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12月31日(土) オオトクサ

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太さも高さも、ふつうのトクサ(↓)の倍はあって、なかなかの貫禄です。この寒さゆえに枯れた茎が混じるのは仕方なくても、関東では外で冬越し可能です。
ただ、水切れはいけないそうで、自宅周りがお堀とかいう豪邸向きです。いや、ウチの小さなメダカ池でも2~3本なら生育可能か…涙です。
しかしもっと涙なのは、この日記の草・木・草・木という順番がまた崩れていた(去年も大晦日は草だった)ことです。狂いを発見しては修正してきたのに、今回はどこでドジったのか見つけるのも面倒に感じます。もう気にしないことにしました。
大(おお)晦日だからオオトクサというのもまったく偶然で、あしたはガンクビソウという話はまったくありません。もはや鉄壁の自由勝手なブログです。

<このブログに既収録の Equisetum=トクサ属の仲間・和名50音順>イヌスギナ ☆ スギナ ☆ トクサ ☆ ヒメドクサ ☆ メキシコ・ジャイアント・トクサ

<補注1> オオトクサの学名は Equisetum hyemale のようで、これだとふつうのトクサと同じです。また、YListにはオオトクサという和名はありません。
考えるに、これはアブラナ科で見かけやすい「同一学名なのに品種名は別」(分類的には同一なのに流通的には複数の品種名がある)というパターンではないでしょうか。本文で開き直ったようにテキトーブログなので、この辺は深く突っ込まず、「大きいからオオトクサ」というアバウトでいきます。
ただ、オオトクサのシノニムとして E. praealtum があげられており、その種小名の解説では原産地が北米とされます。トクサは分岐せず、オオトクサは分岐するという説明も見られ、この辺の確認は来年以降の探求課題(↓)ということにしておきます。
<補注2> 分岐した細い茎の先にも胞子嚢穂をつけ、メインの茎の太さが明らかに1cmを超えるものを見ました。
補注1では「オオトクサの学名は Equisetum hyemale のよう」としたものの、北米原産とされる E. praealtum の特徴を明確に示すものに出会ったことで、オオトクサとは外来種の E. praealtum のことであるという見方に修正します。(2023年3月13日

過去のきょう 2021 アカジソ 2020 グリーンローズ 2019 キルトスペルマ・ジョンストニイ 2018 ゴバンノアシ 2017 エビスグサ 2016 クマシデ 2015 ソシンロウバイ 2014 カラスノゴマ 2013 フッキソウ 2012 コブシ 2011 シシバタニワタリ 2010 ソヨゴ 2009 ヒマラヤスギ 2008 スエコザサ 2007 サカキ 2006 オキザリス・プルプレア 2005 クリハラン 2004 マンリョウ

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12月30日(金) ヤマハクレン

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如来に会うて妙法を聞くを得るは、希有なること優曇華の如し…と経典にあるのだそうで、その優曇華(うどんげ)というのは三千年に一度だけ花が咲く木ということになっています。それがこのヤマハクレンのことではないかという話です。
道理でこの木の下は何度も素通りしたわけです。花が咲かないのでは実もできないだろうし、なにが面白くて生きてんだか、年がら年中葉っぱだけ?
さても本拠地である中国東南部の高地では5~6月ごろに白い花を咲かすそうで、あらら、単に日本の蒸し暑い初夏がお気に召さないだけですか。こちとら三千年は待てない身なので、たいがいのところで手を打ちましょうや。

<補注> 若葉の萌え出しを見つけました。(2024年4月11日

過去のきょう 2021 ローツス・ヒルスツス・ブリムストーン 2020 オガルカヤ 2019 シャリンバイとハナミズキ 2018 シクラメン・かがり火 2017 ヒイラギ 2016 レックスベゴニア・ワイルドファイアー 2015 ガザニア(クンショウギク) 2014 ヤブミョウガ 2013 ホトケノザ 2012 スハマソウ 2011 ミカイドウ 2010 ネメシア 2009 サワラ 2008 ヨルガオ 2007 ポインセチア 200 コガマ 2005 コトネアスター 2004 ソシンロウバイ

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12月29日(木) クロホオズキ

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もうかなりボロボロでしたが、オオセンナリとまったく同じつくりの萼と実です。ただオオセンナリだとそれらパーツが茶色を呈するのに、これは黒です。
オオセンナリの園芸品種(N. physalodes 'Violacea')で、和名をクロホオズキと言います。これとは別の品種で 'Black Pod' も同じくクロホオズキを名乗ります。
ただ、園芸品種名が紫か黒かの違いはあって、夏にこの Violacea に会えていたら、茎や萼、あるいは花の中心部の黒紫色を堪能できたことでしょう。半年後の再会(注)を心待ちにしつつ、Black Pod との出会いまでも強欲に期待してしまいます。

<補注> 10月中旬ではあっても、ブッシュ全体が元気で、上述したクロホオズキの特徴を確認できました。(2024年10月17日

過去のきょう 2021 アグラオネマ・カーティシー 2020 サンゴシトウ(ヒシバデイゴ) 2019 クロコダイルファーン 2018 エスキナンサス・ツイスター 2017 チャボタイゲキ 2016 モクセンナ 2015 クロガネモチ 2014 ヤドリギ 2013 オタフクナンテン 2012 シナマンサク 2011 アオネカズラ 2010 カシワバハグマ 2009 イタドリ 2008 セイタカアワダチソウ 2007 ツルマサキ 2006 サツキ 2005 トサミズキ 2004 キダチアロエ

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12月28日(水) ホウオウチク

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名前がカッコ良くて、鳳凰です。あの金閣寺とか平等院とかの屋根のてっぺんにいる伝説の鳥です。たしかに、この葉はあの鳥の尾っぽを思わせます。
竹の葉には珍しい繁り方だし、稈も小指ほどの太さしかなくて、一口で言えば繊細な雰囲気に満ちています。竹垣を作るには絶好の品種です。
ただ、地下茎はあまり横にのびない性質だそうで、来たるべき大地震のときに命を救ってくれることまでは期待しない方が良さそうです。

<補注> ホウオウチクはホウライチクの変種(または園芸種)です。(2025年1月10日

過去のきょう 2021 パッシフローラ・デカイスネアナ・ブルーヘブン 2020 アカバナ 2019 メヒルギ 2018 カクチョウラン 2017 オケラとホソバオケラ 2016 ブラサボラ・デビッドサンダー 2015 メドハギ 2014 ビロードモウズイカ 2013 フユノハナワラビ 2012 ススキ 2011 バラ(シャルル・ド・ゴール) 2010 サルトリイバラ(サンキライ) 2009 イイギリ 2008 ヤツガシラ 2007 ヤブツバキ 2006 サネカズラ 2005 カンアオイ 2004 ブルーデージー

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12月27日(火) アンスリウム・スペクタビレ

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葉がデカイ(注)のです。枯れてはいたものの、仏炎苞と肉穂花序を画面左端に納めたくて、葉の全体像を写せなかったのが悔やまれます。
もっとも、このまま葉をズズーイと下側に延長すれば話は足ります。とにかく特大サイズで、長さはほぼ 1m、幅で 40cmくらいはあったはずです。ただ、参考ページを探してもこの葉になにかの用途があるとは出てきません。包み焼きに使うにはアンスリウムに毒性があるかもしれないし、昼寝ゴザには狭苦しいし、突然の雨に襲われたときの傘代わりがいいところでしょうか。
中米コスタリカのジャングルでほかの木に着生して育つそうで、こんなバスタオルみたいな葉がビロビロぶら下がっている森…さぞや不気味なことでしょう。

<補注> 種小名のspectabileは「荘厳な」とか「素晴らしい」みたいな意味(はた衛門訳:スゲェ!)で、間違いなくこの葉のことを言っています。

過去のきょう 2021 シロアミメグサとコガタシロアミメグサ 2020 ケヤキ・むさしの1号 2019 シクラメン 2018 ドラセナ・コンシンナ・トリカラー・レインボー 2017 エスキナンサス・スペキオスス 2016 ドンベヤ・里見の春 2015 タラノキ 2014 ヤマハギ 2013 チドリノキ 2012 キミノセンリョウ 2011 球根ベゴニア 2010 スギ 2009 ナツメヤシ 2008 ハスノハカズラ 2007 オレガノ・バーバラチンゲイ 2006 ムサシアブミ 2005 ヒヨドリジョウゴ 2004 レースラベンダー

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12月26日(月) カラフトイバラ

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これはなかなかの曲者です。カラフトイバラという標準和名のほかにヤマハマナスとかカラフトバラ(イつかず)、あるいはミヤマバラとかコバノミヤマバラという別名がいろいろあるのです。それだけ各地でさまざまに呼ばれてきたのでしょう。さらに学名も5つは探せて、学者さんの見立てもいろいろ分かれているみたいです。
そんな難物を、こんな愛想なしの季節に取り上げてどうするという自責の念はあっても、まずはこの枝振りから覚えようという算段です。背丈程度のブッシュを作り、株立ちというか、このように細い枝が元気よく繁ります。
上記の別名のなかではヤマハマナスというのが少し気に入っていて、ハマナスを思わせる花が夏に咲き、秋には同じくハマナスっぽい実(注1)をつけるらしいのです。とりあえずはそんな季節にまたここを訪ねるべし…と記憶に擦り込みました。

<補注1> だいぶ萎びていたせいか、「ハマナスっぽい」はやや眉唾かと思える実の様子でした。(2023年11月9日
<補注2> 開花状態を記録しておきました。(2024年6月6日

過去のきょう 2021 マホニア・チャリティー 2020 キダチチョウセンアサガオ 2019 ミカエリソウ 2018 シマサンゴアナナス 2017 ツルギキョウ 2016 リュウビンタイ 2015 ヌマツルギク 2014 ウラハグサ(フウチソウ) 2013 リョウメンシダ 2012 メガルカヤ(とオガルカヤ) 2011 ワイヤープランツ 2010 ポピ-マロー 2009 フサザクラ 2008 ハマボウ 2007 レンギョウ 2006 ハナイソギク 2005 ウキツリボク(アブチロン、チロリアンランプ) 2004 センダン

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12月25日(日) アロエ・ドロテアエ

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タンザニアに産するアロエだそうで、タンザニア…アフリカの国だよねとは言えても、その位置がさっぱり想起できません。Google先生、お願いします。
マダガスカル島の北西対岸にある広~い国でした。雨季と乾季がはっきりするサバンナ気候だそうで、このアロエはその雨季(夏)に適応しています。
それが乾燥と冷気という冬のストレスに晒されると葉が赤く染まります。そのために、英語圏ではサンセットアロエとかクリムゾンアロエと呼ばれます。
快適な温室で出会ったこの写真の株はそこまで赤さが出ておらず、さらに花もまだ固い蕾の段階でした。お世話担当の方々、もうちょっとイジメてあげながら、花はうまく開かせてくださいますよう、よろしくお願いいたします。

<既収録のアロエ類・和名50音順>アロエ・ベラ ☆ オニキリマル ☆ キダチアロエ ☆ チヨダニシキ ☆ ホシフリュウゼツ

過去のきょう 2021 パナマソウ 2020 ヤナギイチゴ 2019 ジゴペタルム・マッカイ 2018 アマミヒイラギモチ 2017 カラスザンショウほか(時間差離脱総集編) 2016 フユイチゴ 2015 モクレイシ 2014 サネカズラ 2013 マユミ 2012 モミ 2011 ルメクス 2010 コウヨウザン 2009 クロガネモチ 2008 ハマゴウ 2007 ノササゲ 2006 シロタエヒマワリ 2005 キンメイモウソウチク 2004 ボケ

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12月24日(土) ハマベノキ

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北米東部の沿海地に自生する落葉樹です。木のくせにキク科というのがそもそも変わっているし、キク科のくせに雌雄異株というのも類例を思い出せません。仕方なく探したら、あらま、簡単にフキが見つかりました。ザル頭です・涙。
枝の先に花らしき残骸がへばりついています。あと40~50日早ければ(花期は秋)、これが雌株か雄株かがわかったでしょうに、惜しいことをしました。
撮影した場所以外でも数カ所に植栽されているので、そのうちおいおいと、花が雌雄でどう違うかとか、種はどんなものかとかを見せてもらいましょう。

過去のきょう 2021 カエンカズラ 2020 チコリー・プレコーチェ 2019 アブラツツジ 2018 ペペロミア・アルギレイア(シマアオイソウ) 2017 ツワブキ 2016 レリオカトレア・リグレイ(洋ラン) 2015 ノカンゾウ 2014 コセンダングサ 2013 ツチアケビ 2012 ノガリヤス 2011 メグスリノキ 2010 ヤバネヒイラギモチ 2009 タラノキ 2008 コウヨウザン 2007 シキザクラ 2006 シキザキホソバアカシア 2005 シモバシラ 2004 ポインセチア

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12月23日(金) エケベリア・プロリフィカ

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チビッコのくせに、すごい繁殖力です。子株がザクザク、宝の山です。
名前(Echeveria prolifica)の後半は「prolific=多産」に通じていて、だいたいが殖えやすいエケベリア属(↓)のなかでも子福者No.1なのでしょう。
ぷっくりした葉の形に加え、その先側がうっすらピンクに染まることも可愛さを増幅しています。もしなで回しすぎてうっかり葉を欠かしてしまっても、落ちたその葉がまたスクスク育ってしまうので、嫁ぎ先がたくさんないと往生しそうです。

<既収録のエケベリア・掲載順>サブセシリス ☆ トプシータービー ☆ プルビナタ・フロスティ ☆ パウダーブルー ☆ リラシナ

過去のきょう 2021 シマクワズイモ 2020 コムラサキ 2019 ツルバギア・フラグランス 2018 ブーゲンビリア 2017 チョウセンレンギョウ 2016 センダンとエンジュ 2015 アメリカアサガラ 2014 セイヨウキヅタ(ヘデラ・ヘリックス、イングリッシュ・アイビー) 2013 カラスザンショウ 2012 リュウキュウマメガキ 2011 センボンヤリ 2010 シロガネヨシ(パンパスグラス) 2009 マメキンカン 2008 ユキツバキ 2007 ミヤマフユイチゴ 2006 ユリオプスデージー 2005 スイカズラ 2004 ニワナズナ(アリッスム)

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12月22日(木) ルッティア・フルティコサ

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わりと小気味よくスッキリした感じの枝や葉に対し、ベトベトと蜜を滴らせる花がおどろおどろしくて、そのアンバランスさがこの常緑低木の魅力です。
この蜜は鳥や虫には大のご馳走です。花粉媒介という軽労働には不釣り合いな報酬だと羨むのは稼ぎの悪い爺さんの感想で、アフリカの森は寛大です。
Jammy mouthというあだ名はこのベトベトを形容しています。ジャミーとはluckyとかeasyの意で使われるものの、原義はジャムでベトベトのこと、見たままです。
少しお洒落な表現にはRabbit earsがあって、花びらの上2枚がウサギの耳状に立つことを言っています。ジャムとウサギ、さてどちらで覚えましょうか。

過去のきょう 2021 トウグミ 2020 ノウゼンハレン(キンレンカ、ナスタチウム) 2019 ウメ 2018 ベゴニア・マソニアナ 2017 スノードロップ 2016 赤ダイコン(紅ダイコン) 2015 ムシトリナデシコ 2014 ヤマユリ 2013 ヒメツルソバ 2012 ツワブキ 2011 トネリコバノカエデ 2010 トウワタ(アスクレピアス) 2009 ナナミノキ 2008 カラシナ(セイヨウカラシナ) 2007 ミヤマシキミ 2006 ナガエコミカンソウ(ブラジルコミカンソウ) 2005 グリーンアイス 2004 トベラ

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12月21日(水) アグラオネマ・ホワイトレイン

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学名をどう読むかは悩ましい問題です。ラテン語表記なのだからラテン語読みすれば良くても、ラテン語など義務教育で習うものでもなくて、ローマ字ならラテン語発音に近いし小学校から親しいこともあって、便法的に代用されています。
とは言いながら、今回のアグラオネマの園芸品種名は 'White Rain' です。上記の慣用に従えば「ホワイトライン」になります。そのせいで、流通サイトでは「White Line」とされているケースがあって、さて白雨と白線、同じもの? 別物?
添えられている写真を見る限り、それらはどれも「White Rain」に見えて、日本国内限定の混乱に思えます。おそらく葉の模様を「白雨」に見立てたネーミングのはずで、これは特例的に英語読みで「レイン」としてあげるべきと判断しました。
つい先日、同じく茎が白いホワイトステムを愛でたばかりなのに、今回は急にややこしい話になってしまいました。「白い雨」が「涙雨」に見えます。

過去のきょう 2021 コダチダリア(キダチダリア、皇帝ダリア) 2020 イチョウ 2019 ジャーマンアイリス 2018 ロスマニア・ロンギフロラ 2017 シラカンバ 2016 アカメガシワ 2015 西洋ツゲ(ボックスウッド) 2014 ブナ 2013 ツクバネウツギ 2012 イイギリ 2011 ナタマメ 2010 カエンキセワタ(レオノチス) 2009 カラスザンショウ 2008 タネツケバナ 2007 カラタチバナ 2006 ユキヤナギ 2005 ハンノキ 2004 ギョリュウバイ

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12月20日(火) ミツバカズラ(属のなにか)

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この蔓植物(常緑性木本)がないと「あの」ラフレシアの花は咲かないのだそうで、影の主役というか知る人ぞ知るというか、植物界のキーパーソンです。
…と書けば当然に1行目の「ラフレシア」にはリンク先がなければいけないのに、悲しいかな、未収録です。「世界最大の花」の称号を争うショクダイオオコンニャクはどうにかこうにか取材したのに、ラフレシアにはまだかすりもしません。
その原因の一つがコヤツかと思うと、憎い思いが湧いてきます。ラフレシアはこの属の蔓にしか寄生しないそうで、現れるのをここでジッと待ちますか・笑。
いえいえ、待てばどうにかなるのはインドネシアとかあちら方面で、人の手が入った二次林あたりでこの蔓植物(ミツバカズラ属は10種以上あり、写真の株は特定不能)を見つければいいそうです。うーん、たぶんこんな渋い葉っぱよりは、あのド派手な花が先に目に飛び込んでくることではありましょうけれど…。

過去のきょう 2021 キバナカエンボク 2020 コマツヨイグサ 2019 イチョウ 2018 ブラキカム・チェリッシュ 2017 ヒルムシロ 2016 熱帯スイレン 2015 ヒデリコ 2014 ナルコユリ 2013 カラスウリ 2012 ナギナタコウジュ 2011 トキワサンザシ(ピラカンサ) 2010 アマクリナム 2009 センリョウ 2008 タンキリマメ 2007 クネンボ 2006 ヒイラギ 2005 キリ 2004 イヌホオズキ

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12月19日(月) プレウロタリス・タランツラ

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なんの変哲もない表側に油断して葉を裏返したとたん、独りだったらたぶんヒィッ!と叫んだはずです。あらかじめ裏を見やすくした展示品で助かりました。
名前の後半・タランツラはローマ字読みだからで、ふつうに読めばタランチュラ…あの毒蜘蛛です。毛深さとか色合いとか、けっこう妥当な名付けです。
どうしてわざわざ葉裏で花を咲かせるのやら、「秘すれば花」と考えるのは世阿弥だけではなくて、南米高地の着生蘭も知っている知恵なのでしょう。

過去のきょう 2021 インパチェンス・コンゴレンシス 2020 マツブサ 2019 ゴヨウアサガオ 2018 アイスバーグ 2017 ネーブルオレンジ 2016 ツタ(ナツヅタ) 2015 タイワンサザンカ 2014 イヌブナ 2013 イイギリ 2012 オガタマノキ 2011 ススキ 2010 クロマツ 2009 イチョウ 2008 モチノキ 2007 ハクウンボク 2006 フユザクラ 2005 トコナツ 2004 ジュウガツザクラ

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12月18日(日) オオモミジ(滝野川)

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先月までの長閑な陽気に比べ、暦が冬になったとたん、毎日の冷え込みはなかなかのものになりました。この寒暖差は紅葉にはうってつけだったようです。
滝野川(または滝の川)というのはオオモミジ系の園芸品種です。こういう地名(らしき名前)はおおむね京都に由来するもので、「たきのがわ」についてもgoogle先生にお伺いしてみました。出ません。ありそうなのにないのです。
対するに都電荒川線の駅名で滝野川は親しいし、同じ北区には「滝野川もみじ小学校」が見つかりました。広重も「滝の川紅葉風景」を描いています。
これはどうも京都コンプレックスは捨てて、花のお江戸に立派な園芸文化があることを誇っていいようです。なにかの園芸書に「江戸・滝野川で作出」と明記されていることを祈りつつ、ここは暫定で「江戸の紅葉、きれい」と呟いておきます。

過去のきょう 2021 アエスクルス・パルビフローラ(ボトルブラッシュバックアイ) 2020 小菊(イエギク) 2019 トゲバンレイシ 2018 ペペロミア・クルシフォリア 2017 ススキ(とオギとヨシ) 2016 エイザンスミレ 2015 ベニニガナ 2014 クサソテツ 2013 シオデ 2012 シモバシラ 2011 ソシンロウバイ 2010 リンドウ 2009 チドリノキ 2008 マルバアキグミ 2007 ハクサンボク 2006 ムクロジ 2005 マリアアザミ 2004 ワビスケ

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12月17日(土) コガタムラサキオモト

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画面右手に差し込んだ15cmスケールが一枚の葉よりも大きく見えます。「小型」という冠が納得できる葉の長さで、ふつうのムラサキオモトの2/3くらいです。素性としては、学名のお尻に 'Minima' とついているので、園芸種のようです。
ただ、詰まった丈のわりに葉幅や厚みがそのままなので、妙にゴツイというか、本来のムラサキオモトの嫋やかさが失われている気がします。海外ページだと 'Tricolor Minima' というのが見つかって、それだと白い縞々もきれいだし、前記の無骨なイメージはかなり解消されるので、次はそれに出会いたいものです。

<補注> 葉の表裏で色がもっと完全に違う木がありました。(2023年1月1日

過去のきょう 2021 ムラサキバレンギク(エキナセア・シャイアンスピリット) 2020 ムユウジュ 2019 セッカタマシダ・ダフィー 2018 ウォレミマツ(ジュラシックツリー) 2017 イヌカラマツ 2016 テッケンユサン(アブラスギ、ユサン) 2015 オリーブ 2014 パキラ 2013 アツバキミガヨラン 2012 フウ 2011 クリスマスローズ(ニゲル) 2010 ニワウルシ(シンジュ) 2009 アキニレ 2008 ハマヒサカキ 2007 キジョラン 2006 ヤブコウジ 2005 ローズマリー 2004 トウネズミモチ

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12月16日(金) ホワイトキャンドル(ウィトフィルディア・エロンガタ)

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ツンツンした白い苞がものすごく特徴的です。Whitfieldia という初めて出会う属であっても、シノニムが Ruellia なので、元の仲間(↓)はいくつか見ています。
ただ、さすがに新体系で分離されただけのことはあって、素人目にもルエリア類とはかなり違って見えます。苞の毛深さはやたらと目立つし、そこから飛び出す5弁の花も突飛で剽軽です。さらに、硬質で照り輝く葉はまるっきり別物です。
和名がまだないらしいのが残念で、ホワイトキャンドルは英名の借り物です。嵌め込み写真部分だけ見ればうなずけても、全体像だとちょっと苦しくて、発音しにくさは我慢して、ウィトフィルディア・エロンガタ(学名まま)を覚えたいものです。

<既収録のルエリア類・掲載順>ヤナギバルイラソウ ☆ ルエリア・マコヤナ ☆ ケブカルイラソウ ☆ ルエリア・コロラタ ☆ ルエリア・バルビラナ
<補注> 苞の数が増し、花がわかりやすく見えていました。(2024年1月28日

過去のきょう 2021 アリストロキア・トリカウダタ 2020 チョロギ 2019 テイキンザクラ 2018 キフゲットウ 2017 シラヤマギク 2016 ミズヒキ 2015 タカサゴユリ 2014 ハキダメギク 2013 洋ラン(品種不明) 2012 イソギク 2011 コウシンバラ 2010 フウ 2009 サンビタリア 2008 シラキ 2007 コスモス(矮性) 2006 タアツァイ 2005 リュウキュウマメガキ 2004 ネズミモチ

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12月15日(木) ナツシロギク(フィーバーフュー、マトリカリア)

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忠臣蔵の日も過ぎたというのに「夏」白菊です。標準和名優先というこのブログのルールに縛られて、マトリカリアという便利な呼び名(注)は括弧扱いです。
もっとも、ブログ初年度の夏、すでにナツシロギクとマトリカリアはもちろん、フィーバーフューの名まで持ち出しています。したがって、今回、タナセツム(注)という正しい属名呼びを付け加えたところで、この花は鼻で笑うだけでしょう。
Tanacetum parthenium を園芸改良した品種でしょうが、その銘柄までは特定できませんでした。元々多年草で耐寒性は強いらしくても、さて霜の連打は凌げるでしょうか。もしかしてこのまま新年を迎えてくれないか、かなり楽しみです。

<補注> マトリカリア(Matricaria)はナツシロギクの旧属名です。
現在はタナセツム(Tanacetum=ヨモギギク属)に分類が移行していて、この属メンバーとしてはジャーマンカモミールを収録しています。

過去のきょう 2021 ニトベギク 2020 イヌマキ 2019 ゴエッペルチア・ケゲルジャニー 2018 ナリヒラヒイラギナンテン 2017 ウバメガシ 2016 ザボン(ブンタン、ボンタン) 2015 ホソバシャリンバイ 2014 カシワ 2013 シシユズ(オニユズ) 2012 マンサク 2011 ビオラ 2010 コダチダリア(キダチダリア、皇帝ダリア) 2009 アオギリ 2008 ツクバネ 2007 カラスザンショウ 2006 チャボヒバ 2005 クロガネモチ 2004 カナムグラ

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12月14日(水) ヘンリーヅタ

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ほかのツタ属(Parthenocissus)に比べると紅葉が冴えません。3カ所追跡していて最高状態がこの写真であり、ほかはあっけなく葉を落としました。
ならばツタ類らしく小葉と葉柄の時間差離脱を見せるかというと、これはやや観察不足ながら、未だ取り残された葉柄を撮影できないでいます。さらに言えば、まだ花も実も見たことがなくて、最初の出会いからして黒い実を見せてくれたアメリカヅタに比べると、なんとも無愛想なヤツに思えて仕方ありません。
ただ、同属のシュガーバイン(未収録)に至っては冬でも緑の葉が売りらしく、近所のホムセンですぐ手に入るのに、いつも素通りです。ツタ属なんだから赤くなってよ!という硬い頭をすげ替えない限り、彼らと仲良くなれません。

<補注> ヘンリーヅタが紅葉しないとか不稔だとかいうことではないらしく、単に自分との縁が薄いだけだと思います。
この記事については、株と環境によって差が出る事例としておきます。

過去のきょう 2021 カマツカ 2020 クダモノトケイソウ(パッションフルーツ) 2019 ネジキ 2018 ヨウサイ(クウシンサイ) 2017 フランネルフラワー 2016 ストロビランテス・エキゾチカ 2015 ハイアワユキセンダングサとウィンターコスモス 2014 カリガネソウ 2013 タコノアシ 2012 キジョラン(とアサギマダラの卵) 2011 フサザクラ 2010 ノハラアザミ 2009 サンパチェンス 2008 カラスザンショウ 2007 フウ 2006 ムラサキキャベツ 2005 ハナヒョウタンボク 2004 ホオズキ

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12月13日(火) アグラオネマ・ホワイトステム

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茎(と葉柄)が白いアグラオネマを初めて見ました。珍しがるのは自分のような素人だけでなく、業界でもその特徴のままにホワイトステムと呼ばれます。
正確には Aglaonema nitidum の園芸種 White stemです。つまり、「あの」カーティシー(A. nitidum 'Curtisii')とは姉妹関係ということになります。
これに出会うまで、アグラオネマの茎を見ようなんて考えもしませんでした。思い返せば、茎が白いとか赤いとか緑だとかで大騒ぎしたのはフダンソウでした。花や葉をさておき茎を愛でるようになったとは、渋く成長したねぇ…と自己満足です。

<補注> 茎が白いアグラオネマをもう一つ収録しました。(2022年12月21日

過去のきょう 2021 ホワイトバットフラワー 2020 コーヒーノキ 2019 サルビア・コッキネア 2018 ツルラン 2017 ハゼノキ 2016 セコイア(センペルセコイア、アメリカスギ) 2015 ヌマミズキ 2014 ヒマラヤスギ 2013 サザンカ 2012 カキノキ(次郎) 2011 タヌキマメ 2010 キッコウハグマ 2009 イタヤカエデ 2008 カラハナソウ 2007 ハンカチノキ 2006 カランコエ・ベハレンシス 2005 ワビスケ 2004 イシミカワ

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12月12日(月) シンジュノキ(ハッピーベリー)

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チェッカーベリーと並べて植えたら、ややバタ臭いにしてもお正月向きです。いえ、なにもセットにしなくても、単品で十分にかわいらしいですけど…。
ただ、実は二回りほど、葉だと1/10ほどにこちらが小型です。なので、並べるとサイズ感が合わないというバランス感覚が鋭敏な人は、この白い実が適当に色づいてくれるのを待つ手があります。必ず色変わりしてくれるのか、どこまで赤くなるかはあなた任せながら、新年の運試しができるというメリットがあります。
実の色に白から赤まで幅があると言えば、シンフォリカルポスを思い出しても、あちらはスイカズラ科、こちらはツツジ科(チェッカーベリーも)、他人の空似です。

<補注> 副題のハッピーベリーはもちろん、メインに据えたシンジュノキ(真珠の木)もどうやら流通名のようで、標準和名が見つかりません。
そのせいか、ペルネチアという学名(属名)を使う向きがあっても、「学名はローマ字読み」の慣例に従えばこれはペルネッチャ(Pernettya)だろうし、さらに現在は Gaultheria に属が変更されているので、あえて持ち出すべき名前とも思えません。

過去のきょう 2021 アリストロキア・サルバドレンシス 2020 センニンソウ 2019 ノックアウトとダブルノックアウト 2018 ウラジロノキ 2017 フジバカマ 2016 タチツボスミレ 2015 スカシタゴボウ 2014 タコノアシ 2013 オオツワブキ 2012 ヤブタバコ 2011 カマクラヒバ 2010 チョコレートコスモス 2009 ネズミモチ 2008 ツルアリドオシ 2007 カラマツ 2006 エピデンドラム・ラディカンス 2005 ノゲシ 2004 イヌリンゴ

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12月11日(日) ドロセラ・アデラエ(ツルギバモウセンゴケ)

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ビッシリと生える腺毛のせいでモウセンゴケ類(↓)とは知れるものの、もしそこまで見つめなければ、霜枯れしそこなったハルジオンと間違いそうです。
そんな見誤りを誘うもう一つの原因は、モウセンゴケらしい赤みのなさです。本来は葉の縁や腺毛が赤くなるはずなのに、タイミングが悪かったようです。もっと時機を失したのは花で、5弁・臙脂色(不定)のじつに愛らしい咲き方をするようです。
つまりは再戦必死というわけで、このドロセラ・アデラエの名前(学名そのまま・注)と腰砕けの姿はしっかりと覚えておかないといけません。

<補注> このドロセラ(Drosera・モウセンゴケ属)は流通的にはモウセンゴケ・アデラエと呼ぶのが多数派です。またツルギバモウセンゴケという和名も見かけます。

<このブログ既収録のモウセンゴケ属・和名50音順>アフリカナガバモウセンゴケ ☆ コモウセンゴケ ☆ サスマタモウセンゴケ ☆ トウカイコモウセンゴケ ☆ ドロセラ・ハミルトニー ☆ ナガバノモウセンゴケ

過去のきょう 2021 ノコンギク 2020 サポジラ 2019 木立性ベゴニア・ホワイトカスケード 2018 ハマヒサカキ 2017 コウシンバラ 2016 イイギリ、ほか2種 2015 イタヤカエデ 2014 ハナゾノツクバネウツギ 2013 ヒマラヤザクラ 2012 アスナロ 2011 ゴクラクチョウカ 2010 ヤマアジサイ 2009 ノイバラ 2008 ラシャカキグサ 2007 シャシャンボ 2006 デルフィニウム 2005 トウカエデ 2004 ウキツリボク(アブチロン、チロリアンランプ)

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12月10日(土) オウギバショウ(タビビトノキ)

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どうしてもオウギバショウの花を撮りたい!とここに書き付けてから13カ月です。2~3年はかかるだろうと覚悟していたので、かなり拍子抜けでした。
温室のなかのことなので開花時期は特定しにくくても、2月には花をすっかり咲かせ終えた総苞を見ているので、だいたいそんなリズムなのでしょう。いま、一番下の総苞が開いた段階で、これから2月にかけ、段々と咲き上がるはずです。
とは言いながら、最下段の花を仕留められて幸運でした。これでも300mmズーム目一杯で、これからどんどん撮影が苦しくなります。本来であれば花の位置がわかるように株全体を写すべきでも、それでは花がゴミにしか見えません。
次は結実した状態を撮るのが段取りではあっても、それはこの段階で諦めました。ハシゴでもかけてくれるならいざ知らず、一般見物人は温室ご厚意の展示品を眺め、「見たもんね~」と満足しておくにしくはないでしょう。

<補注1> ストレリチアと同じ科(Strelitziaceae)ではあるので当然とは言え、オウギバショウの花はストレリチア・ニコライのそれとよく似ていました。
<補注2> 八重山ではオウギバショウが大きな顔をしていました。(2025年1月19日
<補注3> 属違いなのにオウギバショウを名を借りる面倒な種類がありました。(2025年3月6日

過去のきょう 2021 バオバブ(アダンソニア・ディギタタ) 2020 フクリンチトセラン(サンセベリア・ローレンチー) 2019 イチョウ 2018 セレウスサボテン(鬼面角) 2017 キンミズヒキ 2016 ウチワゴケ 2015 ストック(アラセイトウ) 2014 ヒメガマ 2013 セリバオウレン 2012 ワラビ 2011 ウワミズザクラ 2010 リコリス・オーレア 2009 ヤーコン 2008 チョクザキヨメナ 2007 メグスリノキ 2006 ゴクラクチョウカ 2005 ブルーベリー 2004 フクシア

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12月9日(金) ホテイアオイ

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流れのなかに枡が切ってあって、そこに水が湧いていました。夏なら冷たく感じる湧き水も、年間を通せば水温は安定し、つまり冬はぬるいわけです。
それが証拠に、ウチのメダカ池ではもうほとんどトロケて息絶えんとしているホテイアオイが青々していました。葉柄の浮き袋にもハリがあります。いままで夏にしか収録していないウチワゼニクサも、葉の艶めきは暑い時期と変わりません。
じつはウチのホテイアオイは春ごとに新しく買い込みます。ただ、池を温室のように囲えば冬越しできるらしいと知り、先日、そんな細工をしたばかりでした。
なんのことはない、ここの枡に入れてもらい、春に引き取る手があったわけです。ただ、投げ入れる時点で「不法投棄の罪」、拾い上げるときは「窃盗の疑い」がかかるわけで、おとなしくウチの新しい冬越し対策の成功(注)を祈っておきましょう。

<補注> せっかくの対策は奏功せず、みっともない姿なので年明けに捨てました。4月になり1株100円で入手して、やれやれ無駄な苦労をしたものです。(2023年春)

過去のきょう 2021 ガステリア・グラキリス 2020 ミツバツツジ 2019 チューリップ 2018 ズミ(キミズミ) 2017 チャンチン 2016 エンジュ 2015 ヒメタイサンボク 2014 トウカエデ 2013 コナラ 2012 ウラムラサキ(ストロビランテス・ディエリアナ) 2011 ヤハズエンドウ(カラスノエンドウ) 2010 イロハモミジ 2009 メタセコイア 2008 アオハダ 2007 ケヤキ 2006 サンダーソニア 2005 サンシュユ 2004 メキシカン・ブッシュ・セージ

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12月8日(木) ニシキギ

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先月掲載のサワダツは自分にとってかなり「目から鱗」の一品でした。それまで唯一無二の奇態だと思っていたツリバナの実が、決して孤立した形ではなく、ニシキギ属(Euonymus)に共通のパターンだと気づいたのです。
もちろん、殻1個から種が4つも5つもぶら下がるのは当たり前ではなく、こうしてニシキギの場合は殻1個に種1個です。そのため、ニシキギの実を見てはいたくせに「ツリバナの実って不思議だなぁ」とボケまくりの感動をしたものでした。
ヒゼンマユミの実を見ても、コクテンギの実を見ても、なんとマサキの実を見たところでもニシキギ属の実のパターンに気づかなかったなんて、ワタシが赤面する代わりにニシキギの葉が真っ赤になって照れまくっていました。

<補注> ニシキギの春の美しさを取り上げました。(2024年4月7日

過去のきょう 2021 イヌエンジュ 2020 ツバキカズラ 2019 シロモジ 2018 タカナ 2017 コアカザ 2016 オウゴンカズラ(ポトス・エンジョイ) 2015 ハグロソウ 2014 テンニンソウ 2013 オオハナワラビ 2012 ヤブマメ 2011 ネコノチチ 2010 ホソバオケラ 2009 イイギリ 2008 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2007 ダケカンバ 2006 コクサギ 2005 サルトリイバラ(サンキライ) 2004 ガーデンシクラメン

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12月7日(水) タッカ・インテグリフォリア(ホワイトバットフラワー、ホワイトキャットフラワー)

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よし、前よりもググッと迫れたぞ!と喜び勇み、その「前の記事」を探そうとしたのに、植物名で検索できません。タシロイモとかタッカ(属名)とか、自分の掲載種リスト(エクセル)を探してみるのに、引っかからないのです。
やれやれ、苞が白いこの品種は「ホワイトバットフラワー」の名だけしかリスト(注)に入れていませんでした。対するにこの姿を見た自分は「タッカ」とか「キャット」という単語を思い浮かべてしまい、過去記事に辿り着けないのでした。
蝙蝠も猫も英名由来で、どっちで呼ぶかも拮抗していて、どうも記事タイトルと検索名に単独で登場させるべきものではなかったようです。タッカ・インテグリフォリアという、本来なら避けて通るカタカナ並びも意外に抵抗なく覚えられそうだし…というわけで、きょうのタイトルを記し、前の記事もこれに統一しました。
Compなお、記事タイトルを学名優先とするについては、大きな疑問があります。それはintegrifoliaという種小名のことで、これは「全縁葉」を意味します。
ところが上の比較写真でわかるとおり、integrifoliaだけでなくchantrieri(クロバナタシロイモ)の葉も全縁なのです。どうして片方だけを全縁葉と名付けたのか、自分にはとても難解な謎です。

<補注> こうして植物名を二重・三重にリストに入れていくと、エクセルの動きが渋くなりそうで心配でした。そこで行数の上限値を調べたら、さらっと100万超えでした。ただいまの使用行数、たった!の8,600弱、あと100倍は使えます。

過去のきょう 2021 イワギク 2020 エリカ・ファイアーヒース 2019 キャベツ 2018 ハナヒリノキ 2017 アズサ(ヨグソミネバリ) 2016 カイノキ 2015 カナクギノキ 2014 イヌザンショウ 2013 ムラサキシキブ 2012 ヤマコウバシ 2011 メキシカン・マリーゴールド 2010 アカガシワ 2009 ウシハコベ 2008 コハウチワカエデ 2007 ギヌラ・パープルパッション 2006 ヤマハゼ 2005 ストック 2004 イチョウ

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12月6日(火) トウジュロ

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春の花はどれだけ豪華に咲き誇ったものか、見逃したことを無念に思うほどに実がつきまくりでした。かなりの重さもあろうし、体力を消耗しそうです。トウジュロのスタミナというのはどれほどのものか、来春、ここを訪ねるのが楽しみです。
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さらに違う場所の一本です。高さ10mになんなんとしていて、葉身を落としては背丈を増していったのでしょう。残った歴代の葉柄が芸術品の美です。
トウジュロがここまで育ったものを見るのは稀です。暖地ならいざしらず、埼玉の市街地でこんな様子を見ると、「強いな、お前」と嘆息するばかりです。

過去のきょう 2021 ヒラドツツジ 2020 マルバチトセラン(サンセベリア・ハーニー) 2019 ヤツデ 2018 シロガネチカラシバ 2017 アキノノゲシ 2016 シソモドキ(ストロビランテス・アルテルナタ) 2015 タイワンホトトギス 2014 シンツルムラサキ(ツルムラサキ) 2013 タチシオデ 2012 ノブキ 2011 ホソイトスギ(イタリアンサイプレス) 2010 フユザンショウ 2009 ハゼノキ 2008 ハウチワカエデ 2007 ソヨゴ 2006 タラノキ 2005 メギ 2004 ダリア

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12月5日(月) モノレナ・プリムリフローラ

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小さくて半透明の粒が萼の付け根や葉先の裏側に見えます。真珠体というもので、2年前、ヤブカラシで初めてその存在を知りました。
エライオソーム(種枕)と似た機能を持っていて、あれは種を蟻に持ち帰らせるための餌、一方のこちらは一種の花外蜜腺であり、蟻などをおびき寄せます。惹きつけられた蟻はダニや害虫を駆除するボディガードとなってくれるわけで、そんな植物の自衛手段としては、去年、サンゴジュのダニ室を勉強しました。
植物はホントに賢いのぉ…と感心するばかりの爺さんが頭を痛めるのは今回の優れものさんの名前です。和名はおろか、英名もないそうで、もろに学名を覚えるしか手がありません。その学名も、Monolenaという属(ノボタン科)は初めての収録です。同属の仲間もこんな装備品を持つものか、興味が湧いてきます。

過去のきょう 2021 リプサリス・ラウヒオルム 2020 クスドイゲ 2019 ベニツツバナ(オドントネマ・ストリクツム) 2018 コバンノキ 2017 コヤスノキ 2016 アメリカハナノキ 2015 アブラチャン 2014 ツタ(ナツヅタ) 2013 フユザンショウ 2012 バンジロウ 2011 カラミンサ 2010 デンジソウ 2009 コンテリクラマゴケ 2008 チドリノキ 2007 イヌリンゴ 2006 ツルリンドウ 2005 ナンテン 2004 ネリネ

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12月4日(日) ヒコサンヒメシャラ

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県境が未確定のままの地域が日本には少なからずあって、有名なのは富士山山頂でしょうか。ご神域なのでアンタッチャブルのようです。かと思えば十和田湖など、青森県(十和田市)と秋田県(小坂町)の間で湖面上の境界が「未確定」だったものが、2008年、ついに決着がついたというニュースもありました。
さて写真のヒメシャラは福岡県と大分県の境に位置する英彦山(ひこさん)で発見されたという名付け由来を持ちます。その英彦山もまた県境未確定地域で、北岳・中岳は大分県側にあるように見えるし、南岳山頂は福岡領域で、修験の僧が自由に駆け回っていたところに線引きなどしたら神罰が下りそうです。
というのがこのヒメシャラの長い前振りで、来春、この木に白い花が咲いたところに出くわしたなら、ヒコサンの能書き抜きでその美しさに浸ることができます。

<補注> ふつうのヒメシャラの花は6月に咲きます。

過去のきょう 2021 クラッスラ・ゴーラム 2020 トウガラシ(万願寺とうがらし) 2019 コラ(ヒメコラノキ) 2018 アメリカアリタソウ 2017 ツルマメ 2016 バルボフィラム・エリザベス・アン・バックルベリー 2015 ハナミョウガ 2014 ハナビシソウ(カリフォルニアポピー) 2013 ヒヨドリジョウゴ 2012 シュロソウ 2011 シマトネリコ 2010 クサボケ 2009 カラスザンショウ 2008 コシアブラ 2007 ハンノキ 2006 センニチコボウ 2005 フユイチゴ 2004 カラスウリ

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12月3日(土) ゴエッペルチア・ドッティ

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マットブラックの葉にピンクのパステルで悪戯した感じです。まだ株が幼いようで、葉が3枚しか展開しておらず、ふつうなら撮影をスルーするのに、なんと花茎が立って白い蕾がついていました。お、ラッキー!と取りあえずパシャリです。
このドッティ(園芸種)の素になっているカラテア・ロセオピクタ(未収録・注)も、ドッティと同じくピンクの斑が入ります。ただ、葉の地色はわりとふつうの緑で、そこをグッとシックに変貌させたところがドッティのセリングポイントです。
一方、そのロセオピクタからはほかにもいくつか園芸品が開発されていて、早く母種をこの目で確認したいし、ドッティの姉妹たちにも会いたいし、ロセオピクタ系だけをコレクションしている温室があったら、速攻で駆けつけたいものです。

<補注> このドッティが、カラテアの収録種14番目となります。⇒ 旧カラテア属の多くがゴエッペルチア属に分離され、このドッティおよびその母種のロセオピクタもそちらになりました。このブログも2024年に入ってこの新分類を取り入れ始めたので、カラテアの収録数云々は無効になります。(2024年1月15日

過去のきょう 2021 コバルトセージ 2020 エンピツビャクシン 2019 ラッキョウ 2018 サワシバ 2017 ヒイラギ 2016 ハナノキ 2015 サワフタギ 2014 トサミズキ 2013 ハゼノキ 2012 アメリカマンサク 2011 ルドベキア・プレーリーサン 2010 アカメガシワ 2009 フウトウカズラ 2008 タカノツメ 2007 アカカタバミ 2006 スギナ 2005 ナンキンハゼ 2004 キダチチョウセンアサガオ

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12月2日(金) カキノキ(富有)

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柿の有名品種(トップシェア)「富有」です。同じように著名な品種である「次郎」をかつて取り上げていて、あれと比べるといかにもふっくらフォルムです。
次郎を擬音で表現するなら「カリッ・カキッ」で、実の形は四角張り、食感も硬めで歯ごたえを楽しめます。対するに富有は「プヨン・マルッ」で、形もまろやかだし、下手をすると実をスプーンですくって食べることになる柔らかさが身上です。
そんな熟しやすい富有の質を警戒してか、先日求めた品はかなり早めに収穫したようでした。ならばゆっくり待てばいいものを、オーブンで焼いてみるというシェフが当家にはいらっしゃって、珍味を味わうことができました。
決して万人向きの食べ方ではなくても、蕩(とろ)ける口当たりだけが富有の楽しみ方と思ったまま人生を終えてしまわなくて良かった…と感謝しておきます。

過去のきょう 2021 ウラジロアカメガシワ 2020 カンガレイ 2019 オキシデンドルム・アーボレウム(スズランノキ)  2018 コマツナ 2017 マメグンバイナズナ 2016 クレマチス 2015 シャガ 2014 アメリカセンニチコウ 2013 サフラン 2012 球根ベゴニア 2011 セイオウボ(西王母) 2010 ナナミノキ 2009 ハダカホオズキ 2008 サンザシ 2007 アラカシ 2006 アメリカツルマサキ 2005 ビワ 2004 ユズ

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12月1日(木) エラチオール・ベゴニア

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異名をいろいろ持っていてややこしい花です。お店ではリーガース・ベゴニアとされることが多く、これはこの品種を開発したドイツのRiegerさんに因みます。ただ、海外ページだとこれはRieger Begoniaで、「ス」は入りません。所有格なのか複数形なのか、なぜ日本で「ス」付きになったか不明なので、この呼び方は却下です。
ほか、ベゴニア・ヒエマリス=学名そのまま、冬咲きベゴニア=その和訳、クリスマス・ベゴニア=その意訳です。しかしこの品種の改良は進み、いまは盛夏を除いて通年開花するので、この手の名付けはどれも当を得ないことになります。
これらに対し、タイトルにしたエラチオールは「背が高い」の意で、母種であるベゴニア・ソコトラナ(ハスノハベゴニア:未収録)および球根ベゴニアの両種よりはこんもりする性質を言っています。たぶん上に並べた不都合のため、このごろはエラチオールに収束する気配が濃厚なので、自分的にはこれで覚えることにしました。

過去のきょう 2021 ナカフオリヅルラン 2020 ショウジョウソウモドキ 2019 ヘツカラン 2018 アズキナシ 2017 セイヨウヒイラギ 2016 トチノキ 2015 アオキ 2014 カラタチバナ 2013 カカオ 2012 イタビカズラ 2011 ムラサキセンブリ 2010 カンレンボク 2009 コウヤボウキ 2008 イブキジャコウソウ  2007 クヌギ 2006 イヌツゲ 2005 マユミ 2004 シチヘンゲ(ランタナ)

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