« 2023年10月 | トップページ | 2023年12月 »

11月30日(木) ブドウホオズキ

231130ph_peruviana
前回記録からちょうど1カ月経過です。待ちに待った花がようやく開いたのがあのレポートの内容だったのに、そこからはなかなかハイテンポでした。
きょう現在、1株あたり10個ほどのホオズキがプラプラ揺れています。だいぶ恰幅が良くなってはきたものの、味見まではまだ遠そうな色合いです。
231130changes_of_calyx
そんな花から実への変化を見ていて楽しかったのは萼の癒合です。いや、ボンヤリマナコにはまるで癒合したように見えても、じつは単に閉じているだけです。
萎れた花は少しの揺れでもポロリと落ちます(13日写真)。萼に花が残ったまま撮影したかったのに、シャッターを押す前に落ちてしまい、拾い上げて撮りました。
ここで面白いのは、ふつうのホオズキと違って雌シベが果実に残らない点です。翌日、別の萼のなかを覗き込んだ写真でも、実の赤ちゃんは雌シベなしです。
そしてさらに一日経ち、萼の開口部はかなり狭まりました。なかの実と同様、萼も生長を続けていて、皮の外側部が内側部より早くのびてこうなると考えられます。
18日の写真ではもう袋が閉じたかに見えます。しかし、萼が急激に大きく膨らんだせいで先端部分は相対的に小さくなり、クチャッとまとまってしまったものの、特に接着成分が出ているわけではなく、指で開けば簡単になかが見えそうです。
ただし、それで実がご機嫌を損ねたら困るので、そんな危険はまだ犯しません。最初の味見が済んだら、その辺の解剖ごっこも心置きなくやってみます。

<補注1> 実の色が進展しないのに、花は咲き続けています。(2023年12月12日
<補注2> 最初の試食はフライングに終わりました。(2023年12月28日

過去のきょう 2022 プルメリア・プディカ 2021 フクベノキ 2020 紅鏡(イロハモミジ・ベニカガミ) 2019 カラスザンショウ 2018 アシズリノジギク 2017 ネズミノオ 2016 ヤーコン 2015 ゼンマイ 2014 ハナトラノオ(カクトラノオ) 2013 シラン 2012 バラ(緑光) 2011 サンタンカ(イクソラ・シネンシス) 2010 食用菊・料理菊(イエギク) 2009 シロダモ 2008 ヤブムラサキ 2007 キヅタ 2006 ムクノキ 2005 リキュウバイ 2004 ウインターコスモス

| | コメント (0)

11月29日(水) タイワンニンジンボク

231129vi_negundo_v_-negundo
久しぶりにタイワンニンジンボクです。かつて暑い盛りに「ニンジンボク仲間では一番涼しげだ」と褒めあげていて、それを少し訂正したいのが取り上げ理由です。
いわゆる個体差というもので、前の記事では細身だと称えたその葉なのに、今回のものはややでっぷりしています。涼しくなって肥ったなんてことはないでしょうから、ふつうのニンジンボクより控えめな鋸歯だけが真の見分けポイントということです。
もう一つ、この季節に写した理由は実です。仲間のセイヨウニンジンボクの実は胡椒の代用になったりママさんのお乳の出を良くしたりという働き者なので、もしやこちらも?と囓ってみました。ふー、空振りです。ツンでもピリでもありません(注)でした。

<補注> ただし、薬学的には果実(消化促進、鎮咳去痰など)のほかに根と枝もそれぞれ薬効を持つとされます。

過去のきょう 2022 タバスコペッパー 2021 マツカサジンジャー 2020 エゾヨモギギク 2019 オオバコ 2018 クロウメモドキ 2017 ヒゼンマユミ 2016 ツタ(ナツヅタ) 2015 サワグルミ 2014 シリブカガシ 2013 マテバシイ 2012 アルテルナンテラ(アキランサス、テランセラ) 2011 ヒモサボテン(ドラゴンフルーツ) 2010 オオモミジ(猩々) 2009 センニンソウ 2008 マムシグサ 2007 ヒサカキ 2006 タチバナ 2005 ベニバナボロギク 2004 スイセン

| | コメント (0)

11月28日(火) マルヤマシュウカイドウ

231128be_formosana
柔らかで大ぶりな葉の間からチロリチロリとのぞく花が可憐です。身近で見るシュウカイドウ属(Begonia)の仲間に比べると、じつに秘めやかでかそけき風情です。
日本に自生するシュウカイドウ属は、先年取り上げたコウトウシュウカイドウとこのマルヤマシュウカイドウだけという貴重品です。もっとも、その日本だって案外に広くて、これら2種が育つのは石垣島と西表島になります。埼玉からだと南西方向に直線距離で2,000kmほどありますから、まるで別世界(注)です。
なのにどうして円山町?と渋谷のやや怪しいゾーンを思い浮かべた爺はアホで、この名は台北郊外の圓山に因みます。種小名(formosana)も「台湾の」の意味であり、どうも学問世界ではあちらが本筋の生息地と認識されているようです。

<補注> 前回も今回も、撮影はもちろん温室のなかでした。

過去のきょう 2022 コバノセンナ 2021 サトウカエデ 2020 ペカン 2019 ミヤギノハギ 2018 ホザキアサガオ(ミナ・ロバータ) 2017 温帯スイレン 2016 ノダケ 2015 イカリソウ 2014 モミジヒトツバ 2013 オオバギボウシ 2012 ナンテン 2011 バンレイシ 2010 サザンカ 2009 マユハケオモト 2008 キミノオンコ 2007 ウンリュウヤナギ 2006 シロミタチバナ 2005 ニホンスイセン 2004 クコ

| | コメント (0)

11月27日(月) ムッサエンダ・フィリピカ・ドナアウロラ

231127dp_donaaurora
ムッサエンダというカタカナ並びには馴染みがなくても、それがコンロンカ属の学名と気づけば、旧知の植物群ではあります。18年も前の夏、初めてコンロンカを見たときは、その素っ頓狂な姿にあきれたことを思い出します。
そのうちにウスギコンロンカという仲間も知り、そして今回のこれです。フィリピンに産する小低木で、原種であるMussaenda philippicaの花色(正確に言えば萼の色)は濃いピンクです。それが自然に突然変異したものがこのドナアウロラです。
この園芸種名はフィリピンの独立準備政府・初代大統領のご令室に因んでいて、彼女の名前はこの植物だけではなく、フィリピンの州名や旧首都の大通り、あるいは国立公園などに残されています。国民に愛されたファーストレディだったのでしょう。

<補注> 次に収録したコンロンカ属の苞葉は真っ赤でした。(2024年7月2日

過去のきょう 2022 ハナイソギク 2021 ディッキア 2020 丁字咲き・丁字菊(イエギク) 2019 ベゴニア・プセウドルベルシー 2018 ハマヒサカキ 2017 ネズミサシ 2016 フウリンブッソウゲ 2015 コウジ 2014 ハマビワ 2013 メギ 2012 アマチャヅル 2011 サクララン 2010 アオハダ 2009 カミヤツデ 2008 アカネ 2007 オキザリス・バーシカラー 2006 シャクチリソバ 2005 コブクザクラ 2004 イネ

| | コメント (0)

11月26日(日) オニユリ

231126li_lancifolium
真夏に咲くくせに日照りが嫌いという臍曲がりなので、今年の夏はさぞや過ごしにくかったことでしょう。それでも案外と丈夫に木枯らしに吹かれていました。
風に揺れるその隙を狙ってしつこく撮影しているうち、変なことに気づきました。直立する茎から斜上する短い枝状物体は花茎のはずです。花茎は花後には果茎になるはずなのに、実がつくべき先端部には?マークみたいな枯れパーツしかありません。
オニユリはほとんど結実しない植物だという図鑑解説そのままで、これは膨らむことができなかった子房とその先にあった雌シベの痕跡のようです。
一方、たくさんついていたはずの零余子(鱗芽)はもう1個も見つかりません。おそらく地上の堆積物に紛れ込み、発芽のタイミングを待っているのでしょう。
もちろんその地面の下には百合根(鱗茎)がたくましく育っているはずで、そこにさらに種を持つ必要はないわけです。なんでもかんでも見境なく欲しがるあの国この国の指導者さんたち、オニユリから「節度」という知恵を学んだらいかがでしょう。

過去のきょう 2022 サワダツ 2021 ミチノクナシ 2020 イチジク 2019 パキラ 2018 ツルウリクサ 2017 ツルギキョウ 2016 シュウメイギク 2015 キクタニギク(アワコガネギク) 2014 ホシオモト(パイナップルリリー) 2013 ミセバヤ 2012 ハシバミ 2011 フウリンブッソウゲ 2010 ノガリヤス 2009 シャコバサボテン 2008 センボンヤリ 2007 ジョウリョクヤマボウシ 2006 ガーベラ 2005 ガマズミ 2004 フェイジョア

| | コメント (0)

11月25日(土) タイヘイヨウグルミ

231125inocarpus
「おお、クルミだ」と感動したかと言えば、じつは「なんか変なの」と呟きました。去年9月に花を見たあとが空白期間で、14カ月ぶりの再会です。
無理すればクルミに見えなくはなくても、この実は形もサイズも変化幅が大きく、どれが標準形で、どのくらいが食べごろか、さっぱりわかりません。はっきり言えば、自分の口に入る可能性は限りなくゼロに近いので、「ま、こんなもんか」です。
ボルネオやジャワのあたりが原産地らしくても、近辺の島々にはこの実が流れ着いただろうし、人々も丸木舟で運んだものでしょう。分布域にはサモアやトンガの名があって、ラグビーWCで有名になったWar Cryを思い出しました。今度この木の下に立ったなら、叫ぶのはさすがにやめるとして、あの踊りだけ真似てみましょうか。

<追録> 4カ月後、緑だった実はいい色合いに変わっていました。しかし、依然として我が食欲には訴えるものがありません・笑。
240319in_fagifer

過去のきょう 2022 チア(サルビア・ヒスパニカ) 2021 セトヤナギスブタ 2020 クレマチス・シルホサ・ジングルベル 2019 コウボウシバとコウボウムギ 2018 ヤバネヒイラギモチ 2017 ミズメ 2016 ギンツノサンゴ 2015 ハクサンボク 2014 ケヤキ 2013 ニッサボク 2012 オギ 2011 オンシジューム 2010 ヘラノキ 2009 サカキ 2008 ペラペラヨメナ(ゲンペイコギク) 2007 カワヤナギ 2006 ナツハゼ 2005 カマツカ 2004 サネカズラ

| | コメント (0)

11月24日(金) アメリカモジズリ

231124sp_cernua
和名の後半・モジズリは漢字にすると捩󠄁摺です。夏に咲く野の花であるネジバナを洒落て呼ぶと捩󠄁摺で、このアメリカ版はその雅名をもらったのでした。
そういう不平等を嫌う人はアキザキネジバナと率直に表現するらしくても、例のYListは別名とさえ認めていません。サイズは倍ほど大きくても同属なので、ネジバナと呼ぶ方が適切に思えて残念です。もっとも、このごろは休耕田に進出する例もあり、アメリカの呼称を捨ててしまうと、在来種と誤解される虞(おそれ)があります。
ならばアメリカネジバナでどうよ?というのはワタシの我が儘で、ここはせっかくの雅な呼び方を記憶に固定できるメリットを享受しておきましょう。

過去のきょう 2022 ヤチダモ 2021 ハスノハギリ 2020 イロハモミジ 2019 シロミナンテン 2018 アマハステビア(ステビア) 2017 ダンドク 2016 トシエ・アオキ・ポカイとオリエント・アンバー 2015 クジャクシダ 2014 カタバミ 2013 シマカンギク 2012 サルスベリ 2011 ゴレンシ(スターフルーツ) 2010 ゴシュユ 2009 ツルソバ 2008 シナノゴールド(セイヨウリンゴ) 2007 マンデビラ(ディプラデニア) 2006 ツタウルシ 2005 オトコヨウゾメ 2004 ウナギツカミ

| | コメント (0)

11月23日(木) スイカズラ

231123lo_japonica_g
スイカズラの実が景気よく並んでいて、漆黒に染まる前の段階もまたいい具合の渋い色(1個だけ、右上で先行してほぼ黒に)だったと再認識です。
そして、先日来イチャモンつけ通しの新スマホのカメラについても考えを改めるべき点がありました。1枚目はあわや見限りそうだったg13オリジナルアプリでの撮影です。蔓の産毛がきちんと写っている反面、奥の実はしっかりボケています。
231123lo_japonica_o
そして2枚目はg13オリジナルが気に入らなかったために入れたOpen Cameraで撮ったものです。細部のとらえ具合や奥のボケはg13と同程度でも、色合いがやや飛び加減で、落ち着きがなく見えます。期待の星も今回はペケです。
[今回の学習事項] ヒメジョオンの写真はメインの花も遠くにあったので、全体が平面的になったのでした。今回のように狙いの被写体に思い切り寄れば、スマホカメラと言えど、後景はある程度ボケて、「らしく」撮れることが理解できました。
アプリにケチをつけるなんぞ百年早かったわけで、スイカズラの実が色を深めるころまでには、もう少しスマホカメラを使いこなせるようになりたいものです。

過去のきょう 2022 トウカイコモウセンゴケ 2021 トロロアオイ 2020 オオベニウチワ・ロイヤルチャンピオン(アンスリウム・アンドレアナム・ロイヤルチャンピオン) 2019 ゴエッペルチア・マジェスティカ 2018 ハナヒョウタンボク 2017 オオバナアリアケカズラ 2016 エンコウカエデ 2015 シラカンバ 2014 エノキウツギ(ウオトリギ) 2013 ムクロジ 2012 カラスノゴマ 2011 サンジャクバナナ 2010 オウゴンカシワ 2009 ラクウショウ 2008 キカラスウリ 2007 シロウメモドキ 2006 ツルウメモドキ 2005 キカラスウリ 2004 ハクサイ

| | コメント (0)

11月22日(水) ドワーフモンキーバナナ

231122dmb
このまま待てばふつうサイズのバナナになる…のではなく、ここまでです。色づいたら収穫し追熟させると、ごく当たり前のバナナ味がするのだそうです。
下の房はそうして食べられたのでしょう。無念、遅かったか。。。
実だけではなく草丈もコンパクトで、指を差し出しつつ見下ろし目線で撮りました。鉢植えだったのにこんな感じなので、露地に下ろしたら膝丈程度でしょう。
極矮性品種として作出された園芸種(サンジャクバナナと近い系統か)で、室内観賞用として需要があるようです。葉っぱだけの鉢植えよりは楽しみがあって、「わかる人向け」の気が利いた贈答品として喜ばれそうに思えます。

過去のきょう 2022 オウゴンカシワ 2021 メガスケパスマ・エリスロクラミス 2020 インドボダイジュ 2019 ベンガルボダイジュ 2018 ハマオモト(ハマユウ) 2017 ツメレンゲ 2016 クイーン・エマ・リリー 2015 ヤブミョウガ 2014 オヤマボクチ 2013 シャコバサボテン 2012 エノキ 2011 アアソウカイ 2010 シマカンギク 2009 ホコリタケ 2008 コダチダリア(キダチダリア、皇帝ダリア) 2007 ギンバイカ 2006 ナギ 2005 カリン 2004 オオモミジ

| | コメント (0)

11月21日(火) ホソグミ(ロシアンオリーブ)

231121el_angustifolia
去年はこの木がこれでもか!と実をつけていました。今年はスカです。ここには5本のホソグミが植えられているのに、全部が全部、まるっきりのゼロです。
春、花は豪華に咲き誇りました。しかし、そのあとの稔り具合がどうも芳しくなく、ことここに至って全滅と判明しました。たいがいの木には実の生り具合に裏表があるとは承知していても、ここまで徹底的だと開いた口が塞がりません。
231121el_v_umbellata
同じグミ属のアキグミも同じで、左のつれない色合いの木がそれです。前にムチャクチャ濃密な稔り具合を見たのに、今年は4~5粒探すのがやっとでした。
ついでで笑えたのが隣のイイギリです。これまでここにイイギリがあることを意識しなかったのに、今年はパラパラとは言え、実をつけていました。今年、すべての木がダメではなかったことを示してくれていて、とても健気な木です。

過去のきょう 2022 ソトフヒロハオリヅルラン(仮題) 2021 コモチレンゲ 2020 リンドウ 2019 ビロードモウズイカ 2018 セイヨウニンジンボク(とニンジンボク) 2017 ソヨゴ 2016 モミ 2015 ブラシノキ 2014 ヤマハギ 2013 ヒメイチゴノキ 2012 カナムグラ 2011 メガルカヤ 2010 ミツデカエデ 2009 アブラチャン 2008 アメリカヅタ 2007 カタバミ 2006 ヤポンノキ 2005 シロダモ 2004 ドウダンツツジ

| | コメント (0)

11月20日(月) シャムロック(イエギク)

231120shamrock
シャイロックはベニスの商人、こちらはシャムロック(shamrock)です。辞書に当たると三つ葉の草の総称だそうで、特にアイルランドではクローバー類を国花の一つとするほどシャムロックが好まれ、その緑色は国旗にも大きく使われています。
ということは、この菊を作出したオランダでは、鮮やかな緑の花色をシャムロックの名で表現したかったと思われます。だがしかし、ジトッと葉に目をやると、ふつうは5裂すべき菊の葉が、先だけ3つに裂けています。得手勝手がウリのはた衛門でさえこれを三つ葉とは言い切りにくくても、「裏の意味」か?とニンマリです。
と言いつつ、撮影時は花をどうとらえるかしか考えていませんでした。早いうちにシャムロックを花屋さんで見つけ、葉を一枚一枚点検しなければなりません。

過去のきょう 2022 ホソグミ(ロシアンオリーブ) 2021 テングバナ 2020 タマリンド 2019 シクンシ 2018 コヤブラン 2017 ソバ 2016 ディコリサンドラ・ティルシフローラ 2015 オミナエシ 2014 ウバユリ 2013 房咲き水仙・ペーパーホワイト 2012 ナンキンハゼ 2011 メグスリノキ 2010 キチジョウソウ 2009 イワニガナ(ジシバリ) 2008 チシャ(レタス) 2007 オキザリス・フラバ 2006 レンギョウ 2005 ツリバナ 2004 チャノキ

| | コメント (0)

11月19日(日) ダイマチク(ゾウダケ、キョチク)

231119de_giganteus1
漢字表記だと大麻竹です。時節柄、非常にヤバイ名前ではあっても、この竹の葉っぱを持っていたところで補助金が不交付とはならないし、稈の大鋸屑(↓)を混ぜ込んだグミを食べても体調不良にはならないはず(たぶん・笑)です。
231119de_giganteus2r
ほかに、象竹(ゾウダケ、ゾウタケ)とか巨竹(キョチク)とも呼ぶものの、標準和名は大麻、あいや、ダイマチクです。象でも巨でも、温室(注)の屋根を突き抜けそうなこの竹の感じはよく伝わるのですが、あいにく竹類のなかでメジャーなPhyllostachys(マダケ属)ではなく、Dendrocalamusという別属のメンバーなのです。
そして、このデンドロカラムス属の代表選手があのメンマ材料として高名なマチク(麻竹)であり、その兄貴分だからね…という親切な和名が大麻竹なのです。とても理路整然としていてわかりやすいので、N大やW大の人に仲間だと思われても困るなぁと心配しながらも、やはりここは「大麻」竹の名前を優先としておきます。

<補注> 原産地は東南アジアや中国南部の温暖域です。

過去のきょう 2022 ワカサハマギク 2021 エッチュウミセバヤ 2020 ヒポエステス・アリスタタ 2019 ダイモンジソウ 2018 フジ(ノダフジ) 2017 ホワイトオーク 2016 イロハモミジ 2015 コトネアスター 2014 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ) 2013 アレカヤシ 2012 マンデビラ(ディプラデニア) 2011 スズメウリ 2010 スイショウ 2009 ダンコウバイ 2008 ツノナス(フォックスフェイス) 2007 ドウダンツツジ 2006 カザリナス(ヒラナス、アカナス) 2005 シロヨメナ 2004 ビワ

| | コメント (0)

11月18日(土) ヒメジョオンとヒメアガパンサス

231118er_annuus
なかなか深い意味のある1枚です。本当を言えば、写真としてここに載せたいものではないのに、含まれた面白さのせいで恥を忘れました。
まずは11月の第3週にヒメジョオンがこんなに元気でいいのか!という…驚きというか怒りというか、どうにもしょうがない感情です。図鑑的には6~10月が開花期とされるのでたいしたズレではなくても、そのコンディションが恐怖です。
ふつう、いまごろヒメジョオンは発芽期を迎え、根生葉で越冬します。それがバリバリの現役で、花にも葉にも衰えの気配がありません。このまま新年を迎えそうです。
そして、新スマホのカメラ話題です。花にピントを当てたにもかかわらず、背景で輝いているのは東武東上線の柳瀬川・みずほ台間のレールです。かつて鉄道草という異名(鉄道沿いに分布が拡大)を授けられたことを思い出す絵となりました。
これだけ背景がクッキリしているのは、物理ズームと絞り機構がないスマホカメラの特性に拠っています。構図のなかのすべてがあからさまに写ります。もちろん、先日かなり不満を述べたmoto g13オリジナルのカメラアプリではなく、追加で入れたOpen Cameraで撮ったものです。描写力は「とりあえず」いいとしても、上記の「スマホ限界」をクリアすることは無理です。使い方を間違えた1枚になりました。
231118aomi_hikaku
他方、不満を感じたg13オリジナルアプリに美点を見つけました。赤や黄に比べ、青には強いのです。描写が奥行き不足という弱点はそのままでも、わりと淡々とヒメアガパンサスをとらえています。被写体との距離(80cmほど)も良かったのでしょう。
おっと、自分まで淡々とヒメアガパンサスだと言っています。しかし、これ、本来は夏に咲くものです。あと2週間で12月という季節には不似合いです。
いったい、この2023という年はあとからどう評価されるのでしょう。とりあえず自分としては変なモノがいつ咲いていても慌てることなく、冷静に記録しておくことにします。花暦ブログとしては難儀な1年であることはほぼ確定です。

<補注> スマホカメラの特性を少し理解しました。(2023年11月23日

過去のきょう 2022 キンヨウボク(錦葉木、アフェランドラ・スクアロサ・ダニア) 2021 ハナノキ 2020 スヴニール・ド・アンネフランク 2019 コルディリネ・テルミナリス・アイチアカ 2018 エボルブルス(ブルーコーラルとアメリカンブルー) 2017 ツルリンドウ 2016 アアソウカイ 2015 シマカコソウ 2014 ノダケ 2013 ホトケノザ 2012 ニガキ 2011 ビレヤ・シャクナゲ 2010 シマサルスベリ 2009 ヒオウギ 2008 スイレンボク 2007 エアーポテト 2006 フユノハナワラビ 2005 ムサシアブミ 2004 センリョウ

| | コメント (0)

11月17日(金) アサノガワ(ツバキ)とアザレアツバキ

231117ca_asano
ツバキの園芸品種・アサノガワです。石川県で作出されたと説明されているので、この銘は金沢市街を流れる浅野川由来と考えられます。
お城の西側を流れる犀川が「男川」と称されるのに対し、東側の浅野川を金沢では「女川」と呼ぶそうです。岸まで町屋が迫る様子には京都の鴨川を思わせる風情があって、女性的な優美さを漂わせる川…そしてこの椿です。
231117ca_azalea
作出はアザレアツバキ(↑)との交配とされていても、そのお相手がわかりません。アサノガワがもう少し流通すれば、そこらも明示されることでしょう。
ちなみにアザレアツバキ(注)は中国広東省に産するツバキの原種です。椿としては異質の夏~秋に開花する性格であり、アサノガワにどこまでその傾向が伝わっているものか、また別の季節にも出会ってみたいものです。

<補注> アザレアを名乗ってはいても、ツツジ科ツツジ属の同名種とは血縁的なつながりはありません。

過去のきょう 2022 広熨斗・一文字菊(イエギク) 2021 ペペロミア・メタリカ 2020 チシャ(レタス) 2019 ピレア・カディエレイ(アルミニウムプラント) 2018 ムラサキシキブ・中吉小吉 2017 ピンオーク 2016 コブシ 2015 コバノギンバイカ 2014 クスドイゲ 2013 バラ(ピンク・パンサー) 2012 シュウメイギク 2011 ペペロミア・オブツシフォリア 2010 島バナナ(バナナ) 2009 ヒッコリー 2008 ムラサキカタバミ 2007 チョコレートコスモス 2006 ヒメウコギ 2005 ヨメナ 2004 ヒイラギ

| | コメント (0)

11月16日(木) パナマソウ

231116carludovica
ゲゲゲのゲ!です。パナマソウの大きな葉(繁み)の奥に見えたもの、うぉぉ、気持ち悪ぅ~、ちょっと湿り気があって、これ、朱肉の材料ですか??(ちなみに、会社で上司に「朱肉買ってきて」と言われた女子社員が肉屋に行ったら、そこの旦那、冗談キツくて「ごめん、きょう売り切れ」、それでその子、半日彷徨ったそうな)
かつ、肉穂花序は先端が割れるわけで、ちょっと明るみにおいでいただいたこの穂は垂れて下向きになったお姿です。朱肉、重ぉ~い!のでした。
ということは、あのタルホーンは未熟の花序にナイフを入れるのですね。もったいないことをするものです。そして、この種を蒔けば2mのバオバオがお庭に登場するわけですね。はぁ~、埼玉の露地では無理というのが救いでした。

過去のきょう 2022 アブラギリ 2021 ナンキンハゼ 2020 ツタ(ナツヅタ) 2019 ニッケイ 2018 コスモス(ダブルクリック・スノーパフ) 2017 オオオナモミ 2016 パフィオペディルム・リーミアヌム 2015 ツノゴマ 2014 コダチダリア(キダチダリア、皇帝ダリア) 2013 トウガラシ(ゴシキトウガラシ、ハナトウガラシ) 2012 イロハモミジ 2011 カイノキ 2010 キッコウハグマ 2009 シオデ 2008 ヨシ(アシ) 2007 フユザクラ 2006 コンギク 2005 コンギク 2004 アブチロン

| | コメント (0)

11月15日(水) ナンバンアカアズキ

231115ad_pavonina1
王維と言えば「渭城朝雨浥軽塵」と始まる七言絶句が有名で、友との別れを歌い上げる謹厳な人と思っていたら、あれまあしっかりと相聞歌も詠んでいました。
題してズバリ「相思」、その出だしがこの「紅豆」でした。続けて「この豆をたくさん摘んでおくれ」「紅豆は最も相思の情を導くから」とあって、この歌のおかげでナンバンアカアズキは「相思相愛樹」という無責任な看板を背負ってしまいました。
231115ad_pavonina2
もっとも、枯れた莢を背景にピカピカ光る「紅豆」は息を呑む美しさです。かつ、緑の莢もまだまだ元気にぶら下がり、変わらぬ愛を象徴するかのようです。
そして、この豆はサイズ・重量が極めて均質なので、かつては金や宝石の計量に使われた、あるいは薬用とするなどの話があります。ただし、本来のアズキのように食べることはしないようなので、はた衛門的には評価がワンランク下がります。

過去のきょう 2022 ハマベノギク 2021 エスキナンサス・プルケール 2020 フジバカマ 2019 ゴキヅル 2018 アコレード 2017 レザーウッド(キリラ・ラセミフローラ) 2016 カホクザンショウ(カショウ) 2015 キウイフルーツ 2014 コクサギ 2013 コモチクジャクヤシ 2012 オオバナノコギリソウ 2011 ワイルドオーツ(ニセコバンソウ) 2010 ヘビノボラズ 2009 コウカジュ 2008 ルリフタモジ(白) 2007 イヌマキ 2006 サイカチ 2005 ノコンギク 2004 コセンダングサ

| | コメント (0)

番外編 : g13の弱点(その確認と対策)

音楽再生の素晴らしさを褒めあげたmoto g13だったのに、とんでもなく大切なところに弱点を持つことがわかりました。それはなんとカメラ性能です。
g7のときはわりと平気でふつうのカメラの代用を努めさせていたのに、今度のモデルで撮った写真はどうもよろしくないのです。そこで、なにがどう悪いのか、PENTAX K-50(写真左部)とOLYMPUS STYLUS-1S(右部)の中央にg13の撮影結果を挟み、植物写真(自分の主用途)をいくつか比べてみました。
Cerasus_somei_r
まずは染井吉野の落ち葉で、赤に深みがない(注1)ことがバレバレです。
Chrysanthemum
白い菊では思いがけずSTYLUSが情けない画像ですが、すべて標準・調整なし撮影なので、実際にこんな結果が出るのは稀です。そして、本題のg13の画像の粗さがここで露呈しています。撮影画素数が1,200×1,000くらい(自由に変動する? 注2)で、いまどきのスマホカメラとしてものすごく少ないのです。
Green
緑の比較でも、表現が妙に派手で、反面、チャッチく感じます。
Persimmon
柿も、画素数不足が現れているし、表現に落ち着きがありません。もちろん、ズームが効かないハンディはあらためて言うまでもありません。

結論的に、ふつうのカメラを持っていないときの代用は無理と判明しました。室内で小物や人物を撮るには不足を感じないので、用途違いということでしょう。
Open-cameraそこで、汎用のカメラアプリを入れてみました。とりあえず選んだのはOpen Cameraで、当然ながら画素数設定が自由です。まずは2,560×1,920にし、これで少し様子を見ることにします。色味と解像力は明らかにg13付属品より上です。
困るのは、汎用アプリではモトアクションを使えないことで、スリープ状態からでも手首をクイクイと2度捻ると撮影できるメリットが失われました。ただ、植物撮影に不可欠という機能でもないので、しばらくはふつうのカメラ起動に慣れることにします。
かつ、低価格スマホでも、対策によっては専用カメラで撮ったかのごとき作品をブログに載せられることを、できるだけ早めに証明したいものです。

<補注1> 8年前、FREETEL Priori3 LTE(格安スマホの先駆け)で同じようなテストをしています。当時の愛機PENTAX K-xとの比較であまり遜色のない発色を見せていて、それだけに今回のg13のダメっぷりには落胆しています。
<補注2> 翌日撮ったヒメアガパンサスの写真(リンク先2枚目)は勝手に4,080×3,072になっていて驚きました。なんの操作もしないのに、写真によって画素数が変化するとしたら、それはそれで困ったことです。なにが原因で変化し、制御できるものか、引き続き研究課題です。
<補注3> スマホカメラの学習・第2弾です。(2023年11月23日

| | コメント (0)

11月14日(火) ゴヨウカタバミ(オキザリス・ペンタフィラ)

231114ox_pentaphylla
前方には捩れストライプがお洒落な蕾があり、後方にはこのオキザリスを見分ける決め手である極細の葉があり、絞り開放のままじゃ、ダメ写真でした。何度も反省しているわりにはいつも忘れてしまいます。ギューッとやりましょ、ギュー!
それでも松葉のように葉が細いことは一応わかります。その葉が名前どおり1カ所5本かどうかが見えなくて、それはいつか再会できたときの解決課題です。
葉がスリムなオキザリスと言えば、これまでにフラバグラブラを収録しています。それらの写真も、いまにして思えば葉に迫った形跡がなくて、そもそもきれいな花が好きで始めたブログなんだから、まあこんなもんか…と開き直りです。

<追録> 花を写せば葉が見えず…という蟻地獄から逃れられず、ついに嵌め込み写真に逃げました。しかし、その葉を数えてみたら、ヒーフーミー…あれ、6本です。被写体は撮影者に似るのか??・汗。(2024年11月11日)
Ox_pentaphylla2411

過去のきょう 2022 クロイゲ 2021 キミノバンジロウ 2020 マンリョウ 2019 トックリキワタ 2018 オトコエシ 2017 オッタチカタバミ 2016 リュウビンタイ 2015 オランダセンニチ 2014 ヌスビトハギ 2013 小菊(イエギク) 2012 シロモジ 2011 トネリコ 2010 カラスノゴマ 2009 ミツデカエデ 2008 ヒシ 2007 ハツカダイコン 2006 ヒメノウゼンカズラ 2005 モッコク 2004 ウインターコスモス

| | コメント (0)

11月13日(月) ヤマブドウ

231113vi_coignetiae
あ、お前も仲間だったのかと!と森のなかで大発見です。仲間とは葉の「時間差離脱」のことで、そんな植物たちの存在に気づいてもう足かけ10年です。
なるほど、ツタもブドウ科、ヤマブドウももちろんそうです。ツタの場合は潜在的に三出複葉であることが鍵であったわけで、ヤマブドウもその気配が濃厚です。
ただ、わりと身近で観察しやすいツタに比べると、ヤマブドウと仲良くできる場はとても限られるのが困りどころです。それなのに、若葉の芽吹きに出会ったときでも「かっわいい~」で終わってしまっていて、過去の自分には落胆ばかりです。

過去のきょう 2022 アメリカガキ 2021 マツカサススキ 2020 トウガラシ(ハバネロ) 2019 スズメノヒエ 2018 オキシデンドルム・アーボレウム(スズランノキ)  2017 ガマズミ 2016 シロダモ 2015 サキシマフヨウ 2014 アベマキ(とクヌギ) 2013 イヌビワ 2012 サルビア・インディゴスパイア(ラベンダーセージ) 2011 アシボソ 2010 パイナップルセージ(サルビア・エレガンス) 2009 ヤブサンザシ 2008 オオカメノキ(ムシカリ) 2007 コミカンソウ 2006 プレクトランサス・モナ・ラベンダー 2005 センニンソウ 2004 セイオウボ(西王母)

| | コメント (0)

11月12日(日) スズメノトウガラシ(エダウチスズメノトウガラシを訂正)

231112l_a_var_grandiflora
足を滑らしたらヌカルミにはまりそうな場所です。そこをこんなかわいい草が通せんぼしてくれていて、抜き足差し足ときどきしゃがみ込み、パシャリです。
葉がアゼナ類を思わせても、ぜんぜん立ち上がらず横に這っています。トキワハゼと似ているかと過去画像を見ても、こちらの匍匐度がずっと上です。
スズメノトウガラシにはこのエダウチとヒロハの2種があり(注)、ヒロハなら葉と花が横広がりです。そのため、消去法でこちらをエダウチとしました。
わからないのはエダウチという冠で、これはたぶん枝打ちで、樹木の無駄枝や枯れ枝を払うことを指します。したがって、この匍匐植物の茎に葉のない箇所があってほしいのに、見つかりません。ホソバ~でよかったのに、困った名前です。
それに比べればスズメノトウガラシは想像がつきやすく、花後にできた実が尖って赤く熟しています。食べて辛ければ笑えたのに、それはありませんでした。

<補注> その後の調べで、エダウチとヒロハは統合され、区別しないことになっていることがわかりました。10年ほど前、アゼナ属からBonnaya(スズメノトウガラシ属)が切り出され、その延長線上での措置だったようです。(2024年11月)

過去のきょう 2022 ヒメヒゴタイ 2021 クラリンドウ 2020 イヌツゲ 2019 ビルマコプシア(コプシア・フルチコサ) 2018 タムラソウ 2017 イワヨモギ 2016 キッコウハグマ 2015 オオアマドコロ 2014 メガルカヤ 2013 ゴクラクチョウカ 2012 バクチノキ 2011 セイヨウニンジンボク 2010 アコニット(セイヨウトリカブト) 2009 ヤブムラサキ 2008 カキ(品種不明)  2007 イチゴノキ 2006 ケンポナシ 2005 ハマギク 2004 アメリカソライロアサガオ

| | コメント (0)

11月11日(土) ヌマミズキ

231111ny_sylvatica
樹形全体が卵形をしていて、尖るでもなく広がるでもなく、じつに穏やかというか自然体の木です。いままで見てきたヌマミズキには横広がりの印象しかなかったのに、周囲に邪魔もののない環境に育てば、とても品の良い姿なのでした。
その穏やかな頂点は虚空20mほどの高みにあり、せっかくの真っ赤な葉はほとんど裏側からしか楽しめません。ただ、低い位置にも枝は張っていて、葉表の輝く色彩はどうにか嵌め込み画像で思い出せるようにしておきました。
仲間(同属)のニッサボクに「世界三大紅葉樹」の称号を譲ってしまったせいで、世俗の注目度という意味ではやや地味な存在のヌマミズキです。しかし、この圧倒的な秋の姿は「超・三大紅葉樹」として褒めあげるべきものです。

過去のきょう 2022 レモンエゴマ 2021 コバルトシダ 2020 スズメノヒエ 2019 ススキ 2018 ヒマラヤスギ 2017 アオツヅラフジ 2016 イヌシデ 2015 ウンナンハギ(四季咲きウンナンハギ) 2014 ウワミズザクラ 2013 コハウチワカエデ 2012 センブリ 2011 オオブドウホオズキ(トマチロ) 2010 カイノキ 2009 オシロイバナ 2008 シュウメイギク(八重) 2007 セイオウボ(西王母) 2006 ラッキョウ 2005 ミツマタ 2004 ウメモドキ

| | コメント (0)

番外編 : 新スマホで大騒ぎ(モトローラさん、ありがとう)

Pb100005
写真としては凡庸で、スマホとその箱・表裏です。ただ、これを個人で撮影するとなると、同じmoto g13を同時に2台持たねばならず、今回はそこがミソです。

3年7カ月使い、ほかはまるで問題がないのに、LINEが起動できないという少し困った問題をmoto g7が抱えたのは先月末でした。パソでもLINEは使えるし、それがなくては夜も日も明けないというミーハーではないのに、こういう瑕疵が1個でもできると、ほかも少し気になります。バッテリー持ちも1日半くらいに落ちています。
そんなわけで新機種を物色したら、あーら素敵、同じモトローラの入門機を18,000円少々で買え(税送込)ました。これからまた3年7カ月使うとして、400円/月です。
そんなお手軽スマホなのに、そしてCPUが新興メーカー製に切り替わっていてやや心配だったのに、なーに、爺さんの手すさみには十分な性能(注2)でした。先日お出かけに携行したときなど、3日間丸々充電なしのまま余裕で帰宅できました。

ところが!なのです。カメラが変!! 撮った写真はプレビュー(シャッター横の丸枠)では見えるのに、それをフォトアプリで起こすと3カ月前の花が出るのです。
販売店(コジマ・ネット)に電話すると、メーカーに相談してくれと言います。うーん、メーカーの電話窓口::::::繋がるかなぁと不安になったものの、ずいぶんスムーズに、しかも感じのいい男性が出てきました。彼、あーでもない・こーでもないと懸命に考えてくれたものの、その日は結論が出ず、翌日以降に持ち越しです。
結果的には初期不良扱いということで、コジマに交換してもらうことになりました。本当は届けてくれる宅配屋さんに元の品を渡す(現物交換)らしいのに、アプリやデータの入れ直しに時間が必要と申し立てたら、なか一日空けてくれました。

これが上の写真を撮ることができた裏話です。そして、新しく届いたスマホでも初期不良としたものと同じ症状が出ました。ここまで来ると、このおかしな挙動がSDカードの問題であることが素人にもハッキリわかります。モトローラさん、とんでもないクレーマーにやさしく対応してくださり、本当にありがとうございました。
そして、コジマさんの対応もずいぶんと親切でした。良いメーカーと良い販売店、悪いのはユーザーだけか!という懺悔はさておいて、T社製に限らず、SDカードには寿命があるということを実体験できたのが今回の収穫でした。
新しいSDカードは国産のKIOXIAにしてみました。なんでも海外製に頼っていると、国際問題が勃発したときに困るぞ!という高邁なことを考えたかどうかはトボケるとして、ここにこう書き付けておけば、今度は記憶媒体の寿命(注1)もはっきり認識できます。

<補注1> 記録を辿ると、今回トラブったT社製64GBマイクロSDカードは2015年11月21日に購入(FREETEL Priori3 LTEに挿入)していました。丸々8年、3台のスマホを支え続けてくれたのだから、文句はぜんぜん言えません。
<補注2> こんな価格帯なのに、このスマホ、音がとても優しいです。前のSDカードからデータを移し替え、新しいKIOXIAからの音楽を試したら、あらあ、山本潤子さんの美声がとても爽やかに再生されています。作業しながらだと音楽を聴けない(気になってしまう)人だったのに、これなら大丈夫そうです。(2023年11月12日)
<補注3> 音の良さに喜んでいたら、自分にとっては最重要であるカメラ機能に裏切られました。(2023年11月15日
<補注4> SDカードに続き、充電アダプターにも寿命があることを体験しました。いままでたぶん10数台は各種の充電アダプターを使ってきて初めての経験で、「へー、壊れるんだ」と変な感動でした。ものはmoto g7の付属品だったターボチャージャー(10Wタイプ)なので、使用期間は3年8カ月になります。
故障かどうか不思議だったのでメーカーに問い合わせたところ、「故障や不具合の可能性が高い」という回答がきてあきらめがつきました。最新の30Wタイプ(お高い)は買わず、当面は汎用の2.4Aタイプで間に合わせるつもりです。(2023年12月5日)
<補注5> バッテリーのスタミナに驚き中です。(2024年2月2日

| | コメント (0)

11月10日(金) マツムラソウ

231110ti_oldhamii1
国内では石垣と西表にしかないものだそうで、これは植栽品です。イワタバコ科ならば渋い花色かと思っている(注)と、やたら派手な風貌に驚かされます。
231110ti_oldhamii2
そんな花にだけ目を奪われないでジトッと見つめ回すと、対生する葉が非対称である組み合わせを発見できます。こんな類例を思い出すことができないのはワタシの浅学のせいとして、なかなかに渋い見どころもある植物なのです。
挿し芽でも零余子でも地下茎でも、もちろん通常の種でも殖え、さらに多年草でもあることからして、小さな島ならマツムラソウだらけになるかと思えば、絶滅危惧ⅠA類指定です。政治家さんたち、自分の給料を上げる法改正をしているヒマがあったら、困ったおバカ人間の駆除法案など審議していただけないものでしょうか。

<補注> 花が美しいセントポーリアを始め、本文中でリンクしたイワタバコ以外にもこの科には派手な花色の種類がいろいろあります。(和名50音順)
エスキナンサス類 ☆ キンギョノキ ☆ シンニンギア類 ☆ ストレプトカルパス ☆ セントポーリア ☆ ハイベニギリ(エピスシア) ☆ ビロードイワギリ

過去のきょう 2022 シンフォリカルポス・紅小町 2021 ユーカリ(ユーカリノキ) 2020 アンマリー・ド・モントラベル 2019 コブクザクラ 2018 ヤブソテツとオニヤブソテツ 2017 ダリア(ナイトオウル) 2016 クサソテツ 2015 ネコノヒゲ(クミスクチン) 2014 アイノコセンダングサ 2013 ツワブキ 2012 ユリノキ 2011 ツリバナ 2010 ウラジロノキ 2009 トキリマメ 2008 ミドリハッカ(スペアミント) 2007 トウゴマ 2006 シロアザミゲシ 2005 ヒメツルソバ 2004 アオジクユズリハ

| | コメント (0)

11月9日(木) カラフトイバラ

231109ro_amblyotis
うーん、これでハマナス(注1)か?というのが正直な思いです。たった2個(画面丸印)の実を見ただけで生意気な!と叱られそうでも、ちょっとスリムにすぎます。
ただ、実の先端に残る萼はたしかにハマナス風というか、むしろこちらの方がゴツイように見えます。次はこの立派な萼が花びらをしっかり支えている状態に出会えますように、前回(枝と枯れ葉だけ)からは半歩進んだせいで、欲が出ます。
そして、暮れの状態では気づかなかったことが二つあります。一つは葉の鋸歯がとても鋭いこと、もう一つは枝に刺が多いことです。もし花どきに会えた(注2)として、そのとき、興奮のあまりバンドエイドの世話にならないよう、いまから用心です。

<補注1> カラフトイバラは別名のヤマハマナスもポピュラーです。
<補注2> 開花状態を記録しておきました。(2024年6月6日
<追録> カラフトイバラの実の名誉回復画像です。11月ではあまりに時期が遅すぎただけで、夏のうちならこんなに美人さんでした。(撮影:2024年7月26日)
Ro_amblyotis240726

過去のきょう 2022 ムラサキゴテン(ムラサキオオツユクサ) 2021 ディコリサンドラ・ティルシフローラ 2020 マルバアメリカアサガオ 2019 キッコウハグマ 2018 オオムラサキシキブ 2017 ツブラジイ 2016 モミジバフウ 2015 コエビソウ 2014 コウヨウザン 2013 カンレンボク 2012 ソバ 2011 ツメレンゲ 2010 キクニガナ(チコリー) 2009 キクタニギク(アワコガネギク) 2008 ジャコウソウモドキ 2007 シラキ 2006 スズメウリ 2005 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ) 2004 キダチチョウセンアサガオ

| | コメント (0)

11月8日(水) ツルムラサキ

231108ba_alba
おいしいというのは罪なことで、町内の皆さん、この畑(オーナーはあのイトーさん)に来ては若い茎(とそこについた葉)を摘んでいきます。ワタシも一度お相伴にあずかったら、なるほど奪い合いになるのに合点がいく味と食感でした。
そんなわけで、つい先日までは花なんてつくワケがありませんでした。美味なのは当然に若い茎で、出た尻から摘まれるので、蕾のつく暇がありません。
ところが少し涼しく(依然夏日ではあっても)なったら筋が立ち始めたらしく、皆さんの刈り取り頻度が落ちました。そこでようやく開花です。実もできています。
青茎種の花は白いと参考ページにはあったものの、いえいえ、実物は赤茎種の色合いと大差ありませんでした。自分で確かめることは大切(注)です。
231019ba_alba
そしてこれがまだ暑かったころの姿です。赤茎種と比べると、葉の大きさ(倍くらい)が目立ちます。もっとも、そのフルサイズの葉は摘まれずに残った幸運児であり、柔らかで小さな若葉とこの古参の大きな葉の対比も見どころです。

<補注> 1年後、町内の皆さんの「青茎熱」は冷め、夏の盛りにも花はたくさんついていました。おかげで、面白いことを発見できました。(2024年8月14日

過去のきょう 2022 グイマツ 2021 トウヒ 2020 クレロデンドルム・インキスム 2019 ハイビスカス・八重ピンク 2018 ヤマトリカブト 2017 コンギク 2016  2015 アサリナ 2014 オオハナワラビ 2013 江戸菊(イエギク) 2012 カキノキ 2011 ジュウガツザクラ 2010 ツルナ 2009 ヤマツツジ 2008 イロハモミジ 2007 オナモミ 2006 サルノコシカケ 2005 イロハモミジ 2004 ヨウシュヤマゴボウ

| | コメント (0)

11月7日(火) ネーブルオレンジ

231107var_-brasiliensis
これ、お臍の具合からしてたぶんネーブルオレンジだと思います。それがザクロのように樹上でパカリ、なんともったいない状態でしょう。物価が上昇し、お使いに出るたび見切り品を漁り廻る爺さんにすれば、「いただいちゃいますよぉ!」です。
ただ、ここのお宅に対しては、ワタシ、前科持ちなのです。3年前、この木の葉を食べて生長中のナミアゲハの幼虫を激写しているとき、不審者に気づいたそこの奥様に誰何されてしまったのです。「いえ、あの、幼虫が…」とモゴモゴ言い訳するワタシを見て危険はないと悟った奥様でしたが、きっと風体は記憶されています。
そのとき、柑橘類とはわかっても樹種が不明でした。あのときとはたったひと月の違いなのに、今年は良い稔りです。ネーブルのパカリなど、ふつうには見ることができないでしょうから、今度あの奥様を見かけたら、丁重にお礼するつもりです。

過去のきょう 2022 コハマギク 2021 ニゲラ(クロタネソウ) 2020 アキノエノコログサ 2019 ステルンベルギア 2018 ヤマナラシ(ハコヤナギ) 2017 ダンコウバイ 2016 センダン 2015 ハンカチノキ 2014 マメイヌツゲ 2013 シラカシ 2012 リンドウ 2011 オオバシコンノボタン(アツバノボタン) 2010 サルビア・インボルクラータ 2009 シイクワシャー(ヒラミレモン) 2008 ハヤトウリ 2007 ノアサガオ 2006 ハマナス 2005 ノジギク 2004 ハヤトウリ

| | コメント (0)

11月6日(月) コバノカナワラビ

231106ar_sporadosora
やけに美しい艶めきのシダを見つけました。もちろん、胞子葉を裏返せば茶色の嚢が並んではいても、けっこう規則的な配列です。美に拘る性質のようです。
ただ、手触りはとても硬質です。このまま冬を越す常緑性のシダであり、その丈夫さは同属メンバーのハカタシダリョウメンシダと共通です。
おっと、これらカナワラビ属の盟主であるカナワラビが未収録です。別名をオオカナワラビというくらいで、今回のコバノカナワラビの倍くらいの図体らしいし、これからの季節でも元気で艶めいているはずなので、早くナデナデしたいものです。

過去のきょう 2022 アーノルドサンザシ 2021 オウギバショウ(タビビトノキ) 2020 プリンセス・ミチコ 2019 ハメリア・パテンス 2018 ウマノスズクサ 2017 ヤマミズ 2016 ツバメアサガオ 2015 サルビア・イエローマジェスティ 2014 ササクサ 2013 嵯峨菊(イエギク) 2012 コハウチワカエデ 2011 ヒメイチゴノキ 2010 シロバナキツネノマゴ 2009 オオミサンザシ 2008 イシミカワ 2007 オオオナモミ 2006 アキノノゲシ 2005 ムベ 2004 ヤツデ

| | コメント (0)

11月5日(日) カジイチゴ

231105ru_trifidus
カジイチゴの葉をムシャムシャ食べて、お尻方向には黒い大きなウンコが…。お顔を見せてよと葉を持ち上げたら、その物体は転がり落ちて、うーん残念。
と悔しがっている場合ではなくて、葉を弄っているときにコヤツの毛に触れることがなくてとても幸運でした。触っただけで痛みが出るらしいのです。
そんな危険物の名前はナシケンモン、成虫は白黒斑の渋いお姿なのに、ご幼少時代はずいぶん派手だし、やや醜悪な面相です。名前のナシは梨で、梨を筆頭にバラ科の植物を好むところからのネーミングです。そうか、そう言えばカジイチゴもバラ科だったなと、記事の最後になって話題は植物ブログに戻りました。

過去のきょう 2022 アサギリソウ 2021 ベゴニア・クレスタブルキイ 2020 ホトケノザ 2019 ケイトウ・スマートルック 2018 クスノハカエデ 2017 コヤスノキ 2016 ヒメショウジョウヤシ 2015 アマメシバ 2014 ツルウメモドキ 2013 トウネズミモチ 2012 チチコグサ 2011 タチシオデ 2010 マコモ 2009 ヤブミョウガ 2008 セイタカアワダチソウ 2007 コバレンギク(ヒメバレンギク) 2006 センボンヤリ 2005 ヒヨドリジョウゴ 2004 ナンテン

| | コメント (0)

11月4日(土) スティパ ・エンジェル ヘアー

231104angel_hair
天使の髪がどんな具合だったか、会ったこともないし、これがエンジェルヘアー(園芸名)だと言われれば頷くしかありません。「天使」を画像検索すると、パーマの子もいればストレートの子もいて、ただし金髪(か栗色)がセオリーです。
この極細・金色の草は、このごろ「オーナメンタルグラス」などともてはやされる一群の代表格です。なーに、日本語にすれば「装飾用草類」なんですが、カタカナにしたとたん、なにか高級な植物に見えてくるから困ったものです。
属名Stipaは日本ではハネガヤ(羽茅)属とされ、ハネガヤ(S. pekinensis)を資料写真で見ると、ノガリヤスを少しゴツくしたような素朴な存在です。
それが同じStipaでもS. tenuissima cv. Angel Hairとなるとこうやって天使の髪と化すわけで、夏までなら穂もついて緑も濃かったはずなのに、涼風が吹き始めて、めでたくオーナメンタルグラスの本領発揮と相成りました。

過去のきょう 2022 スノーベリー 2021 ナツツバキ 2020 ロウバイとソシンロウバイ 2019 ミカエリソウ 2018 ヤブマオとメヤブマオ 2017 コスミレ 2016 オオケタデ 2015 ハナトリカブト 2014 ミズタマソウ 2013 フユノハナワラビ 2012 カツラ 2011 ジョウリョクヤマボウシ 2010 マルバノキ 2009 アブチロン(黄花) 2008 ザクロ 2007 キャラボク 2006 アイ 2005 サネカズラ 2004 ヒメツルソバ

| | コメント (0)

11月3日(金) アマミカジカエデ

231103ac_amamiense
6月の願いは半分だけ叶いました。秋の紅葉を現地・奄美で眺めたいと思ったのに、そう気軽に遠出はできず、しかし本州でもこれだけ立派な色づきでした。
まわりのほかの木々はまだ緑が濃かったので、たぶん冷気への感度が人一倍鋭敏なのだろうと思います。赤い葉がたくさん翻り、望外の美しさでした。
ということは、ここらの公園にもこれを並べて植樹すれば、立派な紅葉名所ができるわけです。絶滅危惧種の保護にもなるし、どこか試してみませんかね。

過去のきょう 2022 エゾトウウチソウ 2021 アオイゴケ 2020 ヌカキビ 2019 マムシグサ 2018 テリハノイバラ 2017 キダチルリソウ(ヘリオトロープ) 2016 ジョウリョクヤマボウシ 2015 ニオイサンタンカ 2014 ナナコバナ 2013 サルビア・グアラニチカ(メドーセージ) 2012 リュウノウギク 2011 ネリネ 2010 ウキクサ 2009 フジバカマ 2008 エビヅル 2007 ハイアワユキセンダングサ 2006 タコノアシ 2005 サワフタギ 2004 クチナシ

| | コメント (0)

11月2日(木) ケショウサルビア(ブルーサルビア)

231102sa_farinacea
親切な花壇で、名札がついていました。「サルビア・ファリナセア」…あらら、これ、ブルーサルビアだと思ったのに、また新しいものに遭遇した??
いやいや、あわてることはありませんでした。Salvia farinaceaは学名のカタカナ読みであり、コヤツの和名はケショウサルビア、別名がブルーサルビアなので、名札を読む前の自分の見立ては間違いではなかったわけです。ホッ。
だがしかし、なのです。チョロッと学名を出されただけで狼狽えるとは、草木ブログをやっている人間としては少し恥ずかしい事態ではあるわけです。
くそぉ、ファリナセアってなんだよと噛みついたら、「粉質の、白色を帯びた」、つまりケショウサルビアに通じた修飾でした。なるほど、あまり使われないあの標準和名には由緒正しい出所があったのか!と脳味噌の皺を1本増やして満足です。

過去のきょう 2022 アクシバ 2021 アリストロキア・ギガンテア 2020 シラカシ 2019 タイワンスギ 2018 メキシカンブッシュセージ(メキシカンセージ、アメジストセージ、サルビア・レウカンサ)・フェルピンク 2017 カワラヨモギ 2016 アメリカフヨウ 2015 アフリカホウセンカ(インパチェンス) 2014 カワラノギク 2013 リンドウ 2012 クヌギ 2011 オオデマリ 2010 カエンキセワタ(レオノチス) 2009 ジョウリョクヤマボウシ 2008 ジャケツイバラ 2007 ルリフタモジ 2006 ナカフオリヅルラン 2005 クフェア・タイニーマイス 2004 ユリノキ

| | コメント (0)

11月1日(水) トサムラサキ

231101ca_shikokuana
嫌な年に初の出合いをしてしまいました。ふつうのムラサキシキブと同じく、花は夏に咲くはずなのに、いまごろ花がこんな具合で、逆に実はまだまだでした。
今年の異常だった夏を嘆くのはもう飽きたので、この西日本に産するトサムラサキには申し訳なくても、花や実はまたのことにして、葉に注目しておきます。葉の元側が流れるように葉柄に合流しています。また先が尾状に尖ります。
別名を四国小紫または屋久島小紫といい、どちらもコムラサキを名乗ります。それはたぶん、コムラサキの特徴である葉柄と花柄との間が開く性質を、このトサムラサキもわずかに示すからかと思います。ほんの1mm、渋い「離れ業」です。

過去のきょう 2022 オクトリカブト 2021 チョウジタデ 2020 キチジョウソウ 2019 シンニンギア・エウモルファ 2018 キハダ  2017 ファンファーレ 2016 ハクサンボク 2015 パキラ 2014 コブクザクラ 2013 マテバシイ 2012 ヤマラッキョウ 2011 キッコウハグマ 2010 セキヤノアキチョウジ 2009 ナンキンハゼ 2008 アカカタバミ 2007 アブラツツジ 2006 ナギナタコウジュ 2005 ススキ 2004 ガガイモ

| | コメント (0)

« 2023年10月 | トップページ | 2023年12月 »