« 7月10日(月) ハナエンジュ | トップページ | 7月12日(水) マメナシ »

7月11日(火) ハナスゲ

230711an_asphodeloides
知母と書いてチモ、生薬名です。その薬効を持つのは花でも葉でもなく、残念ながら土のなかです。参考ページを拝見すると、なるほど曰くありげな姿です。
平安時代の書物に名前が見られても、日本での栽培は江戸期からだそうで、つまり500年もの間、中国からの高級輸入薬品だったのでしょう。
したがって、この草本を知母と呼ぶ余地はあっても、標準和名はハナスゲです。あえて花を名乗るほどの花でもないし、知母に比べれば含蓄のない名前だのぉ…と嘯いても、漢名・知母の謂われを知らないので、生意気は言えません。

<補注> ハナスゲの「スゲ」の方も困ったネーミングで、どうも「スゲ」というスゲはないような気がします。さらに、スゲ類を○○スゲと呼ぶケースは多くても、ゴウソとかタヌキランとか、独創的名前も多く、いったいなにをスゲと考えるべきか…。
そのスゲ類(Carex・スゲ属)、世界に2,000種、日本だけでも200種ある(Wiki)そうで、このブログにはまだ16種しか収録していないことに改めて焦りを感じます。
なお、ハナスゲはキジカクシ科ハナスゲ属、スゲ類はカヤツリグサ科スゲ属であり、分類的に見れば両者はほとんど縁もゆかりもありません。

過去のきょう 2022 アメイシャ 2021 エノキ 2020 ハイビスカス(ブッソウゲ) 2019 ツガ 2018 シナノアキギリ 2017 ノカラマツ 2016 マヤラン 2015 キソウテンガイ(サバクオモト、ウェルウィッチア) 2014 ムクゲ(白花笠) 2013 カラムシ(雄花) 2012 スモモ 2011 クサスギカズラ 2010 ギンバイソウ 2009 コバギボウシ 2008 イランイランノキ 2007 ラムズイヤー 2006 ゴシキドクダミ 2005 アガパンサス 2004 カラスウリ

|

« 7月10日(月) ハナエンジュ | トップページ | 7月12日(水) マメナシ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 7月10日(月) ハナエンジュ | トップページ | 7月12日(水) マメナシ »