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10月12日(火) ツルアリドオシ

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初夏に咲くべきツルアリドオシの花がいま開いていました。かつて真っ赤な実がかわいいと写した初冬の写真にも蕾らしきものがあったし、「行けるときは行きますよ!」みたいに融通無碍な性格なのだろうと推察できます。
ただ、咲いていたのは一株だけで、雄シベが見えません。ツルアリドオシの花には二型あって、このように雄シベは花筒のなかに埋もれる一方で、先が4本に裂けた雌シベだけが見えるものと、その逆タイプになります。
その二型は株ごとに出るらしく、それでも雌雄異株とは言わない(異型花柱性)ところを見ると、花柱が長くても短くても結実はする(性機能はある)のでしょう。
花筒の付け根に子房があって、最初から合着しています。これが無事に真っ赤になったらうれしいし、これから短花柱型の花も見ることができたらもっとうれしいし、季節外れだなどと眉を顰(ひそ)めないで、ジトッと楽しむことにします。

<追録> たった1セットしか咲かなかったのに、冬を越して真っ赤な実になっていました。この場所ではほかの花は咲かなかったので、本文で触れたように、同じ型の花同士でも結実した証拠を得られました。(撮影:2022年5月5日)
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<補注> GWを前にして、蕾が目立ち始めました。(2023年4月24日

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