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5月3日(土) ヤマタバコ

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柔らかなのに硬いという、この葉独特の性質を表現してみました。枯れ葉を突き抜けて真っ直ぐに萌え出してくるわりには、手触りがとてもやんわりしています。
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また、葉の付け根側にエラがあること、葉脈がモッコリと裏側に隆起していることもヤマタバコの特色です。もちろん、この淡い色味は言うまでもありません。
別名がシカナとはだいたいの図鑑に書かれていても、その謂われが不明です。いつも名前の由来に触れてくれる牧野博士なのに、これに限っては「一名しかな」としかしてくれなかったせい(たぶん)で、後に続く皆さんは連綿とシカナを挙げるだけです。
ただ、現場でこの葉に触れてみると、「鹿が食う菜」だろうと容易に想像できます。しかしその現場をまだ誰も目撃していないのでしょう。ここは単なる想像だけで珍説を振りかざし放題のはた衛門が、後難を恐れずに「鹿菜だよ」と言っておきます。

<余談> タイトルをヤマタバコとしましたが、日本に自生する仲間にはヤマタバコとミチノクヤマタバコがあり、二つの見分けは総苞が合着する(ヤマタバコ)か割れる(ミチノク)かによるそうです。つまり、花を見るまではタイトルは仮題です。
なお、どちらにしてもLigularia(メタカラコウ属 ↓)なので、例の散漫な咲き方の黄花を初夏に咲かせるはずです。
<既収録のLigularia・和名50音順>オタカラコウ ☆ ハンカイソウ ☆ マルバダケブキ メタカラコウ ☆ リグラリア・ブリットマリークロウフォードおよびリグラリア・ミッドナイト レディ

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