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10月31日(月) イソツツジ

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ウポポイシリーズの最後はじつに渋い画像です。アイヌの人々はこの葉を料理の味付けに使った…と説明にあっても、囓ってみる気にもならず、ふーん。
夏には白い花をつけていたでしょうに、イソツツジには申し訳ない登場をしてもらいました。道南や東北の亜高山帯に育つそうで、たぶん相まみえるのは今回限りでしょうから、無理を承知の掲載です。元気そうな冬芽の姿が救いでした。
面白いのはイソという形容で、山に磯はありえません。これは蝦夷の転訛だそうで、ハマナスは浜梨だという話に繋がります。寒いと口を大きく開けて喋るのは命に関わりますからねえ。エゾがイソになるくらい、目くじら立てずにおきましょう。

過去のきょう 2021 オウゴチョウ(オオゴチョウ) 2020 ローゼルソウ 2019 ニワウルシ(シンジュ) 2018 メハジキ  2017 オヤマボクチ 2016 ハヤトウリ 2015 ミツガシワ 2014 フジバカマ 2013 ダイズ 2012 サンゴジュ 2011 サボテン(金鯱) 2010 ヒキオコシ 2009 エノキ 2008 ゴマキ 2007 ノゲイトウ 2006 マルバフジバカマ 2005 ツワブキ 2004 ミゾソバ

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番外編 : 北海道の色

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今回の旅は天気に恵まれ、かつ紅黄葉にもぴったりのタイミングでした。
最高に感動したのはナナカマドで、どこに行っても美しく色づいた葉と豊穣の稔りを堪能できました。一生分のナナカマドを見尽くした気がします。
Betula_platyphylla
そして、飛行機の着陸アプローチ時からずっと眺め続けたのがシラカンバです。たぶん関東近辺に居ては絶対に味わえない景色でした。
Ginco
さらにお決まりの北大イチョウ並木です。

こんな感動の色彩をさらに際立たせたのが光線の強さでした。北海道の空気はまだまだ澄んでいるようです。ほっぺの皮が突っ張って弱りました。

<補注> 真っ赤な葉はナナカマドに代表してもらったものの、埼玉近辺ではせいぜいオレンジ色にしかならないマルバノキの葉が北海道では美しい赤に染まることを知りました。(旧記事にその写真を追録掲載

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10月30日(日) キビ(イナキビ)

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ウポポイの展示ではイナキビとされていたものの、標準和名はキビでした。桃太郎の「きびだんご」もこれを搗いたものだったようです。現代でもキビを混ぜた食パンとかあって、さすがに主食とはされなくても、雑穀中のエリートです。
説明板には「今年の収穫は終了」とあったので、これは一度刈ったあとの二番穂なのでしょう。本来のたわわな稔りは参考サイトで見ることができます。
さて、雑穀と言えば粟(あわ)・稗(ひえ)・黍(きび)が三羽烏でしょうし、これでそのうちの二羽がそろいました。途中でコウリャンなどというややマイナーな穀物に寄り道していて、そんな余裕をこいていないで、残す稗を早く見つけたいものです。

過去のきょう 2021 ゲンゲ(レンゲソウ) 2020 タマスダレ 2019 ヤナギバルイラソウ 2018 カルミア  2017 コムラサキ 2016 タチバナモドキ 2015 サンゴノボタン 2014 アズキナシ 2013 マルバノキ 2012 キンエノコロ 2011 オウゴンカズラ(ポトス、ゴールデンポトス) 2010 ホソバタイサンボク 2009 ニワナナカマド(チンシバイ) 2008 ズミ 2007 マムシグサ 2006 キチジョウソウ 2005 ダンチク 2004 ツリバナ

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番外編 : 札幌・夜パフェ事情

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いくら当節の流行りとは言いながら、まさか夜の札幌で外に並ぶなんて、みんな勤勉(笑)です。8時を回ると行列という情報はウソではありませんでした。
目当ての「パフェ、珈琲、酒、佐藤」は無理っぽく、ならば姉妹店の佐々木はと言えば臨時休業だそうで、三番目の候補先「パフェテリア ミル」でセーフ!!
ありついたパフェさまはじつに美しく楽しくおいしく、ウヰスキーとも良く合って、悪徳の塊が人を幸せにすることに、いまさらながら感じ入ったのでした。

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10月29日(土) チョウセンゴミシ

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この真っ赤な房の存在を知ったのは、14年前の冬でした。ただし、見たのはハガキに書かれた絵であって、以来、春の可憐な花しかとらえられずにいました。
その「幻の実」にウポポイで会えました。もっとも、それはアイヌの植物を並べて栽培しているスペースでのことで、自然の藪ではなかったのが心残りです。
いやいや、贅沢は言いますまい。かなり萎びかけてはいても、鳥にも啄まれず、はた衛門を待っていてくれたことには感謝しかありません。
知床の浜でウンランに目頭を熱くしてから7年、北の大地はさすがです。さてそのウポポイはいかなるものだったか…はきょうの番外編にメモっておきました。

過去のきょう 2021 チャンチン 2020 キンカチャ 2019 ルリマツリモドキ 2018 ウメガサソウ  2017 ノコンギク 2016 ダルマギク 2015 アブラススキ 2014 イヌコウジュ 2013 ノササゲ 2012 マテバシイ 2011 シマトネリコ 2010 ヒヨドリバナ 2009 アツバキミガヨラン 2008 コバノガマズミ 2007 マルメロ 2006 アッサムニオイザクラ(ルクリア) 2005 ミセバヤ 2004 モクレン(類)

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番外編 : ウポポイでウホホイ

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25日、曇り空の羽田を飛び立ったらすぐにいい具合の空になり、陸奥湾にさしかかると下北半島がクッキリと見えました。走ればすぐに横断できそうな(一番狭い部分で9km少々)細さです。風力発電の風車が林立していました。
千歳の空港からは、一日一便しかないバスにピッタンコでウポポイへ直行です。着いたそこには高校生の大行列があって、まず驚愕。元々この辺にはアイヌのことを学ぶ施設があって、昔から北海道の子はここで「勉強させられた」とか。それがいまは全国ワイドの修学旅行先と化したわけで、爺婆は速攻でたじろぎました。
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それでも気を取り直して辿り着いたのが博物館の2階にあるテンパテンパ(アイヌ語で「触ってね」の意)コーナーです。上の娘がそのデザインに関わったので、安曇野に続いての親バカ視察というのが今回の旅行の第一目的だったのです。
ところが、コロナのせいで「触ってね」は「見るだけね」でした。それでも、一応は娘の仕事の痕跡を確認し、学生さんの波からは早々に退散です。
そして、広い敷地をうろついていたら発見したのが「草木の見本園」でした。アイヌにまつわる植物を植えた小さなスペースながら、きょうの本編に載せたチョウセンゴミシの実を撮影することができて、激写爺さんはウホホイです。
それ以外にも少なからぬ「ウポポイ土産」は撮影できたわけで、そのうちのいくつかはこのあとゆっくりと掲載していくつもりです。

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10月28日(金) シロバナセキヤノアキチョウジ

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こうして紫色のセキヤノアキチョウジと競って咲いていました。通常品(紫花)の学名のお尻に f. leucanthus と続くので、ただの色変わりではなく別種です。
そう思って見るせいか、紫が抜けたとか褪せたとかではなく、分子の底から白で固めたような、不可侵の力強さを感じます。もちろん、アキチョウジではなくセキヤノアキチョウジ類である証拠として、花柄が長く、萼の先が尖っています。
意外にもWikiには白花の写真がなく、ネットでも掲載数は限られていて、その貴重さを理解せずにこのワンカットだけでサヨナラしたことが悔やまれます。

過去のきょう 2021 コゴメガヤツリ 2020 ゴキヅル 2019 エゴノキ 2018 イヌエンジュ  2017 ホテイチク 2016 ケヤキ(品種不明) 2015 ハシバミ 2014 ムクゲ 2013 シリブカガシ 2012 ススキ 2011 マメヅタ 2010 ケナフ 2009 キミガヨラン 2008 イヌザンショウ 2007 ツルコケモモ 2006 クヌギ 2005 クコ 2004 ニラ

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10月27日(木) ロサ・ムリガニー

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垣根一面がまっ白だった花盛りから、もう5カ月経過です。遅くに咲いた花もあったようで、まだ緑のものが紛れてはいても、実が概ね見ごろを迎えました。

花もそうだったように、実も素っ気なく小ぶりでした。ナニワイバラのように鬼嫁に変身することもなく、ノイバラほどこれ見よがしに赤黒く照りかえりもせず、かと言ってコウシンバラのようにケチくさくもなく、じつにほどよい目立ち方です。
葉が落ちるころにはもう少し赤が強くなるらしいので、再訪必至です。

過去のきょう 2021 ヤモメカズラ・白花種(ペトレア・ボルビリス・アルビフローラ) 2020 マルバインドゴムノキ 2019 ガマズミ 2018 チョコレートコスモス  2017 クワクサ 2016 トウガラシ(観賞用・品種名不明) 2015 ヤブソテツ 2014 センダングサ 2013 ヒガンバナ 2012 スダジイ 2011 モクゲンジ 2010 ノハラアザミ 2009 ツヅラフジ(オオツヅラフジ) 2008 原種シクラメン 2007 ニガウリ 2006 タウコギ 2005 ミゾソバ 2004 ヤマノイモ

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10月26日(水) アズキ

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大豆のように若い段階で枝豆として消費されない分、小豆の生産量は少ないのだと思います。けっこう珍しいものを見つけた気分で激写です。
そんな呑兵衛的憶測はかなりの正解で、なんと小豆の作付面積は大豆の1/7少々でした。いやあ、そんなに少ないの!和菓子屋さん、がんばって!というのは、酒も呑みます&羊羹も好きですという両刀遣いのいい加減な応援です。
それにしても Vigna(ササゲ属)の豆がいまごろ見せる姿はよく似ています。同属のヤブツルアズキなど、ほぼそっくりの色合いを6年前に収録しています。おっと、この属の盟主たるササゲが未収録です。そのササゲの作付面積たるや、劣勢の小豆のさらに1/23ほどだそうで、見つけられないのもやむなしでした。

過去のきょう 2021 コチレドン・熊童子 2020 セイヨウフウチョウソウ(クレオメ) 2019 レモンマリーゴールド 2018 ヤマコウバシ  2017 シセントキワガキ 2016 ヒイラギ 2015 エゴノキ 2014 コバノガマズミ 2013 カツラ 2012 ツルニンジン(ジイソブ) 2011 メキシカン・ブッシュ・セージ 2010 アキチョウジ 2009 ムクロジ 2008 ヤマラッキョウ 2007 フェイジョア 2006 ヤクシソウ 2005 ホンコンカポック(シェフレラ) 2004 ツワブキ

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10月25日(火) フィカス・ティネケ

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マルバインドゴムノキの白斑品種です。斑の入り方には個体によってバラツキがあり、片側に寄ったり、白い抜け部分が狭かったりするのに、撮影したものはとてもバランスが良く、緑に残った部分のかすれ具合もとてもきれいでした。
気になるのはティネケ( Tineke )という園芸品種名で、意味不明です。白バラにも同じ名前のものがあって、Tina という女性名がベースのような気がします。
これらを作出したのがTinaさんだったか、それとも作出者が恋人の名を借りたか、妄想ながらも、絣の浴衣を着た色白の美人さんを思い浮かべます。

過去のきょう 2021 コルディリネ・テルミナリス・アイチアカ 2020 キリモドキ(ジャカランダ・ミモシフォリア) 2019 モッコク 2018 ウワバミソウ  2017 アメリカイヌホオズキ 2016 ヤハズソウ 2015 ハナミョウガ 2014 ホトトギス 2013 サラシナショウマ 2012 キンモクセイ 2011 ヒメイタビ 2010 トラノオスズカケ 2009 カキノキ 2008 コウヤボウキ 2007 クロウエア・エクサラタ 2006 スプレーギク 2005 キヅタ 2004 コスモス

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10月24日(月) アサガオ

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アサガオと名のつく植物は多彩(↓)で、ノアサガオなどいまを盛りに咲いてはいても、ごく和風のアサガオはもうこんな風に店仕舞いしています。
しかし、終わったと思うのは一般市民目線であって、薬学の徒はこうやって枯れかけたアサガオに熱い視線を送る(らしい)のです。なんと、アサガオの種には峻下作用があって、日本薬局方にもちゃんとその名が記されています。
峻下、つまり激しい下剤効果があるのだそうで、試してみようとは思わなくても、詰まってしまうとか浮腫んでしまう人にはありがたいお薬のようです。
種皮には白と黒の2タイプがあるそうで、自分は黒しか記憶にありません。ところが薬としては白の方が上物ということで、このごろアサガオの種を剥きまくって歩く爺さんが志木の町にいるというニュースが流れたらどうしましょ…。

<このブログに収録済みの「アサガオ」・和名50音順> ☆ アサガオ ☆ アメリカアサガオ ☆ アメリカソライロアサガオ ☆ イモネノホシアサガオ ☆ オキナアサガオ ☆ キダチチョウセンアサガオ ☆ ゴヨウアサガオ ☆ チョウセンアサガオ ☆ ツバメアサガオ ☆ ノアサガオ ☆ ホザキアサガオ(ミナ・ロバータ) ☆ マメアサガオ ☆ マルバアサガオ ☆ マルバアメリカアサガオ

過去のきょう 2021 メマツヨイグサ 2020 ゼフィランサス・エイジャックス 2019 イヌタデ 2018 トサミズキ  2017 ヒゼンマユミ 2016 ヒイラギモクセイ 2015 ハナセンナ(アンデスの乙女) 2014 ウダイカンバ 2013 モミジバフウ 2012 ホウチャクソウ 2011 フウセントウワタ 2010 シュウブンソウ 2009 ゴマ 2008 キランソウ 2007 ホウキギ(コキア、ホウキグサ) 2006 オタカンサス 2005 オリーブ 2004 ニシキギ

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10月23日(日) バラ(ラバグルート)

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深みとか奥行きという言葉をもし色で表現したらこうなるはずです。もちろん色だけでなく花びらの風合いもそんなイメージ形成を後押ししています。
ラバグルート( Lavaglut )はドイツ語だそうで、赤く光る溶岩を意味するようです。もう少し優しい表現がなかったものか微妙に不満でも、不案内なドイツ語に文句をつけるわけにもいかず、この名前のリズミカルな音だけ楽しんでおきます。
フロリバンダの四季咲き系統のバラはこれで12番目の収録になり、去年掲載のマチルダのところでその性質に触れ、仲間を取り上げました。

過去のきょう 2021 オウゴチョウ(オオゴチョウ) 2020 キャッサバ 2019 フクロモチ 2018 ムカゴイラクサ  2017 イワオモダカ 2016 ヒナタイノコヅチ 2015 ナガボノワレモコウとワレモコウ 2014 シロヨメナ 2013 シロホトトギス 2012 ケンポナシ 2011 パキスタキス・ルテア 2010 アカバナ 2009 マユハケオモト 2008 マルバグミ 2007 ツリバナ 2006 チカラシバ 2005 ホウキギ(コキア、ホウキグサ) 2004 マユミ

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10月22日(土) シュウメイギク

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ようやく秋らしい空が安定してくれたようで、清涼な日々です。
そんな澄んだ空気には今年二度目か三度目の金木犀の香りが混じり、静謐の気を凝縮したような秋明菊の花にはスズメバチがとりついていました。世のなか、なにごとであれ、きれいに収まることなど少なくて、お邪魔虫が蔓延ります。
秋明菊にチュパチュパするほどの蜜があろうとも思えなくて、これは花粉をモグモグしているのでしょうか。このごろはスズメバチも健康志向で菜食主義です。
おっと、黄色いヘルメットが目立つのでオオスズメバチかと思うと、体がやや小ぶりなので、これはコガタスズメバチのようです。仲間内では温厚な性格という評判でも、そこはそれアブナイ人なので、かなり遠間からパシャリです。

過去のきょう 2021 センニチコウ・ファイアーワークス 2020 カボチャ(坊ちゃんカボチャ) 2019 ヤクシソウ 2018 モミ  2017 ツルグミ 2016 トチュウ 2015 ジュウガツザクラ 2014 マルバノキ 2013 パパイヤ 2012 ホトトギス 2011 アメリカヅタ 2010 トリカブト 2009 オキナワスズメウリ 2008 ウラハグサ(フウチソウ) 2007 ケショウビユ(イレシネ・ヘルブスティー) 2006 ホソバアキノノゲシ 2005 シャクチリソバ 2004 ベニバナトキワマンサク

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10月21日(金) キサントステモン・ヨウンギー

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キサントステモンとしてノーマルなものは黄花タイプで、おととし収録しています。その花をこんな派手な色に染めたタイプがありました。
騒々しくのびる雄シベの底に見える花びらまで赤く染まっています。黄花タイプと区別しないで単なる色違いとする解説も一部で見かけるものの、これはどうやら Xanthostemon youngii という別種になるようです。
困るのはその呼び方で、Youngさん(英国の種苗商)への献名なのでヤンギーとしたいところでも、「学名はローマ字読み」ルールに従えばヨウンギーです。実際のところ、自分はそこまで面倒な呼び方などせず、「赤花のキサントステモン」で済ませるでしょうから、いかにも無駄で面倒なことを書き連ねているものです。

過去のきょう 2021 シロモジ 2020 ロウバイ類(種類未詳) 2019 シャムソケイ 2018 センウズモドキ  2017 シュウカイドウ 2016 エビスグサとカワラケツメイ 2015 ハグロソウ 2014 サツマイモ 2013 アマチャヅル 2012 キンメイモウソウチク 2011 コミカンソウ 2010 レイジンソウ 2009 ミゾソバ(白花) 2008 ハマトラノオ 2007 ウメバチソウ 2006 アキノキリンソウ 2005 サザンカ 2004 モッコク

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10月20日(木) ネコハギ

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全体が柔らかな毛に覆われ、低く這うように育つので、たしかに猫を感じます。この茎が立ったものはイヌハギ(未収録)で、それとセットの名前です。
萩のくせに草本というのも猫的で我が儘勝手です。しかも悔しいことにまだ花があってもおかしくない時期だったのに、この猫さんはもう終わっていました。
だったら、実が色づいていれば良かったのに、やたら地味な時期の初出会でした。仕方ないので、クローバーのようなかわいい葉を愛でておきましょう。

過去のきょう 2021 ダイモンジソウ 2020 オカノリ 2019 ハチジョウアザミ 2018 ツクバネ  2017 アベマキ 2016 ホンカイドウ 2015 ユーカリ 2014 ネコノチチ 2013 ラクウショウ 2012 ヤクシソウ 2011 キクダイダイ 2010 サルビア(サルビア・スプレンデンス) 2009 アオノリュウゼツラン 2008 イワダレソウ 2007 アケビ 2006 アキギリ 2005 キダチチョウセンアサガオ(八重) 2004 ゴールデンピラミッド

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10月19日(水) オスモキシロン・リネアレ

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腰下程度の茂みを作っていて、かなり異風の佇まいです。葉色の濃さ、その細さ・鋭さ、あるいは白黒対比して迫力の花穂、などがその雰囲気の源です。
かつ、呼び方に和名がなくて学名そのままなのも歯ごたえの素です。海外では五瓜木とか Miagos bush とか呼ぶらしくても、訳しようがないのでしょう。ちなみに英語として意味不明の Miagos が現地(東南アジア)での呼び方に思えます。
ただ、同じオスモキシロン属(コウトウヤツデ属)にはコウトウヤツデとかハナグシヤツデのように立派に和名をもらっている種類があります。どちらもまだ見たことはなくても、同じウコギ科であるヤツデを名乗っているのが膝ポンで、そう思ってから眺め直すと、5裂した葉も無愛想な花穂もヤツデのそれに見えてきます。
さあ、久しぶりにはた衛門珍説の出番のようで、タドンヤツデはどうでしょう。は~て、タドンと聞いて炭団を連想できる人が何割いるかが問題になりそうです。

過去のきょう 2021 ミムソプス 2020 クロウエア・エクサラタ(ホワイトサザンクロス) 2019 ムクゲ 2018 アカバナツユクサ  2017 バアソブ 2016 トダシバ 2015 カワミドリ 2014 原種シクラメン(ヘデリフォリウム) 2013 コナギ 2012 カンノンチクとシュロチク 2011 ヒシ 2010 タヌキマメ 2009 エノキウツギ(ウオトリギ) 2008 マツブサ 2007 ミヤマガマズミ 2006 ヨモギ 2005 イシミカワ 2004 ギシギシ

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10月18日(火) キヌワタ(リクチメン)

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世界でもっとも広く栽培されているワタがこれだそうで、シェア90%という記述も一部に見られます。となると、日本でいうワタ(注)とはなんなのだ!?となる道理でも、我が国ではワタの商用栽培はゼロだそうで、トホホの事実でした。
さてそれでは綿花はどこで生産となると、インドと中国がダントツのトップ2でした。このごろどうも付き合いにくいこの2国とも仲良くしないといかんのですなぁ。
と思いきや、きのうワークマンで買ったインナーTシャツ、綿100%ではなくてモダール90%・ポリウレタン10%でした。そのモダールとは、レーヨンの一種でブナの木材パルプから作られるのだそうです。超ふんわりの着心地を楽しみつつ、なぁ~んだ、コットンがなくてもブナがあればいいのか…とニンマリです。

<補注> 日本で栽培されるワタは Gossypium arboreum で、アジアワタとも呼ばれます。一方、キヌワタ(帛綿、リクチメン)は G. hirsutum、前に載せたことのあるカイトウメンは G. barbadense で、ワタ属のなかの別種同士の関係です。

過去のきょう 2021 コシロノセンダングサ 2020 サンヘンプ(コヤシタヌキマメ、コブトリソウ) 2019 ヒモサボテン(ドラゴンフルーツ) 2018 クロキ  2017 ハンノキ 2016 ウルシ 2015 エゴノキ 2014 ガマズミ 2013 アカガシ 2012 シマススキ 2011 アレカヤシ 2010 コウリンタンポポ イヌショウマ 2009 ヒメグルミ 2008 クスノキ 2007 スズラン 2006 サラシナショウマ 2005 タイワンホトトギス 2004 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

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10月17日(月) テリハバンジロウ

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林檎みたいとするには小さいし、飴玉にたとえたら大きすぎます。卓球ボールに真っ赤版があればこれだし、美誠ちゃんに似合うのに、残念です。
この実が黄色いタイプは1年ほど前に収録済みです。ともにPsidium(バンジロウ属)の仲間で、実の色を別にすれば、サイズ感や葉の形が共通です。
ただ、こちらは「照葉」と名付けられたように、葉の表面の艶が別格です。と言うか、キミノバンジロウは艶なしの裏側しか見せないので勝負不成立です。
英語圏ではストロベリーグァバと呼ぶそうで、実の色しか見ていません。自分の感覚だと苺イメージにはかなり遠くて、照葉で納得しておきます。

過去のきょう 2021 アエスクルス・パルビフローラ(ボトルブラッシュバックアイ) 2020 シキミ 2019 トウチャ 2018 アサガオ 2017 ヤブツルアズキ 2016 ジョウロウホトトギスとキイジョウロウホトトギス 2015 ヒダカミセバヤ 2014 サイカク 2013 タイアザミ 2012 シマトネリコ 2011 アンゲロニア 2010 ヒイラギモクセイ 2009 キチジョウソウ 2008 ヨウシュイボタ 2007 トウガラシ(タカノツメ) 2006 スズメウリ 2005 クロマイ 2004 サザンカ

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10月16日(日) オオセンナリ

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うふ、見ちゃったもんねー。こんな色気のない実なのに、そうやって種をばら撒く仕掛けだとは驚きです。ふつうのホオズキとはやはりちょっと違います。
萼が透し細工のように枯れ進むのは両方同じでも、先をしっかり閉じたままのホオズキに対し、オオセンナリはこうしてちょっと割れて開きます。
また、閉じた篭のなかで実が枯れ果てて種が残るホオズキと違い、こうして破れた実の皮の隙間からオオセンナリの種はこぼれ落ちます。爆撃機がカパッとお腹を開いて爆弾をバラバラ…の図に見えるのはこのごろの物騒な世情のせいで、どこかの迷惑な国も、空から撒くのはヒマワリの種にしたらいかがですかね。

<補注> オオセンナリの園芸種を収録しました。(2022年12月29日

過去のきょう 2021 クレープジンジャー(フクジンソウ) 2020 ソバ(高嶺ルビーNeo) 2019 イヌショウマ 2018 オオモクセイ 2017 ゴマキ 2016 ガマズミ 2015 ツクバネガシ 2014 ヒメザクロ 2013 ニッサボク 2012 ツルニンジン(ジイソブ) 2011 アラカシ 2010 ユーパトリウム・チョコレート 2009 キバナノツキヌキホトトギス 2008 エゾユズリハ 2007 アキカラマツ 2006 ツリフネソウ 2005 シュウメイギク(ピンク) 2004 タイワンホトトギス

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10月15日(土) ホウライアオキ

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ホウライは蓬莱だと推測されます。神仙思想を背景にした地名で仙人の住む理想郷とはされても、実在するものではありません。この木にその蓬莱の名を冠した人は「どっか遠く、西の方…」と言いたかったのでしょう。
実際のところ、この木は中国雲南から東南アジアに産します。中国では根や茎葉を薬用にしたそうで、日本にもその用途で伝わりました。ホウライアオキの同属にはインドジャボクがあり、循環器系の薬効があるというので、これも似たような系統なのでしょう。ただ、そんな効能は現代では合成品に置き換えられているようです。
そんなやや茫漠たるホウライに比べればアオキは明快で、葉や実の姿をあのアオキに重ねたのでしょう。しかし、実はともかく葉はかなり違うし、そもそも花がまったくトンチンカンです。ところが、茫漠とトンチンカンを結合すると意外にパンチのある名前ができるわけで、この木を見るたびにスラッと名前を言えるのが愉快です。

過去のきょう 2021 テイカカズラ 2020 サンタンカ(イクソラ・シネンシス) 2019 イロハモミジ 2018 キイジョウロウホトトギス 2017 ツルギキョウ 2016 ノダケ 2015 コメナモミ 2014 マルバルコウ(マルバルコウソウ) 2013 ワレモコウ 2012 テイカカズラ 2011 トウネズミモチ 2010 オオオナモミ 2009 シロホトトギス 2008 ツルシキミ 2007 オオベンケイソウ 2006 クズ 2005 シュウメイギク 2004 ノブドウ

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10月14日(金) オニバス

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似たようなシーンを10年前に載せています、そのときは葉の展開段階の違いを2枚の写真に分けたので、今回は1枚に合成してしまいました。
左側、鯉が水面から口を出したような姿が展開の初期段階です。そこから2~3日かけて大きく開く段取りなのに、それが平らには広がらず、富士山になっていたのが今回の写真のミソです。盛り上がって織りなした凸凹が芸術的です。
思うに、周りを埋め尽くすヒシの葉のせいで、十分な水面の広さを得られなかったのでしょう。それでもこうして複雑な襞を斜面に配すことで表面積を稼ぎ、日光は十分に受けています。あまりに賢すぎるオニバスに惚れ直してしまいました。

過去のきょう 2021 ゲンゲ(レンゲソウ) 2020 オカヒジキ 2019 タイアザミ 2018 ザミア・フルフラセア 2017 クマノミズキ 2016 アカシデ(ソロ) 2015 サワフタギ 2014 キミノクロガネモチ 2013 サネカズラ 2012 ナルコユリ 2011 ヨモギギク(タンジー) 2010 ヒルムシロ 2009 ヒシ 2008 ヒメマツバボタン 2007 ベンケイソウ 2006 ホトトギス 2005 ポポー 2004 キツネノマゴ

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10月13日(木) トクサバモクマオウ

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トクサバモクマオウ、よくもこれだけワヤクチャにカタカナを並べやがって!と腹が立ちます。ところがこれを漢字に直すと木賊葉木麻黄、表意文字の威力です。
トクサみたいな葉ね、はいはい。麻黄は漢方に使う草で、ピロピロの風体(注2)です。それに似ているんだけど木なんだよと言いたいわけです。
ただ、難癖のつけどころはあって、木賊の葉と形容した緑の細い紐は葉ではなく枝なのです。葉は退化して鱗片状に残ってしかいません。さらに木賊葉と木麻黄は同じ性状を表していて二重です。馬から落ちて落馬しています。
これはモクマオウが Casuarina という属全体の和名にされているので、そのなかの一つの種を特定するための苦しい措置です。突っ込んではいけません。それでもやっぱり変だと思う人はいるようで、単にモクマオウ(属名独占を容認)とか、トキワギョリュウとかが別名としてあげられています。(ギョリュウにリンク
ただ、この木を見たとき、「あ、トクサバモクマオウだ」と言えたらカッコ良さそうだなぁという軽薄な動機で、ここは標準和名を強く支持しておきます。

<補注1> 立ったまま見上げて撮っていて、けっこう大きな木です。
<補注2> 麻黄の代表種であるシナマオウを収録しました。(2023年1月12日

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10月12日(水) ゲッカコウ(チューベローズ、オランダズイセン)

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無念なり~(涙)のチューベローズです。春に球根を植えて、豪華な花穂がニョキッと立つのを楽しみに待ちました。しかし花期の9月は虚しく通過です。
砂気があって養分豊富な土、陽当たり、水はけ…条件はそれほどはずしていないと思うのです。それが証拠に、葉はわりといい具合に繁っています。
しかし、その葉も地際から少しずつ枯れ始めました。今年はここまででしょう。せっかく半年も見つめてきた愛しい葉なので、記録だけはしておきましょう。
すっかり枯れたら掘り上げて、球根が少しは肥大したか、確認です。もっとも、植えるときに記録を怠るドジをしていて、ちょっと甘く見たなぁと反省です。

<補注> 葉は最長70cmオーバーで、なかなか大物です。

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10月11日(火) ユズリハ・黄緑中斑

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外斑・中斑問題でずいぶん気合いが入ったのはオリヅルランでした。そしたら今度はユズリハの中斑です。うぇ、外斑を探さなきゃいけないですか・汗。
学名に KimidoriNakafu と園芸品名が示されていて、わざわざ作出して性質を固定させたものなのでしょう。赤くあるべき葉柄が青いので、アオジクユズリハが母種かと思うと、学名からはそれが読み取れなくて、むずかしい世界です。
まさか外斑は…と思ったら、ヒメユズリハにはまさしくそのタイプがあるようで、もぉ、ナーセリーの皆さんの勤勉さにはあきれかえるしかありません。

過去のきょう 2021 ゼノビア・プルベルレンタ(スズランノキ) 2020 ツルウメモドキ 2019 コクサギ 2018 コブナグサ 2017 エノキグサ 2016 ツユクサ 2015 ミズカンナ 2014 ツルドクダミ 2013 ダリア(雪乃) 2012 ウンナンオガタマ 2011 ツヅラフジ(オオツヅラフジ) 2010 アメリカセンダングサ 2009 コンニャク 2008 クマノミズキ 2007 ハブソウ 2006 サンショウ 2005 ワタ 2004 ケープヒルムシロ

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10月10日(月) オオミクリ

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おぉ、ずいぶん久しぶりにミクリに会えたなぁとニコニコです。反面、穏やかな水辺という環境そのものが失われている暮らしが悲しくなりもします。
そんな葛藤を心に秘めつつ、ジトーッと見つめると、このミクリ、なんだか粒の1個1個の肩幅が広いのです。横に突っ張って、押しくら饅頭のようです。
背丈とか茎の張り方とか、あるいは葉とか夏の花の様子はふつうのミクリとなんら変わらないのに、この突っ張った実だけで、これはオオミクリなのでした。学名を調べると、なんと異名を4つも持っていて、先生たちの葛藤も感じます。
ちなみにミクリ属( Sparganium )にはあと10個前後のバリエーションがあるようで、志木にも沼や池を再生させるプロジェクトとかありませんかねえ。

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10月9日(日) ヘアピン・バンクシア(バンクシア・スピヌロサ)

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バンクシア、4番目(↓)の登場はヘアピンです。たぶんこれがヘアピンなのだろうという部分を嵌め込み画像にしておきました。花穂の塊から次々にその「ヘアピンもどき」がのびだして来ていて、その先がきつくフックしています。
葉は細長くて柔らかく、鋸歯が目立ちます。しかし、資料画像を見ると、鋸歯がないもの、やや幅が広いもの、逆に松葉状のもの…などいろいろです。ふつう、種類の見定めには花も葉も気にするのに、このバンクシアは葉を頼りにできません。
さて収録が4種類となり、分母はいったい幾つなの?とWikiさんに聞いたら、あっさりと170という回答が出ました。トホー、そんな簡単に言うなよ!です。

<これまでに収録したバンクシア・掲載順>ヒース・バンクシア ☆ ウォールム・バンクシア ☆ コースト・バンクシア

過去のきょう 2021 モチノキ 2020 マルバヤナギ 2019 カジカエデ(オニモミジ) 2018 ツルギキョウ 2017 テンニンソウ 2016 ホソバアキノノゲシ 2015 熱帯スイレン(ブルーギガンティア) 2014 ミクリ 2013 サクラタデ 2012 シナノキ 2011 ツルウメモドキ 2010 アキニレ 2009 ツルドクダミ 2008 オケラ 2007 オヤマボクチ 2006 アロニア 2005 ギンモクセイ 2004 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)

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10月8日(土) ヤグルマハッカ(ワイルドベルガモット)

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花びらが完全に枯れ落ちた姿を晒すのはかわいそうでも、タイマツバナの仲間なので、あの花を紫ピンクに補正して想像を膨らませることにします。
ハーブ花壇に植えられていたこれはMonarda(ヤグルマハッカ属)のなかでもワイルドベルガモットと呼ばれます。花は蜜蜂が群がる蜜源であり、葉ではハーブティを楽しみますが、ここまでゴワついてしまうとやや不適でしょう。
それでもつまむとミント系の爽やかな香りがします。来年はあの暑気を厭わずにここを訪れ、蜜蜂と仲良し状態の姿を写してあげ、ついでに数枚の葉を頂戴して紅茶に浮かべて楽しめば、今回の失礼は許してもらえることでしょう。

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10月7日(金) アカガシワ

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先月、スカーレットオークという樹種を知ってみて、初めてアカガシワの葉表を写してみようと思い立ちました。なにせこういう樫類は大木ばかりで、過去、意識しないで撮ったものはみな見上げたアングルばかり、葉裏しか見えないのです。
科学的な心さえあれば、最初から葉表・葉裏をきちんと撮り分けるでしょうに、素養の欠如というのは手間のかかるものです。しかしまた、こうして一歩一歩知識が増えていく楽しみもあるわけで、ものごとはプラス思考でいきましょう。
ホントだ、質感がかなり違うなぁ…と納得です。大きさに圧倒され、ごついと思い込んでいたアカガシワの葉がとても繊細に見えます。色の明度も大違いです。
切れ込んでいると思った形も、スカーレットに比べれば鷹揚なもので、ああ、この比較写真を真っ赤に染まった両種(↓)でも作りたい!と願わずにいられません。

<追録> 忘れることなく比較写真は作ったものの、スカーレットに裏切られました。同じ北米原産のオークなのに、日本への順応度には大きな差があるようです。(撮影:左=2022年11月9日、右=同11月16日)
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10月6日(木) コヤブレガサ(ホソバヤブレガサ)

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桜吹雪のころからは季節がほぼ半年分巡っています。芽吹いてすぐの頼りなさげだった葉はやや貫禄が出ていましたが、そのスリムさは相変わらずでした。
そして、花の残骸をつけたままの茎もまだ元気でした。できればフレッシュな花を見たかったものの、たぶん「あの感じ」でしょうから、これで満足しておきます。
と言うか、こんな花穂が立たなければまるでシダのようです。それほど虫にもやられていなくて、新手の観葉植物としてモテそうに感じました。

過去のきょう 2021 ミズオオバコ 2020 スズメノヒエ 2019 イポメア・トリカラー、ほか 2018 セイタン 2017 ミズナラ 2016 イソフジ 2015 マーガレットコスモス 2014 シナユリノキ 2013 テイキンザクラ 2012 ツルボ 2011 キセルアザミ 2010 アンズ 2009 ヤマボウシ 2008 タラヨウ 2007 コメナモミ 2006 シラハギ 2005 コブシ 2004 ザクロ

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10月5日(水) オウゴンカシワ

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わ、ドングリまで黄金だったのか!と単純に感動しました。主役である葉もジワリと黄金色ゾーンに変化しかけていて、あとひと月も待てばここに「決定版」を載せられそうな気(注)はしても、先のことなどわかったものではありません。
さて、このドングリを播けばオウゴンカシワがたくさん生まれ…というのは無理な話で、この樹種は接ぎ木でしか生産できません。その接ぎ木が、ほかの木と違ってやたらむずかしいのだそうで、街で見かけにくいのは道理でした。
ただ、その手法を解明したナーセリーさんがいくつか出ているようで、これから少しずつ観察場所が増えてくれるような気がします。

<補注> 「決定版」には程遠い結果でした。(2022年11月22日

過去のきょう 2021 シラカンバ 2020 クレロデンドルム・インキスム 2019 カラスザンショウ 2018 エノキグサ 2017 シロガネヨシ(パンパスグラス) 2016 アレチウリ 2015 オニヤブソテツ 2014 ホソバオケラ 2013 ガマ 2012 ナツハゼ 2011 コナラ 2010 デュランタ(タイワンレンギョウ) 2009 フジカンゾウ 2008 センブリ 2007 コバノガマズミ 2006 オオバショウマ 2005 ワラベノカンザシ 2004 キンモクセイ

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10月4日(火) ヤマハハコ

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近所の空き地で見つかるハハコグサに名前を借りたせいで、このヤマハハコも、あるいは去年載せたカワラハハコも、ちょっと損をしている感じです。ハハコグサほど安直には出会えず、カワラと対になるべきヤマをようやく収録です。
茎・葉・花のつくりや全体のダラーッとした感じはカワラとよく似ています。ただ、撮影地という状況証拠があるし、こちらは茎が分岐しないという特徴があります。
白い総苞片がカサカサするのはカワラと同じでも、こちらは雌雄がないので、今回の写真一発で掲載終了です。さあて、カワラの雄株、見つけなくては!

過去のきょう 2021 パープルファウンテングラス 2020 タマブキ 2019 ステルンベルギア 2018 ヒヨクヒバ 2017 アワブキ 2016 サザンカ 2015 ハンノウツツジ 2014 ホソバヒイラギナンテン 2013 シナサワグルミ 2012 クサヨシ 2011 ナガエコミカンソウ 2010 ギンミズヒキ 2009 アキグミ 2008 イノコヅチ 2007 キジョラン 2006 シラヤマギク 2005 ウスギモクセイ 2004 メキシカン・ブッシュ・セージ

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10月3日(月) アメリカサイカチ・サンバースト

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四季折々、この木を見上げてきて、ようやくサイカチに間違いない一枚を得ました。アメリカサイカチ・サンバーストはサイカチらしい刺がないのが特徴です。
ほかにはサンバーストという園芸名どおり葉が黄色に輝くはずなのに、そんな様子はついぞ見たことがなく、この木のどこにも絶対に刺がないとも言い切れないし、取り上げようがないのぉ…と、ここまで掲載をためらってきました。
それがついにサイカチの証明・乾燥ウナギ、発見!です。くそぉ、花を見逃していたのかという淡い無念はあっても、要はこの木がサイカチ属( Gleditsia )に間違いないことがわかれば良かったので、まずはひと安堵です。
ただ、恐ろしいことに、日本のサイカチにも品種( f.inermis )としてトゲナシサイカチというものがあるそうで、なんとも果てしない世界ではあるものです。

過去のきょう 2021 ヌルデ 2020 フッキソウ 2019 クリ 2018 センニチコウ 2017 ナツエビネ 2016 ナンテンハギ 2015 コウホネ 2014 ビャクブ 2013 タカノハススキ 2012 ヤマコウバシ 2011 キャラボク 2010 アオハダ 2009 サイカチ 2008 エゴノキ 2007 ノブキ 2006 マルバハギ 2005 タケノコイモ 2004 クサギ

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10月2日(日) プラティケリウム・ホルタミー(ビカクシダ・ホルタミー)

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撮らせてもらっておいて言うのもなんですが、あまり管理状態のよろしくないホルタミーでした。垂れている胞子葉にハリがなくて、先端もくたびれ気味です。
本来はここがもっと瑞々しく強い緑色で、ピンとしているはずでした。さらに上に向かって王冠のようにそそり立つべき貯水葉が失われていたのも残念でした。
ただ、けっこう大きな株だったし、いずれ元気を回復するでしょうから、次に会うときは本来の姿を拝ませていただきましょう。きのうのサゴヤシもそうだったし、我が身の長命が勝負という植物が並んでくれて、けっこう励みになることです。

<既収録のビカクシダ(Platycerium)類・掲載順> ☆ P.bifurcatum : 2013年1月29日 ☆ P.bifurcatum : 2017年1月21日 ☆ P.alcicorne : 2022年3月7日

過去のきょう 2021 オオバナオケラ 2020 ツユクサ 2019 サワギキョウ 2018 ハイビスカス・アーノッテアヌス 2017 ウバメガシ 2016 コウヤボウキ 2015 ナンテン 2014 ムクゲ(ルーシー) 2013 サザンカ 2012 オオケタデ 2011 ソリダスター 2010 ヤブマメ 2009 スイフヨウ 2008 ハナヅルソウ 2007 タマシロオニタケ 2006 ステルンベルギア 2005 ガマズミ 2004 クジャクソウ

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10月1日(土) サゴヤシ

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東南アジアの島々に育つヤシで、10年かけて10mまで高くなると言います。なかには30mという記述もあって、現地の人々はそんな巨木を切り倒し、幹からデンプンを収穫して食料とするようです。あるいはタピオカのような粒々に加工したサゴパールは周辺国に輸出されるそうで、大事な「生活の柱」なのでしょう。
残念ながら、温室のなかではその巨大さの片鱗も見られず、現地の森の様子を脳裏でオーバーラップさせて眺めるしかありません。
生長しきったサゴヤシは最後に花を咲かすそうで、アオノリュウゼツランを思い出させます。写真の若木が花を見せるまで、さあ、はた衛門、ガンバルぞ。

過去のきょう 2021 コウシュンカズラ 2020 ウラジロガシ 2019 カラタネオガタマ 2018 ホオズキ 2017 ラセイタソウ 2016 シカクマメ 2015 ナガボノワレモコウ 2014 ヒメジソ 2013 ジュズダマ 2012 サンショウ 2011 ハゼノキ 2010 ギンドロ(ウラジロハコヤナギ) 2009 チャノキ 2008 プルメリア 2007 アケボノソウ 2006 ゴンズイ 2005 ハゲイトウ 2004 シュウメイギク

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