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10月31日(火) ブドウホオズキ

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咲きました。パンジーを思わせる表情のほかに、横顔にもしっかり注目です。この毛深さがブドウホオズキの特徴で、モフモフの萼がそのまま袋になります。
去年9月、他人様の実を撮影はしたものの、これはふつうのホオズキと違い、「きれいだねえ」では済みません(きれいじゃないし・笑)。生の実を食べられるのがこの種類の取柄(ふつうのホオズキは危険物)なので、ぜひ口に入れたいのです。
だからといって見ず知らずのお方のものを勝手に味見はできません。募る思いで苗を注文したのが5カ月前のことでした。種ではなく、苗です。それがグイグイのびたので、すぐに花は咲くだろうと思ったら、10月になっても葉っぱだけ、変です。
こりゃダメか、と思ってボッサボサの枝振りを整理し始めたら、「お、こりゃ、もしかして蕾か?」「あ、開きそう」「むふ、咲いた」、もう10月終わるのに…。
ずいぶん気ままな奴で、寒さが来る前に稔るのか、どうせマイペースなら正月にホオズキの収穫を楽しませてくれたら面白いぞ、と妙な期待をしています。

<追録> 花が窄むと、すぐにホオズキっぽくなりました。(撮影:2023年11月2日)
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10月30日(月) セイヨウハシバミ

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お、樹上に実が!と胸躍らせてモニター画像を拡大したら、ゲ、お尻丸出しです。いったん落ちた実を、誰か悪戯で果苞に戻したものか、ただ、この枝はかなり高い位置にあり、ふつうの大人が手をのばしてもとどきません。不思議です。
気を取り直して足下に目をやると、堅果がそこここに…。在来のハシバミも堅果だけ地上に落ちていたし、Corylus(ハシバミ属)はこういう性質かもしれません。
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ただ、拾い上げた4粒の中身はどれも黒焦げの炭でした。あの炎暑の被害なのか、それとも落ちてから炭化してしまったのか、なんともハシバミは鬼門です。
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さらに、何本かあった株のうち、実を認められたのは1本だけで、ほかはまだ若い雄花の穂が虚しくプラプラするだけです。雌雄同株ではあるのに、株によって状況はかなり異なっていて、これはもうこんなものだと思うことにします。

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10月29日(日) カリヤス

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あぁ、これだもの。長い間、これはススキだと思って見過ごしてきたのでしょう。と言うか、これからは見過ごすことがないように、ジトーッと、ジトー!
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こうやって比較(2枚目がススキ)すればだいぶ違うんですけどね。でも、草丈はほとんど一緒だし、生えている場所もオギほど水辺ではないし…。
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なので、どっちかなぁと悩んだときはグイッと近寄ればいいわけです。カリヤス(上)には芒がなく、ススキ(下)にはピヨーンピヨーンと長いそれがあります。
ただ、夕暮れどきなどはそんな細部が見にくいし、前回のように穂がない季節にはどうしようという問題があって、そのときは茎を折ってみると、カリヤスはかなりあっけないようです。ただし、萱刈場でこれをやると叱られるので、野原に限ります。

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10月28日(土) ケンタッキー・イエローウッド

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紛らわしい奴よのぉ…とブータレながら撮りました。イエローウッドの葉がきれいな黄に色づいていて、「ああ、だからイエロー」と間違える人が多そうです。
かつてコガネバナの紫色の花を見て、「どうして黄金?」と戸惑ったものです。黄色いのは根だったコガネバナに対し、このイエローウッドの黄色は芯材に由来します。緻密で硬いので家具や銃床に使われる(黄色の染料も採取?)そうです。
そしてこの木は嫌なことを思い出させてくれました。属名Cladrastisは、「雪のよう」と言われる花をまだ見られないでいるユクノキと同じなのです。このイエローウッドもやはり純白の花をつけるらしいのに、その開花は気まぐれ(2~3年おき?)なのだと言います。道理で、初夏(花期)にもただただ緑の葉だけでした。
そうか、Cladrastisのメンバーはそんな偏屈な奴らなのかと得心ができたのは収穫で、さあ、足腰鍛錬怠りなく、白く咲き乱れる姿を見届けてやりますわい。

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10月27日(金) カランコエ・ティルシフローラ

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またあのオトボケ奥様のお庭です。「あ、面白いの、仕入れたね~(ニヤリ)」「うん、名前、聞かないでェ~」…先回りされてしまいました。
仕方ないのでこちらで調べてあげましょう。うーん、この学名そのままのカタカナ名前はお知らせしても無駄のようです。かと言って、トウイン(唐印)という和名は意味不明なので突っ込まれると困るし、園芸名「銀盤の舞」は気恥ずかし過ぎてとてものこと、口にできません。英名のデザート・キャベツで行きますかねえ。
この先、長い花穂を立て、黄色い、いかにもカランコエ的な花をつけるはずです。あるいはそれぞれの葉の付け根に子株を宿しもします。そのどちらもぜひ撮影したいので、名前なんかどうでもいいので、上手に育ててくださいよ。

過去のきょう 2022 ロサ・ムリガニー 2021 ヤモメカズラ・白花種(ペトレア・ボルビリス・アルビフローラ) 2020 マルバインドゴムノキ 2019 ガマズミ 2018 チョコレートコスモス  2017 クワクサ 2016 トウガラシ(観賞用・品種名不明) 2015 ヤブソテツ 2014 センダングサ 2013 ヒガンバナ 2012 スダジイ 2011 モクゲンジ 2010 ノハラアザミ 2009 ツヅラフジ(オオツヅラフジ) 2008 原種シクラメン 2007 ニガウリ 2006 タウコギ 2005 ミゾソバ 2004 ヤマノイモ

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10月26日(木) ブナ

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ブナの木を見上げながら、物音には目一杯注意しました。熊の大好物だそうで、彼らのご飯を横取りしようとしていると思われたらたまりません。
先日、不作状態を目の当たりにしたドングリに比べると、ブナの木はずいぶんいい案配の稔り具合でした。年によって作柄は大きく変わる性質だそうで、ここの木を見る限り、今年、熊が里に降りてくる必要はなさそうに見えます。
ただ、実のなかのソバグリ(注)を囓ると、皮はプラスチックのような硬さだし、それを噛み割ってもなかはほとんどスカスカでした。クルミに似た味は感じられても、これで熊がお腹を満たせるとは考えにくい寂しさです。もしや彼らは殻ごと食べるのかと挑戦したものの、とても噛むとか飲み込むとかはできません。
もしこのソバグリがプリップリに充実したとして、いったいどれだけ口に入れれば熊は満足するものやら、ブナさん、もうちょいガンバってよ!

<補注> ソバグリはブナの別名(の一つ)であり、木そのものと実の中身のことと、両方をそう呼びます。たしかに、ソバの実に似ています。

過去のきょう 2022 アズキ 2021 コチレドン・熊童子 2020 セイヨウフウチョウソウ(クレオメ) 2019 レモンマリーゴールド 2018 ヤマコウバシ  2017 シセントキワガキ 2016 ヒイラギ 2015 エゴノキ 2014 コバノガマズミ 2013 カツラ 2012 ツルニンジン(ジイソブ) 2011 メキシカン・ブッシュ・セージ 2010 アキチョウジ 2009 ムクロジ 2008 ヤマラッキョウ 2007 フェイジョア 2006 ヤクシソウ 2005 ホンコンカポック(シェフレラ) 2004 ツワブキ

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10月25日(水) ナガバビカクシダ

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添えられていた名札で助かりました。ナガバビカクシダ、ずいぶん直球の名前どおり、ふつうのビカクシダに比し、長くのびた胞子葉が目立ちます。
本名はPlatycerium bifurcatum ssp. Willinckii、つまりビカクシダ類の代表であるP. bifurcatumの亜種・ウィリンキーとなります。このウィリンキーからはさらに多くの園芸種が作られていて、まずはその母種に会えてラッキーでした。
胞子葉が分岐して長くのびるという形態は、1年前に収録したホルタミーと同じです。ただ、割れ方があちらはスマート、こちらはやや押っ広げです。
いま、ビカクシダ類はかなりブームだそうで、胞子葉が2枚出ただけの小さなウィリンキーで、軽く万札が飛びます。この写真サイズになると、いったいどれほどの値段になるものか…と、育てる場所とてない小市民はつまらぬことを気にします。

過去のきょう 2022 フィカス・ティネケ 2021 コルディリネ・テルミナリス・アイチアカ 2020 キリモドキ(ジャカランダ・ミモシフォリア) 2019 モッコク 2018 ウワバミソウ  2017 アメリカイヌホオズキ 2016 ヤハズソウ 2015 ハナミョウガ 2014 ホトトギス 2013 サラシナショウマ 2012 キンモクセイ 2011 ヒメイタビ 2010 トラノオスズカケ 2009 カキノキ 2008 コウヤボウキ 2007 クロウエア・エクサラタ 2006 スプレーギク 2005 キヅタ 2004 コスモス

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10月24日(火) ルス・ティフィナ・ラキニアタ

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カタカナ表記にナカグロ(・)は必需品で、もしこの植物にそれを使わないと、ルスティフィナラキニアタ、まずスラッと読める人が皆無となることでしょう。
かく言う自分がRhusはヌルデ属のことと初認識です。ただし、次のtyphinaが意味不明のため和訳は諦めざるを得ません。つまり、カタカナのまま、「ルス・ティフィナとは北米東部に産するウルシ科ヌルデ属の低木」と覚えることにします。
そのRhus typhinaはほぼふつうのハゼノキと同じ姿(羽状複葉)なのに、それが園芸品種・Laciniata(細かく分裂の意)となると葉は一気にギザギザです。また、全体が仲良く赤くはならず、こうして赤と緑の対比を見せるのもお洒落です。

過去のきょう 2022 アサガオ 2021 メマツヨイグサ 2020 ゼフィランサス・エイジャックス 2019 イヌタデ 2018 トサミズキ  2017 ヒゼンマユミ 2016 ヒイラギモクセイ 2015 ハナセンナ(アンデスの乙女) 2014 ウダイカンバ 2013 モミジバフウ 2012 ホウチャクソウ 2011 フウセントウワタ 2010 シュウブンソウ 2009 ゴマ 2008 キランソウ 2007 ホウキギ(コキア、ホウキグサ) 2006 オタカンサス 2005 オリーブ 2004 ニシキギ

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10月23日(月) ヨウサイ(クウシンサイ)

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敷地横を用水(自然の掘り割り)が流れていて、地下水位は高そうな畑でした。そこに生い繁る一叢の作物には見覚えがあって、ヨウサイ(クウシンサイ)です。
その濃い緑を背景に、純白の花が一輪開いていました。萎れて窄み、黄色みを帯びた花がいくつもあって、アサガオと同じく一日花のようです。
花のサイズはふつうのアサガオの半分かそこら、控えめな存在です。主役はあくまで食用になる葉や蔓なのだというわきまえが感じられます。
前の記事では「夏に咲く」とした(某図鑑引用)のに、暦的にはかなりのズレです。ヨウサイにとっていまが夏だとしたら、先月までのあの3~4カ月はもしかして四季には属さない、なにか恐ろしい季節だったのかもしれません。

<補注> 花はほぼ毎日咲き続け、アサガオのそれと同サイズ・同構造の種ができていました。(撮影:2023年11月3日)
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過去のきょう 2022 バラ(ラバグルート) 2021 オウゴチョウ(オオゴチョウ) 2020 キャッサバ 2019 フクロモチ 2018 ムカゴイラクサ  2017 イワオモダカ 2016 ヒナタイノコヅチ 2015 ナガボノワレモコウとワレモコウ 2014 シロヨメナ 2013 シロホトトギス 2012 ケンポナシ 2011 パキスタキス・ルテア 2010 アカバナ 2009 マユハケオモト 2008 マルバグミ 2007 ツリバナ 2006 チカラシバ 2005 ホウキギ(コキア、ホウキグサ) 2004 マユミ

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10月22日(日) アメリカシモツケ

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あれれ、ディアボロ(Diabolo)がルテウス(Luteus)になっちゃったか? というのは言いがかりで、この株は間違いなくディアボロ=銅葉タイプです。
つまり、いかに銅葉の園芸種とは言え、素性はふつうに緑色の葉だったのだねと言いたいだけです。と言うか、銅葉でもライムグリーン(ルテウス)でもない「元々の」アメリカシモツケの緑色度合いを確認するというノルマができてしまいました。
さらに、季節ごとにそれぞれの葉色がどれだけ変化するか知らなければなにも言えないことがしみじみわかってきました。おお、銅葉、渋いねえ!で澄ましていればいいものを、余計なことばかり気になる困った爺さまです。

過去のきょう 2022 シュウメイギク 2021 センニチコウ・ファイアーワークス 2020 坊ちゃんカボチャ(セイヨウカボチャ) 2019 ヤクシソウ 2018 モミ  2017 ツルグミ 2016 トチュウ 2015 ジュウガツザクラ 2014 マルバノキ 2013 パパイヤ 2012 ホトトギス 2011 アメリカヅタ 2010 トリカブト 2009 オキナワスズメウリ 2008 ウラハグサ(フウチソウ) 2007 ケショウビユ(イレシネ・ヘルブスティー) 2006 ホソバアキノノゲシ 2005 シャクチリソバ 2004 ベニバナトキワマンサク

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10月21日(土) カナムグラ

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赤ちゃんというのは、それがヒトの幼生であろうとなかろうと可愛いものです。母性ならぬ父性本能にも幼いものを愛おしく思う気持ちがあるのは、すべての生命体を次の世に繋ぐための造物主の計らいなのでしょう。
ただ、これがあの凶暴なカナムグラ生まれたてだと知っていると、なにか騙されているような、とんでもないペテンに遭っているような気がしてなりません。
さらに言えば、いまがこんな幼気な姿を見せる季節なのかと責めたい気もします。ふつうなら来月には実が成熟して種をこぼすのに、それと同時進行で若葉が開き新しい蔓がのびるなんて、エグさもここに極まる愛らしさです。

過去のきょう 2022 キサントステモン・ヨウンギー 2021 シロモジ 2020 ロウバイ類(種類未詳) 2019 シャムソケイ 2018 センウズモドキ  2017 シュウカイドウ 2016 エビスグサとカワラケツメイ 2015 ハグロソウ 2014 サツマイモ 2013 アマチャヅル 2012 キンメイモウソウチク 2011 コミカンソウ 2010 レイジンソウ 2009 ミゾソバ(白花) 2008 ハマトラノオ 2007 ウメバチソウ 2006 アキノキリンソウ 2005 サザンカ 2004 モッコク

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番外編 : 芋がらのお料理

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自分で育てたサトイモはことのほかおいしかったのに、じつは芋がら(長~い葉柄)は即廃棄していました。食べられることは知っていても、その下処理が面倒なことはわかるし、ウチのシェフがそれをやってくれないことは見え見えだったからです。
なのにアライさ~ん、ひと抱えもの芋がら、持ってきてくださり、ありがとね・涙。新聞紙にくるんだまま、二日ほど放置したものの、旦那、出番ですぜ。
ゴム手袋をつけ、皮を剥きました。思った以上に薄いし、一気に広くは剥けません。2~3mmの細~い皮を、ツー、ツーと剥くこと20分、根気の作業です。
で、芋がらの食べ方はフレッシュとドライの両方があって、まずは生にトライです。軽く茹で、水に晒してあく抜きし、食べやすい寸法に切ってできあがりです。
酢味噌をかけていただくと、こりゃ絶品でした。シャキシャキとした歯ごたえ、豊かな瑞々しさです。お酒が進みすぎて、芋がらが危険物とは恐れ入りました。

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10月20日(金) ローズマリー(マンネンロウ)

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このブログの2年目で取り上げたときの写真がかなり惨めで、今回のものと取り替えてしまおうかと思ったものの、ふと考えると撮影時期が2カ月違います。
はて、図鑑的な花期はいつだったか不安になり検(あらた)めると、春~夏、または春~初秋とあります。うーん、きょうの日・10月20日を初秋とは言わないだろうし、ましてや12月17日となれば暦的には紛れもなく冬です。
ローズマリーの花が基本的にシブトイことは認めるとして、やはり18年も昔から地球の温暖化は始まっていたのかと心が重くなりました。

過去のきょう 2022 ネコハギ 2021 ダイモンジソウ 2020 オカノリ 2019 ハチジョウアザミ 2018 ツクバネ  2017 アベマキ 2016 ホンカイドウ 2015 ユーカリ 2014 ネコノチチ 2013 ラクウショウ 2012 ヤクシソウ 2011 キクダイダイ 2010 サルビア(サルビア・スプレンデンス) 2009 アオノリュウゼツラン 2008 イワダレソウ 2007 アケビ 2006 アキギリ 2005 キダチチョウセンアサガオ(八重) 2004 ゴールデンピラミッド

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10月19日(木) セレベス(サトイモ)

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夏、涼しげな葉を楽しませてくれたセレベスなのに、急に訪れた涼しさで次々と葉を枯らし始めました。どうやらこのタイミングが収穫どきのようです。
植えていた8号の鉢をひっくり返すと、さばけの良い土のなかにいくつかの子芋が入っていました。対して、元々の大きな芋は皮だけに…世代交代です。
過日、お姉さまたちにそそのかされたとき、「食べないんだよぉ」とは言ったものの、こうしてできた子芋を捨てるのは無体なことです。粘り着く力の強さに難儀しながら包丁で剥いて、ほうとうの具に使いました。サイコー、美味です。
ただ、剥いていて指が痒くて困りました。もしかしてイモのせい?と監督官に尋ねたら、知らなかったのぉ?と呆れられました。そうだ、サトイモはシュウ酸カルシウムが多いんだよねと思い出し、畳水練とか炬燵兵法とはこのことかと苦笑いです。

過去のきょう 2022 オスモキシロン・リネアレ 2021 ミムソプス 2020 クロウエア・エクサラタ(ホワイトサザンクロス) 2019 ムクゲ 2018 アカバナツユクサ  2017 バアソブ 2016 トダシバ 2015 カワミドリ 2014 原種シクラメン(ヘデリフォリウム) 2013 コナギ 2012 カンノンチクとシュロチク 2011 ヒシ 2010 タヌキマメ 2009 エノキウツギ(ウオトリギ) 2008 マツブサ 2007 ミヤマガマズミ 2006 ヨモギ 2005 イシミカワ 2004 ギシギシ

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10月18日(水) ペカン

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琴バウアーまがいに高みを仰ぎ見て、もしや!と心が騒ぎました。日本では結実しないと言われるペカンなのに、やたらの高さになにか茶色いものが…。
300mm望遠目一杯でバシャバシャやり、その場で画像確認しました。ショワショワショワ~と期待が溶けていく音がしました。ただの枯れ枝でした。
クソ~、これもあのバカ暑さの悪戯か!と罵りながら、糠喜びだったなぁと己を慰めつつ、どうして「一時的な喜び」を糠で形容するのか、あらためて気になりました。語源を調べると、定説はなく、揺れているようです。それでもメインは「糠のように儚い、つまらない」となっていて、はいはい、たしかに儚い希望でございました。

過去のきょう 2022 キヌワタ(リクチメン) 2021 コシロノセンダングサ 2020 サンヘンプ(コヤシタヌキマメ、コブトリソウ) 2019 ヒモサボテン(ドラゴンフルーツ) 2018 クロキ  2017 ハンノキ 2016 ウルシ 2015 エゴノキ 2014 ガマズミ 2013 アカガシ 2012 シマススキ 2011 アレカヤシ 2010 コウリンタンポポ イヌショウマ 2009 ヒメグルミ 2008 クスノキ 2007 スズラン 2006 サラシナショウマ 2005 タイワンホトトギス 2004 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

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10月17日(火) イヨカズラ

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思えば、中身を失った莢を早春に見つけたときから、イヨカズラの実(と)は一貫して低い位置にありました。種髪を散布するには高い位置にあることが重大要素だろうと考える素人をあざ笑うように、莢は変わることなく地面と仲良しです。
ということは、この莢が割れ出すころ、地面が乾いて強めの風が吹き募り、この低い位置から種髪が舞い上がる様子を是が非でも見なくてはなりません。いや、もしかしてイヨカズラの種は遠距離移動など好まないのでしょうか。
それならば種髪など無用の長物ということになります。いったい飛ぶ気があるのかないのか、人間だったら「ハッキリしろよ」と詰め寄りたいところです。

過去のきょう 2022 テリハバンジロウ 2021 アエスクルス・パルビフローラ(ボトルブラッシュバックアイ) 2020 シキミ 2019 トウチャ 2018 アサガオ 2017 ヤブツルアズキ 2016 ジョウロウホトトギスとキイジョウロウホトトギス 2015 ヒダカミセバヤ 2014 サイカク 2013 タイアザミ 2012 シマトネリコ 2011 アンゲロニア 2010 ヒイラギモクセイ 2009 キチジョウソウ 2008 ヨウシュイボタ 2007 トウガラシ(タカノツメ) 2006 スズメウリ 2005 クロマイ 2004 サザンカ

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10月16日(月) マルバプルメリア(プルメリア)

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ほぼ真上から眺めて「新たな美」を発見したプルメリアだったのに、今度は真横から眺める機会を得て、その「壮大な姿」に感動しました。
身近で見るプルメリアは鉢物の域を出ないので、幹が単純にポンと立ち、その上部に枝が数本あれば御の字でした。それが、大温室で思い切り育つと、驚くほどの樹冠を形成してくれるのでした。枝の横張りの逞しさに見惚れます。
ただ、今回も花には恵まれませんでした。夏から秋一杯は咲き続けるはずなのに、ずいぶんと寂しい状態でした。ホノルル近くの植物園は咲き乱れるプルメリアで有名だそうで、あの夏の山火事被害に遭わなかったのは幸いでした。

過去のきょう 2022 オオセンナリ 2021 クレープジンジャー(フクジンソウ) 2020 ソバ(高嶺ルビーNeo) 2019 イヌショウマ 2018 オオモクセイ 2017 ゴマキ 2016 ガマズミ 2015 ツクバネガシ 2014 ヒメザクロ 2013 ニッサボク 2012 ツルニンジン(ジイソブ) 2011 アラカシ 2010 ユーパトリウム・チョコレート 2009 キバナノツキヌキホトトギス 2008 エゾユズリハ 2007 アキカラマツ 2006 ツリフネソウ 2005 シュウメイギク(ピンク) 2004 タイワンホトトギス

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10月15日(日) マルバフジバカマ

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なにを撮りたかったかは明白です。マエアカスカシノメイガ、翅の前縁が赤っぽいので前赤、その翅が透き通るのでし、に生息する螟蛾…です。
幼虫はモクセイ科の木々を食害することで悪名が高くても、成虫の食性は喧伝されていません。マルバフジバカマの蜜くらいなら、いくらでもどうぞ。ただ、できればふつうのフジバカマに止まってくれたら色の対比がきれいだったろうに、よっぽどおいしい蜜(注)なのか、ここを動きそうにもありませんでした。
おっと、引き立て役に堕とした上に色まで残念がられてはマルバフジバカマも立つ瀬がないでしょうか。ここ10年、見かける場所が少しずつ増えているような気がして、ちょっとそこらの隅でメイガのお相手をしていてください。

<補注> どの部位か不明ながら、マルバフジバカマには毒性があるそうで、人間さまは味見無用です。

過去のきょう 2022 ホウライアオキ 2021 テイカカズラ 2020 サンタンカ(イクソラ・シネンシス) 2019 イロハモミジ 2018 キイジョウロウホトトギス 2017 ツルギキョウ 2016 ノダケ 2015 コメナモミ 2014 マルバルコウ(マルバルコウソウ) 2013 ワレモコウ 2012 テイカカズラ 2011 トウネズミモチ 2010 オオオナモミ 2009 シロホトトギス 2008 ツルシキミ 2007 オオベンケイソウ 2006 クズ 2005 シュウメイギク 2004 ノブドウ

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10月14日(土) ブッドレア・クリスパ

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ヒマラヤが大洪水だそうで、大きな被害が報じられています。まさに天災で、住民はもちろん、ヒマラヤ産のこの木も根こそぎやられていないか心配です。
その意味では、こうして埼玉のお庭でお気楽に育つこの株は幸せものです。過酷だった夏も乗り越え、淡いピンクの花を咲かせ始めました。
あのフジウツギ類と同属で、木本です。まだ和名がないようで、学名そのままで収録しておきます。幸い、ブッドレアはフジウツギ類の園芸名として親しいし、乾いて皺のある意のクリスパも覚えやすく、抵抗がありません。

過去のきょう 2022 オニバス 2021 ゲンゲ(レンゲソウ) 2020 オカヒジキ 2019 タイアザミ 2018 ザミア・フルフラセア 2017 クマノミズキ 2016 アカシデ(ソロ) 2015 サワフタギ 2014 キミノクロガネモチ 2013 サネカズラ 2012 ナルコユリ 2011 ヨモギギク(タンジー) 2010 ヒルムシロ 2009 ヒシ 2008 ヒメマツバボタン 2007 ベンケイソウ 2006 ホトトギス 2005 ポポー 2004 キツネノマゴ

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10月13日(金) ミニドラゴンフルーツ

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名前からすればあのドラゴンフルーツ(ピタヤ)のミニ版ではあっても、これは属レベルから別もので、夜に咲くサボテン・月下美人(未収録)の仲間です。したがって、やはり夜に、月下美人を少しだけ侘しくした花をつけるそうです。
残念ながら夜の花を取材するのはむずかしくて、もうこんな実になっていました。色や形は本家によく似ていても、サイズはピンポン球程度でささやかです。
中身も本家そっくり(白いゼリー状果肉に黒い種が散在)で、味もだいたいあんなものらしくても、あえて自分で確認するほどの誘惑はありません。
もっとも、本家とは違ってクルクル巻きの茎がかわいいし、8号くらいの鉢づくりにできるほどの小体なので、食い気抜きでウチに連れ帰っても面白そうです。

過去のきょう 2022 トクサバモクマオウ 2021 アルタイルリマツリ 2020 フヨウ 2019 ヤツデ 2018 シャクチリソバ 2017 キレンゲショウマ 2016 ホソバヒメミソハギ 2015 コバギボウシ 2014 カラスウリ 2013 ツマベニアナナス 2012 ヤマハンノキ 2011 ツリバナ 2010 デンジソウ 2009 センキュウ 2008 ハグマノキ 2007 ユキザサ 2006 ナワシログミ 2005 イヌサフラン 2004 ガマズミ

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10月12日(木) コバノギンバイカ

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雄シベが派手な真っ白の花真っ黒の実になる、その途中をようやく写せました。丈夫だった萼が萎れて内側にカールして、まるで出臍です。
という姿はユーモラスなくせに、その正体となるとだんだん怪しくなってきました。最初に開花状態を撮ったその木の名前をコバノギンバイカと教えてもらったものの、その和名に対応する学名を確定することができませんでした。
そしてその秋に結実の様子を載せた木もコバノギンバイカを称してはいたのに、枝振りが夏の物とはかなり違って箒状でした。さらに今回の出臍くんは葉がずいぶんとスマートでシュッとしています。枝振りは最初のものに近く感じます。
かつ、小型のギンバイカを調べていると、コバノギンバイカのほかにヒメギンバイカという名前も現れます。どちらも学名は揺れているので、二つが同一のものか別種なのか、決められません。ちなみにYListにはどちらの和名もありません。
困り果てた末、和名調べを諦め、The World Flora OnlineでMyrtus communis(ギンバイカ)を検索してみたら、なんと2,309種(Accepted name=697)が並びました。そのなかには、上述の「揺れて」いる学名がズラズラ出てきます。
これはダメです。きょう(および過去掲載)のタイトルを「小型のギンバイカ」と訂正したくなりました。出臍がずいぶんと憎々しげに見えてきます。

過去のきょう 2022 ゲッカコウ(チューベローズ、オランダズイセン) 2021 ツルアリドオシ 2020 ホソミキンガヤツリ 2019 ヤブラン 2018 タイワンアカマツ 2017 フシノハアワブキ 2016 ヤブツバキ 2015 カラコギカエデ 2014 ヤブツバキ 2013 サガリバナ 2012 ハマビシ 2011 モンテンボク(テリハハマボウ) 2010 カシワバハグマ 2009 ベニバナチャ 2008 ナツメ 2007 ジュウガツザクラ 2006 ヤブタバコ 2005 ダンギク 2004 コムラサキ

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10月11日(水) セイヨウウツボグサ

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匍匐枝で横に広がるし、葉も厚めで広いので、グランドカバーに好適です。かつ、薄紫の花が1本の茎にまとまって咲くので、なかなか華やかです。
園芸方面ではプルネラと呼ばれていて、これはPrunella、つまりウツボグサ属の属名そのものです。しかしそれでは、日本のウツボグサ(P. vulgaris subsp. asiatica)の立つ瀬がなくなるので、面倒でもちゃんとセイヨウウツボグサと呼びたいものです。
ただ、そう呼ぶと「どこがウツボよ!?」という野次を浴びる危険もあります。在来種と違って花穂がやけに短く、その非難には抗しにくいところがあります。
そんなときはハーブ界の呼称・セルフヒールで逃げる手があります。全草に薬効があり、怪我や病を「自分で癒やせる」のがこの名の由来です。もっとも、いまどき庭の草を薬にする必要もなく、もっぱらハーブティーで楽しむのが当世流でしょう。

過去のきょう 2022 ユズリハ・黄緑中斑 2021 ゼノビア・プルベルレンタ(スズランノキ) 2020 ツルウメモドキ 2019 コクサギ 2018 コブナグサ 2017 エノキグサ 2016 ツユクサ 2015 ミズカンナ 2014 ツルドクダミ 2013 ダリア(雪乃) 2012 ウンナンオガタマ 2011 ツヅラフジ(オオツヅラフジ) 2010 アメリカセンダングサ 2009 コンニャク 2008 クマノミズキ 2007 ハブソウ 2006 サンショウ 2005 ワタ 2004 ケープヒルムシロ

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10月10日(火) ヤマボウシ(シナヤマボウシ)・ウルフアイ

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近所で火事でもありましたか?と聞きたくなるほど、葉が惨状を呈していました。ちょうど1週間前の撮影なので、この葉を焼いた「犯人」は意気盛んでした。
5月に開花の様子を載せたときも、陽当たりの良すぎを心配した木です。それでも、下は芝生で、照り返しはないので、純粋に真上から焼かれた結果です。
酷い夏だったなとしみじみ反芻しながらも、救われたことはあって、まずはたった一つながら実がついていました。色上がりはダメダメでも、画面右手に写っている「焼死体」に比べれば、ここまで生存しただけで立派なものです。
また、来年のための芽がたくさんついていたのもうれしいことです。ただし、半分以上の芽はやけに黒ずんいて、さてヤマボウシの冬芽がこんな色で良かったか、かなり心配ではあります。さて来春の芽吹きやいかに…、がんばれ、狼くん!

過去のきょう 2022 オオミクリ 2021 オオブタクサ 2020 アカバナ 2019 サツマタデ(ホソバタデ) 2018 ヒメザクロ 2017 コバノチョウセンエノキ 2016 ヤナギバルイラソウ 2015 ウラジロモミ 2014 シラハギ 2013 ハマビワ 2012 キバナアキギリ 2011 バナナ 2010 ウナギツカミ 2009 ハゼノキ 2008 カラハナソウ 2007 アブラガヤ 2006 リンドウ 2005 ソバ 2004 シャリンバイ

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10月9日(月) ツクシオオガヤツリ

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筑紫国(つくしのくに)に産する大型(草丈1.5m以上)のカヤツリグサです。ただし、現状は「でした」としたいほどに絶滅しつつあります。
ご多分に漏れず生息地の開発が原因で、株数は盛時の1%にまで減っていると言います。また、福岡城のお堀はツクシオオガヤツリが目立っていたらしいのに、いまはハスだらけで、ざっと見では1本も見つけられませんでした。
というわけで、保護地でジトッと拝見しました。これだけの花穂が種をばら撒いても、虚しいものです。そう言えば、こういう水辺、すっかり見なくなりました。

過去のきょう 2022 ヘアピン・バンクシア(バンクシア・スピヌロサ) 2021 モチノキ 2020 マルバヤナギ 2019 カジカエデ(オニモミジ) 2018 ツルギキョウ 2017 テンニンソウ 2016 ホソバアキノノゲシ 2015 熱帯スイレン(ブルーギガンティア) 2014 ミクリ 2013 サクラタデ 2012 シナノキ 2011 ツルウメモドキ 2010 アキニレ 2009 ツルドクダミ 2008 オケラ 2007 オヤマボクチ 2006 アロニア 2005 ギンモクセイ 2004 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

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10月8日(日) スイフヨウ

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お昼までにはまだ1時間半もある頃合いの撮影です。それなのに、白い花びらはうっすらとピンク色を含んでいます。小原庄助さんですか、君は!
午後には花が赤変すると説明される酔芙蓉なのに、実際は最初から赤み成分を持っているのでした。考えれば、いきなり白が赤にすり替わるわけもありません。
この脈絡で考えるのは学校教育で、私らの時代に比べ進歩したかしれなくても、基本的には「なんでも平均的に学ばせる」カリキュラムに思えます。子供の「赤み成分」を早く見極められる親や先生がたくさんいてほしいものです。

過去のきょう 2022 ヤグルマハッカ(ワイルドベルガモット) 2021 赤オクラとウグイスナス 2020 ゴマナ 2019 ハスノハカズラ 2018 オオカナメモチ 2017 ツルアジサイ 2016 ベニバナトキワマンサク 2015 ユーカリ 2014 ニンジンボク 2013 ネコノチチ 2012 ボタンヅル 2011 オクモミジハグマ 2010 ヤマハッカ 2009 ハネミギク 2008 ホソバヒメミソハギ 2007 マツカゼソウ 2006 ユウゼンギク 2005 カリガネソウ 2004 ギンモクセイ

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10月7日(土) サルビア・ネモローサ・カラドンナ

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あの酷暑の間、ここへ来てみなかったことを反省です。5月の中旬、紫色の長い花穂を風に揺らしていたカラドンナが、地際から新しい花茎を立て始めました。
多年草で、耐寒・耐暑性が高いとされていても、あの夏を耐え凌いでここに至ったにしては株下がずいぶんときれいです。夏にはあの長い花穂を一度切り戻せと育て方ガイドにはあるものの、どうも株が真っさらに更新されているように見えます。
そして、ガイドではまた花期が5~7月、あるいは9月までとされてはいても、10月に新しい花穂がつくという説明は見かけません。さて、この健気な蕾はこの先いったいどうなるのか、あの熱波でカラドンナが通年開花タイプに変身してしまったとしたら、無茶苦茶な夏も面白い置き土産をしてくれたことになりますが…。

過去のきょう 2022 アカガシワ 2021 ミカイドウ 2020 ネズミサシ 2019 サカキ 2018 タイヌビエ 2017 ゴキヅル 2016 トウガラシ(ブラックパール) 2015 チョウマメ(クリトリア) 2014 ペンタス 2013 シマスズメノヒエ 2012 コクテンギ 2011 オオミサンザシ 2010 ハッカ(ニホンハッカ) 2009 ヒメヒゴタイ 2008 ミヤギノハギ 2007 コガネバナ 2006 ヤマジノホトトギス 2005 オギ 2004 ハス

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10月6日(金) ホソグミ(ロシアンオリーブ)

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あとひと月半もして、「えへ、ありました」と照れ笑いできたらと願います。去年の11月、驚くほどの稔りを見せたこの木に、今年は実らしきものが皆無です。
ただし、4月の上旬には息苦しいほどの香りをばら撒いて花が咲いたし、そのあとに小さな実がちゃんとついていたのを目撃しています。
この1本だけでなく、近くの2本もジットリと舐め回したのに、実は一粒も見つからないのです。まったくのゼロ、落ちた痕跡も見当たりません。
ついていた実が消えた理由としては、まず誰かが食べたことを疑うものの、まだ青いであろう段階のものを食べ尽くすのもおかしなことです。あるいはホソグミには生りの表裏があって、去年(大豊作)の反動ということも考えられます。しかし、いくら裏年であってもゼロはないだろうと思う(注2)のです。
そんなわけで、おとといのドングリに続いてホソグミも今年の「激暑」被害者ではないかと疑って(注1)しまいます。北風が強まったころ、己の節穴度合いに苦笑いしながら、あの真っ赤な実を2~3粒いただけたら幸せです。

<補注1> 実が見当たらないほかは、枝葉にまったくダメージがないので、熱波被害説もやや怪しいところがあります。
<補注2> いきなり実ができるわけもなく、やはり今年は大裏年でした。(2023年11月21日

過去のきょう 2022 コヤブレガサ(ホソバヤブレガサ) 2021 ミズオオバコ 2020 スズメノヒエ 2019 イポメア・トリカラー、ほか 2018 セイタン 2017 ミズナラ 2016 イソフジ 2015 マーガレットコスモス 2014 シナユリノキ 2013 テイキンザクラ 2012 ツルボ 2011 キセルアザミ 2010 アンズ 2009 ヤマボウシ 2008 タラヨウ 2007 コメナモミ 2006 シラハギ 2005 コブシ 2004 ザクロ

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10月5日(木) ニチニチソウ(極小輪タイプ)

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街でよく見かける「ミニサイズのニチニチソウ」です。花が小さいだけでなく、葉の長さもふつう品の半分以下です。さらに草丈そのものが低く、横張性が強いこともあって、地植えにするとグランドカバー的にきれいにまとまります。
いくつかのナーセリーが開発品を流通させていて、なかにはこれをビンカと表示するケースがあって困ります。ニチニチソウはCatharanthus、Vincaだとツルニチニチソウ、属違いになります。この小輪系のニチニチソウは、上述のように横張性はあっても、蔓を出した姿は見たことがないので、ビンカ呼ばわりはスルーです。
また、学名を単にC. roseus(ふつう品と同じ)としたり、あるいはC. hybridaとしたり、正体がはっきりしません。こういうときのはた衛門には「かわいいね」で済ますという定石があるわけで、今回も目尻を下げてお終いです。

過去のきょう 2022 オウゴンカシワ 2021 シラカンバ 2020 クレロデンドルム・インキスム 2019 カラスザンショウ 2018 エノキグサ 2017 シロガネヨシ(パンパスグラス) 2016 アレチウリ 2015 オニヤブソテツ 2014 ホソバオケラ 2013 ガマ 2012 ナツハゼ 2011 コナラ 2010 デュランタ(タイワンレンギョウ) 2009 フジカンゾウ 2008 センブリ 2007 コバノガマズミ 2006 オオバショウマ 2005 ワラベノカンザシ 2004 キンモクセイ

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10月4日(水) コナラ

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今年は熊の出没が多いそうで、被害ニュースが頻繁に流れます。山のドングリが不作なので、熊が町に降りて来ざるを得ない(注)のだそうです。
そこで山を調査して…などという危ないことはせず、近所を見回りました。たしかに、コナラクヌギはパラパラとしかドングリがついていない木が目立ちます。
そのなかで、例年に比べれば寂しいとは言え、写真の木は少しだけ賑やかです。ただし、色がまったく上がっていません。もう10月です。変です。
思うにこれは9月いっぱい続いた「激暑」のせいです。ドングリもつい先週まではまだ夏だと思っていたのでしょう。いかに腹ぺこ熊さんでも、こんな青いドングリを食べたらお腹を壊します。数もないし、あっても未熟:::かわいそうな話です。

<補注> 熊が一番好むというブナの実を試食しました。(2023年10月26日

過去のきょう 2022 ヤマハハコ 2021 パープルファウンテングラス 2020 タマブキ 2019 ステルンベルギア 2018 ヒヨクヒバ 2017 アワブキ 2016 サザンカ 2015 ハンノウツツジ 2014 ホソバヒイラギナンテン 2013 シナサワグルミ 2012 クサヨシ 2011 ナガエコミカンソウ 2010 ギンミズヒキ 2009 アキグミ 2008 イノコヅチ 2007 キジョラン 2006 シラヤマギク 2005 ウスギモクセイ 2004 メキシカン・ブッシュ・セージ

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10月3日(火) ソリダゴ・ファイアーワークス

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♪どんとなった花火だきれいだな(略)しだれやなぎがひろがった♪という童謡を思い出します。シュルルル~という音まで聞こえてきそうです。
メチャクチャな夏もどうにか収拾しそうで、雑然とした緑の塊だったソリダゴが花穂をのばし、蕾を開き始めました。北米に分布するSolidago rugosaから選抜育成された園芸種=Fireworksがこの「花火」の正体です。
個々の花は同属のセイタカアワダチソウと変わらず、観賞向きではありません。広い庭園でドーンと「枝垂れ柳が広がった」風情を楽しむのがお似合いです。

<補注> 既収録のSolidago(アキノキリンソウ属)は次のとおりです。(和名50音順)
アキノキリンソウ ☆ オオアワダチソウ ☆ セイタカアワダチソウ ☆ ソリダスター

過去のきょう 2022 アメリカサイカチ・サンバースト 2021 ヌルデ 2020 フッキソウ 2019 クリ 2018 センニチコウ 2017 ナツエビネ 2016 ナンテンハギ 2015 コウホネ 2014 ビャクブ 2013 タカノハススキ 2012 ヤマコウバシ 2011 キャラボク 2010 アオハダ 2009 サイカチ 2008 エゴノキ 2007 ノブキ 2006 マルバハギ 2005 タケノコイモ 2004 クサギ

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10月2日(月) コーヒーノキ

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初回の掲載が2月、次が12月、そして今回が10月初め…。とても計画的に季節を遡りながら収録しているように見えます。ところが行き当たりばったりがモットーのはた衛門ですから、まるっきりのたまたま、「ア、お臍かわいい」それだけです。
それだけだったのに、狙ってみたら別の学習ポイントがありました。葉の外縁の波打ち具合です。もちろん、いかにもコーヒーノキらしいこの形態は前から承知の助でも、意図的にそこを際立たせて撮ったのは今回が初めてです。
そして、若葉(画面左上部)には波打ちが皆無で、サイズが増して葉色が深まるとともにそのウエイブが深くなり細かくなるという経過も掴めました。
あとは雌シベが受粉したあとで子房が膨らんでいく過程を記録したいもので、偶然の幸運を威張ってなどいないで、8月・6月と継続観察してみますかねぇ。

過去のきょう 2022 プラティケリウム・ホルタミー(ビカクシダ・ホルタミー) 2021 オオバナオケラ 2020 ツユクサ 2019 サワギキョウ 2018 ハイビスカス・アーノッテアヌス 2017 ウバメガシ 2016 コウヤボウキ 2015 ナンテン 2014 ムクゲ(ルーシー) 2013 サザンカ 2012 オオケタデ 2011 ソリダスター 2010 ヤブマメ 2009 スイフヨウ 2008 ハナヅルソウ 2007 タマシロオニタケ 2006 ステルンベルギア 2005 ガマズミ 2004 クジャクソウ

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10月1日(日) ユーフォルビア・ラクテア・クリスタタ(春峰)

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「怖いですねえ、キモイですねえ」というサヨナラおじさんの声が聞こえそうです。でも、亡くなってもう四半世紀…あの人、明治のお生まれでしたものねえ。
まあ、ふつうの人はゲテモノ扱いするでしょうが、写真のサイズになると万札が数枚ヒラヒラと飛び去ります。ユーフォルビア(サボテンではない)のうち、ラクテアという種類が綴化(慣用読みで「せっか」)したもので、ラクテア自体が綴化種なので、それを威力倍増させたバージョン(園芸種)というところでしょう。
好き者さんたちは「春峰」とおごそかに呼びますが、正式にはユーフォルビア・ラクテア・クリスタタとなります。自分的に「峰」と見るのは苦しくて「山塊」にしか見えないので、ふつうのラクテアとセットにして学名で覚えたいところです。

過去のきょう 2022 サゴヤシ 2021 コウシュンカズラ 2020 ウラジロガシ 2019 カラタネオガタマ 2018 ホオズキ 2017 ラセイタソウ 2016 シカクマメ 2015 ナガボノワレモコウ 2014 ヒメジソ 2013 ジュズダマ 2012 サンショウ 2011 ハゼノキ 2010 ギンドロ(ウラジロハコヤナギ) 2009 チャノキ 2008 マルバプルメリア(プルメリア) 2007 アケボノソウ 2006 ゴンズイ 2005 ハゲイトウ 2004 シュウメイギク

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