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3月31日(月) ツバメオモト

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あの幼気な二つの芽が、ちゃんとそれぞれ別の株として生長してくれています。その発芽状態の収録は今月の1日だったので、ここまでちょうど1カ月です。
戻り寒波というヤツで、人間は着衣を1枚増やしたり、暖房を再開したりと大慌てなのに、ツバメオモトに限れば寒い春は大歓迎、冷たい雨もお茶の子です。
ただ、この写真のようなお陽さまカンカンはたぶんあまり好まないはずです。うまい日陰を作ってくれるべきセイヨウニンジンボクの芽吹きにはまだ半月もあって、それまでもう少し寒波と荒天が続いてくれないものかと不謹慎なことを考えます。

過去のきょう 2024 レリオカトレア・サンタバーバラサンセット・ショウタイム 2023 カナダゲシ(サンギナリア・カナデンシス) 2022 ハマカンザシ(アルメリア) 2021 コヤスドウダン(ホンコンドウダン) 2020 オオヤマザクラ 2019 エリオステモン・ディフォルミス 2018 セイヨウオキナグサ 2017 ヒナギク(デージー) 2016 ソライロキキョウアヤメ(アリステア・エクロニー) 2015 スギナ 2014 ユリノキ 2013 オオムラサキ(オオムラサキツツジ) 2012 ジンチョウゲ 2011 エゾムラサキツツジ 2010 リビングストンデージー 2009 ヤブサンザシ(雌) 2008 サラサレンゲ 2007 オオシマザクラ 2006 クロモジ 2005 ヤマモモ

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3月30日(日) カナダオダマキ

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Aquilegia(オダマキ属)というのは原種だけで世界に25種ほどが認められているのだそうです。「苧環」という表記に幻惑され、つい最近まで日本固有のものだと思っていた慌て者は、カナダオダマキの花色よりも頬を赤く染めてしまいます。
ジョン・デンバーが♪カントリー・ロード…と歌ったあたりでこのAquilegia canadensisは見ることができるそうで、そんな旅をしてみたいものです。
そう言えば、単に「オダマキ」とするものを挙げるのはとてもむずかしいことで、どうやらミヤマオダマキの選抜種を指すらしいのですが、なかなか「これ」といったものにはお目にかかれません。日本のオダマキよりもカナダのそれが先に登場です。

<既収録のAquilegia・掲載順> ☆ セイヨウオダマキ(2005年5月13日) ☆ ミヤマオダマキと ヤマオダマキ(2018年6月19日) ☆ クロバナオダマキ(2024年3月21日
<追録> 花は思ったよりも長く咲き続け、順にどんどん実を膨らませ、最初に咲いたものが黒く輝く小さな種をこぼし始めました。(撮影:2025年4月24日)
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過去のきょう 2024 ツルタコノキ(フレイキネティア・ムルチフロラ) 2023 ナシ 2022 ニシキモクレン 2021 原種系チューリップ(フミリス) 2020 マキシラリア・サンデリアナ 2019 ボケ(金鵄殿) 2018 シダレヤナギ 2017 ドクウツギ 2016 アンズ 2015 ニワザクラ 2014 フリージア 2013 カミガヤツリ(パピルス) 2012 ヤエムグラ 2011 アジサイ 2010 モミジバスズカケノキ 2009 ミミガタテンナンショウ 2008 ヒサカキ 2007 ハナカイドウ 2006 ユキゲユリ(チオノドクサ・ルシリエ) 2005 ベニバナトキワマンサク

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3月29日(土) ヤマモミジ

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こんなにささやかな命なのに、丈夫なものです。去年、一丁前の紅葉を見せたあとに冬を乗り越え、こうして若葉を開き始めました。かわいさ百倍です。
そして、「4~5本を寄せ植えにした」としたのは、正確には6本でした。そのどれもが立派な頂芽をつけ、ただし、1本に芽はそれだけという単純極まりない姿です。しかも、一番細い「幹」の芽が最初に解けているのが「ふーーん」です。
さて、この6本がどんな速度で生長をするものでしょう。できればこのミニサイズの鉢で盆栽にまとまってほしくて、しかしそれはいかにも不憫だと思うところはあって、さてこの先のストーリーはどんな展開を見せるでしょうか。

過去のきょう 2024 ナルキッスス・フェルナンデシイ・ペドロ 2023 カランコエ・プミラ 2022 ゴエッペルチア・バケミアナ 2021 シダレハナズオウ 2020 カランコエ・月兎耳 2019 ヤグルマギク 2018 ゲジゲジシダ 2017 フキ(ふきのとう) 2016 レリア・アンシバリナ(洋ラン) 2015 オオベニウチワ(アンスリウム・アンドレアナム) 2014 ハシバミ 2013 ニワウメ 2012 クヌギ(雄花の芽) 2011 コノテガシワ(センジュ) 2010 ヒアシンス 2009 アーモンド 2008 ニシキモクレン 2007 カラシナ 2006 アマナ 2005 キブシ

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3月28日(金) ローダンセマム・エルフピンク

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なかなかに堅かった蕾がようやく開き始めました。開いてからの花持ちはわりといい感じなので、全部開くのを待とうと考えはしたものの、こらえ性のない人です。
ローダンセマムは前にアフリカンアイズをここに載せています。開花の日付に大差はないように思えても、思わせぶりな蕾には3週間ほど焦らされました。
そうして開いた花は、アフリカンアイズよりも2割方大きめ(直径6cm)でした。加えて刻みが細かく入った銀葉が株下を飾り、とても見応えがあります。
アフリカンアイズはRhodanthemumのなかのhosmariense種だったのに、このエルフシリーズはそれにgayanum種(舌状花がピンクになる性質)を掛け合わせたみたいで、このシリーズには白花もあるらしくても、やはりピンクが主役でしょう。

<追録> 10日ほどして、蕾がほとんど開きました。(撮影:2025年4月8日)
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過去のきょう 2024 クロヤナギ 2023 パンヤノキ 2022 クサトベラ 2021 セロリ(スープセロリ) 2020 カツラ 2019 ヒイロタケ 2018 マメザクラ 2017 シラハトツバキ 2016 ハコネウツギとニシキウツギ 2015 フユザンショウ 2014 アミメグサ(ベニアミメグサ) 2013 ミスミソウ(ユキワリソウ) 2012 ヒロハアマナ 2011 アケボノアセビ 2010 メタセコイア(雌花) 2009 オランダカイウ(カラー) 2008 ミズバショウ 2007 ヘビイチゴ 2006 ハナノキ 2005 モモ(ハナモモ)

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3月27日(木) アカシア・コベニー

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アカシア属というのは世界に1,350種はあるのだそうで、えーと、なにを言いたいかというと、これをコベニーと断じるのにとても尻込みしているわけです。
たぶんこの木のオーナーもそこに苦慮したらしく、幹に巻かれた名札には「アカシヤ」としか書かれていませんでした。ん、Acaciaの語尾を「ヤ」にしたあたり、あまり頼りになるお人ではないかしれなくても、要は植えた人もわからないようです。
そこで自分が判別の拠りどころとしたのはこの薙刀状の葉です。形はもちろん、粉白を帯びた色合いとかやや厚手の質感がかなりコベニーっぽいのです。
ただ、コベニー(種小名・covenyi)ってなによと思ったら、オーストラリアの植物研究家さんのお名前でした。つまり、種小名にはこのアカシアの特徴や情報はなにも込められていなくて、この木は継続観察対象(まだ植栽直後)としておきます。

過去のきょう 2024 ホンコンシュスラン 2023 シチトウスミレ 2022 ミツガシワ 2021 コクサギ 2020 チランジア・カプトメドゥーサエ・ジャイアントフォーム 2019 グレビレア・ピグミーダンサー 2018 ヒロハハナヤスリ 2017 ツクシチャルメルソウ 2016 オオムギ(六条大麦) 2015 アマナとヒロハノアマナ 2014 タカトオコヒガン 2013 ジャボチカバ(キブドウ) 2012 モクレイシ 2011 ユキゲユリ(チオノドクサ・ルシリエ) 2010 メタセコイア(雄花) 2009 ヤブサンザシ 2008 キブシ 2007 ミツマタ 2006 ザゼンソウ 2005 ヒュウガミズキ

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3月26日(水) ルピナス・リリアン

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まさかルピナスをこのブログに収録していなかったとは…と涙です。春が来れば、あちこちでこの昇藤(のぼりふじ=ルピナスの別名)が賑やかです。基本のキみたいな花壇のスターですから、とっくに掲載済みと思っていました。
ところが!なのです。調べてみると、その素性や系統がとても複雑でした。そもそも原種状態でLupinus(ハウチワマメ属)は200種以上から構成されると言うし、そこから多くの園芸種が作られていて、これとおぼしきものに絞るのに苦労しました。
その結果から得たのは、花穂が膝丈ほどまで高く育つこれはラッセルルピナス(L. polyphyllus)の系統で、リリアンという園芸種ではないかという推測です。残念ながらリリアンの血統を詳述した資料に行き着けなくて、あくまで「かな?」の話です。

<補注> 立派な実を稔らせることに驚きました。(2025年5月26日

過去のきょう 2024 ミヤマガマズミ 2023 ヨシノツツジ 2022 ヒガンダイザクラ 2021 オオバキスミレとナエバキスミレ 2020 キリシマミズキ 2019 ヒメドクサ 2018 マルバマンサク 2017 ダンコウバイ 2016 マンサク 2015 ツノハシバミ 2014 ヒマラヤユキノシタ 2013 フラサバソウ 2012 シュンラン 2011 ハッカクレン 2010 ハチジョウキブシ(雌花) 2009 フッキソウ 2008 キュウリグサ 2007 ダイコン 2006 シンビジウム 2005 チューリップ

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3月25日(火) サネカズラ

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サネカズラの印象が変わりました。最初の出会いで藪のなかにあの素っ頓狂な実を見つけたときは全体がブッシュ状だったし、以後もせいぜいそこらの灌木に絡みついている程度を見てきたのです。こんなジャックと豆の木状態は初めて見ます。
しかも、蔓の途中には葉の繁りがないので、まるでヤドリギみたいです。これで真っ赤な実がブラブラついていたら、一人で笑ってしまったことでしょう。
たしかに、これは葛(かずら)です。これで吊り橋を作るという記述がどこにも見つからないのが残念なほどで、なんならワタシがこの場所で試してみましょうか。

<サネカズラの過去記事・暦日順> ☆ 完熟の実、腎形の種 : 2013年1月10日 ☆ 色づいた葉 : 2008年1月31日 ☆ 若葉(芽吹き) : 2010年4月20日 ☆ 雄花 : 2005年8月14日 ☆ 熟しかけの実 : 2013年10月14日 ☆ 実(鮮紅色) : 2005年11月4日 ☆ 実(真紅) : 2004年11月25日(本文中リンク) ☆ 実(残存株と花床だけの株) : 2014年12月25日 ☆ 花床だけになった実 : 2006年12月28日

過去のきょう 2024 カリヤス 2023 イヨカズラ 2022 ユーフォルビア・ウルフェニー 2021 ガビアオキ 2020 ムルチコーレ(コレオステフス・ミニコス、クリサンセマム・ムルチコーレ) 2019 ロドレイア・チャンピオニー 2018 ハクサイ 2017 ヒメウズ 2016 キクバオウレン 2015 マツバラン 2014 ウグイスカグラ 2013 オトコヨウゾメ 2012 カワヅザクラ 2011 フチベニベンケイ(カネノナルキ) 2010 ハオルチア・オブツーサ(雫石) 2009 カランコエ・ラクシフロラ 2008 ハナノキ(雄花) 2007 ナツグミ 2006 シュンラン 2005 フッキソウ

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3月24日(月) ニオイスミレ・八重種

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スミレと言われれば文句のつけようはありません。ただ、その葉はピカピカ・ゴツゴツだし、花茎は葉に潜るようにのびるので、どうしても花が葉に埋もれます。
性格の悪いヤツだなぁと思ったら、「暑さにはかなり弱い多年草(Wiki)」だそうで、来年はセイヨウニンジンボクの株下を蔽うのにいいかと考えたのにガッカリです。
そもそも1カ月ほど前に花が咲き出したときからガッカリは始まっていて、ふつうに一重かと思ったら八重種でした。しょうがないから夏越しの試験台にしましょう。
おっと、名前のニオイは伊達ではなくて、少し揺するとかなり香ります。香水の原料になるそうで、いかにも地中海の周り(原産地)が似合います。間違っても日本の野山に解き放ってはいけませんが、露地であの酷暑を越せそうもないのが救いです。

過去のきょう 2024 ハクサンボク 2023 セイヨウスモモ(プラム、プルーン) 2022 シラヌヒ 2021 プルモナリア・ブルーエンサイン 2020 クヌギ 2019 タマシダ 2018 ツゲ(ホンツゲ) 2017 イボタノキ 2016 モモ 2015 カラミザクラ(シナミザクラ) 2014 ハナニラ 2013 コバノオランダガラシ(クレソン) 2012 ノシラン 2011 サワラ 2010 スノーフレーク 2009 ヒサカキ 2008 キクラミネウス水仙・ジャンブリー 2007 ゼンマイ 2006 カツラ(雄花) 2005 ヒアシンス

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3月23日(日) キジョラン

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キジョランの掲載8回目にして、ようやくその葉をしみじみ観賞です。というか、も、綿毛も、そしてアサギマダラの食痕も卵も、な~んにもありませんでした。
ただし、3月に取り上げるのは初めてではなくて、11年前、アサギマダラの幼虫と、それが食べまくった葉を見つけています。その意味で、今回の場所はアサギマダラ濃度が低い場所だったのでしょう。葉がじつに健全に美しく育っていました。
そこでその葉をマジマジ見つめたら、かつての掲載写真でも同じであって、側脈は左右にズレています。ただし、全体の葉序としてキジョランは対生です。対生なら側脈もきちんと左右がそろえばいいのに、素直ではありません。
この逆、つまり葉序は互生なのに側脈が対生という事例をパッと思い出せません。よぉし、今年の課題はこの「逆キジョランタイプ」の葉を見つけることとしましょう。

過去のきょう 2024 テコフィラエア・キアノクロクス 2023 フリル咲きパンジー・シエルブリエ 2022 ナガミヒナゲシ 2021 ゲンカイツツジ 2020 ナウパカ・カハカイ 2019 ナイトライダー 2018 カイワレダイコン 2017 アルアウディア・アスケンデンス 2016 ソラマメ 2015 ヒロハノアマナ(ヒロハアマナ) 2014 コシノヒガン 2013 コブシ 2012 ウメ(西王母) 2011 クロッカス 2010 ハルニレ 2009 トキワイカリソウ 2008 フサアカシア 2007 セントウソウ 2006 カンスゲ 2005 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ)

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3月22日(土) クヌギ

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怪獣かな? アニメキャラかな? なんだかユーモラスに刈られたクヌギです。5~6mまで高くなっていた並木なのに、近ごろかなり強い剪定を受けました。
この強引な処置について、かつてシラカシがかわいそうで、植木職人さんを疑ったことがあります。ところがさすがプロのやることで、あのシラカシたちは2年後には立派な枝振りに復活したのでした。したがって、今回もブーイングはありません。
ただ、わからないのは各枝の端に1本ずつ残されたツノです。まさかおちゃらけではあるまいし、これがどんな効能を持つ技か、2年後を楽しみに待ちます。

過去のきょう 2024 セイヨウハシバミ 2023 マユミ 2022 オカメザクラ 2021 インコアナナス 2020 サンセベリア・バキュラリス・ミカド 2019 ルリゴクラクチョウカ(ストレリチア・ニコライ) 2018 ヤマトレンギョウ 2017 マミラリア・ラウイ・ダシアカンサ 2016 シロモジ 2015 アマメシバ 2014 ローダンセマム・アフリカンアイズ 2013 セツブンソウ 2012 ヤマアイ(雄花) 2011 アカシデ 2010 パンノキ 2009 ヤドリギ 2008 ミニアイリス 2007 タアツァイ 2006 コノテガシワ 2005 ダンコウバイ

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3月21日(金) クロッカス

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助手1号が「また」無断で買い込んだクロッカスです。いえ、好きなモノを買うのが悪いとは言いません。なにを買ったのかわかっていてくれないと、こちとら、このありふれた色合い(白に紫筋入り)で矮性の名無しをここに載せにくくて困ります。
…とプンプンだったので、10月中旬の球根の植え込みもやってあげなかったし、12月中旬に発芽しても無関心でした。2月中旬には蕾が膨らみ、間もなく咲いて、持ち主が「わぁ、かわいい」と喜んでいても、まぁ、そんなもんでしょうと冷ややかです。
そうして一通り咲き、残ったのんびり球根が遅れて咲いていると思っていました。ところがそれにしては数が多いのです。よく見たら、同じ球根が二番咲きしていました。(写真のピンク矢印が先に咲いたもの、水色矢印が2個目の花)
公園とかで見かけヒョイと撮るだけでは気づかなかったクロッカスの性質です。あわてて近所の花壇を確かめたら、同じく1球2花でした。いやあ、ありふれた花を手元に置くのもいいものです。これからも、どうぞ勝手に買い込んでください。

過去のきょう 2024 クロバナオダマキ 2023 オッテリア・コルダタ 2022 アストランチア 2021 センカクツツジ 2020 ナツメヤシ 2019 グレビレア・ロビンゴードン(ハゴロモノマツ) 2018 ゴボウ 2017 ミケリア・プラティペタラ 2016 ニガナ 2015 ヤマネコノメソウ 2014 キブシ 2013 オトメツバキ 2012 カジイチゴ 2011 オウバイモドキ(ウンナンオウバイ) 2010 チトセラン2種(サンセベリア) 2009 クサイチゴ 2008 アネモネ 2007 チンゲンサイ 2006 アブラナ 2005 ツクシ

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3月20日(木) コエンドロ(コリアンダー、パクチー)

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きのう朝、新聞を取りに出たら外はまだ雨でした。それが、うわ、雪に! それもかなりボリューミーな牡丹雪で、あっという間に志木も雪国の仲間入りです。
コエンドロの別名・パクチーはタイ語だそうで、あらぁ、熱帯性モンスーン気候の土地で愛されるモノが雪を被って、こりゃ大変じゃ…と思ったら、タイが原産地というわけではなく、南欧からトルコあたりまでがそもそものお里だし、いまや世界各地で栽培されているそうで、この程度の冠雪なんて屁の河童なのでしょう。
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じつは4カ月ほど前にパクチーの苗を見つけ、そう言えばパクチーは未収録ではないかと買い込んだのでした。その後しばし、パクチーはコエンドロ(コリアンダー)であることを納得するまで、葛藤の日々が続きました(別物と信じていた・汗)。
だって、葉が違いすぎました。これがあのコスモスみたいなオルラヤみたいな葉に変わり(注)、花が咲くまで、この株を枯らさずに見守らないといけません。

<補注> 茎の丈が20cmを超えるあたりから、葉は極細に裂け始めました。めでたし・めでたし。(2025年4月1日

過去のきょう 2024 オオムラサキシキブ 2023 アリストロキア・ギガンテア 2022 ベニコブシ(ヒメシデコブシ) 2021 センカクアオイ 2020 エスキナンサス・クリムゾンベル 2019 ストレプトカルパス・サクソルム 2018 バルサ 2017 ハッカクレン 2016 アブラチャン 2015 アカシデ 2014 熱帯スイレン 2013 バイモ 2012 フキ(ふきのとう) 2011 コノテガシワ 2010 ソシンカ 2009 クサボケ 2008 房咲き水仙・グランドモナーク 2007 カブ 2006 スズメノカタビラ 2005 ハクモクレン

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3月19日(水) リキュウバイ

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きのうのヒメシャラと比べ、季節への反応が木ごとにずいぶんと違うことをしみじみ反芻している図です。ボンヤリ見ると似て見える実も、リキュウバイは紙鉄砲モドキのつくりを残したままで、まったくカラッポだったヒメシャラとはまるで別です。
もちろん、こちらは展開し始めた若葉の柔らかさがうれしいし、それに包まれていた総状の花穂が立ち上がってきたことに心が弾みます。いかにも春です。
そう言えば、リキュウバイにはその呼び方でオロオロさせられたり、そもそもこの特徴的な実の正体が知れるまでなかなかの年月を要したりしたものでした。わりと見かけやすい木なのに、それを見てもなにかむず痒いビミョーな木です。

過去のきょう 2024 クリスマスローズ(ニゲル) 2023 アリアケスミレ 2022 ミドリハコベ 2021 ブルーベリー 2020 ヒメオニソテツ 2019 カエンボク 2018 オオシロショウジョウバカマ 2017 オオバベニガシワ 2016 リュウキュウベンケイ 2015 ミミガタテンナンショウ 2014 ヘンヨウボク(クロトンノキ) 2013 アメリカハナノキ(雄株) 2012 コリヤナギ 2011 オオイヌノフグリ 2010 コブシ 2009 モクレイシ 2008 ロドレイア・ヘンリー 2007 コマツナ 2006 ウグイスカグラ 2005 コブシ

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3月18日(火) ヒメシャラ

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別にヒメシャラを実生で育てたいとは思わないのに、空になった実を見かけて落胆するのだから欲張りなヤツです。いえ、どんな種が入っていたか気になるのです。
ほぉ、わりと豊満な三日月形で、ひとつの莢(殻)に5~6個が入っていたのでした。ネットにはこの種がずいぶんと出品されていて、需要があるのでしょう。
初夏に結実し、秋遅くには殻が割れて種がこぼれると言います。それが春には芽吹く段取りで、カラになった実を眺めて残念がるよりは下の地面に芽吹きがないか捜すべきなのでした。もっとも、小さな芽でヒメシャラとわかる眼力は必要です。

<ヒメシャラ掲載記事・暦日順> ☆ 黄葉(2015年1月3日) ☆ 葉を落とした木立、赤銅色の樹皮(2012年2月22日) ☆ 花、蕾、葉(2005年6月7日) ☆ 上向きに咲く花、蕾、葉(2012年6月23日

過去のきょう 2024 オオデマリ 2023 オオシマザクラ 2022 2022 オレアリア・リトルスモーキー 2021 キバナハナニラ 2020 ハナショウブ 2019 アグラオネマ・シルバークィーン(アグラオネマ・コンムタツム・シルバークィーン) 2018 アオギリ 2017 フキ(ふきのとう) 2016 ハルニレ 2015 シュゼンジカンザクラ 2014 ラショウモンカズラ 2013 ウケザキクンシラン 2012 クロッカス(クリームビューティ) 2011 フサザクラ 2010 ウグイスカグラ 2009 ユーカリ 2008 ヒメリュウキンカ 2007 ミズナ 2006 スギ 2005 バイカオウレン

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3月17日(月) シャボンロカイ(明鱗錦、シャボンアロエ)

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地に伏せるように広がる葉の中心からグィーンと飛び出す花茎…こういう被写体を4対3の画面に収めるために、いつもどおりの切り貼りです。省略した茎の中間部の長さは、なんとほぼ1mもあり、間抜けなことこの上もありません。
いや、このアロエを責めているのではなく、あくまで撮影側の勝手な不満です。そして、そんな構図上の不都合よりさらに深刻な問題は、このアロエの名前です。
温室での表示はメイリンニシキ(Aloe saponaria)でした。ところが、YListはこの学名を異名とし、この和名(明鱗錦)も認めていません。そして、面倒なことに、シャボンアロエで良さげなところをシャボンロカイ(A. maculata)としてくれていました。
このロカイはアロエの呼び方としてときどき出遭うものの、このブログに登場するのは初めてです。そもそもアロエは蘭語・Aloëで、これを中国で蘆薈とあてたら、日本でそれをロカイと読むようになった…なんだか伝言ゲームみたいな話です。
あと、シャボンは葉の切り口を水に漬けると泡立つことに拠っているし、明鱗錦は葉の白斑を言っていて、やれやれ面倒なアロエ、いやロカイですこと…。

過去のきょう 2024 キレハイヌガラシ 2023 タチタネツケバナ 2022 イワカガミダマシ(ソルダネラ・アルピナ) 2021 サンゴジュ 2020 カツラ 2019 ソランドラ・マキシマ 2018 ミチノクフクジュソウ 2017 ウォールム・バンクシア 2016 ムラサキオモト 2015 ベニウチワ(アンスリウム・シェルツェリアナム) 2014 ナンテン 2013 ナギイカダ 2012 ウメ(鹿児島紅) 2011 ロニセラ・フラグランティシマ 2010 ソメイヨシノ 2009 ヤマアイ(雌花) 2008 マツバギク 2007 ソテツ 2006 アンズ 2005 トサミズキ

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番外編 : 黒糖味比べ

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そう言えば…と思い出したことがありました。暮れの八重山の旅でサトウキビにいたく思い入れを持ったというのに、その味覚を楽しむことを忘れていました。
ちょいと捜すと、沖縄県黒砂糖協同組合が八島黒糖という詰め合わせを販売していて、製糖工場が島ごとにあることを学んでいたので、やたらそそられました。
かわいい箱に小袋が8個入り、それぞれの島の特徴をモチーフにしたイラストがお洒落です。味が全部違うそうで、どれどれと端から口に入れてみました。おぉ、たしかに粟国島に比べると伊江島のはやや塩の味がして、なぁ~るほどです。
ただし、その先、どれを囓っても、なにがなにやらわからなくなりました。そこで日を改めてトーナメントで勝ち抜き戦を目論んだものの、とてものこと勝負がつきません。
結論:どれもおいしいです。微妙に違うことはわかっても、優劣なんてありません。塩っぽいモノ、ジューシーなモノ、みんなそれぞれザワワ~!のおいしさです。

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3月16日(日) ネムリホテイ

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布袋さまが眠りこけているみたい…という我が同胞の感性と、これをBigfootと呼んで憚らないアチャラの人々のセンスとの間には、海より深く山よりも高い隔たりがあるのだろうとしみじみ思うのです。花札爺のことなんて、理解できるワケがありません。
この根茎は最大60cm(直径・注)までなるそうで、今回撮影できたものはかなり上限値に近い大物でした。丈夫そうな蔓が縦横に走り、スタミナ満点みたいです。
葉に既視感を持つのはウリ科の証ではあっても、Gerrardanthusという属はこのブログ初収録です。とは言え、この属のメンバーはアフリカ南部に11種(布袋さまを含む)も存在するようで、資料画像に見る根茎は巨大です。次のGerrardanthusにはどんな和名がつけられているものか、やや意地悪な楽しみです。

<補注> とある資料にはMAX1m50cm!とあります。

過去のきょう 2024 ハナカイドウ 2023 ワックスフラワー 2022 コクサギ 2021 ハクサイ 2020 ウケザキクンシラン 2019 シラユキゲシ 2018 ツルアジサイ 2017 タマツヅリ(セダム・モルガニアヌム) 2016 シュロ(ワジュロ) 2015 ホウカンボク 2014 イチリンソウ 2013 熱帯スイレン 2012 セツブンソウ 2011 バクチノキ 2010 タイリンミツマタ 2009 ヒュウガミズキ 2008 マメイヌツゲ 2007 キバナスズシロ 2006 キクザキイチゲ 2005 オオタチツボスミレ

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3月15日(土) オニキリマル(鬼切丸・アロエ)

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あーあ、残念でした。3年前の正月に載せたのは蕾状態、そして今回のこの卵状物体は実のようです。途中の開花の様子をまんまと見逃がしました。
そうか、1月に蕾で3月に実なら2月に花かと思うと、ことはそんなに簡単ではない感じです。資料ページの開花写真は、その撮影日が1月初旬~8月中旬に及び、いつでもござれです。それに比べると結実写真は例外的な8月初旬を除き、大勢は10月でした。もちろん温室ではなく露地(原産地・南アフリカなど)のものです。
つまり、花はかなり長期間にわたりゆっくり咲き続ける一方、結実は素早く、すぐに枯れ上がって割れるリズムのようです。その意味では、遭遇しにくい実を撮影できたのは幸運と喜ぶべきで、この強運を持って次の開花を狙いましょう。

過去のきょう 2024 ペラペラヨメナ(ゲンペイコギク) 2023 ミズオジギソウ 2022 ホシフリュウゼツ(アロエ・ダビアナ) 2021 リョウブ 2020 コヒガンザクラ 2019 アオモジ 2018 ノカラマツ 2017 コバノガマズミ 2016 ナツズイセン 2015 アオイスミレ 2014 エノキ 2013 アメリカハナノキ(雌株) 2012 カワヅザクラ 2011 カンノンチク 2010 ヒマラヤゴヨウ 2009 トサミズキ 2008 クサノオウ 2007 モミジイチゴ 2006 カタクリ 2005 ヒイラギナンテン

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3月14日(金) フブキバナ

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前回登場時とあまり変わらない写真かなと思いつつ眺めてみると、いやいや、まずは株立ちの様子がわかります。かつては枝の末端しか見ていませんでした。
もう一つ、実らしきものの穂が垂れ下がっています。海外ページで食用に適さないとされているのでどうでもいいやと思いつつ、花穂がそのまま果穂になるのでした。
残念なのは今回も白花種だったことです。和名をフブキバナとされたせいで、各温室での花色はこれ一択であっても、本来は藤色とかピンクとか幅があるのです。色つきの吹雪が好きな臍曲がりの学芸員さん、どこかにいませんかねえ。

過去のきょう 2024 サンシュユとトサミズキ 2023 クレロデンドルム・クアドリロクラレ 2022 ボロニア・ピンナタ 2021 シバザクラ(ハナツメクサ) 2020 ハボタン 2019 カツオナ 2018 ゴンズイ 2017 ユキワリイチゲ 2016 ドンケラリー(正義) 2015 シダレヤナギ 2014 デンドロビウム・ユキダルマ・キング 2013 ホトケノザ 2012 カタクリ 2011 カイヅカイブキ 2010 ハルニレ 2009 オオイヌノフグリ 2008 マツバギク 2007 ウチワノキ 2006 アセビ 2005 ユキツバキ

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3月13日(木) レイシ(ライチ)

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あと10日もすれば蕾が割れそうです。自分の間の悪さを資料画像で補えば、花はまるで旧ソ連のスプートニク1号みたい(雄シベだけ目立つ)です。
それが稔ると、楊貴妃さんが大好きだったライチになるわけで、産地の華南からそれを早馬で長安の都まで運ばせたと伝わります。しかし、大の大人が自分の食嗜好だけでそんな馬鹿をさせるものか、たぶん後世のイジメ話と思いたいところです。
中国語ではこの木も実もどちらも茘枝(Lìzhī)で、日本でこれをライチと呼んだりレイシとしたりするのは根が一緒です。英語でもlycheeだし、学名(属名)までLitchi…名前的にはもう徹底的に中国の専制品です。

過去のきょう 2024 シャクヤク 2023 オオトクサ 2022 ゲンゲ(レンゲソウ) 2021 カラミザクラ(シナミザクラ) 2020 マボケ 2019 オウゴチョウ 2018 ワサビナ 2017 ツゲ(ホンツゲ) 2016 コブラオーキッド(メガクリニウム・マキシマムとメガクリニウム・プラチラキス) 2015 ミチタネツケバナ 2014 カエデ類、ほか2種 2013 ハルサザンカ(絞笑顔) 2012 ワイヤープランツ 2011 ススキ 2010 レバノンスギ 2009 ヨシ(アシ) 2008 ヒメカンスゲ 2007 オガタマノキ 2006 ダンコウバイ 2005 シキミ

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3月12日(水) レースラベンダー

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暦が春になった途端、冬に戻ったような凍える日々で、思い出したように雨が降り、ドン曇りの冴えない日が続き、地球もだいぶ頭に来ているのでしょう。
とは言いながら、瀕死状態だったレースラベンダーがここまで調子を戻しました。1月の下旬に灌水管理不良のホムセンから連れ帰ったメンバーの一人です。水遣りさえ気をつければ、いずれジワッと土は温まり、蕾はほぐれてくるのでした。
ただ、開いた花びらをジト見して項垂れました。紫色の筋がハッキリと認められて、これがない(らしい)L. pinnataではないことが判明です。そんな難度高めの捜し物がありきたりのホムセンにあるかもと思ったお気楽さに照れてしまいます。

<レースラベンダー(Lavandula multifida)の過去記事・掲載順>2004年12月27日 ☆ 2020年5月12日

過去のきょう 2024 ハンカチノキ 2023 オクチョウジザクラ 2022 ウェストリンギア 2021 オカノリ 2020 オオバマルバマンネングサ 2019 カラテア・ベラ 2018 カラタチ 2017 サボテン(金晃丸) 2016 アオモジ 2015 ポポー 2014 キジョラン(とアサギマダラの幼虫) 2013 アズマイチゲ 2012 セリバオウレン 2011 ムスカリ 2010 シシユズ(オニユズ) 2009 コブシ 2008 オオハナワラビ 2007 シロバナタンポポ 2006 サンシュユ 2005 オランダミミナグサ

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3月11日(火) ボタン・獅子頭

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牡丹の葉が展開し始める姿はこれが二度目の収録ですから、自分的に好きなタイミングのようです。かわいい裏に不気味さが潜むところに惹かれるのでしょう。今回はさらに水玉の煌めきを加えることができて、幸運という要素で味付けできました。
さらに、獅子頭(シシガシラ)というネーミングもまたツボです。寒椿の獅子頭はこの牡丹の獅子頭が咲いた様子(多弁咲き)を前もって知らせてくれるし、羊歯の獅子頭だとその胞子葉の展開ぶりが今回の牡丹の若葉と似たイメージです。
もっとも、展葉の段階で牡丹の種類がわかるはずもなく、こういう展示植栽には概ね名札がついていることもまた手抜き人間にはとても好ましいポイントです。

過去のきょう 2024 コマツヨイグサとマツヨイグサ 2023 アガベ・アッテヌアタ 2022 ウチワサボテン 2021 ダイダイ 2020 コノテガシワ 2019 ヒゼンマユミ 2018 バビアナ・セダルベルゲンシス 2017 アカタコノキ(ビヨウタコノキ) 2016 クリスマスローズ・ピンクフロスト 2015 カラクサケマン 2014 バンペイユ(晩白柚) 2013 ヒスイカズラ 2012 オウバイ 2011 リンドウ 2010 ハチジョウキブシ(雄花) 2009 クリスマスローズ(フォエチダス) 2008 アセビ 2007 シラー・シベリカ・アルバ 2006 ネモフィラ・ペニーブラック 2005 シバザクラ

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3月10日(月) アガベ・アッテヌアタ

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2年前にはデカイ・デカイとこのアッテヌアタの大きさだけを強調していました。しかし、今度の場所ではその繁殖力が半端ではないことを知らされました。
後ろで聳えているのが親株で、手前の2本が子株だろうと推測できます。亜熱帯域だと殖えて殖えて困るみたいなレポートも見かけます。
そして、このように軸がのびて露出しているものを花卉業界では「幹上がり」と呼ぶことも今回の学習事項です。調子に乗って、お店で「アッテヌアタの幹上がりください」などと口走ると、何人かの渋沢さんとお別れする羽目になるので要注意です。

過去のきょう 2024 カリン 2023 グレビレア・ラニゲラ 2022 ユーフォルビア・ブラックバード 2021 エリオケレウス・袖ヶ浦 2020 ハオルチア・コンプトニアナ 2019 モンステラ 2018 スキミア(ミヤマシキミ) 2017 ベンガルヤハズカズラ 2016 キンヨウボク 2015 トウカエデ 2014 ヤマルリソウ 2013 グズマニア・テレサ 2012 タネツケバナ 2011 ノハラアザミ 2010 ソラマメ 2009 啓翁桜 2008 ユリノキ 2007 ウズラバタンポポ 2006 フッキソウ 2005 ハナニラ

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3月9日(日) エケベリア・リラシナ

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初めてエケベリア(Echeveria)という属を知って取り上げたのが12年前でした。以来、干支がひと回りして、これがようやく6番目の仲間です。
そして、この属の解説にあたってWikiが説明写真に使っているのがリラシナであることを見つけ、かなり「どんなもんだい!」です。エケベリア中のエケベリア!?
エケベリアの原種はおよそ180とされていても、そこから派生する園芸種が数知れず、たしかに最初に出遭ったサブセシリス、次のトプシータービーはそれでした。そんな自分史を振り返れば、これはプロリフィカに続いて二つ目の原種になります。
うっすらと染まった紅葉も、そして出たばかりの蕾も、じつに奥ゆかしい風情です。とか言いながら、逆さ壺型に咲いた花も、またふつうに粉緑色のときの葉もぜひ拝んでみたいもので、この多肉植物にハマる人の気持ちがよくわかります。

過去のきょう 2024 ハリゲナタネ 2023 ミズナ(紅法師) 2022 クラッスラ・フスカ(赤鬼城) 2021 ハナコミカンボク 2020 マダケ 2019 ククイノキ 2018 サクラソウ 2017 サンシュユ 2016 ウンナンサクラソウ 2015 コゴメイヌノフグリ 2014 シラカシ 2013 オガタマノキ 2012 エレガンテシマ 2011 フクジュソウ 2010 ユリノキ 2009 モミジイチゴ 2008 ユキワリイチゲ 2007 ゲンカイツツジ 2006 カナメモチ 2005 オウバイモドキ(ウンナンオウバイ)

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3月8日(土) コエビソウ・イエロークイーン

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もはや海老には見えなくなってもこれをコ海老ソウと呼ぶかという哲学的命題…などではなく、単純に「オモシロソウ」という目で眺めました。
ただ、自分で植えたいか?という尺度で見直すと、ふつうのコエビソウが色褪せてしまったように思えなくもありません。栄養不足? 日照不足?
いえいえ、これはYellow Queenという園芸品種名を持つ逸品です。ほかにはFruit Cocktailというお洒落なもの(苞が上向き&花が濃いピンク)も作出されているし、葉に白い斑が入るVariegataも売り出されているようです。
どれか一つだけ植えると、見る人に上記のような誤解を与えかねないので、これらの変異種を植えたい場合はすべてを並べてくださる太っ腹が求められます。

過去のきょう 2024 イロハモミジ 2023 ニッパヤシ 2022 ポインセチア(ショウジョウボク) 2021 ペペロミア・ボニンシメンシス(シマゴショウ) 2020 ヨシ(アシ) 2019 ビロードモウズイカ 2018 モミジバスズカケノキ 2017 ロマネスコ 2016 マロニエ(セイヨウトチノキ) 2015 ガジュマル 2014 ハボタン(珊瑚系) 2013 スイレン 2012 マルバマンネングサ 2011 ネズコ(クロベ) 2010 メタセコイア(雄花) 2009 ハーデンベルギア 2008 オオアメリカキササゲ(ハナキササゲ) 2007 ヒイラギナンテン 2006 フキ(ふきのとう) 2005 クリスマスローズ

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3月7日(金) プリムラ・マラコイデス

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いまよりもひと月ほど前の姿です。ありふれたマラコイデスではあっても、花色のやさしさとか、花びら間の隙間が狭めなところが気に入った一鉢です。
そして、育ててみたらさらに好ましい美点がありました。花穂の高さが均一なのです。ふつうに見るマラコイデスだと我がちにのび上がる花穂があって、大きな花壇ならばいいにしても、間近で愛でるには「俺が、俺が…」が鬱陶しいのです。
ただ、困ったところもあって、根張りが弱いのです。一度、葉が不調を来たし、掘り起こしてみたら根鉢が硬すぎみたいでした。それを少し崩し、元気そうな根を外に向かわして土も新しくしてあげたのに、どうも葉の勢いが冴えません。
1カ月も前の写真を使ったのはそんな意味で、いま現在は葉がすっかり小型化し、花も枯れ基調です。それでも花房の足並みは乱れなくて、「もう出しゃばりでいいから元気のいい穂が湧いてきてくれんかのぉ」と虫のいい呟きをしています。

過去のきょう 2024 クジラグサ 2023 フィロデンドロン・スクアミフェルム 2022 プラティケリウム・アルキコルネ(ビカクシダ・アルキコルネ) 2021 トックリランとトックリヤシ 2020 ビンロウ 2019 コラ(ヒメコラノキ) 2018 タマネギ 2017 ツノハシバミ 2016 フキタンポポ 2015 クンシラン 2014 シラカシ 2013 オクナ・キルキー(ミッキーマウスノキ) 2012 ヒメサザンカ・エリナ 2011 マンサク 2010 ジャノメエリカ 2009 キルタンサス 2008 バショウ 2007 エリカ・コロランス・ホワイトデライト 2006 クロッカス 2005 セツブンソウ

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3月6日(木) オウギバショウモドキ(ストレリチア・アルバ)

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かなりの高みで花が咲いていて、大きな葉が意地悪をしていました。うまく見つけられたこと、そして曲がりなりにも撮影できた幸運を喜んでおきましょう。
ただ、喜べないことが多くて、まず標準和名がモドキさんだったことです。きのう31番目を収録したばかりなのに、早くもニューフェイスのモドキが加わりました。
そして、ふつうのオウギバショウはRavenala(タビビトノキ属)なのに、このモドキさんはStrelitzia(ゴクラクチョウカ属)なのです。勘弁してほしいカオスです。
さらにこの白い花はルリゴクラクチョウカとかなり区別しにくいのです。実物の感じだと、花まで距離があったことを差し引いてもやや小さめに思えたものの、決定的な違いは見出しにくい気がします。実際、花屋さんのページにも混乱が見られます。
貴重な情報として、「花茎1本には苞1個」がオウギバショウモドキ(S. alba)だというものがあって、次の機会にはそのことがはっきりわかる構図を得たいものです。

過去のきょう 2024 カイコウズ(アメリカデイゴ) 2023 ケントラデニア・フロリブンダ 2022 マテチャ 2021 ペペロミア・フォレット 2020 シロザ 2019 ネリネ(ウンドゥラタおよびサルニエンシス系) 2018 サルナシ 2017 エゲリア・ナヤス 2016 ススキノキ 2015 シロバナオオベニゴウカン 2014 ムルチコーレ(コレオステフス・ミニコス、クリサンセマム・ムルチコーレ) 2013 ウラムラサキ(ストロビランテス・ディエリアナ) 2012 ガーデンシクラメン 2011 ヤマコウバシ 2010 キンギョバツバキ 2009 サヤエンドウ 2008 テンリンジガッコウ(椿) 2007 ネモフィラ・インシグニス 2006 ショウジョウバカマ 2005 ヨモギ

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3月5日(水) トックリヤシモドキ

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大温室の天井を破かんばかりの丈のものを上も下もしっかり記録したいというときの非常手段=切り貼りです。原産地マスカリン諸島では10m超に育ちます。
おっと、このヤシを学ぶ前に地理の勉強です。この島々はマダガスカルの東1,500kmのインド洋上に浮かびます。なかには観光で有名なモーリシャス島もあります。年間の平均気温が25度くらいだそうで、なんだか長閑そうです。
そんな場所なので、このヤシに限らずスクスク育つでしょから、ふつうのトックリヤシほどに株下がでっぷりしていなくても生長不良ではありません。日本ではモドキ呼ばわりされてしまっても、トックリヤシとは同属で別物という「対等関係」です。
どうも○○モドキという名付け方法は本邦業界(学界?)で安易に使われやすく、このブログだけですでに30種を収録(↓)しています。たとえばこのヤシなら「ホソミ(細身)トックリヤシ」とか、前向きな名前に直してあげられないものでしょうか。

<モドキ一覧・和名50音順(リンク省略)> ☆ イヌウメモドキ ☆ ウメモドキ ☆ オウバイモドキ(ウンナンオウバイ) ☆ キクイモモドキ ☆ ギョリュウモドキ(カルーナ) ☆ キリモドキ(ジャカランダ・ミモシフォリア、ジャカランダ) ☆ ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) ☆ クロウメモドキ ☆ クロトンモドキ ☆ サフランモドキ(ゼフィランサス・カリナタ) ☆ サルオガセモドキ ☆ シソモドキ(ストロビランテス・アルテルナタ) ☆ ジャコウソウモドキ ☆ ショウジョウソウモドキ ☆ シロウメモドキ ☆ セイヨウウメモドキ(ウィンターベリー) ☆ センウズモドキ  ☆ タチバナモドキ ☆ チチコグサモドキ ☆ チャンチンモドキ ☆ ツルウメモドキ ☆ ドクゼリモドキ(ホワイトレースフラワー) ☆ ニラモドキ ☆ ヒハツモドキ ☆ ビワモドキ ☆ フウリンウメモドキ ☆ フジモドキ(チョウジザクラ、サツマフジ) ☆ ミヤマウメモドキ ☆ ルリマツリモドキ ☆ ワシントンヤシモドキ(オニジュロ)
<補注> 翌日、32番目のモドキさんを収録しました。(2025年3月6日

過去のきょう 2024 ヒメアラセイトウ(バージニアストック) 2023 ベルチナバナナ 2022 ハランアナナス 2021 オリーブ 2020 サワグルミ 2019 アオダモ 2018 ノウルシ 2017 コンシマダケ 2016 スハマソウ(ユキワリソウ) 2015 ハコネシダ 2014 ナツミカン(ナツダイダイ、ナツカン) 2013 ウバメガシ 2012 センダン 2011 ウメ(黄梅) 2010 サンシュユ 2009 タチカンツバキ 2008 シュロ(ワジュロ) 2007 ミツバツツジ 2006 オウバイ 2005 ネコヤナギ

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3月4日(火) グリーンフレークゼラニウム

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またもや助手1号に敗北しました。これ、花束に添えられていた葉もので、ほかの素材が勤めを終えたあとも一人元気に残りました。もしかして花瓶のなかで根を出すかと待ってはみてもそういう兆候はなく、ダメ元で土に挿してみました。
さてこの元気者の正体がわかりません。ワタシがMalva(ゼニアオイ属)のなにかではないかと言うのに、助手1号はゼラニウムだと突っ張ります。こんな毛深いゼラニウムがあるものかと揶揄しながら調べたら、あらら~、また負けました。
グリーンフレークゼラニウムという園芸品種で、ローズゼラニウムあたりが近い仲間のようです。毛深いのが特色で、その柔らかな手触りを楽しむハーブでした。花に気を取られることなく茎葉を愛でる…ゼラニウムも深い世界です。

過去のきょう 2024 アリストロキア・エレガンス 2023 アボカド 2022 カシワバアジサイ 2021 ミニアイリス 2020 カラテア・オルビフォリア 2019 エゾノギシギシ(ヒロハギシギシ) 2018 ウメ(小梅・信濃梅) 2017 ハマハタザオ 2016 キバナツルネラ(ツルネラ・ウルミフォリア) 2015 オオカンザクラ 2014 トウロウソウ(セイロンベンケイ、ハカラメ) 2013 セツブンソウ 2012 ナズナ 2011 ウメ(月影枝垂) 2010 センダン 2009 スノードロップ 2008 イチョウ 2007 ヒメカンアオイ 2006 タギョウショウ 2005 スノードロップ

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3月3日(月) アネモネ

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アネモネの変わり咲きを見つけました。アネモネの花びらに見えるものは萼なので、萼が極細の八重になったわけです。誠にごくろうさまなことです。
ただし、こんな時代のわりには画像検索してもこの品種名(注)が割れません。と言うより、捜していて変化型の豊富さ・多様さに驚きました。唐子咲きやら覆輪やらバイカラーやら、もうなんでもありです。ここまで弄られるアネモネ、かわいそう…。
頑固爺に言わせれば、アネモネ(Anemone coronaria)のアイデンティティは真っ黒い芥子粒のような副花冠(coronaria)にあるわけです。したがって、それが残る今回の被写体はアネモネ、それが見えないポンポン咲きなどはアネモネモドキです。

<補注> セントブリジットという品種が近いようには感じますが、撮影した花壇のオーナーに確認できるまでは名無しの権兵衛さんにしておきます。

過去のきょう 2024 エクメア・ガモセパラ 2023 タンヨウパナマ 2022 ルエリア・マコヤナ 2021 タロコキブシ 2020 パボニア・インテルメディア 2019 マツリカ 2018 チャセンシダ 2017 ユーフォルビア・プニケア 2016 ヘラシダ 2015 ヒメキンセンカ(ホンキンセンカ、フユシラズ) 2014 ニトベカズラ(アサヒカズラ) 2013 ミッキーマウスノキ(オクナ・セルラタ) 2012 ウメ(白梅) 2011 シナマンサク 2010 ゴールデンクラッカー 2009 オオカンザクラ 2008 ボクハン 2007 ヒトツバ 2006 オオバイノモトソウ 2005 八重カンヒザクラ

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3月2日(日) ジュラン(アグライア・オドラタ)

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解説としては「通年開花」とされるのに、蕾さえついていませんでした。その花の香りが素敵らしくて、お茶の香りづけとかエッセンスオイルという用途があるそうです。
名前のジュランは樹蘭で、産地中国での呼び名の一つを拝借しています。呼びやすいし、ニュアンスもいいので、学名カタカナ読みよりは覚えやすそうです。
そう言えば、オートレース界にこのごろ浅倉樹良という新人が出てきて、このファーストネームを「じゅらん」と読むのです。一種キラキラネーム(ご本人25歳)ではあっても、なんか響きが可愛くて、それに反してけっこう速くて、新人のマシンは排気量が小さいのに、勝つことが多いのです。この木とセットで推しとしておきましょう。

過去のきょう 2024 トゲナシハナキリン 2023 エパクリス・レクリナータ 2022 ロドデンドロン・ロキアエ 2021 アスプレニウム・エメラルドウェーブ 2020 アカバナ 2019 ヤグルマギク 2018 モクレイシ 2017 アヤメ 2016 ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ) 2015 ナリヒラヒイラギナンテン 2014 ハボタン(高性種) 2013 ギシギシ 2012 オランダミミナグサ 2011 セイバンモロコシ 2010 ヒース・バンクシア 2009 クロチク 2008 ケンポナシ 2007 ラナンキュラス 2006 ヤマノイモ 2005 ギンヨウアカシア

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3月1日(土) ツバメオモト

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あまりに暑すぎた去年の夏、どんなに日陰で養生しようと、あえなく枯れ果ててしまったツバメオモトです。筋だけ残ったその株の脇に新しい芽を二つ見つけました。
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ちょうど1年前に園芸店で見つけたときは3枚だった葉が、2カ月を経て5枚まで増えそうな兆しを見せてくれたのです。しかし、そこまででした。
素人が本当に苦労するのは夏越しです。いかに日陰で風通しのいい場所に置こうと、炎熱は防げません。あとは冬と同じように部屋に持ち込むしかないでしょう。ペットのために冷房を絶やさないお宅もあるのだから、この夏はツバメオモトにリビングの一角を提供することにします。助手さんたち、ご了承をお願いいたします。

<補注> 丸1カ月後、二つの芽は二つの立派な株に育ちました。(2025年3月31日

過去のきょう 2024 ユウギリソウ 2023 フイリゲットウ 2022 ディーフェンバキア・アモエナ・トロピックスノー 2021 ドドナエア 2020 アセビ 2019 ギンマサキ 2018 ケール(カリーノケール) 2017 リュウケツジュ(ドラセナ・ドラコ) 2016 ミチタネツケバナ 2015 ベニモンヨウショウ 2014 カンツバキ 2013 カワヤナギ 2012 ネコヤナギ 2011 ヒガンバナ 2010 シラヌヒ 2009 フチベニベンケイ(カネノナルキ) 2008 カリン 2007 アリアケスミレ 2006 リキュウバイ 2005 フキ(ふきのとう)

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