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1月1日(日) セイシボク

230101e_cochinchinensis
葉の表裏が見事に別色です。ゆえに青紫(セイシ)木です。原産地の台湾・中国南部での呼び方をそのまま日本読みにしました。漢名にはもう一つ、紅背桂があって、こちらは葉裏の見事なまでの紫紅色を愛でながら、ついでに全体の雰囲気が桂花(モクセイ)を思わせることを言っています。
こんなリバーシブルタイプの葉としてはムラサキオモト(& コガタムラサキオモト)やウラムラサキを先に収録しています。もっとも、いまこうしてセイシボクの完璧な両面色違いぶりに接すると、言ってはなんですが、あれらは少し中途半端でした。
ただ、リバーシブルには「手のひら返し」のような負のイメージが伴います。最後の将軍が二心殿と呼ばれたのもそんな日本的価値観の現れでしょう。彼の人が余生を過ごした浮月楼の庭にはこの木が植えられていて、世上の酷評などどこ吹く風とニヤつきながらお手入れしていた…卯年はウソからスタートです。

<補注> あっという間に表裏別色仲間を見つけました。(2023年1月11日

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