10月17日(火) ヤブツルアズキ

171017yabuturuazuki1オモチャの鉄琴を思い浮かべました。まったくもって、うまく並んだものです。先日、キレンゲショウマにコケティッシュ大賞をあげたばかりなので、このヤブツルアズキの愉快な彩りには2017年のユーモア大賞を贈呈しておきましょう。
171017yabuturuazuki2一転、こちらはシリアスな画像です。莢の黒さが深まると、少し触っただけで皮が強烈にネジレて割れます。当然、両手で覆っておかないと、豆は飛び散ります。
パリッ、パリッと手のなかで莢をハゼさせ続けると、小豆がどんどん貯まります。茹でるとふっくらと優しい味で、これはもう、「いまの小豆のご先祖」なんていう距離のある話ではなく、立派に代役を務めることのできる優秀な「作物」です。

過去のきょう 2016年 ジョウロウホトトギスとキイジョウロウホトトギス 2015年 ヒダカミセバヤ 2014年 サイカク 2013年 タイアザミ 2012年 シマトネリコ 2011年 アンゲロニア 2010年 ヒイラギモクセイ 2009年 キチジョウソウ 2008年 ヨウシュイボタ(セイヨウイボタ、プリベット) 2007年 トウガラシ(タカノツメ) 2006年 スズメウリ 2005年 クロマイ 2004年 サザンカ

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10月16日(月) ゴマギ

171016gomagiなれの果てというか末路というか、かなり哀れを誘うゴマギの「いま」です。実が次々と赤く熟す時期がわりと長かったので、その分、くたびれ果てたのでしょう。
美しく輝く実を支えていた果柄は、それでも頑強なつくりを見せたまま残っていて、おとといのクマノミズキの繊細華麗なあれとはかなり対照的です。
木により人により、老後はさまざま…などと辛気くさい締めにしようと思ったら、みすぼらしい枝にはすでに立派な冬芽が備っていました。「おいらにはまた春が巡ってくるんだぜ。枯れる一方のあんたと一緒にすんなよな」と突き放されたようです。

過去のきょう 2016年 ガマズミ 2015年 ツクバネガシ 2014年 ヒメザクロ 2013年 ニッサボク 2012年 ツルニンジン(ジイソブ) 2011年 アラカシ 2010年 ユーパトリウム 2009年 キバナノツキヌキホトトギス 2008年 エゾユズリハ 2007年 アキカラマツ 2006年 ツリフネソウ 2005年 シュウメイギク(ピンク) 2004年 タイワンホトトギス

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10月15日(日) ツルギキョウ

171015turugikyou1あと2週間も早ければ!と悲嘆の涙に暮れました。3年も探し求めてきて、やはり花は写したかったなあ。こんな枯れ枯れのフレアー(画面右手)がわざとらしく残っていただけに、残念無念の思いが募るばかりです。
というか、葉にあまり特徴がないだけに、花がないと自信を持ってツルギキョウだと言いにくいのです。3年前、這うようにのびた蔓を頼りに、もしやこれ?と思ったことがあって、ただし時期が早すぎ、花どころか蕾も見つかりませんでした。
翌年と今年、勇んでそこへ出かけたのに、蔓さえ消えていました。悪い奴の存在も考えられるし、年によって出ないこともある気むずかしさもあり得ます。
そしたら、今年は全然違う場所でこの遭遇です。うわうわ(驚き)、くー(花を探しまくり)、へなへな(あきらめ)…でした。
171015turugikyou2ちなみに、これがツルギキョウであることを示す実です。もう少しすれば、もっときれいに紫色に輝くはずで、花を写すには遅く、実を撮るには早過ぎという、もうサイコーの間の悪さでした。めげるな、はた衛門、次があるさ!

過去のきょう 2016年 ノダケ 2015年 コメナモミ 2014年 マルバルコウ(マルバルコウソウ) 2013年 ワレモコウ 2012年 テイカカズラ 2011年 トウネズミモチ 2010年 オオオナモミ 2009年 シロホトトギス 2008年 ツルシキミ 2007年 オオベンケイソウ 2006年 クズ 2005年 シュウメイギク 2004年 ノブドウ

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10月14日(土) クマノミズキ

171014kumanomizuki1小径が珊瑚で埋め尽くされていました。反射的に拾い集めてしまうところが情けないというか浅ましいというか、「いっぱい」だと「うふふ」という単な人です。
171014kumanomizuki2しかし、気を取り直し、襟を正して、耽美の目に戻ります。例の利休さんの朝顔と同じことで、果穂がたった一つ残ったがゆえの緊迫感です。
171014kumanomizuki3ただし、1カ月ほど前のクマノミズキには緊迫感のキの字もありませんでした。どっちかと言えば、このときの方がかわいかったなぁという気持ちは「いっぱい・うふふ」に直結した感覚で、利休さん気取りはやっぱり気詰まりです。

ところでこのクマノミズキ、このごろ熊野という冠がどうにも邪魔ではないかと思うようになりました。個人的に、関東から東北にかけ、植栽ではなさそうなものを何本も見ていて、ぜんぜん熊野に拘束される必要はなさそうなのです。
牧野博士も「ミズキの名を持つ種類が多いため和歌山県の熊野という地名を前につけたもの」と至って歯切れの悪い説明をしていて、きっとワタシと同じく「邪魔くさいのぉ」とお考えだったのではないかと悦に入っています。

過去のきょう 2016年 アカシデ(ソロ) 2015年 サワフタギ 2014年 キミノクロガネモチ 2013年 サネカズラ 2012年 ナルコユリ 2011年 ヨモギギク(タンジー) 2010年 ヒルムシロ 2009年 ヒシ 2008年 ヒメマツバボタン 2007年 ベンケイソウ 2006年 ホトトギス 2005年 ポポー 2004年 キツネノマゴ

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10月13日(金) キレンゲショウマ

171013kirenge今年のコケティッシュ大賞はこれに決まりです(そんな賞、どこにあるんだ・笑)。
まさか、あのゴツめの花がこんな姿になるなんて、想像だにしませんでした。ピッと張り出した3本のアンテナは、たぶん雌シベの痕跡です。こんなパーツがあっただろうかと、花の写真をしげしげ見直したら、先の尖った雌シベが2本ありました。
したがって、完全な花画像とは雌シベがもう1本見えなくてはならないわけで、とんだところで自分の観察眼の甘さを露呈してしまいました。
さらに、このカプセルの中身も気になります。あるいは、この房のなかで一つだけ、子房が膨らみ出す前段階のものがあって、その変化過程にも興味が湧きます。願わくは自宅でずっとお付き合いしたいキレンゲショウマなのに、この美人さんときたらやたら大柄なもので、たまに山でお会いするのが精一杯の切ない関係です。

過去のきょう 2016年 ホソバヒメミソハギ 2015年 コバギボウシ 2014年 カラスウリ 2013年 ツマベニアナナス 2012年 ヤマハンノキ 2011年 ツリバナ 2010年 デンジソウ 2009年 センキュウ 2008年 ハグマノキ 2007年 ユキザサ 2006年 ナワシログミ 2005年 イヌサフラン 2004年 ガマズミ

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10月12日(木) フシノハアワブキ

171012husinoha花の様子を載せてからちょうど4カ月です。あとはマニアックに冬芽の様子とかの観察課題があるとして、花から実まで、ひととおりは「済み」です。
それで思うのは、同科同属ってなんだろう?です。フシノハアワブキとふつうのアワブキ、どちらもアワブキ科アワブキ属なのに、まず葉のつくりが全然違います。花も、全体印象は似ているようでもつくりは違いました。
そして、最後にすがりたかった実です。つき方や実のサイズは両者同じです。ただ、色が自分にとっては「別物やん!」です。「ふつう」がきれいな赤で終わるのに対し、フシノハはやや赤っぽさを見せたあと、こんな貫禄色(?)に直行でした。
わからんなぁと呟きつつ、学びの心でアワブキ属メンバーを調べたら、そこにはまだ見ぬヤマビワとかミヤマハハソなんていう名前が並び、じゃあアワブキ科は?と検索すれば100種なんていう底知れぬ数が出てきました。
今回の衆院選で、自民党は「改革よりも前進」を売り言葉にしているみたいで、うまいことを言うなあと思いながら、ワタシもそれに鼓舞されています。

過去のきょう 2016年 ヤブツバキ 2015年 カラコギカエデ 2014年 ヤブツバキ 2013年 サガリバナ 2012年 ハマビシ 2011年 テリハハマボウ 2010年 カシワバハグマ 2009年 ベニバナチャ 2008年 ナツメ 2007年 ジュウガツザクラ 2006年 ヤブタバコ 2005年 ダンギク 2004年 コムラサキ

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10月10日(火) コバノチョウセンエノキ

171010kobanotyousenenoki「小葉の」「朝鮮」「榎」です。こういう三段名前の場合、まず基本種を知り、順々に三段目まで出会いたいと思うのに、ことはなかなか思うように進まないのです。「姫」「蔓」「蕎麦」以来悩まされ続けの頭の痛い問題です。
ところが今回の三段名前の場合、なんと二段目、つまり「朝鮮榎」はどうも欠落しているらしいのです。だったら、写真のものは「小葉の榎」でいいわけだし、出自にこだわりたいなら「朝鮮榎」でもよかったわけで、なんで三段積んだんですか!
さらに「小葉の」は葉が小さいという意味ではなく「細い(そして先が尖って長い)」ということなんだそうで、ならば「細葉」でいいだろ!と激怒です。
さらにさらに、別名はサキシマエノキだそうで、君の生まれは朝鮮かい南西諸島かい、はっきりしろよ!と言いたいころにはもうどうでもよくなって、「変わったエノキもあるもんだ」と、長くのびた葉先に目尻を下げるという寸法です。

過去のきょう 2016年 ヤナギバルイラソウ 2015年 ウラジロモミ 2014年 シラハギ 2013年 ハマビワ 2012年 キバナアキギリ 2011年 バナナ 2010年 アキノウナギツカミ 2009年 ハゼノキ 2008年 カラハナソウ 2007年 アブラガヤ 2006年 リンドウ 2005年 ソバ 2004年 シャリンバイ

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10月7日(土) ゴキヅル

171007gokiduru1おお、愛しのゴキちゃん!とさしのべた我が人差し指がガリバーです。自分にとっては夢の大物でも、実物サイズはかなり小物なのです。
おっと、ゴキちゃんとはゴキブリのことではなく、ゴキヅル(合器蔓)です。いま、色違いになっている二つのパーツが、このあとでパカッと蓋がとれるように割れるところからの名前です。なかには、案外と大きな長い種が二つ入っています。
171007gokiduru2雌雄同種の雌雄異花で、葯が黒く枯れた画面上部の花は雄花です。運悪く、手頃な場所に雌花(基部が膨らむ)がなかったので、それは次回の課題です。
花びらは雌雄同じで、細く尖って5裂します。パッと見で10枚に見えるのは、花びらとよく似た萼が同じ数あるからです。
抽水状態でもかまわない水辺の植物で、陽当たりと肥えた土壌を好みます。もちろん、這い上がるために巻き付くお友達も必要で、そういうゴキヅル向きの環境を思い出すのはなかなかにむずかしく、埼玉では絶滅危惧Ⅱ類です。

過去のきょう 2016年 トウガラシ(ブラックパール) 2015年 チョウマメ(クリトリア) 2014年 ペンタス 2013年 スズメノヒエ 2012年 コクテンギ 2011年 オオミサンザシ 2010年 ハッカ(ニホンハッカ) 2009年 ヒメヒゴタイ 2008年 ミヤギノハギ 2007年 コガネバナ 2006年 ヤマジノホトトギス 2005年 オギ 2004年 ハス

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10月6日(金) ミズナラ

171006mizunara_dもっと手のひらいっぱいに拾ったというのに、コナラのドングリ(右上3個)と比べるためにほとんどポイしてしまいました。あー、失敗したぁ(涙)。
ミズナラの別名をオオナラというのが何に由来するかは不明でも、葉っぱ以上にこのドングリのサイズ差が大きい要因だろうと思います。マテバシイのそれといい勝負の巨漢ぶりです。ただしこちらは渋抜きが必要なので、つい捨ててしまいました。
171006mizunara_mそして、現場で食べることができなかったよりもっと悲しかったのは、枝についたままのドングリを写せなかったことです。7月後半には「少年時代」をしっかりとらえてあるので、来年はもう少し早めの再挑戦が必要とわかりました。
そのドングリ捜索には思わぬ付録がありました。ナラメイガフシという虫こぶで、ミズナラだけでなくコナラやカシワにもつきます。寄生する相手をかなり厳密に選ぶ虫こぶのなかで、「コナラ属ならどれでもいいよ」という鷹揚さがかわいく思えます。

過去のきょう 2016年 イソフジ 2015年 マーガレットコスモス 2014年 シナユリノキ 2013年 ナンヨウザクラ 2012年 ツルボ 2011年 キセルアザミ 2010年 アンズ 2009年 ヤマボウシ 2008年 タラヨウ 2007年 コメナモミ 2006年 シラハギ 2005年 コブシ 2004年 ザクロ

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10月4日(水) アワブキ

171004awabuki先々月、ちょっと見捨てたようなことを書いてしまったアワブキです。実のつき方に対する低評価はそのままでも、こんなにきれいに色づいていました。
もちろん、味はあの段階からどうなるものでもありませんし、当然ながらサイズも打ち止めです。ただ、最初の出会いでは赤かったものが、時期が来たのにホンノリとも色気を見せていなかった先々月は落胆が大きすぎました。
観察記録としては単に2年前に逆戻りしただけではあっても、アワブキが晩生(おくて)の美人さんであることに気づいた貴重(自分的に)な一枚です。

過去のきょう 2016年 サザンカ 2015年 ハンノウツツジ 2014年 ホソバヒイラギナンテン 2013年 シナサワグルミ 2012年 クサヨシ 2011年 ナガエコミカンソウ 2010年 ギンミズヒキ 2009年 アキグミ 2008年 イノコヅチ 2007年 キジョラン 2006年 シラヤマギク 2005年 ウスギモクセイ 2004年 メキシカン・ブッシュ・セージ

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