3月25日(木) ガビアオキ

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ガビアオキのガビはもちろん峨眉山=中国四川省にある3,000m級の山です。なのに峨眉山をフルに名乗らずガビでとどめたのは、山の上の寒い場所ではなく、麓あたりの峨眉「地域」に産するという意味…と勝手に解釈しました。
というのは、同じく峨眉山をその名に戴くガビサンハンショウヅルは峨眉山フル名乗りで、真冬にも花を咲かすくらい寒さに強いのです。それに比べると、このアオキの方は日本でも春になってから、日本のアオキとあまり変わらない(少しだけ早め)お気楽な季節になって花を開いているのでした。
その花、まずは去年の実を従えていて、これは雌花(雌株)です。ふつうのアオキのようにツートンカラーではなく地味で、とても写しにくい対象物でした。
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対するに雄株の花は雄シベが派手な分、花らしくは見えます。ただ、やはりアオキのように臙脂色がないのはいかにも寂しげです。
なので、この写真(左側)には葉の形質確認の意味も込めました。ポテッと下ぶくれで、やや艶がなく、これも日本のアオキとはハッキリと違うポイントです。

過去のきょう 2020 ムルチコーレ(コレオステフス・ミニコス、クリサンセマム・ムルチコーレ) 2019 ロドレイア・チャンピオニー 2018 ハクサイ 2017 ヒメウズ 2016 キクバオウレン 2015 マツバラン 2014 ウグイスカグラ 2013 オトコヨウゾメ 2012 カワヅザクラ 2011 フチベニベンケイ(カネノナルキ) 2010 ハオルシア・オブツーサ(雫石) 2009 カランコエ・ラクシフロラ 2008 ハナノキ(雄花) 2007 ナツグミ 2006 シュンラン 2005 フッキソウ

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3月23日(火) ゲンカイツツジ

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久しぶりのゲンカイツツジです。ふくよかな丸顔が相変わらず優しげです。萌え出す若葉まで、同時期に咲くミツバツツジのそれと違って穏やかな形でした。
おっと、今回の発見は種の莢です。同じようなパーツをオオムラサキに見つけて怪訝に思ったのが懐かしい思い出です。この種(実)は、夏にはもっとボリューミーで、色も芋虫みたいになるそうで、別の季節の見どころを知りました。
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そしてもう一つの新発見は花の裏側でした。おぉー、鍛えてますなぁ、お姉さん! 表側からだと全然気づかなかった「美」です。さらに、その隣に控えている蕾ちゃんは意外なグラマーで、今回はゲンカイツツジの多様な美貌にうっとりです。

過去のきょう 2020 ナウパカ・カハカイ 2019 ツバキ(ナイトライダー) 2018 カイワレダイコン 2017 アルアウディア・アスケンデンス 2016 ソラマメ 2015 ヒロハノアマナ(ヒロハアマナ) 2014 コシノヒガン 2013 コブシ 2012 ウメ(西王母) 2011 クロッカス 2010 ハルニレ 2009 トキワイカリソウ 2008 フサアカシア 2007 セントウソウ 2006 カンスゲ 2005 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)

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3月11日(木) ダイダイ

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ここには3度目の登場となるダイダイです。最初は正月次が真夏でした。そしていまが春の走りです。そのどれもがみんな同じ絵です。摩訶不思議です。
春だろうが夏だろうが真冬だろうが、コヤツはいつも橙色の大きな実がついていて、葉がワサワサなのです。いや、葉は常緑樹だから許せるとして、問題は実です。年がら年中、立派なサイズで食べごろの色です。どうなってんだ、おまえ!?
正解は波田先生のサイトにあって、「木に残しておくと2~3年は枝に付いている」のだそうです。で、橙色になったものが春にはまた緑色を帯びるそうで、道理でワタシが夏に撮ったものはそんな冴えない色合いだったわけです。
ユズリハなら「代々禅譲するから」みたいなめでたさがあっても、このダイダイは「爺さんがずっと身上を渡さない」みたいな代々ではありませんか。それを正月飾りにするなんて、煙たい爺さんを褒め殺しにしようという魂胆ですかねえ。

過去のきょう 2020 コノテガシワ 2019 ヒゼンマユミ 2018 バビアナ・セダルベルゲンシス 2017 ビヨウタコノキ 2016 クリスマスローズ・ピンクフロスト 2015 カラクサケマン 2014 バンペイユ(晩白柚) 2013 ヒスイカズラ 2012 オウバイ 2011 リンドウ 2010 ハチジョウキブシ(雄花) 2009 クリスマスローズ(フォエチダス) 2008 アセビ 2007 シラー・シベリカ・アルバ 2006 ネモフィラ・ペニーブラック 2005 シバザクラ

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2月19日(金) ヒメグルミ

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貴腐葡萄なら値がつくでしょうに、ヒメグルミが枝から落ちないまま冬を越したところでありがたくもなんともありません。あ、そうか、ヤマコウバシの向こうを張って、「落ちない実=Me」などと受験生に売り込む手がありますか。
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もちろん、全部が全部、枝に残るわけもなく、樹下にはスカスカの実がゴロゴロしていました。チョー軽くて、なかを暴いてみる気にもなりません。
そんなゴミ同然の実よりも「大発見」だったのは葉痕と冬芽です。核果以外には見分けのしようがなかったオニグルミ←→ヒメグルミ問題に曙光が見えました。羊の顔そっくりのオニグルミの葉痕に対し、こちらは明らかに猿です。冬芽も、岩山のようにゴツゴツのオニに対し、ヒメはスッキリとシンプル&スマートです。
両者のどこがどう違うんだ?と悩んでから、干支がちょうどひと回りです。それで羊だの猿だのと気づいたのだから、なかなかよくできた話です。

過去のきょう 2020 ムギセンノウ(ムギナデシコ)  2019 シナアブラギリ  2018 ミズヤツデ(ラシア・スピノサ) 2017 ココヤシ 2016 ジンチョウゲ 2015 シマムラサキツユクサ 2014 クスノキ、ほか2種 2013 キンカチャ 2012 エビモ 2011 タチバナ 2010 タコノキ 2009 キバナセツブンソウ 2008 バイモ 2007 カキナ 2006 マサキ 2005 オウレン

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2月14日(日) ユリオプスデージー

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「ヒヒヒ、ユリさん、だいじょうぶぅ~?」と冷やかしてしまうのだから、底意地の悪いジジイです。暮れまでは北風など意に介さない様子だったユリオプスデージーなのに、どうしたことか(注)、いまになって青息吐息の体でした。
自慢の灰緑色の葉や茎は見る影もなく赤く焼けてしまいました。ここは南向きの緩い傾斜地で、北側には木立があり、環境的には冬越し楽勝と思っていました。てっきり通年営業だろうと思っていたユリオプスデージーの意外な脆弱さです。
意外と言えば花殻のなかにあった種もそうでした。たいした考えもなく、冠毛があって風に飛ぶものと思っていたら無毛でした。「そりゃそうだよ。無毛のジイさんに合わせてやったさ」とユリさんのキツい逆襲を喰いました。

<補注> 図鑑的な花期は11~5月なので、この株はなにかトラブルがあったのか、あるいはひと休みなのか、もう少し観察が必要です。

過去のきょう 2020 オタフクナンテン  2019 ヒトスジグサ(アグラオネマ・コスタツム)  2018 シナミズキ 2017 イワニガナ(ジシバリ) 2016 ヤクチ 2015 コクテンギ 2014 バンダ(洋ラン) 2013 オモト 2012 カラマツ 2011 ノカンゾウ 2010 ヘンヨウボク(クロトンノキ) 2009 リョウメンシダ 2008 コバノカモメヅル 2007 ナギイカダ 2006 アテツマンサク 2005 ヘンヨウボク(クロトンノキ)

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2月10日(水) ノハラアザミ

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快晴微風という、撮る側にはうれしい日でした。しかし、この日旅立つ種にとってはとんでもない迷惑で、フラフラと漂った種の飛距離は5mほどでした。
ただ、せっかくの羽毛なのだから遠くへ飛びたいだろうと思うのはこちら側の勝手と気づきます。コンクリートの側溝に着地とか、池に着水とか、飛べば飛ぶだけ待っている不幸も大きくなります。親の近くに降りたこの子たちは果報者なのでしょう。
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その親たちです。師走の中旬まで美貌を保っていたとは思えない「完璧な」枯れ上がり方で、種類を見極めるのに手間取りました。種が全部抜けてしまった萼は麦藁色に輝いて、最初はオケラかなと思ったりしました。
ただ、わずかに残っている葉の棘は恐ろしいし、上から見ると紛らわしいその萼も横から眺めればまさにアザミでした。そして、その総苞片が開き気味という特徴からして、これをノハラアザミの老後の姿と特定できました。

<補注> ここから1カ月後には根生葉が元気な姿を見せます。

過去のきょう 2020 ベンジャミン  2019 ネオベンサミア・グラシリス  2018 ダイオウマツ 2017 ヒメオドリコソウ 2016 ウラジロチチコグサ 2015 ベンガルボダイジュ 2014 球根ベゴニア(ハンギングタイプ) 2013 ミズバショウ 2012 イヌツゲ 2011 ナガバノモウセンゴケ 2010 カトレア 2009 ムサシアブミ 2008 ハマボッス 2007 ナワシログミ 2006う ウメ(紅梅) 2005 ジャノメエリカ

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2月3日(水) コウジ

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前の掲載よりも時間的には丸2カ月が経過していて、実の熟し具合がかなり進んでいました。「熟す」から「腐る」に移行する境目付近とおぼしき図です。
食べ物としたらこの辺が一番おいしい時期でしょうに、鳥さんが漁っている様子がありません。彼らの食べこぼしにありついて味見だけしたいのに、木の下はまったくきれいなもので、ここまでスルーされる味っていったいどんな?と興味が募ります。
ただ、完熟の様子から皮の薄さが見てとれたことが今回の収穫です。コウジの別名が「薄皮ミカン」だそうで、ものすごく納得しやすい表現です。

過去のきょう 2020 オキザリス・グラブラ  2019 テーブルヤシ  2018 フラグミペディウム・シリミー 2017 フィカス・トリアングラリス 2016 キバナアマ(ウンナンゲッコウカ) 2015 フィットニア(アミメグサ、シロアミメグサ) 2014 アコウ 2013 オンツツジ 2012 タアツァイ(ちぢみゆきな) 2011 ゴンズイ 2010 サボテン 2009 ノキシノブ 2008 フェイジョア 2007 モンステラ 2006 ソヨゴ 2005 ウメ

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1月30日(土) ユズ

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先々週、ハナユを取り上げてから、散歩で見かけるユズ「類」が気になります。みんなただのユズだと思っていたときは平和だったのに、いまは「この実、少し小さめ?」とか「葉っぱ、ちょっと大きい?」とか、疑心暗鬼で立ち止まってばかりです。
ただ、ハナユにはお目にかかりにくいことがうっすらわかってきました。上記の不安に多少の揺れ幅はあっても、この辺のお庭に植えられたものはだいたいにふつうのユズのようです。この写真を撮ったときも、実がやや小さめだなぁとは思いつつ、対する葉っぱが実とおっつかっつのサイズなので、安心してパシャリでした。
じつはあのハナユのときにリンクさせた「ふつう」の方の写真が悲しくて、大きく拡大できるように差し替えはしたものの、ちょっと気になっていました。じつに16年ぶりのユズ再掲で、ようやくユズの味のようにスッキリすることができました。

過去のきょう 2020 コウトウシュウカイドウ 2019 キンゴウカン 2018 コシノカンアオイ 2017 ヒゼンマユミ 2016 ツクバネガシ 2015 アガベ(吉祥天) 2014 タチバナ 2013 ヒトツバヒイラギ 2012 シモバシラ  2011 テイカカズラ 2010 シンビジウム(愛子さま) 2009 オオイタビ 2008 シロミマンリョウ 2007 ノシラン 2006 マンサク 2005 ホトケノザ

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1月29日(金) アマハステビア(ステビア)

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かつて、葉がまだ生き生きして花も咲いていた時期にも関わらず、「どうしようもない風体」だとこき下ろしたことがありました。少し反省です。歳を重ねたら、その奔放さが美しさに変わりました。そんな女優さんが昔いたような…。
そのきれいさの大半は麦藁色に輝く萼片に負っています。花どきにはあまり意識しなかったパーツなのに、いまを盛りと陽光を跳ね返します。
その萼が風で揺れると、わずかな冠毛を生やした種が飛び出します。こんな毛では飛翔の役には立ちそうもないのに、なにせ種が極小・超軽量級なので、微風でも草丈くらいの移動距離は稼げていました。
思いがけず拾えたこの種で、今年はあの甘味を自宅で味わえるかと舞い上がったものの、よく考えると、あの奔放な株にプランターは狭すぎます。

過去のきょう 2020 コバノズイナ 2019 ラケナリア・ビリディフロラ 2018 ハンノキ 2017 ニホンスイセン 2016 キチジョウソウ 2015 ブラシノキ 2014 リュウノウギク 2013 ビカクシダ 2012 ヒマラヤトキワサンザシ  2011 クリスマスローズ(ニゲル) 2010 ヒメアリアケカズラ 2009 イモカタバミ 2008 イスノキ 2007 シキミ 2006う ニシキギ 2005 ハナカンザシ

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1月22日(金) セッコウボク

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スイカズラ科らしく、タマタマがくっついている箇所もあります。あれれ、こっち(嵌め込み画面)に見えるのは花殻ではありませんか。惜しかった~。
あとどれくらい早い時期なら良かったものか、ここまで枯れっ枯れの状態だと、春以降の再訪のためにこの場所を記憶するのが収録目的です。このまま枯れてしまったなんて意地悪はイヤですからね、セッコウボクさん。
そう、この木(Symphoricarpos albus:北米産)の和名はやや変なのです。どこが石膏なのかとキョロキョロするとそうではなくて、雪晃木とお洒落なのです。明るい純白の実が名前のもとと言います。え、ピンクですけど…。
さて、いまのこの色目は萎れたから出てきたものか、それとも「赤い白」もありなのか、いずれ季節が良くなれば判明することでしょう。それまで、ちょっとキザな標準和名に加えて、シラタマヒョウタンボクというそのまんま名前、およびスノーベリーという原産地での呼ばれ方をしっかり覚えるようにがんばってみましょう。

過去のきょう 2020 サラシナショウマ 2019 シュロチクヤシ 2018 ハイゴケ 2017 クサトベラ 2016 キンヨウボク 2015 ヘラオオバコ 2014 カジイチゴ 2013 マテバシイ 2012 フモトシダ  2011 オヒルギ 2010 サンタンカ 2009 ヒメリュウキンカ 2008 チョウセンゴミシ 2007 シュロチク 2006 サンシュユ 2005 イヌビワ

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