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3月25日(土) イヨカズラ

230325vi_japonicum
ロビンソンクルーソーあたりだと、こういう容器で水を汲んで飲みそうです。もっともこのカップは薬指の先が入るかどうかくらいで、柄杓の代用にはなりません。
あとひと月・ふた月早ければ、このふくよかなカップのなかには白くて長い毛をつけた種がビッシリと詰まっていたことでしょう。同属のコバノカモメヅルも、その種がわずかに残る状態から付き合いが始まってかわいい花まで辿り着いたので、このイヨカズラとも同じようなプロセスを踏みたいものです。
イヨには伊予の字をあてても、自生は愛媛県には限らず全国に及びます。牧野博士はこれをスズメノオゴケとし(注1)、「イヨカヅラは本来コカモメヅルのこと」としています。葛や蔓だもの、絡まって込み入るのは当たり前か…とあきらめの境地です。

<補注1> イヨカズラの花色(白)が紫になったものがムラサキスズメノオゴケです。
<補注2> 思いがけないほど早く開花期を迎えました。(2023年4月30日
<補注3> 袋果の様子を収録しました。(夏 : 2023年6月25日 秋 : 2023年10月17日 冬 : 2023年12月8日

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