10月13日(木) トクサバモクマオウ
トクサバモクマオウ、よくもこれだけワヤクチャにカタカナを並べやがって!と腹が立ちます。ところがこれを漢字に直すと木賊葉木麻黄、表意文字の威力です。
トクサみたいな葉ね、はいはい。麻黄は漢方に使う草で、ピロピロの風体(注2)です。それに似ているんだけど木なんだよと言いたいわけです。
ただ、難癖のつけどころはあって、木賊の葉と形容した緑の細い紐は葉ではなく枝なのです。葉は退化して鱗片状に残ってしかいません。さらに木賊葉と木麻黄は同じ性状を表していて二重です。馬から落ちて落馬しています。
これはモクマオウがCasuarinaという属全体の和名にされているので、そのなかの一つの種を特定するための苦しい措置です。突っ込んではいけません。それでもやっぱり変だと思う人はいるようで、単にモクマオウ(属名独占を容認)とか、トキワギョリュウとかが別名としてあげられています。(ギョリュウにリンク)
ただ、この木を見たとき、「あ、トクサバモクマオウだ」と言えたらカッコ良さそうだなぁという軽薄な動機で、ここは標準和名を強く支持しておきます。
トクサみたいな葉ね、はいはい。麻黄は漢方に使う草で、ピロピロの風体(注2)です。それに似ているんだけど木なんだよと言いたいわけです。
ただ、難癖のつけどころはあって、木賊の葉と形容した緑の細い紐は葉ではなく枝なのです。葉は退化して鱗片状に残ってしかいません。さらに木賊葉と木麻黄は同じ性状を表していて二重です。馬から落ちて落馬しています。
これはモクマオウがCasuarinaという属全体の和名にされているので、そのなかの一つの種を特定するための苦しい措置です。突っ込んではいけません。それでもやっぱり変だと思う人はいるようで、単にモクマオウ(属名独占を容認)とか、トキワギョリュウとかが別名としてあげられています。(ギョリュウにリンク)
ただ、この木を見たとき、「あ、トクサバモクマオウだ」と言えたらカッコ良さそうだなぁという軽薄な動機で、ここは標準和名を強く支持しておきます。
<補注1> 立ったまま見上げて撮っていて、けっこう大きな木です。
<補注2> 麻黄の代表種であるシナマオウを収録しました。(2023年1月12日)
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