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11月1日(火) オクトリカブト

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かろうじて花を残したこれはオクトリカブトだそうで、北海道はエゾトリカブトだけではないのだなぁと喜んだら、オクトリカブトの別名はアイズトリカブトでした。
仮名遣いが違ってはいても、アイズは会津のことです。どうやら本場はあちらの方らしくても、道南までは生息地らしいので、喜んだままでいましょう。
素性的にはヤマトリカブトの近縁種になっていて、葉の切れ込みがグイッと深いところはよく似ています。しかし、あちらがややふくよかなシルエットなのに比べ、こちらはキリキリと鋭いイメージで、それは鋸歯の数や尖り具合に拠っています。
稔った種(莢)が蠱惑的でも、良い子はトリカブト類には決して手を出しません。

<追録> この手の植物は葉の変異幅が大きいようで、ヤマトリカブトの記事にも補足の写真(裂片の開きがあり、鋸歯が鋭い)を入れています。
対するこちらはまったく逆で、裂片の開きが狭く、鋸歯に鋭さがないタイプです。
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また、元記事の写真はほぼ花後のタイミングだったので、もっと若い段階の花(↓)を追録しておきます。(撮影:2024年10月2日)
トリカブト類の花のように見える紫色パーツは萼で、本来の花は兜状の上顎片のなかに隠れています。ついでに言えば、左右に開いている2枚は側萼片、下側にある細い2枚は下萼片で、写真右下の蕾で構造がよくわかります。
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