8月3日(木) イジュ
奄美より先の南西諸島に産し、梅雨どきの代表的な花です。関東の大温室では、梅雨が明けた酷暑のなか、いまが盛りと咲き誇っていました。
イジュという不思議な名前は沖縄方言らしく、土地によってはンジュとも発音するようです。沖縄の音をカタカナ化する困難はヒラミレモンで経験済みなので、踏み込まないのが無難(注1・2)と知っています。伊集と書く例も見ますが、当て字でしょう。
学名を8個も持っていて、学者さんを悩ませる存在です。ただし、Schima(ヒメツバキ属)という属名はどれも共通で、小笠原に産するヒメツバキ(未収録)を基準に、イジュがそれとどう違うかという問題が学名の揺れにつながっています。
そういうむずかしい問題はあっさりスルーして、名札付きの温室で「うほほ、ようやくイジュの開花に会えたよ」と喜ぶ爺さんはお気楽です。
イジュという不思議な名前は沖縄方言らしく、土地によってはンジュとも発音するようです。沖縄の音をカタカナ化する困難はヒラミレモンで経験済みなので、踏み込まないのが無難(注1・2)と知っています。伊集と書く例も見ますが、当て字でしょう。
学名を8個も持っていて、学者さんを悩ませる存在です。ただし、Schima(ヒメツバキ属)という属名はどれも共通で、小笠原に産するヒメツバキ(未収録)を基準に、イジュがそれとどう違うかという問題が学名の揺れにつながっています。
そういうむずかしい問題はあっさりスルーして、名札付きの温室で「うほほ、ようやくイジュの開花に会えたよ」と喜ぶ爺さんはお気楽です。
<補注1> 似たような経験をハシカンボク(2022年1月7日掲載)でもしていて、現地の図書館にお訊ねしてもハシカンの謂われはわかりませんでした。
さらに方言名がハウレンファ―とまで教えてもらったものの、その表記には揺れがあった上、意味もいまに伝わっていないと確認したことがあります。
<補注2> ゴモジュというのも難儀な名前でした。(2024年4月27日)
<補注3> 身近な場所に育つイジュを見つけました。(2024年7月12日)
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