5月31日(金) アブラギリ
おっと、話はアブラギリの雌花です。1年前、どう探しても雄花しかなく、よくある雌性先行型なのだろうと、ここへ来るのを半月早めてみたのです。先が二股に裂けた3本の雌シベが目に滲みます。開花直後の花のモノトーン状態にも見惚れます。そして、花柱の下にある緑色の子房が微妙に肥大してくる様子もつかめました。
ただし、この木の下に立った最初は焦りました。雄花しかないのです。アブラギリの花は多数が房状にまとまって咲くのに、どの房も男だらけなのです。
「さて困ったぞ」とひと休みし、視線を変えたその先が雌軍団でした。なるほど、花の房それぞれは雌だけ・雄だけに分かれていました。
さて、もののついでに先月・先々月の様子です。3月、冬芽は基本的にオオアブラギリと似た形ながら、色目はあれよりずっときれいでした。
そして1カ月後、それを押しのけてボリウム感のある若葉が開きました。葉身がまだ小さいのに潜望鏡が大人サイズなので、微笑みを誘ってくれました。
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