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4月18日(火) オノエマンテマ(カーペットカスミソウ、ジプソフィラ)

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俗にカーペットカスミソウと呼ばれていて、茎葉は這うように広がります。寒さに強くて簡単に冬を越し、蔓が鉢からあふれて懸崖作りの趣きです。
桜が終わるころから一気に花が開き出しました。花の表側では放射線状の筋に過ぎない赤紫色が、蕾や花の裏側では滲むように広がって目立ちます。
そんなかわいい見かけに反して素性がややこしくて困ります。標準和名はオノエマンテマで、ナデシコ科ということからマンテマ呼ばわりを見当違いとは言えなくても、ふつうマンテマと言えばシレネの類いなので、だいぶ無理筋に思えます。
そしてオノエも唐突です。漢字なら尾上と当てるものの、決して歌舞伎役者の家名ではなく、尾上は峰(を)の上、つまり山の高い場所を言っています。原産地がヒマラヤ方面なので、それを表現したかったのでしょうが、これもいささか強引です。
さらに、学名はGypsophila cerastioidesとする資料ばかりでも、YListはこの属名をシノニムとし、標準はAcanthophyllumです。恥ずかしながら、当ブログではこの属名の植物はまだ一つも収録していなくて、比較物がありません。
さてこんな学習をした結果、これをどう呼ぶべきかわからなくなりました。我が家のこの鉢植えを見た人が名前を尋ねたら、その人は上記のグダグダをすべて聞かされる羽目になります。近所の皆さん、絶対に質問はやめておきましょう。

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