5月13日(日) イトヒバ

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神社の境内にあった大木です。名札がついていたので、一応それを信じて調べると、イトヒバとはサワラの園芸品種でした。言われてみれば、たくさんついている小粒の実がサワラのそれで、科の代表であるヒノキの血筋ではないとわかります。
ならばイトサワラとしてくれれば…というのはいつもの悲憤慷慨ながら、ヒバ(檜葉)というのはヒノキもサワラも一括した呼び方なので、怒りは的外れになります。で、どこが糸なんだよ!と矛先を変えると、葉の先がピロピロ垂れてあざ笑っています。
さらにこいつが面倒なのは、ヒヨクヒバとは同じものだとか違うものだとかあやふやなことです。そのヒヨクヒバ、かつて近所の庭で不思議な針葉樹と思って撮影して、さんざん調べてその名前に行き着いた記憶があるのです。
ところが、ブログにも増補版にもその痕跡はなく、このごろあのお庭の木も見かけていない気がします。一期一会、いかにも身に滲みる言葉です。

<追録> 本文を抹香臭く締めてから、用足しに近くのお寺に行きました。そしたら、仏縁ってホントにあるんだなぁと、けっこう感動して帰ってきました。
そこの駐車場の脇にあった2本の木、これはイトヒバではありませんか。記事を書いた数時間後ですから、仏さま、すごいです。
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庭木風に刈り込まれていたので、気になっていた葉裏も写せました(↓)。これはたしかにX型から転じた蝶ネクタイタイプで、サワラの系統に間違いありません。
ただ、通常の葉とは違い、「糸」になった葉の気孔帯は間延びしてしまって、何型とは言えない様相です。それが結局は「糸」部分がふつうの葉の異常生長であることを示していて、仏さまのおかげで糸の秘密にまで迫ることができました。ありがたや!
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5月9日(水) ウグイスカグラ

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「ない」ということを証明するのはわりと面倒なことで、小指の先より小さな実にここまで迫らざるを得ませんでした。これではウグイスカグラの実が林檎かマンゴーに見えてしまいます。なぜにそこまでデカクとらえねばならぬのかと言うと、実の表面がツルツルであること、つまりミヤマウグイスカグラではないと言いたいからなのです。
当然ながら、食べやすさはミヤマウグイスカグラの実よりもずっと上でした。ただ、なにか物足りないというか、ジュベッとぬるくて甘いだけでした。あの腺毛が案外に味のポイントなのかなぁ…と、10年前よりも余裕の感想を述べてしまいます。

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4月29日(日) マンゴー

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へー、マンゴーってこうやってできるのでした。これでいま指の先くらいだったので、全部の実が食べられるサイズまで大きくなったらすごいことです。1個500円として、ヒーフーミー…、うひょー、マンゴー農家、バンザイです。
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同じ木なのに、まだ結実していない枝もあります。雌雄同株ということはわかっても、拡大してみたところでなにがどうなっているのか判然としない花なので、だいたいの眺めだけにしておきます。細長い葉が特徴的な大きな木でした。

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4月27日(金) シダレヤナギ

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あれからほぼ1カ月、柳絮にはまだ早過ぎるだろうとは思いながら、なにせ存在の稀有な雌株ですから、念のために訪れてみました。うぉ、白く輝く穂があります。シダレヤナギの奥様は、やたらとせっかちなお方でした。
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もっとも、まだ実の熟していない穂もあって、この先まだ少し、この真っ白の綿毛はフワフワと空中を漂ってくれそうです。
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この写真の下部の目盛りは定規で、刻みは1mmです。したがって、拡大した写真は実物のほぼ10倍ですから、この綿毛の繊細さがわかります。毛についているであろう種は、この日はまったく確認できませんでした。
それでも、ジッと上を見上げていると、ポッと白いものが空を飛びます。それを撮ろうとはしたものの、どこから出るか、どっちへ流れるか、さっぱり予測不能で、綿毛の飛び交うシーンはまたの機会にしておきました。

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3月21日(水) ゴボウ

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花を見ただけでも感動ものだったのに、「その後」まで確認することができました。ただし、時期的にはとても変で、花からここまで、じつに8カ月です。
ゴボウというのはそういう性格かもしれないし、前とは全然違う場所なので、生育経緯の違いかもしれないし、品種もわからないし…なんというか、花後には枯れてこんな風になるんだな、という確認ができたことだけに満足しておきます。
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満足ついでに種も見せてもらいました。ふむふむ、ガリガリッとして長細いのは、いかにもゴボウの種という雰囲気です。ただ、そこまでトゲ、必要ですか?
総苞から種から、なにもかもチクチクしまくりです。しかもどうやら先端は銛状になっているらしく、髪の毛より細いトゲが指の皮にツプッと刺さって抜けません。ただ、アザミのトゲのように疼痛はないのが救いで、放っておいたらなくなりました。

<追録> ゴボウの葉が勢いを得て、もう夏がそこまで来ていることを知らせていました。(2018年5月4日)
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3月2日(金) モクレイシ

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けっこうしつこく追いかけてきたモクレイシなのに、初めて見るシーン(皮が剥けた実と、かなり膨らんだ蕾のツーショット)です。まだ皮を被っている実と小さな蕾の取り合わせは12月に見ているので、その続編ということになります。
受粉した雌花の子房が膨らみ始めるのが前年の3月なので、この実はたぶんもう丸1年も実をやっている(?)はずなのに、赤い輝きは衰えていません。
その実を長持ちさせたこの冬の冷気が、逆に開花を遅らせているのでしょう。雄花なら最速で2月21日に開花を掲載しているので、もう少しあきらめずに追いかけたら、モクレイシ(雌株)が実と花のツーショットを撮らせてくれそうな気がします。

過去のきょう 2017 アヤメ 2016 ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ) 2015 ナリヒラヒイラギナンテン 2014 ハボタン(高性種) 2013 ギシギシ 2012 オランダミミナグサ 2011 セイバンモロコシ 2010 バンクシア・エリシフォリア 2009 クロチク 2008 ケンポナシ 2007 ラナンキュラス 2006 ヤマノイモ 2005 ギンヨウアカシア

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2月26日(月) ヤブムラサキとムラサキシキブ

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おやまあ、ヤブムラサキの実がこんな時期まできれいな色で残っていました。萼や枝の毛深さも相変わらずで、自己主張もここまで行けば立派なものです。
そして今回はもう一つの「人と違う」点に注目です。この冬芽、ゴワゴワはしていても、硬い鱗は被っていません。裸芽(らが)というしくみで、アジサイでも見ます。冬芽の多数派形態である鱗芽(りんが)に比べ、ちょっと寒々しい感じです。
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もちろん、仲間のムラサキシキブも同じタイプです。ゴワつかない分、こちらの芽の方が葉っぱそのものであることがよくわかります。
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ただ、なかには要領のいいのもいて、外側の一枚をこうしてコートのように脱ぎ捨てるのです。仲間を風除けにするなんて、かなり許せないヤツです。

<補注> 記事でリンクさせたアジサイの冬芽はやや開きすぎだったので、あらためてこの季節の状態を掲載しておきました。(2018年2月28日

過去のきょう 2017 ハオルシア・トーツオサ(五重塔)  2016 マスデバリア・インカプリンス(洋ラン) 2015 スリナムゴウカン 2014 ピレア・ヌムラリフォリア 2013 アミメヘイシソウ(レウコフィラ、サラセニア・レウコフィラ) 2012 スギ 2011 ラクウショウ 2010 ムクノキ 2009 カンザクラ 2008 オウバイ(梅) 2007 カワヅザクラ 2006 クリスマスローズ 2005 コハコベ

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2月23日(金) シュンラン

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これを見たとき、初めは「シュンランとシランが同居して育つことってあるのかな」と考えたのだから恥ずかしい限りです。シュンランが常緑で冬を越すことに気づいた4年前、「生態そのものをちゃんと観察しなくては」と反省したのに、こんな堂々とした実をいままで見落としていたのだから、かなり落ち込みます。
しかも、この莢のなかはもう空でした。莢には縦に割れ目がいくつかあり、ごく小さな種はもうそこから飛び出し終わっていました。
で、性懲りもなくまた反省です。花が咲いたら実はできるのです。花を見たなら実の撮影を計画しましょう。そしたら次は種の芽生えも…と考えてビビリました。シュンランの芽生えを見つける自信がありません。反省さえ、早くも挫折です。

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2月20日(火) ホルトノキ

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近くのニュータウンで、このごろ(たしか去年)植え替えられた木です。「ニュー」タウンとは言え、できて40年にもなるとすっかりオールドタウンという問題は脇に置くと、その豊富な植栽も、いくらか更新が必要になっているようです。
で、この木があった場所にはかつてなにが植えられていたか思い出せないという問題も脇に置いてしまうと、「わ、ホルトノキかい!」と驚いたわけです。こんなレアな木、いったい誰が選んでくれたものか、うれしいことがあるものです。
で、シゲシゲ見ていたら、「わ、実がついてる!」と驚いたわけです。去年、花はつけなかったはずで、花後に植えられたものか、植え替えられたばかりなのに少なからぬ実をつけるとは、けっこうタフな木なのかと感じ入ってしまいました。
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まだ養生されている根もとを見ると、その実がパラパラ落ちていたので、これ幸いと一つ囓ってみました。まぁ、特に愛好すべき味ではありません。いやいや、完熟すればどうだろうと未練を残し、ここへはときどき来てみることにします。

過去のきょう 2017 チチコグサモドキ  2016 メヤブマオ 2015 桜の冬芽4種(その2) 2014 プリムラ・ポリアンサ 2013 トラフアナナス 2012 ウラジロガシ 2011 ヒメムカシヨモギ 2010 ユーカリノキ 2009 ショカツサイ(ムラサキハナナ) 2008 ウグイスカグラ 2007 エリカ・ファイヤーヒース 2006 ナニワズ 2005 イチゴノキ

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2月14日(水) シナミズキ

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殻の色がヤケに赤くて、やはり赤いお国のものなのだ…という個人的感想は脇に置くと、割れ方はトサミズキヒュウガミズキと同じでした。人類みな兄弟、マンサク科トサミズキ属はみなスペースインベーダーの敵キャラなのでした。
しかしあのお国の人、きのうのピョンチャンのショートトラックでは男女ともほとんどペナルティで消えたんじゃないでしょうか。なんか、このごろの強引なお国の姿勢そのままで、悠久の四千年が泣いているように思えます。
という話は草木には関係なくて、ぷっくりと膨らんだ芽が春を待ちかねています。そう言えば、桜並木を遠目にみたら、ずいぶんと赤みを感じました。2月も半分を過ぎて、春はすぐそこ、と自分に言い聞かせてみました。

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