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5月19日(金) ヨーロッパブナ

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新緑の季節に間違いないことは遠方に見えるほかの木が証明しています。ならばこれは若葉が赤い樹種なのかというと、嵌め込んだ写真が否定しています。
赤茶色になった葉には生命の息吹が希薄で、これが秋冬の紅葉の残骸であることを示しています。ヨーロッパブナはこうして紅葉を春まで木に残すクセがあって、これをフランス語でmarcescence、「萎(しお)れ」「落下せず枯れる」と言うそうです。
ただし、ヨーロッパブナにはプルプレアという園芸種があって、それだと新葉段階から赤紫です。たぶん来月あたりには写真の木も落葉し(ヨーロッパブナは落葉樹)、若緑の葉を見せてくれるはずで、この記事には「追録」が必須です。

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