なにを撮りたかったかは明白です。マエアカスカシノメイガ、翅の前縁が赤っぽいので
前赤、その翅が透き通るので
透かし、
野に生息する
螟蛾…です。
幼虫はモクセイ科の木々を食害することで悪名が高くても、成虫の食性は喧伝されていません。マルバフジバカマの蜜くらいなら、いくらでもどうぞ。ただ、できればふつうの
フジバカマに止まってくれたら色の対比がきれいだったろうに、よっぽどおいしい蜜(注)なのか、ここを動きそうにもありませんでした。
おっと、引き立て役に堕とされた上に色まで残念がられては
マルバフジバカマも立つ瀬がないでしょうか。ここ10年、見かける場所が少しずつ増えているような気がして、ちょっとそこらの隅でメイガのお相手をしていてください。
<補注> どの部位か不明ながら、マルバフジバカマには毒性があるそうで、人間さまは味見無用です。
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