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7月14日(月) シラゲキクバクワガタ

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<礼文記28> なんとなく見覚えのある花なのに、その葉にも、あるいはもう膨らんでいる種(実)にも親しみがありません。花から察するにクワガタソウ属(Veronica)でしょうから、その線から礼文で見られるものにあたるとキクバクワガタとなりました。
しかし、その茎や葉の毛深さが尋常ではありません。そこを考慮して、キクバクワガタの品種(f.)であるシラゲキクバクワガタとしました。その品種名candidaは「白く輝く」ほどの意味で、霧につきまとわれた旅だったのに、運良く毛が輝いています。
それにしても、属名にもなっているクワガタソウは実が独特過ぎるし、春の野道を飾るオオイヌノフグリもあれば稀少種のイヌノフグリもある一方でセイヨウトラノオなどというお洒落系もあって、このクワガタソウ属(Veronica ↓)はじつに多彩です。

<このブログに既収録のクワガタソウ属・和名50音順・リンク省略> ☆ イヌノフグリ ☆ オオイヌノフグリ ☆ オオカワヂシャ ☆ カワヂシャ  ☆ クワガタソウ ☆ コゴメイヌノフグリ ☆ シラゲキクバクワガタ ☆ セイヨウトラノオ(ベロニカ・ロンギフローラ) ☆ タチイヌノフグリ ☆ トウテイラン ☆ ハマトラノオ ☆ フラサバソウ ☆ ヘーベ ☆ ベロニカ・グレース ☆ ムシクサ

過去のきょう 2024 ヒロハザミア(ザミア・フルフラセア) 2023 グネモンノキ 2022 ミゾカクシ 2021 カサブランカ 2020 ムラサキバレンギク 2019 オオグルマ 2018 ランダイスギ 2017 ユクノキ 2016 セイヨウヤブイチゴ(ブラックベリー) 2015 ユリノキ 2014 シマススキ 2013 クロモジ 2012 トチバニンジン 2011 ノウゼンカズラ 2010 ベニバスモモ(ベニスモモ) 2009 ミヤギノハギ 2008 ジュンサイ 2007 チョウセンシラベ・シルバーロック 2006 カランコエ 2005 マルバマンネングサ 2004 ホテイアオイ

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7月13日(日) ヒロハクサフジ

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<礼文記27> ソラマメ属のなかの日本代表かなと思える(種小名がjaponica)ものを礼文島で撮りました。北海道以外でも北日本なら分布することになっているのに初めての出会いですから、やはり礼文は花の聖地ではあるわけです。
ヒロハ(広葉)という形容は、これだけ見ていると頷きにくくても、ふつうのクサフジと比べるとなるほどです。ほかに、花穂が少しだけ短い気がしました。
面白いのは、おとといのマルバトウキと同じくこれもハマクサフジという別名を持つのに撮影地はけっこう内陸部だったことです。とは言っても狭い島のこと、地図で見直せば波打ち際まで1kmはなくて、きっと潮風は十分に届くのでしょう。

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7月12日(土) エゾスカシユリ

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<礼文記26> 街で見かけるスカシユリとは少しばかり雰囲気が違います。まず背丈があまりないし(膝丈程度)、スカシが大きいのです。隙あり過ぎです。
なので、シベとか花びらの斑紋(スカシユリには見られない)を上から覗き込むのも横から透かして眺めるのも自在です。あるいは花柄が毛むくじゃらで、これを知らないで眺めると病気だろうかと心配することになります。
礼文に限らず道内各地に咲くそうで、かつて訪ねたワッカ原生花園は最大の群生地なのでした。知らなかったとは言え、あのとき花の残骸さえ見つけられなかったのは、眼力のなさよりは時期が遅すぎた(開花期は8月いっぱい)せいでしょう。

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7月11日(金) マルバトウキ

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<礼文記25> 別名をハマトウキというので、ハマベンケイソウハマハコベと同じく潮風好きの性質があることはあるのでしょう。ところがこれだけはもろの海岸ではなく、かなりの崖の上とか、山裾の集落近くとかで出会いました。
そんな体験から、別名はあっさり忘れ、標準和名だけをきっちり覚えます。2回三出の複葉は厚手で艶があり、大括りに言えば和名どおりの丸いフォルムです。
Ligusticum(マルバトウキ属・注)という珍しいグループなので、ここには新規収録かと思ったら、ずいぶんと昔にセンキュウ(Ligusticum officinale)を掲出していて、ただしどこかの薬草園で出くわしたようで、常に似合わず寡黙な取り上げ方でした。

<補注> トウキもセンキュウと同じく薬草で、しかしAngelica(シシウド属)です。つまり、マルバトウキ(またはハマトウキ)はあえて別属の名前を借用しているところが素人泣かせです。素直にマルバセンキュウとしてほしかった…と涙です。

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7月10日(木) ハマベンケイソウ

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<礼文記24> 先週掲載したハマハコベと同じく、海辺の植物です。と言うか、むしろさらに厳しい環境を好むようで、おむすび大の石の間に根を張っていました。
無毛なのに白緑色の葉は繊細なタッチで、多肉質然とした図太さがありません。その葉は腕ほどに長くのびた茎に互生し、のびきった先に花序をつけます。
その花がまた可憐です。俯いたベル型の形もいいし、ピンクの蕾が開くと青くなるのも意外性に富んでいます。礼文に固有のものではなく、本州の海岸までかなり広く分布するそうで、どこか潮の香りのする町に旅したら再会したいものです。

過去のきょう 2024 ミナヅキ 2023 ハナエンジュ 2022 タンジン 2021 クローバー・ティントヴェール 2020 ニンニク 2019 オオフサモ 2018 ヒイラギ 2017 つがる(セイヨウリンゴ) 2016 シキザキホソバアカシア 2015 アデニウム・アラビカム(砂漠のバラ) 2014 アンゲロニア 2013 ナンテン 2012 クマツヅラ 2011 ノムラカエデ 2010 ヤハズアジサイ 2009 アブラチャン 2008 カラスビシャク 2007 カラタチバナ 2006 タイマツバナ 2005 サルスベリ 2004 メマツヨイグサ

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7月9日(水) クルマバソウ

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<礼文記23> クルマムグラは去年の夏に長野の高原で見つけたもんねぇと生意気を呟きながら、それでも念のためと数カット撮ったしつこさが生きました。
ヒィフゥミィと勘定すると、妙に葉が多いのです。だいたいが8枚、なかには9枚のものもあって、クルマムグラは原則6枚なので話が合いません。
なるほど、これはクルマムグラなどと同じヤエムグラ属ながら葎(むぐら)を名乗らないクルマバソウでした。クマリンという芳香成分(桜の葉などと同じ)を持っていて、ワインや食品の香り付けに使う…という知識はいつもどおりの事後学習です。

過去のきょう 2024 グロリオサ 2023 ゲッカコウ(チューベローズ、オランダズイセン) 2022 ギンヨウジュ(レウカデンドロン) 2021 ハシバミ 2020 リョウブ 2019 ダイダイ 2018 ヒゴタイ 2017 クマツヅラ 2016 ヤブニンジン 2015 ハマボッス 2014 アカガシ 2013 カラスビシャク 2012 ザクロ 2011 ラブパット(ギボウシ) 2010 タイトゴメ 2009 ニガウリ 2008 オオハンゲ 2007 グリーンローズ 2006 カラジューム 2005 ナンキンハゼ 2004 タイサンボク

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7月8日(火) ヒトフサニワゼキショウ

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<礼文記22> 70種以上は存在するらしいニワゼキショウ属(↓)の四つ目を収録できたくらいで喜ぶことはできなくて、かつ、その撮影地が礼文だったのは少しばかりショックでした。というのは、この属メンバーはすべて北米原産だからです。
どこかのオッサンのように声高に海外品を排斥するわけにいかないし、自然のものはどこでもフリーパスです。うーむ、そう言えば礼文の港で靴底を洗わなかったし、エアシャワーを浴びもしませんでした。聖地・花の浮島は風前の灯火かも…。
いえ、ヒトフサニワゼキショウだけ見て憂えているのはまったくの礼文音痴で、すでに100種以上の帰化植物が報告されているのでした。入湯税(@150円でした)も結構ですが、入島税を徴収して対策に充てられないでしょうか。

<既収録のニワゼキショウ属・和名50音順>オオニワゼキショウ ☆ ニワゼキショウ ☆ ルリニワゼキショウ(アイイロニワゼキショウ)

過去のきょう 2024 ギョボク 2023 セイナンツクバネウツギ 2022 レックスベゴニア・エスカルゴ 2021 スターチス(リモニウム) 2020 キンコウカ 2019 パプリカ 2018 アオキ(斑入りいろいろ) 2017 アメリカキササゲ 2016 ハマクサギ 2015 キンギンボク(ヒョウタンボク) 2014 アカバナシモツケソウ 2013 アメリカハナノキ 2012 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2011 イヌリンゴ 2010 ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ) 2009 ヤブコウジ 2008 サンシュユ 2007 トリアシショウマ 2006 キュウリ 2005 トウネズミモチ 2004 ビヨウヤナギ

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7月7日(月) エゾイブキトラノオ

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<礼文記21> 画面左、オオハナウドがボヤケて見えるその先は波打ち際まで一気に下っています。つまり、このエゾイブキトラノオのピンクの花穂が紺碧の海を背景に揺れているという構図をここで撮影できたわけです。返す返すも無念です。
そう言えば、ふつうのイブキトラノオを撮ったときは天気に恵まれたなぁとずいぶん昔の写真を見返してみると、Bistorta officinalisの亜種同士とは言いながら、両種の雰囲気にはかなりの差があることが確認できます。草丈も花穂長もイブキトラノオの方が短く、したがって緊密な眺めを形成しています。対するにエゾイブキトラノオの佇まいは呑気というかいい加減で、草丈ピローン、花穂プララーンという感じです。
厳しい気候帯に分布するのだから草姿も緊密だろうという素人考えをあざ笑うように、短い夏をせいぜい楽しんでいるようで、こちらもホッコリします。

過去のきょう 2024 キキョウソウ 2023 ハナヤナギ(クフェア・ミクロペタラ) 2022 セイヨウハシバミ 2021 ビヨウヤナギ 2020 マタタビ 2019 イヌリンゴ(ヒメリンゴ) 2018 キツリフネ 2017 ベゴニア・ドレゲイ 2016 ハルパゴフィツム(ライオン殺し、悪魔の爪) 2015 スナビキソウ 2014 ザイフリボク(とジューンベリー) 2013 アマドコロ 2012 ゴマキ 2011 ヤマユリ 2010 タケニグサ 2009 トモエソウ 2008 サルビア・インディゴスパイア(ラベンダーセージ) 2007 シャシャンボ 2006 ナス 2005 チヂミザサ 2004 シャグマユリ

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番外編 : 御禁制品

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<礼文記20> 海辺に打ち上げられていたワカメです。根もとのメカブ(和布蕪)が男の握り拳超えサイズでした。これ、パーツとしては胞子葉(または成実葉)なのだそうで、ここから出た胞子が海底で発芽し、秋から冬にかけて生長して立派なワカメになるといいます。ワカメの一生は1年であり、夏が最終章なのでした。
全長が腕の長さ超えの獲物を前に、「干して持ち帰れば味噌汁ン十杯」と騒ぐ爺さんは婿ちゃんに制されました。エゾメバルを釣るのはOKでも、ワカメ(昆布もウニも)を持ち帰るのは犯罪であって、しかも採るのも拾うのも同じくNGだそうです。
というわけで、立派なメカブ&ワカメには泣く泣くお別れしました。あとで、葉の端っこだけチョロッと囓ってみればよかったと思いはしたものの、そんなことを口に出したら娘に白い眼で睨まれそうなので、ジッとこらえたビビリ爺さんです。

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7月6日(日) ネムロシオガマ

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<礼文記19> 礼文から帰って早くも2週間、撮影時にすでに花が劣化し初めていたネムロシオガマは、いまごろもう完全に見ごろを失っていることでしょう。
Pedicularis(シオガマギク属)の鑑賞ポイントが花より葉だとレブンシオガマで述べたばかりとは言いながら、こちらは花穂がずっと寸足らず(つまりは一房の開花日数が短い)だし、花色は汚れやすいし、美観的な形勢不利は否めません。
名前どおり根釧地域が代表的な分布域で、そこからは一気に礼文まで生息地が飛んでしまいます。潮の気配が好きらしいので道央は無理としても、およそ200kmもある根室と礼文の間に群生地がないなんて、俄には信じられない生態です。

過去のきょう 2024 アカリファ・ウィルケシアナ 2023 イワヒゲ 2022 アメリカハンゲショウ 2021 ガルビネア 2020 ツタバキリカズラ 2019 ダリア(炎球) 2018 イヌガヤ 2017 ソテツ(雄株) 2016 カヤ 2015 ウメ 2014 バイケイソウ 2013 サルナシ 2012 サフィニア 2011 カジカエデ(オニモミジ) 2010 イワガラミ 2009 ノカンゾウ 2008 ボッグセージ(サルビア・ウリギノサ) 2007 ハクロバイ 2006 ヤマモモ 2005 リョウブ 2004 モミジアオイ

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7月5日(土) エゾゼンテイカ(エゾカンゾウ)

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<礼文記18> 画面左奥へと登る急な斜面に咲くこの花を、下側の小径から見上げて撮りました。それがエゾゼンテイカの特徴(背が高い)をわかりやすく示すことになって、花の神様はごくたまにですけれど優しく微笑んでくれます。
さて、エゾゼンテイカと標準和名を優先して掲示するものの、礼文や北海道全域ではこれをエゾカンゾウと呼ぶのがふつうです。なのにYListではそれを正名どころか別名としても認めず、収録している別名はオオゼンテイカだけです。
Hemerocallis middendorffiiの変種同士という関係のなかで、ふつうはニッコウキスゲとされるvar. esculentaも標準はゼンテイカで、それに合わせたらこのvar. middendorffiiをエゾゼンテイカとするのは理屈に合います。一方、var. exaltataの和名はトビシマカンゾウだけ(別名なし)で、うーむ飛島なら萱草OKとは依怙贔屓なことです。

<補注> カンゾウという呼び方をHemerocallis middendorffii類に使ってしまうと混乱するのは自分だけかしれなくても、カンゾウは概ねこちらのグループのことかと思っているHemerocallis fulva類を下に列記しておきます。(和名50音順、標準和名 : 学名)
アキノワスレグサ : Hemerocallis fulva var. sempervirens
ノカンゾウ : Hemerocallis fulva var. disticha
ホンカンゾウ : Hemerocallis fulva var. fulva
ヤブカンゾウ : Hemerocallis fulva var. kwanso

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7月4日(金) エゾノシシウド

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<礼文記17> 段差のある場所から見下ろして撮ったので、被写体の背丈がわかりにくくなりました。資料的にエゾノシシウドの高さは1~1.5mとされます。
現地ではオオハナウドオオカサモチとの見分けに戸惑ったものの、こうして写真にすると葉の違いが明らかです。大きな葉が5裂するオオハナウド、小葉の切れ込みが複雑なオオカサモチと比べると、硬質で照りのある羽状複葉はバラのそれにも似て、存在感が強めです。下手に花や苞にとらわれると区別がむずかしくなります。
なお、和名はシシウドを名乗っていてもシシウド属ではなくCoelopleurum(エゾノシシウド属)に分けられ、この属も当ブログ初掲載です。逆に種小名gmelinii(ドイツ植物学者グメリンへの献名)はグイマツイワヨモギに使われています。

過去のきょう 2024 アガペテス・グランディフロラ 2023 バイカアマチャ 2022 コレオプシス・ソランナ 2021 カレープラント 2020 ヒメイワダレソウ 2019 ヤマミズ 2018 レザーウッド(キリラ・ラセミフローラ) 2017 ヨーロッパキイチゴ(ラズベリー) 2016 ネグンドカエデ・エレガンス 2015 リョウブ 2014 ヒメアガパンサス(トリテレイア) 2013 クチナシ 2012 ナギナタソウ 2011 ニワフジ 2010 アカメガシワ 2009 クサフジ 2008 キミノニワトコ 2007 ヒツジグサ 2006 コンボルブルス 2005 ワルナスビ 2004 メタセコイア

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7月3日(木) ハマハコベ

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<礼文記16> 写真の後方に見える砂礫がキモで、この植物が海辺を好むことを示しています。そして優しげな茎葉と白い花はハコベを思わせます。海辺+ハコベ=ハマハコベ、素直だし、適切な名です。ご託爺さんにもつけ込む隙がありません。
ただし、Honckeny(ハマハコベ属)は初の収録になり、仲間の生態を知りません。花の雌雄性にはモッコクを思わせる面倒なヒミツがあるらしく、ジトッと見入る余裕のなかった礼文での写真ではその解明はお預けになります。
幸いにも分布は礼文に限らず、北海道各地や本州北部でも見られるようなので、いつかどこかで「あぁ雄シベだけ、おぉ両性花」と写しまくることができるでしょう。

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7月2日(水) コバイケイソウ

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<礼文記15> 霧に霞む草原に、ニョキッ、ニョキッ、と立っているその姿は、もしやバイケイソウでは…。うぉ、悔しいぞ。おぼろバイケイソウじゃあ帰れんぞ。
と歯ぎしりしながら歩き続けたら、段々にバイケイソウ濃度が増してきて、うふふ、足下にも3本、5本、接写可能です。ワタシ、神様に愛されてます。
じつは花はもちろんのこと、自分はバイケイソウの葉が大好きで、スマホの壁紙にしていた(過去記事4枚目写真)くらいです。ところが、ここの葉はやや幅広&寸詰まりです。花穂も高さが全然不足で、なんか、しくじったタワシという風情でした。
これはバイケイはバイケイでもコバイケイソウという同属種になります。
そして、気になるのはややお疲れ気味だったことです。もしや地球温暖化の波は礼文島にまで押し寄せているのかと絶望的な気分になります。

過去のきょう 2024 ヒゴロモコンロンカ 2023 キササゲ 2022 グロッバ・スコンブルギー(ダンシングガールジンジャー) 2021 ピンクカサブランカ 2020 ヤブカラシ 2019 クサレダマ 2018 カイノキ(ランシンボク) 2017 トウネズミモチ 2016 オウゴンマサキ 2015 サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) 2014 オゼコウホネ 2013 カシワ 2012 ツノゲシ 2011 トウグミ 2010 ネムノキ 2009 キンコウカ 2008 モモノハギキョウ 2007 ヤマユリ 2006 テリハノイバラ 2005 ツルハナナス 2004 ノウゼンカズラ

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7月1日(火) ミヤマキンポウゲ

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<礼文記14> このトレイルコースをもう一度歩きたいかと問われれば、かなり答えに詰まります。こんな濃霧に祟られて不完全燃焼だったとは言え、足腰にきたガタからして、もはや次回はないかと弱気になります。帰宅後、整骨院、通い続けです。
しかし、気持ちの半分は「くそ、鍛え直したるわい!」で、このキンポウゲの輝く花びらが冥土の土産だなんて金輪際思いません。往生際、悪すぎです。
ミヤマキンポウゲの別名にケナシミヤマキンポウゲとあるのを見つけ、「とほ、ケナシがケナシを撮ってらぁ」と自分をケナシたりして、爺さん、意気軒昂です。

<補注> 通常のキンポウゲは呼び方が複雑です。

過去のきょう 2024 ユーフォルビア・カメレオン 2023 カレクス・グライ 2022 サワシバ 2021 ピンクのアナベル(アジサイ) 2020 ヤライコウ(イェライシャン、トンキンカズラ) 2019 チャンチン 2018 ナンブソウ 2017 ツチグリ 2016 ガーベラ 2015 ムラサキクンシラン(アガパンサス) 2014 クマノミズキ 2013 オグルマ 2012 チシャノキ 2011 サジオモダカ 2010 オオバジャノヒゲ 2009 オニシモツケ 2008 マタタビ 2007 コナスビ 2006 アリアケカズラ 2005 ハルシャギク 2004 ザクロ

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