4月2日（水） アメリカアサガラ

草木にはときどき頭を混乱させられます。4月のなかごろ以降が開花時期だと思っていたアメリカアサガラ（関東南部・同じ場所の木）なのに、枝先部分の花はすでに受粉を終え、のび切った雌シベが花冠から飛び出していました。
これが実になり、枯れきった姿は12月にとらえているので、その間をつなぐことができたのは喜ばしいことです。しかし、アメリカアサガラの開花は3月下旬には始まるらしいと認識を改めなくてはいけなくなりました。もちろん、多くの草木の開花は年によってある程度のズレがあるわけで、なかなか油断できない撮影対象です。
ということを裏返して考えると、その姿形から「日本の庭向きではないかも」と冷たく評価したこのアメリカアサガラも、長く花を楽しめるという美点がありそうです。事物の見定めはじっくり時間をかけて長い目で…、いつも草木に教わることです。

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