番外編 : ヤマガラ

Sittiparus_varius
山雀と書いてヤマガラです。シジュウカラに代表される野山で見る小鳥類をカラと称し、漢字だと雀をあてます。漢和辞典でも「雀」は音読みで「しゃく・じゃく」、訓読みは「すずめ」しかないので、「から」と読むのは慣用ということでしょう。
去年の夏、ジョウビタキの雄を見ていて、似た場所だったのでまたかと思いました。かつてはこの2種を混同したことがあり、あまり進歩がありません。
ただ、こうやって各方向からジトッと見るとジョウビタキよりも表情が長閑です。そのわりに後頭部の縦一文字はその筋のお方みたいで、アンバランスというかチグハグというか、ワタシの貧弱な鳥リストではコミカル部門の上位ランクです。

<補注> 営巣中らしくて、嘴にはなにか羽毛状の物体を咥えています。ということは雄かなと考えたものの、ヤマガラの雌雄は外見上の区別がないのだそうです。

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番外編 : 逆さ水芭蕉+α

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水辺の草ですからねえ。特に威張るほどの画像ではなくても、あ、面白いな…と。
Rhabdophis_tigrinus
で、そんな水辺をうろついていたら、ゲゲ、長~いヤツがズルズルズル~と高速移動してました。速すぎて、お尻方面(画面右側)はなんとか捉えたものの、頭(左側)はずいぶん遠くに行ってからようやくパシャリ。
ヤマカガシは噛まれるとヤバイ(注)蛇なので、向こうが逃げてくれて幸いでした。

<補注> かつてカナヘビを飲み込みそうだったシマヘビは無毒です。
<追録> ヤマカガシを載せてみたら、野山ではもう少し見かけやすいアオダイショウを載せ忘れていたことを思い出しました。(撮影:2024年6月7日)
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2月26日(水) サルココッカ・コンフサ

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<焦る~> ニフティさんって、ホント、お茶目です。メンテだと言って4時間ほどココログへのアクセスを止めたあと、きちんと元に戻ったと思ったら、きょうの記事(朝6時過ぎにアップし、正常に閲覧できたことは確認済み)をサラッと消してくださいました。「内容的につまんなかったから、書き直しなさい」という警告でしょうか。
というわけで、いったん上げた記事内容をどれだけ正確に復元できるかという自分の記憶力テストの回答が以下の記事です。(26日夕)
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ピントをあてた対象がサルココッカの雄花(蝉のお腹あたり)や雌花(画面左端)でないのは明らかです。たしかに、思い返せばサルココッカが雌雄同株の雌雄異花であることは10年前にきちんと記録済みです。
で、その雄花と比べると、蝉(抜け殻)がヤケに大きいのです。アブラゼミやミンミンゼミを超えている感じで、もしかしてクマゼミでしょうか。
そもそもクマゼミは西日本がテリトリーだったのに、このごろの夏はあの騒々しい鳴き声を埼玉や東京でも聞くようになりました。うるさくてかなわんなぁとボヤいても、彼らのせいでないのはわかっています。

過去のきょう 2024 九条太ネギ  2023 ベニチョウジ  2022 カルミア(アメリカシャクナゲ)  2021 キンミズヒキとヨモギ  2020 ウメ(思いの儘)  2019 イタリアンパセリ  2018 ヤブムラサキとムラサキシキブ 2017 ハオルチア・トーツオサ(五重塔) 2016 マスデバリア・インカプリンス(洋ラン) 2015 スリナムゴウカン 2014 ピレア・ヌムラリフォリア 2013 アミメヘイシソウ(サラセニア・レウコフィラ) 2012 スギ 2011 ラクウショウ 2010 ムクノキ 2009 カンザクラ 2008 オウバイ(梅) 2007 カワヅザクラ 2006 クリスマスローズ 2005 コハコベ

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番外編 : 八重山のヒラヒラもの

<八重山記42>
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<スジグロカバマダラ> 派手な樺色が目に飛び込みます。それを飾り立てるように黒い筋が入り、翅の後端が白黒斑です。持って回ったところがなくて直球の名前に好感が持てます。飛び方がゆったりしているなと思ったら、それは「オレは毒持ちだぜ」とアピールしているらしくて、油断も隙もありません。
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<マルバネルリマダラ> 黒の地に瑠璃が淡く浮かび上がっていて、じつに奥床しい配色です。そんな地色に浮かぶ白い絣模様は琉球の織物のようで落ち着きがあります。前翅がゆったりしたカーブで、やさしさを感じます。
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<ルリモンジャノメ> ずいぶん待ったのになかなか翅の表側を見せてくれなくて焦れました。閉じているとただただ汚れた茶色なだけに、チラッと見せてくれた瑠璃色の紋を忘れることができません。
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<リュウキュウアサギマダラ> すでにフトボナガボソウの項で登場しています。ただ、あの1枚よりはずっと後ろ正面に回り込めたし、ふつうのアサギマダラと同じでジッと翅を開いたままにしてくれるので、けっこうファンになりました。
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<オオゴマダラ> ヒラヒラもの那覇編に引き続き、今回の八重山記ではすでにサガリバナキンヨウボク(金葉木)に登場済みです。那覇では単独行動だったのに、八重山ではいつも賑やかでした。大型のわりに集団行動が嫌いではないようです。
そしてついに羽化シーンです。まだ開ききらない翅のわりにもう大人サイズかと驚きました。そして蛹の色が、色が…(絶句)。
かつてツマグロヒョウモンの蛹の金色に騒いだのが恥ずかしくなりました。

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追録編 : キンヨウボク(金葉木)

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<八重山記40> Sanchezia(金葉木)が蝶のお休み処になっていました。その蝶がオオゴマダラで、それが3頭並んでいるところがさすが八重山です。
…とそれだけの追録編なのですが、金葉木と錦葉木(Aphelandra)の区別がわからなくてウロウロしていたころを思い出しました。懐かしい木と大好きな蝶が共演してくれていて、同行の助手1号とは全然共有できない八重山メモリーです。

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追録編 : サガリバナ

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<八重山記23> サガリバナの実を初めて見ました。1本の蔓に花が次々咲くので、当然ながら実も次から次と稔ります。実のなかはほぼ種(胚乳)です。それは食べられるのだそうで、これはなかなか効率の良い「食品」ではありませんか。
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そして、長~く突き出た雌シベに花粉を提供するのは蝶の役目のようです。オオゴマダラのカップルが、ずいぶんとネッチリと親密にじゃれついていました。

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1月3日(金) フトボナガボソウ

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<八重山記8> 誰が見たってリュウキュウアサギマダラを狙った写真にしか見えません。ふつうのアサギマダラよりは少しばかり小型であっても、色合いがシンプルな分、こちらの浅葱色の方が印象的でした。
ただし、本当の主役は蜜を提供している草本の方です。客演の蝶にお株を奪われるほど花は散漫にしか開いていなくて、どこで見かけてもこんな(↓)でした。
St_jamaicensis_bしかもその花色は茫洋としていて、おまけに名前が粘着質です。太穂+長穂なら太長穂で良さそうなものなのに、ずいぶんと律儀に命名されたものです。
学名の後半でjamaicensis(西インド諸島の)と出自を明らかにしていて、記事のサブタイトルを<八重山記>としているのがややコソバユイ気がします。ただ、そんなことを言ったらどこに線を引くかワケがわからなくなるだけで、今日(こんにち)ただいまの八重山では立派に市民権を得ていそうに見えた太長穂くんです。

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番外編 : 百舌のはやにえ

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初めて見ました。百舌のはやにえ(早贄・速贄)です。そして、哀れなチョロくんが刺されたこの木はなんと拙宅玄関前のセイヨウニンジンボクなのです。
ここ1カ月もお掃除に苦労させられた落ち葉がようやく終わり、来年のための剪定をしていたら、上方の枝にやたら混み合った部分を見つけました。なんじゃこれ?と指で取り払おうとしたら、グニュッ…。ひえ~、心臓に悪いよ、チョロく~ん・涙。
しかし、こんな住宅地の植木を選ぶモズの顔を見たいものです。しかも、さんざん野山を歩いているのについぞ見かけなかったモノを、我が家で観賞できるとは・驚。
あのグニュッ度合いからして、まだまだ鮮度十分で、モズの奴、いつごろこれを賞味する気でしょう。ジトッと待ったら来ないだろし、ドラレコを仕掛けてみますか。

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番外編 : リスアカネ

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キキョウの蕾が気に入ったらしくて、この赤とんぼ、何度も飛び去ってはまたここに止まります。ついつい30枚もバシャバシャやってしまいました。
そのなかにはもっと過激な逆立ち状態もあったのに、あえてこの一枚を選んだのは種類の特定のためです。赤とんぼにはかなり多くの種類があることは、かつて掲載した真っ赤なトンボをショウジョウトンボと教えていただいたときに学びました。
さてそのときの勉強を思い出し、30枚の写真をジトッと眺めてみると、まずは翼端の濃茶色が一つ目の特徴でした。次いで胸の黒い筋が上端に届ききっていません。
これらのことから、リスアカネとわかりました。え、栗鼠ですか?というのは無駄口で、スイスのトンボ学者フレデリック・リス(Ris)さんに因む名前でした。

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7月20日(土) ヘラノキ

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ヘラノキにまとわりついて離れないヒラヒラさん…ヘラとヒラ、きょうの主題です。思いついた言葉遊びを棄てられない=真性オヤジ症候群です。
されど、暑いさなか、蜜を求めて離れないキチョウと、それを飽きもせず撮り続ける爺さま、どっちもどっち、なかなかのしつこさ勝負でした。
結果、ヘラノキの花は虫媒だったことを確認できました。あ、自分でこの花を舐めてみることを忘れました。高すぎて、ジャンプしても花穂には届かなかったよなぁ、と情けない言い訳をするこの狡さは真性イソップ症候群でしょうか。

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