3月21日(土) ナツメヤシ

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野球のバットよりはデカイ感じで、鬼の金棒くらいはあるかと思います。苞にくるまれたそんなブットイ花序がドンドンドーンと何本も突き出ていました。その位置が幹の上端でとても高いことは、以前の掲載写真で明らかです。
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そして、その金棒よりやや低い場所についていた去年の実です。この温室の職員さんが仕事の合間にパクついているのでは…と疑うほどプアーな稔りです。察するに、ここには雄株がなくて、これは不念の雌花序なのでしょう。
ナツメヤシは雌雄異株で、前回、三浦半島の露地で撮ったものも、今回、都内温室で出会ったものも、どちらも雌株だったわけです。きょうの1枚目写真は雌花で、ここからこれが開くとか割れるとかはせず、これで開花状態らしいのです。
金棒の1本1本が雄株から大量の送粉を受けると、それぞれがたわわに実をつけてぶら下がるという段取りで、ああ、ぜひ間近でそれを確認したいものです。

過去のきょう 2019 グレビレア・ロビンゴードン(ハゴロモノマツ) 2018 ゴボウ 2017 ミケリア・プラティペタラ 2016 ニガナ 2015 ヤマネコノメソウ 2014 キブシ 2013 オトメツバキ 2012 カジイチゴ 2011 オウバイモドキ(ウンナンオウバイ) 2010 アツバチトセラン(サンセベリア、トラノオ) 2009 クサイチゴ 2008 アネモネ 2007 チンゲンサイ 2006 アブラナ 2005 ツクシ

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3月1日(日) アセビ

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一瞬見せるという「林檎のような色合い」はまんまと見逃してしまい、若緑だった実は夏の盛りにはもうしょうもない茶色になっていました。舌打ちしながらそれを眺めているうち、気ぜわしく花が咲き出して、ここらが去年の実の最終出番でしょう。
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わりとオーソドックスな紙鉄砲式の割れ方で、特にカタパルトとか仕込まれているわけではなく、種は自然にこぼれ落ちるタイプでした。羽とか翼もないので、アセビは自分の足もとに子孫を殖やす堅実な性格でした。
さて、一枚目写真に目を戻すと、花は曙(アケボノアセビ)に見えます。しかし、今回は主題が実だし、アケボノかアカバナかをよく確かめもせずに前景に入れただけなので、タイトルは敢えてシンプルに逃げておきます。

過去のきょう 2019 ギンマサキ 2018 ケール 2017 リュウケツジュ(ドラセナ・ドラコ) 2016 ミチタネツケバナ 2015 ベニモンヨウショウ 2014 カンツバキ 2013 カワヤナギ 2012 ネコヤナギ 2011 ヒガンバナ 2010 デコポン 2009 フチベニベンケイ(カネノナルキ) 2008/font> カリン 2007 アリアケスミレ 2006 リキュウバイ 2005 フキ(ふきのとう)

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2月27日(木) クンシラン(クリビア・キルタンシフロラ)

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某温室にあって「Clivia nobillis」と書かれた立派な札がついていて、かなりの「ヤッター感」で写真を撮りまくりました。そうそう、そうなんです。このノビリス種が元々のクンシランだということで、なんとしても見たかったものなのです。
ところが、ノビリスのことを確認すると、花が俯いていることは同じでも、花びらがもっと分厚く(硬く)見えるし、色がかなりハッキリしたオレンジ色です。さらに、葉がもっと細く、しかもその縁はギザギザしているようなのです。
その調べでわかったのは、今回見たものはどうやらキルタンシフロラ(の一種)だということです。本来はノビリスをクンシランとしたはずなのに、戦前の日本にはキルタンシフロラしかなく、これをクンシランとしてしまったらしいのです。つまり、「正しい」クンシランはノビリス、しかしキルタンシフロラも「事実上の」クンシランというわけです。
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さて、この温室が間違いに気づくのはいつになるでしょう。じつは、テイキンザクラのことをナンヨウザクラとしていた温室も複数あって、このごろ訪ねると正しい表示内容に変わっているところもあります。頼りにしている温室ではあっても、業者を通しての入手がほとんどでしょうから、そこに間違いの素はあり得るのでしょう。
ことは温室や植物園に限らず、人生すべて、「鵜呑み」が一番危ないことです。もっとも、鵜呑みにして疑いもせずにいるのがお気楽でいいという判断もあって、さて、残り少ない人生をどっちの路線で行こうか、悩ましいところです。

過去のきょう 2019 コショウ  2018 ミドリノスズ(グリーンネックレス) 2017 ウメ(緑萼八重枝垂れ) 2016 アカバナマンサクとハヤザキマンサク 2015 バニラ 2014 デコポン 2013 ウンシュウミカン 2012 オオフサモ 2011 キョウチクトウ 2010 コナラ 2009 クリスマスローズ(コルシカス) 2008 チャボタイゲキ 2007 エリカ・クリスマスパレード 2006 マンゲツロウバイ 2005 ジンチョウゲ

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2月13日(木) ヤナギバルイラソウ

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こういう「枯れ藪」が自分のウチのそばにあったら、ふつうは「処分」しちゃうんでしょうねえ。アテにしていた市内3カ所の「観察」場所を巡ってみたら、どこも「きれーい」に刈られてしまっていて、志木はとても美観重視の街なのでした(涙)。
もうダメかと焦ったら、おぉ~、太っ腹の場所が都内にありました。バナナのような胡瓜のような実(種の莢)がプランプラン、うれし涙で滲んで見えます。
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花のときには気づきにくかった萼がずいぶん目立ちます。そして、莢はパッカリと割れたものから、まだ緑みを残した固いものまで、さまざまの熟度です。それだけ、長い期間にわたって花が咲き続けた証拠です。
種は軽いし、小さな羽もあるので、拡散能力が高そうです。志木の街が一面紫色に染まっても困るので、気早に刈った人たちには感謝すべきなのでしょう。

過去のきょう 2019 ビワモドキ  2018 キルトスペルマ・ジョンストニイ 2017 ギンメイチク 2016 アオハダ 2015 ヒメバショウ(ビジンショウ) 2014 フヨウ 2013 アリドオシ 2012 クリハラン 2011 オウギバショウ(タビビトノキ) 2010 ドンベヤ・ワリッキー 2009 マツザカシダ 2008 カマツカ 2007 アブラナ 2006 ネコヤナギ 2005 ユキヤナギ

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2月9日(日) アグラオネマ・コンムタツム

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意表を突かれるというのはこういうことでしょう。葉を楽しむべきアグラオネマに、こともあろうに花さえ見たことがないのに、いきなり実ですかい!!
待ってくださいよ。アグラさんはサトイモ科でしょ。花はあの仏炎苞のなかの、あの肉穂のはずではないですか。それがどうしてこれなんですか!!
…という動揺を抑えながらググり続けると、たしかにアグラオネマがこんな実をつけている写真を見ることができました。ただし花はやはり仏炎苞です。
そうと知ってから写真を見直すと、実の付け根にそれらしい残骸があります。実のつきかたも、そう思って眺めれば肉穂だったらしく見えてきます。

<追録&タイトル訂正> 記事掲載当初はこのアグラオネマをモデスツムとしていました。しかし、仏炎苞や肉穂をつけた株の葉を見つめ直し、コンムタツムではないかと考え直しました。タイトルをコンムタツムに訂正し、上の写真に至るまでの様子を追加収録しておきます。(2020年2月16日)
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過去のきょう 2019 ギョリュウモドキ(カルーナ)  2018 ツルギキョウ 2017 リュウキュウカンヒザクラ 2016 キンギョツバキ 2015 アリマウマノスズクサ 2014 ヘンヨウボク(クロトンノキ) 2013 フブキバナ 2012 クズ 2011 グズマニア 2010 セントポーリア 2009 タチツボスミレ 2008 カリン 2007 ハラン 2006 ロウヤガキ 2005 コエビソウ

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2月8日(土) ソテツ

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冬の陽だまりでこの様子を見ることができて、ソテツの実(胚珠)の「一生」がつながりました。朱色の卵をここに載せてからすでに13年、ソテツのゆったりした生長にも負けないほどに辿々(たどたど)しいはた衛門の成長です。
ものの順序から言えば、夏、雌花が開くところがスタートでしょう。当初はこの雌花(雌株)がわかりにくくて、ずいぶんと探し回ったのがいい思い出です。
その雌花(心皮)の隙間から、まだ若くて黄緑色の胚珠が顔を覗かせるのも、夏のうちのことでした。そこから一気に年を越してしまうのはやや端折り過ぎながら、一枚の心皮の付け根に複数個の胚珠が育っているのが見えます。わかったようでわからなかった「裸子植物」の意味も、この写真で少しだけ理解が進みました。
その胚珠は、この時期、まだ腎形をしていると知ったのもうれしいことです。これからこのクビレがとれて膨らみ、「怪鳥の卵」がコロコロと並ぶしかけでした。

過去のきょう 2019 アガベ(吉祥冠)  2018 ウメ(緋梅) 2017 アグラオネマ 2016 デンドロキルム・ウェンツェリー(洋ラン) 2015 ウチワヤシ 2014 プリムラ・オブコニカ 2013 タカサゴユリ 2012 ナツハゼ 2011 トチノキ 2010 サンタンカ 2009 モミジバフウ 2008 シシガシラ 2007 キャラボク 2006 ナツミカン 2005 オオイヌノフグリ

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1月22日(水) サラシナショウマ

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捨て切れないほどにきれいなお菓子の箱を思い出します。なかの種も飛び出し尽くして完全にカラッカラの用済みなのに、その莢があまりにも美的でした。
振り返ってみると、サラシナショウマは過去5回の登場がすべて9月10月花期に限られていました。そのあと、緑のプックリした実になるのは知っていても、撮影意欲は湧かなかったし、そのなかにある種にも無関心でした。もっと言えば、春先の芽吹きあたりはまったくノーマークという恥ずかしさです。
…という懺悔は、そのまま今後の撮影スケジュールとなるわけです。ただ、そんなことを言っていると、アカショウマはどうする? イヌショウマは、オオオバショウマは、キレンゲショウマなんてどうするの? トガクシショウマも、トリアシショウマも、ヤマブキショウマだってあるよ。レンゲショウマも同じだよ!となるわけで、パッカリ口を開けたサラシナショウマの実の殻が、♪バーカ・バカと合唱しているように見えてきます。

過去のきょう 2019 シュロチクヤシ 2018 ハイゴケ 2017 クサトベラ 2016 キンヨウボク 2015 ヘラオオバコ 2014 カジイチゴ 2013 マテバシイ 2012 フモトシダ  2011 オヒルギ 2010 サンタンカ 2009 ヒメリュウキンカ 2008 チョウセンゴミシ 2007 シュロチク 2006 サンシュユ 2005 イヌビワ

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1月19日(日) ペルネッチャ・ムクロナタ(シンジュノキ、ハッピーベリー)

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小指の先ほどの実がこんなにビッシリとついて、色もほんわりして、たしかに幸せな感じではあります。流通名ながらも、ハッピーベリー、けっこう頷けます。
ただ、和名だとシンジュノキです。実が白くなるタイプもあるので、それならまさしく真珠に見えても、このほんわり色だと「ちょっとなぁー」です。
ならば学名でいくと、これがまた難儀です。Pernettya mucronata、後半はムクロナタとしか読みようがなくても、問題は前半です。ペルネッチア、ペルネティア、ペルネチア、ペルネッティア…細かな違いとは言え、揺れています。
で、自分がローマ字読みするとペルネッチャでした。どうせグチャグチャなんだから、あとひとつ増えてもいいだろうというまったくの無責任姿勢で、グチャグチャの混乱をネッチャ・ネッチャさせてしまおうという悪趣味です。

過去のきょう 2019 ヤッコカズラ(フィロデンドロン・ペダツム) 2018 コウヤボウキ 2017 セロジネ・クリスタータ 2016 ショウジョウアナナス 2015 乙女サザンカ 2014 ホオズキ 2013 球根ベゴニア(ハンギングタイプ) 2012 シロミナンテン 2011 レッド・ジンジャー 2010 セイヨウヒイラギ 2009 シホウチク 2008 カリン 2007 チョウセンマキ 2006 ニホンスイセン 2005 オケラ

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1月10日(金) シュウメイギク

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これを「綿のよう」と称する人がいるにはいても、ワタシにはどうしてもカビにしか見えなくて、そろそろ鏡餅にもカビが生えていないか心配になります。
たぶんこの白いモワモワのなかに見える黒い粒々がいかんのです。これがなければワタシだって綿と思えるかもしれないのに、罪なヤツです。
もちろんこれは種で、モワモワに包まれたまま三々五々に飛び散るわけです。なので理屈的には綿毛であっても、どうも自分の好きな綿毛とは違います。
花の盛りにはまさに麗人のごとく、そして姥となってはコメディアンに変貌するシュウメイギクのその老後は、なんとも不気味な姿です。

過去のきょう 2019 シイクワシャー(ヒラミレモン) 2018 キュウリグサ 2017 アメリカデイゴ(カイコウズ) 2016 ヒメフヨウ 2015 ハッカクレン 2014 コクテンギ 2013 サネカズラ 2012 バンダ(洋ラン)  2011 ブータンルリマツリ 2010 カゴノキ 2009 チャボタイゲキ 2008 ツバキ(詳細不明) 2007 ゴシキトウガラシ 2006 シバザクラ 2005 ダイコン

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1月9日(木) ヒヨクヒバ(イトヒバ)

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あー、やっぱりこいつの正体はサワラなんだな…と納得しました。遡ってみればおととしの初収録の写真にだって緑色の実はたくさん写っています。二度目の登場では秋になって、その実はやや色づき始めていました。
それなのに、こうしてカラッカラに枯れて茶色くなったミイラを見て「同じだぁ」とうなずくなんて、しつこいというかトロいというか、自分に苦笑です。
そして思うのは、どうして特定の葉っぱがピローンと長くのびたのか、です。光合成の効率向上ため、というのは針葉樹では説明になりにくそうです。サワラを脱する手段がほかになかったから、なんて、ヒヨクヒバが囁いてくれたら感激です。

過去のきょう 2019 ラシャカキグサ 2018 シロヒモノキ 2017 ホシダ 2016 ヘツカラン 2015 ハマビワ 2014 スノードロップ 2013 リュウノウギク 2012 ハナカイドウ  2011 マメキンカン(キンズ) 2010 カンボタン 2009 カンザクラ 2008 レモン 2007 ネメシア 2006 タマサンゴ 2005 ロウバイ

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