの隅でメイガのお相手をしていてください。

<補注> どの部位か不明ながら、マルバフジバカマには毒性があるそうで、人間さまは味見無用です。

過去のきょう 2022 ホウライアオキ 2021 テイカカズラ 2020 サンタンカ(イクソラ・シネンシス) 2019 イロハモミジ 2018 キイジョウロウホトトギス 2017 ツルギキョウ 2016 ノダケ 2015 コメナモミ 2014 マルバルコウ(マルバルコウソウ) 2013 ワレモコウ 2012 テイカカズラ 2011 トウネズミモチ 2010 オオオナモミ 2009 シロホトトギス 2008 ツルシキミ 2007 オオベンケイソウ 2006 クズ 2005 シュウメイギク 2004 ノブドウ

| | コメント (0)

1月6日(金) ショウロウカク(鐘楼閣)

230106s_leendertziae
正月にはやや不似合い写真で、花びらの上でハエがニヤついています。こちらのレンズに危険を感じて飛び退きはしても、すぐまたやってきます。それほど執着すべきニオイのようで、鼻を近づけると、ふむーー、詳しい描写はやめておきましょう。
刺を持つ茎はサボテンに見えても、これはキョウチクトウ科なのでまったく関係がありません。その証拠に、この花がこうして上向きに開く前だと、鐘形に膨らんだ花が俯いてぶら下がり、たしかにキキョウ(同科)の花の面影をとどめます。
それにしても白く光る毛とか胃カメラ画像を思わせる花びら内側とか、ディティールが迫力ありすぎです。そのわりに和名(鐘楼閣)はお上品で、どうやらこんなグロい姿になる前の釣鐘状態とサボテン状の茎を愛でるべきだったようです。

<補注> 同属のサイカク(犀角= Stapelia hirsuta)についても、今回とよく似たシーンをとらえています。(2014年10月17日

過去のきょう 2022 アカバナナ(レッドバナナ、モラードバナナ) 2021 マルバヤナギ(アカメヤナギ) 2020 タイワンハマオモト 2019 サラサドウダン 2018 ゴウダソウ 2017 ツタ(ナツヅタ) 2016 タイミンチク 2015 タンキリマメ 2014 ソシンロウバイ 2013 テイカカズラ 2012 トキワイカリソウ  2011 ガガブタ 2010 シュロガヤツリ 2009 タラヨウ 2008 コナラ 2007 スギゴケ 2006 ノイバラ 2005 ヒヨドリジョウゴ

| | コメント (0)

10月22日(土) シュウメイギク

221022
ようやく秋らしい空が安定してくれたようで、清涼な日々です。
そんな澄んだ空気には今年二度目か三度目の金木犀の香りが混じり、静謐の気を凝縮したような秋明菊の花にはスズメバチがとりついていました。世のなか、なにごとであれ、きれいに収まることなど少なくて、お邪魔虫が蔓延ります。
秋明菊にチュパチュパするほどの蜜があろうとも思えなくて、これは花粉をモグモグしているのでしょうか。このごろはスズメバチも健康志向で菜食主義です。
おっと、黄色いヘルメットが目立つのでオオスズメバチかと思うと、体がやや小ぶりなので、これはコガタスズメバチのようです。仲間内では温厚な性格という評判でも、そこはそれアブナイ人なので、かなり遠間からパシャリです。

過去のきょう 2021 センニチコウ・ファイアーワークス 2020 坊ちゃんカボチャ(セイヨウカボチャ) 2019 ヤクシソウ 2018 モミ  2017 ツルグミ 2016 トチュウ 2015 ジュウガツザクラ 2014 マルバノキ 2013 パパイヤ 2012 ホトトギス 2011 アメリカヅタ 2010 トリカブト 2009 オキナワスズメウリ 2008 ウラハグサ(フウチソウ) 2007 ケショウビユ(イレシネ・ヘルブスティー) 2006 ホソバアキノノゲシ 2005 シャクチリソバ 2004 ベニバナトキワマンサク

| | コメント (0)

より以前の記事一覧