7月11日(火) ハナスゲ
知母と書いてチモ、生薬名です。その薬効を持つのは花でも葉でもなく、残念ながら土のなかです。参考ページを拝見すると、なるほど曰くありげな姿です。
平安時代の書物に名前が見られても、日本での栽培は江戸期からだそうで、つまり500年もの間、中国からの高級輸入薬品だったのでしょう。
したがって、この草本を知母と呼ぶ余地はあっても、標準和名はハナスゲです。あえて花を名乗るほどの花でもないし、知母に比べれば含蓄のない名前だのぉ…と嘯いても、漢名・知母の謂われを知らないので、生意気は言えません。
平安時代の書物に名前が見られても、日本での栽培は江戸期からだそうで、つまり500年もの間、中国からの高級輸入薬品だったのでしょう。
したがって、この草本を知母と呼ぶ余地はあっても、標準和名はハナスゲです。あえて花を名乗るほどの花でもないし、知母に比べれば含蓄のない名前だのぉ…と嘯いても、漢名・知母の謂われを知らないので、生意気は言えません。
<補注> ハナスゲの「スゲ」の方も困ったネーミングで、どうも「スゲ」というスゲはないような気がします。さらに、スゲ類を○○スゲと呼ぶケースは多くても、ゴウソとかタヌキランとか、独創的名前も多く、いったいなにをスゲと考えるべきか…。
そのスゲ類(Carex・スゲ属)、世界に2,000種、日本だけでも200種ある(Wiki)そうで、このブログにはまだ16種しか収録していないことに改めて焦りを感じます。
なお、ハナスゲはキジカクシ科ハナスゲ属、スゲ類はカヤツリグサ科スゲ属であり、分類的に見れば両者はほとんど縁もゆかりもありません。
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