1月6日(金) ショウロウカク(鐘楼閣)

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正月にはやや不似合い写真で、花びらの上でハエがニヤついています。こちらのレンズに危険を感じて飛び退きはしても、すぐまたやってきます。それほど執着すべきニオイのようで、鼻を近づけると、ふむーー、詳しい描写はやめておきましょう。
刺を持つ茎はサボテンに見えても、これはキョウチクトウ科なのでまったく関係がありません。その証拠に、この花がこうして上向きに開く前だと、鐘形に膨らんだ花が俯いてぶら下がり、たしかにキキョウ(同科)の花の面影をとどめます。
それにしても白く光る毛とか胃カメラ画像を思わせる花びら内側とか、ディティールが迫力ありすぎです。そのわりに和名(鐘楼閣)はお上品で、どうやらこんなグロい姿になる前の釣鐘状態とサボテン状の茎を愛でるべきだったようです。

<補注> 同属のサイカク(犀角= Stapelia hirsuta )についても、今回とよく似たシーンをとらえています。(2014年10月17日

過去のきょう 2022 アカバナナ(レッドバナナ、モラードバナナ) 2021 マルバヤナギ(アカメヤナギ) 2020 タイワンハマオモト 2019 サラサドウダン 2018 ゴウダソウ 2017 ツタ(ナツヅタ) 2016 タイミンチク 2015 タンキリマメ 2014 ソシンロウバイ 2013 テイカカズラ 2012 トキワイカリソウ  2011 ガガブタ 2010 シュロガヤツリ 2009 タラヨウ 2008 コナラ 2007 スギゴケ 2006 ノイバラ 2005 ヒヨドリジョウゴ

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10月22日(土) シュウメイギク

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ようやく秋らしい空が安定してくれたようで、清涼な日々です。
そんな澄んだ空気には今年二度目か三度目の金木犀の香りが混じり、静謐の気を凝縮したような秋明菊の花にはスズメバチがとりついていました。世のなか、なにごとであれ、きれいに収まることなど少なくて、お邪魔虫が蔓延ります。
秋明菊にチュパチュパするほどの蜜があろうとも思えなくて、これは花粉をモグモグしているのでしょうか。このごろはスズメバチも健康志向で菜食主義です。
おっと、黄色いヘルメットが目立つのでオオスズメバチかと思うと、体がやや小ぶりなので、これはコガタスズメバチのようです。仲間内では温厚な性格という評判でも、そこはそれアブナイ人なので、かなり遠間からパシャリです。

過去のきょう 2021 センニチコウ・ファイアーワークス 2020 カボチャ(坊ちゃんカボチャ) 2019 ヤクシソウ 2018 モミ  2017 ツルグミ 2016 トチュウ 2015 ジュウガツザクラ 2014 マルバノキ 2013 パパイヤ 2012 ホトトギス 2011 アメリカヅタ 2010 トリカブト 2009 オキナワスズメウリ 2008 ウラハグサ(フウチソウ) 2007 ケショウビユ(イレシネ・ヘルブスティー) 2006 ホソバアキノノゲシ 2005 シャクチリソバ 2004 ベニバナトキワマンサク

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番外編 : 虫の名前メモ(2022年7月)

Gerridae
<アメンボ> 久しぶりの虫の名前メモです。そのきっかけは「うわ、アメンボがシオカラトンボを!」という驚きでした。
涼しげに水面をスイスイしている姿に騙されていました。コヤツら、肉食なのでした。しかも交尾しながら食事をするなんて、なんちゅう外道じゃ!
…という自分の怒りは単なる無知のさらけ出しです。「針のように尖った口器を突き刺して消化液を注ぎ込み、溶けて液状になった体組織を吸汁する」(Wiki)のだそうで、まったく、涼しさの欠片もありません。
Aulacophora_nigripennis
<クロウリハムシ> グロなアメンボから一転してユーモラスな体型とカラーリングで再登場のクロウリハムシ(冒頭リンク先に収録)です。
瓜の葉が好きなはずなのに、ツツジの葉に止まっていました。サイズを示そうと指を差し出したら、こんなオデブチャンのわりには軽々と飛び去ってしまいました。
Dysaethria-moza<クロホシフタオ> 誰がなんと言おうと、これは奴さんです。蛾の種類だそうで、自分ならヤッコガと名付けたでしょうに、似たような形の仲間がいるようで、重厚なお名前を記憶しないといけません。Rhyothemis_fuliginosa
<チョウトンボ> これはやや「ついで」で、もうとっくに収録したと思っていました。
野原だけでなく、先日はウチの軒下でもヒラヒラしていました。初めてこの蝶を知ったときはとても感動したものだったのに、沖縄でベッコウチョウトンボを見てからは「フーン」とスルーしてばかりでした。

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10月3日(日) ヌルデ

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うわぁ、今年はヌルデがもうこんなにボロボロでした。この木は雌株だったはずなのに、実など一粒もなくて、命を来年に繋ぐので精一杯の感じです。
そんな枝の1カ所に、豊かな形の生り物を見つけました。この怪しさは明らかに虫こぶ(注)です。長さが5cmほどあって、形のいびつさがそそってくれます。
しかし、どうあがいても届かない高さなのが無念です。そして結果的にはそれが幸いでした。もしこれを割ってみたなら、内壁にウジャウジャと群がる無数の黒い微少生物に夢でうなされたことでしょう。
この虫こぶはヌルデノミミフシ、住人はヌルデシロアブラムシだそうです。

<補注> この虫こぶを五倍子(ごばいし、ふし)と呼び、乾燥させてお歯黒に使いました。そのため、ヌルデは別名をフシノキと言います。

過去のきょう 2020 フッキソウ 2019 クリ 2018 センニチコウ 2017 ナツエビネ 2016 ナンテンハギ 2015 コウホネ 2014 ビャクブ 2013 タカノハススキ 2012 ヤマコウバシ 2011 キャラボク 2010 アオハダ 2009 サイカチ 2008 エゴノキ 2007 ノブキ 2006 マルバハギ 2005 タケノコイモ 2004 クサギ

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5月16日(日) ブルーベリー

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ブルーベリーの花と実が、自分のなかでようやくつながりました。そうか、そこが膨らむのか!と見つめた先は萼の直下、ここがおいしくなるわけでした。
なので、新鮮な実のオツムについている冠は、あれは萼だったのか…といまごろ気づく幸せなオツムです。あと3カ月かぁ、おいしくなるんだよぉ~。
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そしてこちらは半月ほど前の撮影で、モスラの来襲です。そんなデカイ体で、キュッとつぼんだブルーベリーの花からどうやって蜜を吸うつもりだよ、と冷ややかに眺めていたら、なんの、根性クマさんはしっかりとお食事を楽しんでいました。
そう言えば1枚目写真の左下隅にはアリさんがいます。空から枝から花粉媒介者が集まるのは蜜がおいしい証拠、その味は実にも引き継がれることでしょう。

<補注> ブルーベリーの種類の見分けについて糸口を得ました。(2021年8月6日

過去のきょう 2020 アオギリ 2019 ドロノキ 2018 コンロンソウ 2017 口紅シラン  2016 オオバウマノスズクサ  2015 キツネアザミ  2014 コハウチワカエデ  2013 コヒロハハナヤスリ  2012 カマツカ  2011 カジノキ  2010 ハクウンボク  2009 ジャケツイバラ  2008 コトネアスター  2007 ヒメヒオウギ  2006 カンボク  2005 ホオノキ  2004 ホオノキ

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番外編 : 虫の名前メモ(2021年4月)

Kurokonomatyou
クロコノマチョウ> 果樹園の近くの散策路をヒラヒラしていて、飛行中の姿はとらえきれませんでした。しかし、いったん地面に降りるとのんびりしたものです。ならば翅の表を写そうかと近づいたら、あっさり逃げられました。
「枯れ葉・蝶」で検索したらクロコノマチョウと出ました。ただ、説明がぜんぜんしっくりきません。気温が下がった晩秋が活動時期、薄暗い森林が好き、関東ではあまり見られない云々、なんか大間違いしていそうで、「暫定」としておきます。
Sujimon_hitori
スジモンヒトリ> ここには二度目の登場です。去年の秋も今回も、拙宅の玄関脇でゆったりと寛いでいらっしゃいました。なにがどうお気に召したものか、まさか親子二代、こんな手狭な場所を住処と決めたのでしょうか。
お引き取りいただきたくてちょっかいをかけたら、うわわ、ワタシの手首に止まって翅をバタバタ。なんか文句あんのかよぉー!と抗議しているみたいなので、ハイハイ、そこらの木に止まっていてくださいませな。
Humei
正体不明> コヤツもウチの玄関前で捕獲しました。徒長したビオラを始末していたらゴロリンとご登場です。
しかし、「スミレ・芋虫」で探すと、出てくるのは派手なツマグロヒョウモンの幼虫ばかり、芋虫を総当たりで探しても、こんな風に棘もなければツノや尻尾もなく、カラーリングもごく地味というのは案外にいないのです。齢数で姿が変わることも考慮して、各齢けっこうしつこく調べたのにギブアップでした。
うーん、ビオラを捨てないで、あのまま成虫になるのを見届ければ良かった…というのはこうしてメモを書きながらの反省です。

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2月6日(土) スノードロップ(ジャイアント・スノードロップ)

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先月、結実している様子を写したのと同じ植え込みです。あのとき、花は完全に終わっていたのに、スノードロップは二度咲きすることがあるようです。もちろん、膨らんだ実をつけた花茎もそのまま残っていました。
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そして、結実させた功労者を見つけました。ヒラタアブの見分けについては相変わらず投げ出したままながら、俯いた花にはこんな軽量級が適任なのでしょう。
さらに、彼を狙ったおかげで内花被片の斑紋が上下繋がって一本になっているのが見てとれました。斑紋が上下に二つ、あるいは二つが繋がって長いのは、スノードロップのなかでもGalanthus elwesii(和名:オオユキノハナ)の系統(注)です。

<補注> "ジャイアント・スノードロップ(オオユキノハナ)"について、少し理解が深まりました。(2021年2月22日

過去のきょう 2020 ウメ(道知辺)  2019 カラテア・マコヤナ  2018 ハヤザキマンサク(ハマメリス・ベルナリス) 2017 ハルジオン 2016 アオノリュウゼツラン 2015 サンシュユ 2014 ハボタン(名古屋縮緬系) 2013 アシタバ 2012 ハルサザンカ 2011 ジュズダマ 2010 アイグロマツ 2009 ヒメシノ(コクマザサ) 2008 シュロ(ワジュロ) 2007 ヤバイ 2006 アリドオシ 2005 サンシュユ

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12月2日(水) カンガレイ

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この草の名前(寒枯れ藺)が嘘ではない証明写真です。時期的に一番遅かった掲載が9月中旬だったので、ようやく名前どおりの姿を収録できました。
実際、この水辺にはこの手の草はほかに残っていなくて、シブトイ系であることは間違いないようです。問題は「残ってどうする?」という話で、元気な爺さんがいくらシャキンとしたところで、社会的にはたいして役に立てないのと同じです。
水鳥がねぐらにするというものでもなさそうだし、焚き付けに使えたとして、いまやそんな需要も皆無です。「いいやんね。枯れ草も水辺の賑わいだろうさ」と、似たような境遇の爺さんは仲間に会えたようでホッコリしたのでした。

過去のきょう 2019 オキシデンドルム・アーボレウム(スズランノキ) 2018 コマツナ 2017 マメグンバイナズナ 2016 クレマチス 2015 シャガ 2014 アメリカセンニチコウ 2013 サフラン 2012 球根ベゴニア 2011 早咲きツバキ(西王母) 2010 ナナミノキ 2009 ハダカホオズキ 2008 サンザシ 2007 アラカシ 2006 アメリカツルマサキ 2005 ビワ 2004 ユズ

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10月9日(金) マルバヤナギ(アカメヤナギ)

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加賀千代女の心持ちを味わいました。朝顔に釣瓶をとられた彼女に対し、はた衛門はスケバハゴロモに構図の自由を奪われました。
葉柄付け根の托葉だけではなく、葉柄と葉身の境目に生える付属品(葉状物)がもっと賑やかなところを写したかったのに、このチビちゃん、ぜんぜん動きません。おっと、チビちゃんとは言っても、スケールと比べると正常サイズです。グッと迫った画像が自分のなかで固定してしまい、勝手に大型化していました。ウバユリの茎にいる写真を見直したら、この蝶の本来サイズを再認識しました。
あれれ、話はマルバヤナギでした。気を取り直して付属品がわかりやすい枝を探しても、案外に写真にしたいものはありませんでした。春の花という撮影課題もあるし、これからも長~くお付き合いさせていただくことにします。

<補注> 冬芽と葉痕の様子を収録しました。(2021年1月6日

過去のきょう 2019 カジカエデ(オニモミジ) 2018 ツルギキョウ 2017 テンニンソウ 2016 ホソバアキノノゲシ 2015 熱帯スイレン(ブルーギガンティア) 2014 ミクリ 2013 サクラタデ 2012 シナノキ 2011 ツルウメモドキ 2010 アキニレ 2009 ツルドクダミ 2008 オケラ 2007 オヤマボクチ 2006 アロニア 2005 ギンモクセイ 2004 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

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10月2日(金) ツユクサと月草

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ん? ツユクサって1個の苞から2個同時に花が咲くんだっけ? とても普遍的な草の、とても基本的なことなのに、え? どうだった??
とりあえずこの場所の株は残らず見つめ尽くしたものの、「2個同時」はこの1株だけでした。ウチで勉強し直すと、「ツユクサは一日花で、1個ずつ咲く」のでした。「一緒に咲こうねー」という仲良しなのか、「ふん、順番なんか待ってらんないよ」という我が儘坊主の所業だったのか、面白い発見でした。
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ただ、翌日また別のところで2個咲きを見つけました。珍しい現象ではあるものの、一日の野歩きで1株は見つかる程度のことかもしれません。おっと、右側写真の花はノーマル咲きなのにオマケで載せます。ヒラタアブくんのおかげで、奥の雄シベが花粉を持たない客引き役であることを証明しています。
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さて、いきなり酒のラベルです。「わかむすめ」は蔵の代表銘柄で、「月草(つきくさ)」が個別の酒銘です。え、月草ってなに? あ、ツユクサのことか。たしかに、ラベルの絵柄には切り絵風にツユクサがあしらわれています。
花を染めに使ったので、「色がつく=つきくさ」と呼ぶそうです。風雅です。そして、このお酒は端正ながらも豊麗でした。というか、すごい!です。驚きました。
いい時代になりました。どんな小さな蔵でも、いや小さな蔵だからこそ、驚くしかない素晴らしい酒を醸すことができます。そして、コロナに負けそうというこの蔵の窮状がネットに流れたとたん、注文が殺到し、在庫が捌けてしまったそうです。
テレビでCMを流せば勝ち、という単純図式ではなくて、一人ひとりに話しかけることができるネットの力…プラスに活用していきたいものです。

過去のきょう 2019 サワギキョウ 2018 ハイビスカス・アーノッテアヌス 2017 ウバメガシ 2016 コウヤボウキ 2015 ナンテン 2014 ムクゲ(ルーシー) 2013 サザンカ 2012 オオケタデ 2011 ソリダスター 2010 ヤブマメ 2009 スイフヨウ 2008 ハナヅルソウ 2007 タマシロオニタケ 2006 ステルンベルギア 2005 ガマズミ 2004 クジャクソウ

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