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9月19日(木) ジャワユリ(パンクラチウム・ゼイラニクム)

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スパイダーリリーかなと一瞬思ったものの、よく見ればいろいろ違います。
まず目立つのは葯の違いで、スパイダーリリーだとその寸法が長く、強いオレンジ色です。また、花びらがノッタリと長いスパイダーリリーに対し、こちらは玩具の吹き戻しに似てクルクルッとカール(注1)しています。葉はこちらが細くて繊細な感じです。
さてそんな特徴で調べると、Pancratiumという属(注2)に行き当たりました。その名前は古代ギリシャの格闘技パンクラティオンに通じていて、「全力」を意味します。どうやら気候耐性が強靱なようで、なにかこんな時節にふさわしい性質です。
スパイダーリリーが属すHymenocallisとはごく近い仲間(ヒガンバナ科)で、和名の冠・ジャワは主な産地を示します。百合と言われてやや困惑はしても、パンクラチウム・ゼイラニクムという学名をスルッと覚える自信がないので、ここは簡単に妥協です。

<補注1> 写真の花はまだ若い状態で、生長とともに次第に展開はします。
<補注2> この属はまだYListには収録されておらず、したがってジャワユリという和名も暫定です。

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