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6月30日(木) ディコンドラ・シルバーフォールズ

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ありゃ、これはアオイゴケだよね。歳をとるとシルバーになっちゃうのか…とまで間抜けなことは考えなかったものの、銀葉タイプがあるとは知りませんでした。
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目を凝らすと、葉の表も裏も毛だらけで、これが銀色に輝くしかけでした。ディコンドラ・シルバーフォールズという名前で、けっこう売れ線のようです。
まさに銀の滝のように匍匐枝がのびていて、オリジナルのアオイゴケ(Dichondra micrantha)とは少し違う種類(D. argentea)の園芸種とわかります。前に「ふつうタイプ」を取り上げたときは、オーナーがディコンドラだと言っているのに記事タイトルは意固地にアオイゴケとしたくせに、今回は「アオイゴケ・シルバーフォールズ」じゃ納まりが悪いよねという理由だけで全面カタカナとなりました。

過去のきょう 2021 アメリカナデシコ(美女ナデシコ、ヒゲナデシコ) 2020 ベゴニア・ペアルケイ 2019 カラシナ(セイヨウカラシナ) 2018 ツタ(ナツヅタ) 2017 ピンオーク 2016 トキワマンサク 2015 モモ 2014 タイトゴメ 2013 クマヤナギ 2012 タチアオイ 2011 ネコノチチ 2010 フタリシズカ 2009 ルリヂシャ(ボリジ) 2008 モミジバゼラニウム 2007 ハマカンザシ 2006 ブーゲンビリア 2005 セイヨウノコギリソウ 2004 ヒョウタン

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総括編 : ニゲラ(クロタネソウ)

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去年9月に種を蒔いてからこんなドライフラワーになるまで9カ月でした。一方、花が咲いてからはたったの1カ月ちょい、そのあっけなさに涙です。
できたドライフラワーは緑とピンクの2種類です。背が高いものに緑色が目立つことにはわけがあり、最初は立派に育った高身長の茎だけを刈り取りました。それを室内干ししていたら、風船は緑っぽく枯れたのです。
一方、その選考に漏れて屋外に晒された風船はなぜかきれいなピンク色です。全部外で枯らせば良かったとも思うし、2色がかわいいとも言えます。

あと、室内で逆さ干ししていたら、風船の下に黒い小粒が散らばっていたのには焦りました。なにかの虫のウンチかと思ったら、それはこぼれた種でした。
右上の写真に青矢印で示したように、5つに仕切られた子房の頂部が口を開き、そこから種が出るしかけです。逆さにしていたから出やすかったものの、空を向いていたなら、強い風で揺すられるたびにいくつかずつ飛び出すのでしょう。
長い茎が瞬間的に撓うと、投石器のような効果で種は遠くへ飛ぶことができそうで、儚くもかわいいニゲラはまたなかなかの策士でもあるのでした。

<補注> 翌年はこぼれ種があちこちから発芽し、5月に入ったとたんに花がたくさん咲き出しました。嫌光性種子だとか、聞いた風なことでナーバスになった去年・おととしがお笑い草です。(2023年5月)

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6月29日(水) モリスサンザシ

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なんとも中途半端な時期の出会いでした。愛して止まないサンザシの実はやや膨らんではいたものの、こんな色ではどうしようもありません。反面、花は咲き残りの一輪とてなく、ただただこの木の巨大さにあきれて見上げるばかりでした。
秋、ここに立ったら壮観だろうと思います。1個でいいから、落ちた実をパクリとやりたいものです。いや、春の花も大ぶりで見応えがありそうです。
名前のモリスは「軟毛のある」という意味だし、英語圏での呼び名=Downy hawthornのダウニーも、そんな名前の洗剤があったように「ふわふわ」の意味(hawthornはセイヨウサンザシやサンザシ類一般を指す言葉)です。
さて、この「柔らかさ」がもし実のことだとすると、ややテンションが下がります。ブニュブニュの実なんて嫌(注)だなぁ…と心配しつつ秋を待ちましょう。

<補注> 2カ月後、素晴らしい景色に出会いました。(2022年8月24日

<過去掲載のサンザシ類> ☆ サンザシ(実) ☆ サンザシ(花) ☆ セイヨウサンザシ(花) ☆ オオミサンザシ(実)

過去のきょう 2021 ドドナエア 2020 ヒイラギナンテン 2019 ヤマボウシ(シナヤマボウシ)・ウルフアイ 2018 ヒメアシボソ 2017 ボウフウ 2016 セレウスサボテン(鬼面角) 2015 コウオウソウ(フレンチ・マリーゴールド) 2014 カンボク 2013 イトラン 2012 ソテツ 2011 ウリカエデ 2010 カワラナデシコ 2009 イブキトラノオ 2008 チガヤ 2007 カラクサゲシ(チューリップポピー) 2006 ノカンゾウ 2005 ボケ 2004 ボタンクサギ

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6月28日(火) コダカラベンケイ

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1月に取り上げたときの写真は、いま見ると自分でも「なにがなにやら」です。あれもこの植物が育つ過程の一面ではあっても、わかりやすさという基準なら今回の方に軍配です。おまけにけっこうムーディーに撮れてご機嫌です。
ただし、じっくり見ていたら科学的な側面もきちんと写っていました。上の2段の葉は赤ちゃんにビッシリ縁取られているのに、3段目の葉はスッキリです。
つまり、お産を終えた先輩ママさんの上に出た新しい葉が次々に赤ちゃんを育てていて、ううむ、ここまで多産でなくても、日本の出生率、上げたいものです。

過去のきょう 2021 テマリソウ 2020 ハマナデシコ 2019 ヒメシダ 2018 ナンキンハゼ(斑入り) 2017 スズカケノキとモミジバスズカケノキ 2016 トネリコバノカエデ 2015 ギンヨウアカシア 2014 ホソイ 2013 ケンポナシ 2012 キケマン 2011 クサキョウチクトウ(オイランソウ) 2010 カジノキ 2009 オオバオオヤマレンゲ 2008 カタクリ 2007 ナツハゼ 2006 ノウゼンハレン(キンレンカ) 2005 ミズキ 2004 イングリッシュラベンダー

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6月27日(月) アメリカキササゲ

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これはかなりのわかりやすさでした。花期が過ぎてしまったアメリカキササゲを載せ、次はこのタイミングと決意してから4年です。その流れ去った時間を償うように、紫色の斑紋がハッキリと見えました。顔を崩して大笑いしているようです。
これなら仲間のオオアメリカキササゲとは明確に区別できます。というか、わかってみてからの後出しで言えば、そもそも花の数が大違いであって、このクシャクシャ顔の有無を確認するのはあくまでダメ押しに過ぎないことでした。
ただ、その花がない時期に葉で両種を見分けるのはかなりむずかしそうです。横広がりの散漫な枝振りも、いまの自分にはほぼ同じに見えて、どこかにこの二つを並べて植えているところがないかなぁ…と情けないことを考える始末です。

過去のきょう 2021 モッコク 2020 カンノンチク 2019 ハクウンボク 2018 コバンコナスビ 2017 クガイソウ 2016 トルコギキョウ 2015 ズッキーニ 2014 キリ 2013 アフリカナガバモウセンゴケ 2012 エノキウツギ(ウオトリギ) 2011 シチダンカ 2010 ヒメコウゾ 2009 ムラサキセンダイハギ 2008 ウチワサボテン 2007 クマツヅラ 2006 カリフォルニアローズ 2005 タイマツバナ 2004 ヤブカンゾウ

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6月26日(日) カセンソウ

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同属のオグルマに比べるとややだらしない風情です。草丈がオグルマよりも高い(膝上VS膝下)せいもあるし、1枚1枚の花びらがオグルマより細く、バラケた感じがすることも印象が冴えない原因になっています。
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それなのに、漢字だと歌仙草とする名前は立派です。牧野博士は「どうしてそうついたかは不明」とする一方、「小車(御車)との関係で、それに乗る歌仙をイメージしたのでは」とする見解(山渓・野草の名前)があって、けっこう膝ポンです。
和歌の名人なら歌合わせの会場まで牛車で行くだろうし、帰り道などお酒を召して少しだらしなかったか…などと勝手な想像をしつつ眺めると、野原で風に揺れるカセンソウもなかなか優雅な存在に思えてくるのでした。

過去のきょう 2021 サフランモドキ(ゼフィランサス・カリナタ) 2020 ウチワゼニクサ(タテバチドメグサ、ウォーターコイン) 2019 トマト 2018 コバンノキ 2017 アメリカスズカケノキ 2016 トサミズキ 2015 サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ)・ホットリップス 2014 コウホネ 2013 ハマナス 2012 ムラサキツメクサ 2011 ウチワサボテン 2010 イヌウメモドキ(雄株) 2009 シコタンソウ 2008 ヒメカイウ 2007 カクテル(つるバラ) 2006 ヤポンノキ 2005 ガクアジサイ 2004 モッコク

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6月25日(土) ギュウシンリ

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牛の心臓なんて見たことがありません。しかし中米からこの木を持ち込んだ台湾の人がこの実はそれに似ていると思ったそうで、そう思うしかありません。
そもそもあの人たち、なんでもよく食べます。Wikiには「ほかのバンレイシ属の実より味は劣る」とあるのに、「牛心梨」と名付けて楽しんでいるのでしょう。
その呼び方をそのまま拝借した我々は生意気を言えません。ただ、英語圏ではカスタードアップルだそうで、これならおいしそうです。レンブの試食のとき、そんな珍しいフルーツを扱う果物屋さんを見つけたので、また頼んでみますかね。

過去のきょう 2021 アエスクルス・パルビフローラ(ボトルブラッシュバックアイ) 2020 ヒメユズリハ 2019 ヒトツバハギ 2018 ゴシキドクダミ 2017 トチバニンジン 2016 オカヒジキ 2015 ハルシャギク 2014 カイコウズ(アメリカデイゴ) 2013 キバナダンドクとダンドク 2012 キョウチクトウ(白八重) 2011 モミジイチゴ 2010 ウメモドキ(雄株) 2009 ナツユキカズラ 2008 ハナイカダ 2007 イソトマ・アネチフォリア 2006 ベニバナ 2005 シロミノコムラサキ 2004 シロバナハマナス

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6月24日(金) キンケイギク

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同属のオオキンケイギクが全国各地にのさばるなか、その姿を見ることが困難になったキンケイギクです。キンケイギクは江戸末期、オオキンケイギクは明治初期、どちらも北米大陸から観賞用や緑化用として持ち込まれました。
ただ、同属ではあっても多年草(つまり手入らず)であるオオキンケイに比べ、キンケイは一年草(つまり毎年播種が必要)で面倒という理由で、昭和時代には廃れてしまいました。おかげでオオキンケイを掲載(2004年)して以来、対になるキンケイを探しまくったというのに、その撮影まで18年を要してしまいました。
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たしかに、花はハルシャギクがしくじったみたいだし、茎もなよついて始末が悪い気がします。葉も地際はともかく高い位置ではほぼ線形で見どころがありません。
唯一、萼がダブルになった花の裏側が美的とは思えるものの、いちいちこうして覗き回る人間がたくさんいるとも思えません。
要は時代の波に飲み込まれてしまう運命の草であり、どうにかセーフでここに収録できたはた衛門の運の強さだけを喜んでおくことにします。

<補注1> キンケイギク詐称事件を目撃しました。(2022年7月4日
<補注2> 花がピンク色の同属種もあります。(2024年7月19日

過去のきょう 2021 リシマキア・ファイアークラッカー 2020 キハナショウブ 2019 ハナショウブ(濡烏) 2018 カラマツ 2017 メダラ 2016 イイギリ 2015 ジョウリョクヤマボウシ 2014 ギョウジャニンニク 2013 ニッサボク 2012 ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ) 2011 ギシギシ 2010 モミジイチゴ 2009 レッドロビン 2008 フタリシズカ 2007 カイコウズ(アメリカデイゴ) 2006 ナンキンマメ(ラッカセイ) 2005 セイヨウバクチノキ 2004 ムラサキツメクサ

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6月23日(木) ヒューケレラ・タペストリー

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もう1カ月半近くにわたり、花茎がピューンと立ち上がっては賑やかに花が咲き続けています。ヒューケラがこんなに息が長いとは…とやや驚きです。
ただその花茎に葉がつくことは?でした。いままで見てきたヒューケラでは目立たなかったことで、花期の長さと併せ、なにか面白い買い物をしたようです。
名前を再確認したらヒューケラとあって、ヒューケラではありません。買うときはてっきりふつうのヒューケラだと思っていたわけで、お得な勘違いでした。
Heucherella(ヒューケレラ)はHeucheraとTiarella(注)のハイブリッド品種であって、両親のいいとこ取りをした優秀な園芸種なのだそうです。葉の切れ込みが深くて表情があるし、花はヒューケラよりも見応えに富んでいます。
さてこうなると、二親のうちまだ見ぬチアレラの収録が課題となります。世間的にはわりと流通しているもので、知らなかったのは草木好きの名折れみたいです。

<追録> 小寒を前に震えるばかりの主人を小馬鹿にするように、花穂があがってきました。最初は1本だけで、「なにかの間違い」と思っていたのに、2本目が出るに及んで本気とわかりました。春遅くから夏が本来の花期なので、カレンダー6枚ほどをぶっ飛ばす勢いです。(2023年1月5日)⇒ホントに咲き出しました。(2023年1月22日)
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<補注1> まったくのオフシーズンながら、Tiarellaの本尊であるズダヤクシュ、および園芸種:チアレラ・スプリングシンフォニーを一緒に取り上げました。(2023年1月8日
<補注2> ヒューケレラの開花が、上の追録程度では収まらないほどに咲き出したので、新規の記事にしました。(2023年2月21日

過去のきょう 2021 ナツロウバイ 2020 セイヨウヤブイチゴ(ブラックベリー) 2019 キンギョバツバキ 2018 シロツメクサ(クローバー) 2017 フイリクサヨシ 2016 ヒルムシロ 2015 ルリニワゼキショウ(アイイロニワゼキショウ) 2014 キリモドキ(ジャカランダ・ミモシフォリア) 2013 タイマツバナ 2012 ヒメシャラ 2011 ビワ 2010 ネズミモチ 2009 エーデルワイス 2008 オオバナウツボグサ 2007 ホザキシモツケ 2006 シュッコンカスミソウ 2005 キョウチクトウ 2004 ヨウシュヤマゴボウ

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6月22日(水) カリカンサス・ホワイトドレス

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去年のいまごろはハートレッジワインを取り上げました。あれが渋いワインレッドの花だったのに比べ、今年のこれはまさにホワイトドレスです。
そして、去年、「カリカンサスとはこの手の暗赤色の花をつけるアメリカ産のロウバイの属名」だとした説明はあっさりと取り下げです。取り扱い会社の説明だと、ハートレッジワインと同じ組み合わせにもう一種を掛け合わせた3元交配という手法だそうで、足せば足すほど黒くなりそうなものが一気に白くなるマジックです。
クロバナロウバイ属のくせに白い大輪だなんて理不尽もいいところで、もうどうでもよくなりました。作り出したのはハートレッジワインと同じノースカロライナ州立大学で、日本にもマグロの培養に熱心な大学があったなぁ…と納得です。

過去のきょう 2021 ハブランサス・チェリーピンク 2020 ドクダミ 2019 トキソウ 2018 テロペア 2017 マルメロとカリン 2016 サカキ 2015 ミズキ 2014 ホタルイ 2013 ジャボチカバ(キブドウ) 2012 アマリリス 2011 スカシユリ 2010 ハグマノキ 2009 シチダンカ 2008 メグスリノキ 2007 キキョウソウ 2006 ゴウダソウ 2005 スカシユリ 2004 ヤマモモ

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6月21日(火) ミコシガヤ

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円筒形に盛り上がった花穂が御神輿で、その基部から横に長く張り出した苞が担ぎ棒でしょう。佇んだ土手に祭の熱気はなくて、独りで呟くワッショイ…。
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分布は局地的で珍しいものだそうで、そんな品に散歩で会えてしまいました。基本資質は湿地好きで、そんな場所でも見たし、撮影したのは乾いた土手の上です。珍品と言われると照れてしまうほど融通無碍な野の草です。
スゲ属(Carex)というのはわりと楽しい仲間が多く(注)て、タヌキランなどというオトボケタイプもいればオニスゲとかゴウソなんて怖い名前もあります。トダスゲはやたらご近所地名を冠するし、逆にテンジクスゲは超遠方の名乗りです。
2,000種もある大所帯なので今生での網羅はあり得なくても、今回の新メンバー加入で野道を歩き続ける元気が出ました。ワッショイ、ワッショイ!!

<補注> スゲ属のなかには少数ながら雌雄異株タイプもあります。(2023年5月8日

過去のきょう 2021 オキシデンドルム・アーボレウム(スズランノキ) 2020 アセロラ 2019 キバナフジ 2018 ヒナマツヨイグサ 2017 ウチワゼニクサ 2016 ノビネチドリ 2015 サンカヨウ 2014 ホソバタイサンボク 2013 ドイツスズラン 2012 ヤマコウバシ 2011 マルバチシャノキ 2010 ルリミゾカクシ 2009 コアジサイ 2008 クリンソウ 2007 イトバハルシャギク 2006 ツキヌキニンドウ 2005 アンズ 2004 ハンゲショウ

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追加編 : カナクギノキ

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花の残骸状態から40日が経ち、いかにもクスノキ科らしい実ができていました。

<補注> 実が赤く色づく変化具合をとらえました。(2022年9月11日

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6月20日(月) セイヨウスモモ(プラム、プルーン)

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豊饒の稔りです。枝が垂れているのは、この木が枝垂れ性なのではなく、きっとこの実の重さのせいでしょう。と言うか、ここにセイヨウスモモが植わっていたとは気づきませんでした。本来の枝の性質とともに、春、花も確認せねば!
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貼り合わせ写真の右上はこれがイヌリンゴではないことの確認です。大きさがちょうどそのくらいでも、お尻に窪みがありません。ツルン・プリッです。そして右下はいかにもプルーン色になったおませさんです。
さらに左側は為念です。これがセイヨウスモモだとしても、品種はものすごく多く、なかには実が黄色いものまであります。いつかオーナーにお目もじして品種名を聞けたら、この葉の形と照合したいし、その前にお味見など、ぜひに…。

<補注> この木の開花状況を収録しました。(2023年3月24日

過去のきょう 2021 ヒルザキツキミソウ(白花種) 2020 ハマボッス 2019 ハマヒルガオ 2018 イソノキ 2017 ヤハズホオノキ 2016 アナベル(アジサイ) 2015 ゼラニウム 2014 ハンゲショウ 2013 サントリナ 2012 ノトカクタス(品種未詳) 2011 カワラマツバ 2010 ヤブムラサキ 2009 ウズアジサイ 2008 ササユリ 2007 クロバナフウロ 2006 マリアアザミ 2005 ムラサキシキブ 2004 アガパンサス

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6月19日(日) マオラン(覆輪タイプ)

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このごろ流行りのドライガーデンには欠かせないアイテムです。と言うよりも、そんな推しになるずっと前から公園などでよく見かけていました。
ならばもっと早くに取り上げればいいものを、いまごろようやく登場です。ふつう、これはニューサイランと呼ばれはしても、ニューサイ(入才またはニュー西)の意味がわからなくて、わからないものは載せにくくて、出しかねていました。
それが、そのニューサイは別名だと判明してどうやら出せそうな案配でも、さて標準和名=マオランがまた難物です。マオは真麻とあてるので、繊維作物であることを示すと解釈できる一方で、原産地のマオリ人に因んだとも考えられます。
これはもう「歴史という流れの底に沈んだ真実」ということにして、自分と同じ背丈のダイナミックな姿を楽しむに如くはなし…とトボケておきます。

<補注1> マオランが花をつけると知りました。(2023年6月3日
<補注2> 葉のつきかたに気を惹かれました。(2024年2月18日

過去のきょう 2021 カリカンサス・ハートレッジワイン 2020 アセビ 2019 ムクロジ 2018 ミヤマオダマキとヤマオダマキ 2017 ドクゼリモドキ(ホワイトレースフラワー) 2016 ヒオウギアヤメ 2015 アフリカホウセンカ(インパチェンス) 2014 ムクロジ 2013 ササユリ 2012 ガクアジサイ 2011 ナナミノキ(雌株) 2010 キョウガノコ 2009 エゾヘビイチゴ(ワイルドストロベリー) 2008 ミヤマウグイスカグラ 2007 イチヤクソウ 2006 サクラ(染井吉野) 2005 コムラサキ 2004 コムラサキ

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6月18日(土) オオバイチジク

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これがなにかと問われればイチジクですとしか答えようがなくても、ふつうのイチジクなら幹に直接つきはしても根もとにはできないと思うのです。220618auriculata2
見上げれば直径30cm超えだろうという葉がバオバオしていて、そこでオオバイチジクという単純明快な和名に納得する手筈です。デカイ木です。
Ficus(イチジク属)は雌雄異株が基本なので、この花(隠頭花序)がそのまま実になるかどうかは50/50の賭けです。これが雌株であれば甘くておいしい実になるはずで、試食は無理(植物園です)でも、熟した姿は拝みたいものです。

過去のきょう 2021 ブルーファンフラワー(スカエボラ) 2020 キキョウ 2019 フタマタイチゲ 2018 ウリノキ 2017 コルクガシ 2016 ベニバナヤマシャクヤク 2015 サワフタギ 2014 ワタナベソウ 2013 コクテンギ 2012 ヒルザキツキミソウ 2011 ハナショウブ(沖津白波) 2010 テイカカズラ 2009 ニオイロウバイ 2008 イワタバコ 2007 ゼンテイカ(ニッコウキスゲ) 2006 ベニバナ 2005 マツバギク 2004 サルスベリ

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6月17日(金) シロバナモウズイカ

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写真にしたらタチアオイに見えなくもなくて涙です。スケールを写し込めなかった不運を言葉で補えば、この花茎の高さは膝~腰丈しかありません。
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花の径はせいぜい3cmで、たぶん個々の花は短命です。しかしどんどんと咲き上がっていて、見かけの可憐さに反して生命力は強そうです。地際に繁く展開する葉を見ればそれは明らかだし、茎もガッシリと剛直です。
これはなんとあのビロードモウズイカと同属で、北海道ではエサシソウと呼ばれるほど親しまれているものでした。つまり冷涼な気候がお好みであって、亜熱帯化が進む志木の住宅街で見かけることができたのは僥倖でした。

過去のきょう 2021 レンブ 2020 コウシュンカズラ 2019 ヤブニッケイ 2018 セッコク 2017 カボチャ(セイヨウカボチャ) 2016 ウラジロヨウラク 2015 ウキヤガラ 2014 マロニエ(セイヨウトチノキ) 2013 ケマンソウ(タイツリソウ) 2012 ハグマノキ(スモークツリー) 2011 ラベンダー・デンタータ 2010 ヒメジョオン 2009 ギンバイカ 2008 アゼナルコ 2007 ワラビ 2006 ローズゼラニウム 2005 カツラ 2004 シロタエギク

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6月16日(木) ゲンペイクサギ(ゲンペイカズラ)

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前夜の雨で花がへたっているのが残念でも、屋外で育つことの証明写真みたいなものです。もっぱら温室で見上げるだけだったゲンペイクサギを、今回初めて露天で撮ることができました。花や葉に残る雨滴が陽光に煌めきます。
もっとも鉢植えではあって、寒くなれば取り込む手筈のようです。最低10度あればいいそうで、それなら埼玉あたりは加温せずに冬越しできそうです。
もっとも、この派手な姿を年がら年中眺めているのは疲れます。リビングで顔をつきあわせているしかない拙宅には向かなくて、やはり大温室がお似合いです。

過去のきょう 2021 ヘメロカリス 2020 ヘリコニア・フミリス 2019 ヒメコウホネ 2018 ヤナギイチゴ 2017 アカガシワ 2016 マルバシモツケ 2015 カシグルミ 2014 ガマ 2013 サンショウ 2012 タイリンマツヨイグサ(ゴデチア) 2011 ナデシコ・ソーティ(黒花ナデシコ) 2010 イボタノキ 2009 バイカウツギ 2008 サンショウバラ 2007 フウリンソウ(カンパニュラ・メディウム) 2006 ハタザオギキョウ 2005 バショウ 2004 オシロイバナ

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6月15日(水) タケシマホタルブクロ

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いままで長い間、漫然とホタルブクロだと思って見過ごしてきたことを懺悔です。先日、ピンクオクトパスに出会ったことで、その母種であるタケシマホタルブクロの存在を知りました。わかってみると、街には意外にそれっぽい「袋」が溢れていました。
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いろいろ細かい違いはあるとしても、一番わかりやすいのはタケシマの花はくびれが緩いことです。裾がキュッと締まるホタルブクロに比べ、ほぼ寸胴です。
もう一つは萼に付属片(萼片と萼片の間の反り返り)がないことです。これはヤマホタルブクロと同じ特徴でも、ヤマの花には裾のくびれがあります。
とは言いながら、このごろ俄に知ったタケシマホタルブクロであり、植物園などで血統書付きのものをシゲシゲ見つめることがまだできていません。あるいは何カ所もある「タケシマらしき植え込み」のオーナーに確認できればいいものが、こういうときに限ってどこでもお話は聞けなくて、まずは暫定収録としておきます。

過去のきょう 2021 チャンチン 2020 ベニガクアジサイ(ベニガク) 2019 シロバナハマナス 2018 シュンギク 2017 アフリカハマユウ(インドハマユウ) 2016 イノデ 2015 ライムギ 2014 エゾアジサイ 2013 ベニバナ 2012 ヒメタイサンボク 2011 ノグルミ 2010 ニゲラ 2009 ヤマブキショウマ 2008 ベニバナイチヤクソウ 2007 ムラサキウマゴヤシ 2006 オオアメリカキササゲ(ハナキササゲ) 2005 シャクヤク 2004 ハキダメギク

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6月14日(火) シジミバナ

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花の盛りからはまだ2カ月も経っていないというのに、シジミバナの夏はあまり絵になりません。多くの草木は花後に実(種)を遺すのに対し、雌シベ・雄シベを捨て去った八重の花はそれを拒みます。滅びの美学、土方か三島か…。
なかにはしぶとい花もあって、あの真っ白な花びらがここまで枯れてもまだ枝を離れません。おかげでシジミバナの花柄がずいぶんと長いことに気づきます。
葉も、いま初めて見る気がします。やや肉厚で、意外にも艶が豊かで立派な葉だこと…と感心したら、春の写真にもまったく同じ姿がありました。

過去のきょう 2021 クローバー・ティントワイン 2020 サラガミネキキョウ 2019 オニノヤガラ 2018 ゲンペイシモツケ 2017 ツクバネガシ 2016 ホソバアオキ 2015 ボダイジュ 2014 タツナミソウ 2013 ネズミモチ 2012 ウワバミソウ 2011 ラムズイヤー 2010 ヤマグワ 2009 ジョウリョクヤマボウシ 2008 ムクノキ 2007 ナンテンハギ 2006 ヤエドクダミ 2005 ブナ 2004 ガクアジサイ

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6月13日(月) オオニワゼキショウ

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10日前掲載のニワゼキショウの写真と比べると、こちらの実が異様に巨大です。その原因は、花がニワゼキショウよりも2~3割小さいためであって、実自体は両種ほぼほぼ同寸(オオニワゼキショウの方が気持ち大きめ)です。
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花が小さいのにオオニワゼキショウとは理不尽な話でも、その「オオ」は背丈のことを言っています。個人的にはセイタカ(背高)ニワゼキショウとすれば良かったのにと思いながら、野原で見て「あ、大きい!」と感じるのも事実です。
似て非なるモノの証拠は花びらにもあります。両種はアヤメ科なので外花被・内花被3枚ずつという作りが共通でも、オオニワゼキショウは外花被が内花被の倍ほども幅広です。ニワゼキショウの場合、そこが3+3であるとは気づきにくいほど外花被・内花被がほぼ等寸で、野原の小さな草にも大きな差があるものです。

過去のきょう 2021 カシワバアジサイ 2020 ショウキウツギ 2019 アセビ 2018 テンジクスゲ 2017 ナガバミズアオイ(ポンテデリア・コルダタ) 2016 ムラサキミツバ 2015 イヌガラシ 2014 チョウセンキハギ 2013 ゲラニウム(Jolly Bee ) 2012 ヒメカジイチゴ 2011 アカモノ 2010 アオテンマ 2009 ベニヤマボウシ 2008 ニワトコ 2007 ナヨクサフジ 2006 カシワバアジサイ 2005 ウメモドキ 2004 ムクゲ

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6月12日(日) ヒメマサキ

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元々が地味な存在であるマサキツルマサキなのに、それにお化粧を施したい人々はオウゴンマサキとかギンマサキを作り出し、さらに海外では各種のバリエーションを持つアメリカツルマサキという樹種が開発されています。
そんな派手好みさんたちに一喝を喰らわせるように渋いマサキです。上記の派手に変身した木々の横に並べて植えてやりたい気がしても、これは小笠原に固有のもので、あまりチャライ扱いはまずかろうとは思い(注)ます。
背丈や繁り方はマサキと大差なくても、薄くて大きめの葉が特徴です。硬く締まって照りのあるマサキとは感じが違い、いかにも南国生まれの風貌です。

<補注> 自分の個人的思いなど関係なく、ヒメマサキにも斑入りのコンパクトな品種が開発されて流通しているようです。

過去のきょう 2021 アメリカオニアザミ 2020 キバナノコギリソウ 2019 チョコレートコスモス 2018 ヤマアジサイ・乙女の舞 2017 フシノハアワブキ 2016 ヤマウコギ 2015 ドクウツギ 2014 クラマゴケ 2013 フェイジョア 2012 ムシャリンドウ 2011 アリウム・ギガンテウム 2010 オオテンニンギク 2009 ニワナナカマド(チンシバイ) 2008 シナノキ 2007 オオマツヨイグサ 2006 ムシトリナデシコ 2005 クリ 2004 クチナシ

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6月11日(土) オランダガラシ(クレソン)

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疑惑のクレソンを載せたのが9年前でした。以降、ハテナマークのままではいかんと思いつつ、「疑惑なしクレソン」を見つけることができませんでした。
ならば血統書付きの種から自分で育てるしかありません。おフランス産の種を仕入れ、パラパラと蒔いたのが4月10日でした。それが待つ間もなく3日後にはかわいい双葉がたくさん開き、1週間ほどで移植してメダカ池に入れました。
という経過で、上の写真が現在の姿です。左上隅にヒメダカが友情出演です。花は今月に入ったあたりで咲き出しました。全体、けっこうスピーディです。
見るからに丸々した葉は明々白々の正当オランダガラシです。食べると食感軽やかで、突き抜ける辛みがピシーッと走ります。ステーキ付け合わせでは家計が持たんなぁと心配したのに、これはサラダを引き立てる役目にも好適です。
というわけで、前回掲載のクレソンはめでたくそのタイトルを変更し、コバノオランダガラシと相成りました。9年ぶりに、クレソンの味のごとくスッキリです。

過去のきょう 2021 カシグルミ 2020 ヤエカシワバアジサイ 2019 マルバイワシモツケ(イワシモツケ) 2018 シナノナデシコ(ミヤマナデシコ) 2017 ショウジョウバカマ 2016 ホンカンゾウ(シナカンゾウ) 2015 カミツレ(カモミール、カモマイル、ジャーマンカモミール) 2014 ツゲ(ホンツゲ) 2013 タカノハススキ 2012 ユリノキ(斑入り種) 2011 レンゲツツジ 2010 ウメガサソウ 2009 ナンテン 2008 マグワ 2007 キンギンボク(ヒョウタンボク) 2006 ホオズキ 2005 ハアザミ(アカンサス) 2004 ナツツバキ

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6月10日(金) クレマチス・プリンセスケイト

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かなり衝撃的な美しさでした。お庭のほかの木に絡まって元気に葉を茂らせ、どんどん花を開いています。花後の冠毛もキラキラと華を添えます。
花の内側が白く、外側が赤紫という特徴から、おそらくプリンセスケイトという園芸種と見定めました。テキセンシス(texensis)系というクレマチスの一つで、わりとこのごろ作出され、かなりの人気品種のようです。
ケイト王妃と聞いてもどこのプリンセスか知らない音痴で、調べたらキャサリン妃のことでした。さて、TV報道でお見かけするのが楽しみになりました。

過去のきょう 2021 メカルドニア 2020 カンガルーポー 2019 ムラサキスズメノオゴケ 2018 ガジュマル、ほかいろいろ 2017 セッコウガキ 2016 ネグンドカエデ・フラミンゴ 2015 アブラツツジ 2014 エキノプシス・カマエセレウス(ビャクダン、ピーナツカクタス) 2013 ニッサボク 2012 ヒメコバンソウ 2011 キショウブ 2010 アカショウマ 2009 ハタザクラ 2008 ラミウム・マクラツム 2007 オニノヤガラ 2006 ヨーロッパブドウ 2005 シャグマユリ 2004 タイサンボク

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6月9日(木) ベニヒメリンドウ(エキザカム)

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ちょっと前に取り上げたエキザカムは、花が白くて、八重咲きで、しかも立ち性が強くて、エキザカムと知った上で育てないと「なんじゃ、これ?」の代物でした。
そこで遅れ馳せながらもご本家です。やや薄めの紫色の花びらとかなり濃いめの黄色い葯の対比はあざとくても、1cm少々のサイズなので「かわいい」の範疇に収まっています。同じサイズの艶のある葉も見映えがします。
それでもベニヒメリンドウという標準和名を使うのにはためらいがあって、カッコで補足しておきます。これならあとで自分が首を傾げることもないでしょう。

過去のきょう 2021 ニッケイ 2020 ヤブデマリ・ピンクビューティ 2019 キュウリノキ(ナガバノゴレンシ) 2018 タチアワユキセンダングサ 2017 トウキ 2016 オオトウワタ 2015 マツモトセンノウ 2014 シリブカガシとマテバシイ 2013 アナガリス(ルリハコベ) 2012 イヌリンゴ 2011 キレンゲツツジ 2010 ナルコユリ 2009 ニワウルシ(雄株) 2008 コアジサイ 2007 ノリウツギ 2006 ヨウシュイボタ 2005 サルビア・グアラニチカ 2004 ネムノキ

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6月8日(水) コメツツジ

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コメツツジのコメは米で、なるほど極小サイズの白い花です。咲いた花ではなくて蕾の姿に着目したのではないかという意見もあって、かな?とも思えます。
山の岩場が自生地で、そんな場所だと開花は来月のはずが、埼玉の平地では梅雨入りどきに咲いていました。涼しい夏であってくれますように…。
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枝の先に束生する葉には柄がほぼなくて、花が終わったころ、なにかのはずみで山の上などに登ってしまっても、このツツジの見分けには役立ちます。

過去のきょう 2021 クダモノトケイソウ(パッションフルーツ) 2020 サフランモドキ(ゼフィランサス・カリナタ) 2019 ムラサキ 2018 フクギ 2017 ヒゼンマユミ 2016 オオバヤシャブシ 2015 ハマクサギ 2014 イグサ(イ) 2013 トネリコ 2012 カラスムギ 2011 ジャーマンアイリス 2010 カナウツギ 2009 ギンリョウソウ 2008 アケボノフウロ 2007 シロバナヤエウツギ 2006 ウラジロチチコグサ 2005 モミジルコウ(ハゴロモルコウソウ) 2004 ナンキンハゼ

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6月7日(火) クラピア・K7

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イワダレソウ類を集中研究している先生に興味を覚えてその草を探してからもうずいぶん経ちます。その人(故・倉持仁志さん)が残した「小さな大物」です。
イワダレソウ属の旧名がLippiaなので、倉+piaというベタなネーミングです。続くK7は開発コードで、S1・S2・K5・K7と続き、最新は去年発売のK3です。つまり、先生が亡くなっても生産会社さんがビジーにビジネスなさっているわけです。
で、このK7はなにが売りかと言うと、生長力が暴力的なヒメイワダレソウではなく、そこが紳士的なイワダレソウの血が濃いという点です。より低く(K5よりも低い)、より地味(花数は少ない・↓)に、しかし確実にグランドカバーします。花殻が目立たないので放置OKという超実務的なメリットもあります。
根は1m50cmも深く張るので、震災が来ても竹林並みに大丈夫…というのは贔屓の引き倒しというか、いつものはた衛門珍説です。

<追録> 花数は少ないと言われがちなK7でも、なかには派手好きな株が混じるようです。(撮影:2022年6月30日)
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過去のきょう 2021 フェイジョア 2020 フローレンス・ナイチンゲール 2019 センダン 2018 ゲットウ 2017 ハナヤエムグラ 2016 シロバナニガナ 2015 ハンカイソウ 2014 ジューンベリー 2013 スズラン 2012 サツキ 2011 ナナカマド 2010 ネジキ 2009 ナガバオモダカ 2008 マルバストラム 2007 ウツギ・マギシエン 2006 タケニグサ 2005 ヒメシャラ 2004 オオカナダモ

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6月6日(月) モウソウチク

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土佐のカツオ一本釣り漁船を連想したり、お祭りの飾りを思い浮かべたり、孟宗竹の生長過程の初めて見るワンシーンをじっくり楽しみました。
新しい竹の稈は一日に1m以上ものびるので、その枝の展開もかなり急…つまり毎日若竹を眺めることのできる環境か、またはよほどの運が必要な景色です。
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別の竹藪で、その急生長を証明する一枚を得ました。左の稈から出た枝はすでに硬くなっているのに、画面右上にはまだ柔らかに撓っている枝が見えます。そう言えば人間の子供だってかわいいのは一瞬だものなぁと苦笑いです。

過去のきょう 2021 サニーレタス 2020 ニンニク 2019 チョウジソウ(広義) 2018 オカウコギ 2017 シラキ 2016 キササゲ 2015 メグスリノキ(雌株) 2014 ダイズ 2013 ギョリュウバイ 2012 ノミノフスマ 2011 サイハイラン 2010 ウスベニアオイ 2009 ナギ(雌株) 2008 マルバダケブキ 2007 シロバナサギゴケ(サギゴケ) 2006 シモツケ 2005 ホタルブクロ 2004 サンゴジュ

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6月5日(日) スカシユリ・タイニーダブルユー

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やたら見下ろし目線でしか撮れなかった理由が二つあって、まずはこの花が膝下空間をこうして埋めていたことです。スカシユリ系統であるとはわかるわりに、ふつうはこの倍ほどもある背丈がやたらとコンパクトなのです。
そしてここは他人さまの玄関先で、手前の邪魔な鉢物をどけることができません。今回初めて見たこのユリはどんどん流行しそうなので、低いアングルで全容を記録する機会はそう遠くなく訪れてくれることでしょう。
問題はそれまでにこの園芸種の名前をすっきり飲み込めているかどうかです。開発会社がつけてくれたその名はタイニーダブルユーで、tiny(小さい)とdouble(二重)はいいのです。しかし、ユーはなんでしょう。youしか考えられません。
おチビで重なった君…などと下手に日本語にするからダメであって、すぐ名になって、みんなが然と「タイニーダブルユー」と呼ぶ日がくるのでしょう。

過去のきょう 2021 レンブ 2020 アマチャ 2019 シルバープリベット 2018 ミヤマヨメナ 2017 コムギとオオムギ 2016 ハマダイコン 2015 イトヒメハギ 2014 ビヨウヤナギ 2013 エケベリア・サブセシリス 2012 ウツギ 2011 スダジイ 2010 フレンチラベンダー 2009 イヌビワ 2008 ノハラワスレナグサ 2007 セイヨウムラサキ 2006 カラタネオガタマ 2005 スイセンノウ(フランネルソウ) 2004 ナツシロギク

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6月4日(土) アメリカニワトコ

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同じニワトコ属とは言え、花穂の様子は微妙に違うものです。ソフトクリームのようでわかりやすい日本のニワトコに比べると、セイヨウニワトコとアメリカニワトコの二つはやや似ていても、アメリカの方がふんわりしてお饅頭型に見えます。
おかげで、いままでどす黒い実だけ載せてやや不気味感があったアメリカさんのイメージが少しだけ改善されました。それに、実の時期だともう老成していた葉が、花の季節ならまだ十分に瑞々しくて、これも好感度アップに貢献です。
さてこうして並べたら、セイヨウニワトコの実の写真がありません。日本のニワトコなんてもう冬芽まで載せているのに、なかなか公平にはいかないものです。

過去のきょう 2021 ラムズイヤー 2020 ホウレンソウ 2019 コムギ 2018 キソケイ 2017 コバノズイナ 2016 フウトウカズラ 2015 エンコウカエデ 2014 ルイヨウボタン 2013 センダン 2012 ジギタリス(キツネノテブクロ) 2011 ハルザキヤマガラシ 2010 ニワウルシ 2009 ヤマアジサイ 2008 ニンジン 2007 ムギワラギク 2006 イイギリ 2005 サルビア・ミクロフィラ(チェリーセージ) 2004 アメリカノウゼンカズラ

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6月3日(金) ニワゼキショウ

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まずは叙情的な一枚で長年の不義理を埋め合わせです。増補版で16年も前に取り上げたきり、途中、このブログにはルリニワゼキショウなどというややレアものを収録したくせに、このごくふつうのニワゼキショウはすっぽかしてきました。
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それが、そろそろブログにも載せておこうと思い始めたあたりから、この花を見ることがとんと少なくなりました。昔は赤信号で立ち止まった交差点の脇に咲いていたりしたものです。これだけの実を作るくせに、解せないことです。
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一つの苞から次々に花が咲き、どんどんタマタマができます。そのなかには真っ黒の小さな種が10粒近く入っていました。実につながる糸(花茎)が異様に長くて、これで風に揺れ、種を少しでも遠くへ飛ばそうとする意思が感じられます。

<補注> 同属のオオニワゼキショウを取り上げました。(2022年6月13日

過去のきょう 2021 トウグミ 2020 エニシダ 2019 クロウメモドキ 2018 コメガヤ 2017 バイモ 2016 シナガワハギ 2015 トキワハゼ 2014 マタタビ 2013 ヤマモモソウ(ハクチョウソウ、ガウラ) 2012 セイヨウニワトコ 2011 ニシキウツギ 2010 ブラシノキ 2009 クリ(雌花) 2008 センダイハギ 2007 タチバナ 2006 シロバナシラン 2005 ハナザクロ 2004 カリフォルニアポピー

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6月2日(木) ローツス・ヒルスツス・ブリムストーン

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お、咲いてた!と喜びながらも、むぅ、これは「花木」という分類には入らないだろうなぁと冷めた目で眺めました。硫黄(Brimstone)色の若葉はこの季節にも賑やかで、どうやら通年こんな感じで主役の座を譲りそうにありません。
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それでもグイッと花に寄ってみました。あれまあ、白いドレスの裾から毛だらけの脛が覗いているみたいで慌てました。ただ花の形はいかにもマメ科だし、枝豆の莢だってかなりの毛深さだし、この姿は極めて順当なものではあります。
…と、早くも今後できるであろう豆を期待している自分がいて、まさか食べてみたいなんて思ってないよね!と長めの釘をトントン打っておきます。

過去のきょう 2021 シュガーホワイト(サボテン) 2020 シャスタデージー 2019 トラフアナナス 2018 ホップノキ 2017 マダケ 2016 エビヅル 2015 ベニサラサドウダン 2014 オウシュウマンネングサ(ヨーロッパタイトゴメ) 2013 サルトリイバラ(サンキライ) 2012 ホタルカズラ 2011 ツクバネソウ 2010 モモイロタンポポ 2009 ワニグチソウ 2008 セッコク 2007 ソヨゴ 2006 オリーブ 2005 ヤマモモソウ(ハクチョウソウ、ガウラ) 2004 ユリノキ

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6月1日(水) ハナイバナ

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久しぶりにハナイバナを見つけました。どれだけ久しぶりだったか、過去記事を探したら、干支が一回りしていました。図鑑だと「ふつうに道端に生える」ことになっているのに、かなり意識的に探して12年です。ふつうがふつうでなくなりました。
その過去の写真では甘さに泣いたピントが、今度は来ている気がします。キュウリグサとの見分けポイントである花中央部の白っぽさがわかります。
もう一つ、茎の先がサソリ型花序にならず、花が葉腋ごとについていることが嵌め込み写真の意味です。「葉内花」というややぎこちない名前の元です。
さらに、茎を支えた指をあえて画面に入れ、写しにくさを強調してみました。

<追録> 花の中央にある副花冠も花びらと同じく5裂していて、真珠のような輝きです。ただ、花のあとにできる実は1カ所に4個つきます。(撮影:2022年6月3日)
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Bothriospermum220603b

過去のきょう 2021 ホルトノキ 2020 サイカチ 2019 ハナヒリノキ 2018 クスダマツメクサ 2017 オニスゲ 2016 フキタンポポ 2015 オオヤマフスマ 2014 クサイチゴ 2013 マツバギク 2012 シロモジ 2011 アズキナシ 2010 シライトソウ 2009 ナツハゼ 2008 ギンリョウソウ 2007 ムシトリナデシコ 2006 ユスラウメ 2005 カルミア 2004 ソメイヨシノ

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