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9月30日(木) ステルンベルギア(キバナタマスダレ)

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中央の蕾の苞は色が濃いし分厚くて、見るからにガードがっちりです。それが色具合も厚みも少しずつ薄れながら割れて、花びらの出番です。おととしの反省を生かし、今回は一枚の写真に開花のストーリーを盛り込むことができました。
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続いてあのとき残した疑問=苞のなかには花が複数あるのでは?に答えます。ここの植え込みで見る限り、花は一つしか入っていません。
花のなかを覗いて、雄シベ(葯)のゴツさにビックリです。逆に雌シベは遠慮っぽく隅の方に立っていて、花の世界では珍しい亭主関白型でした。

過去のきょう 2020 オヤリハグマ 2019 ミヤマダイモンジソウ 2018 カシワバゴムノキ(フィクス・リラタ) 2017 アエスクルス・パルビフローラ(ボトルブラッシュバックアイ) 2016 ツピダンサス(インドヤツデ)・斑入り 2015 クサボタン 2014 ナナコバナ 2013 コブシ 2012 トウガラシ(八ツ房) 2011 ヨシ(アシ) 2010 ヒメムカシヨモギ 2009 シモバシラ 2008 ホソバヒイラギナンテン 2007 リンドウ 2006 ミドリマイ 2005 コスモス 2004 オオオナモミ

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9月29日(水) ヒトツバタゴ(ナンジャモンジャ)

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明るい緑だった実がこんな黒紫色になるまでは1カ月でした。サイズには大きな変化がなくて小指の先くらい、それでも総量があるのでかなりお見事!です。
ヒトツバタゴの木は何カ所かで見られるのに、実をつけるのはいまのところこの木しか知りません。つまり、実をつけるのは両性花を持つ株で、稔りのないのは雄花だけしかつけない雄株なのでした。単純な雌雄異株ではなくて、この夏にレポートしたモッコクと同じ性質(両性花を咲かす株と雄株が別に存在)に思えます。
ということは、あの豪華な花びらを掻き分けて、「この木は雄花だけ」「こっちの木には雌花もついてる」という調査が必要なわけで、「わぁ、真っ白だ。すごいすごい!」と単純に喜んでいた昔が良かったような気もします。

過去のきょう 2020 ツクシハギ 2019 ムクノキ 2018 ネズミノオ 2017 マルバハタケムシロ 2016 ミルトニア・スペクタビリス・モレリアナ 2015 ヤマホタルブクロ 2014 アオツヅラフジ 2013 マツヨイグサ 2012 ククイノキ 2011 ナツユキカズラ 2010 スズムシバナ 2009 オオハナワラビ 2008 クロサンドラ 2007 マイヅルソウ 2006 ハエドクソウ 2005 ヒガンバナ 2004 ハゼラン

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9月28日(火) ムラサキクンシラン(アガパンサス)

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6月と7月の2カ月間、いや、このブログに限れば6月20日から7月12日までのたった23日間にしか登場していないムラサキクンシランが限界突破です。
23/365、年間のたった6%の間しか見ていなかったとは、自分に驚きます。もちろん、春にはあの先の丸い形の葉にすぐ気づきます。ただ、それだけを写す気にはなれないもので、どうしても開花を待ってしまいます。
一方で、花が終わってからも花壇を占有できる幸せなムラサキクンシランたちは意外に少ないのです。こんなにたくさんの花茎がのんびりと老後を過ごしている景色を初めて見かけて、とても心が和みました。
おっと、つい我が身を重ねて老後などとしたものの、これだけの種を抱えていることからすれば子育て世代と形容すべきでしょう。触るとポロリと落ちるこの種をすべて風に託したあとこそ、ムラサキクンシランに本当の老後が訪れます。

過去のきょう 2020 エゾリンドウ 2019 ルリマツリモドキ 2018 シクンシ 2017 アカガシワ 2016 ヤマボウシ 2015 クレロデンドルム・ウガンデンセ(ブルーエルフィン) 2014 ナンテンハギ 2013 ヒッコリー 2012 ツルマメ 2011 メヒシバとオヒシバ 2010 セイヨウカラハナソウ(ホップ) 2009 シオン 2008 チョウジタデ 2007 カンボク 2006 ヤマジノホトトギス 2005 ケイトウ 2004 セイタカアワダチソウ

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番外編 : ブラウザー(通常使用)の変更

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いままで10年以上愛用してきたFirefoxを見限りました。きっかけはこのブログの見直し作業で、過去記事に間違いがないか調べながらリンクも点検していたら、ブログ内なら無問題でも、「蔵(増補版)」への遷移が異常に遅いのです。
PCの能力が追いつかなくなったのか、それとも勝手なHTML記述のために蔵のページが重いのか、わからないなりにいろいろ考えました。ところが、おととい、助手1号が彼女のスマホでこのブログを「点検」しているのを横目で見ていたら、問題の「蔵」へ飛びました。あれ? 速い! ぜんぜん問題ないではありませんか。

スマホやタブレットのブラウザーは、自分も含めてすべて最初から入っているGoogle Chromeのままです。すぐにPCにChromeを入れて試したら、あららぁ、ノンストレスでした。Firefox、焼きが回っていたようです。
いまごろ気づいたかという周囲の声に照れ笑いです。なにに限らずマイナーが好きという困った人間にもついに年貢の納めどきが来ました。いえいえ、この世界は評価の入れ替わりが常ですから、あと10年後、自分はどんなブラウザーを使っているものやら…え、10年後もまだこんなことやってる気だよ、ともう一度照れ笑いです。

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9月27日(月) オキシデンドルム・アーボレウム(スズランノキ)

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まだまだ半袖で過ごせるというのに、早くも色づいた葉がありました。さすが世界三大紅葉樹の名に恥じず、色づきの良さに加えて出足までが俊足(注)です。
そして、今年ようやく開花から結実までのプロセスをとらえたその実です。この様子はすでに3年前に確認しているので、これで一回り押さえたことになります。名前しか知らなくて探し始めたわりには、うまい具合に撮影が進みました。
オキシデンドルム・アーボレウムの追っかけが一応フィニッシュできたということで、最初の出会いから前回までを収録の時系列で一覧にしておきます。

第1回 2018年11月13日 : 紅葉、果穂、枝
第2回 2019年8月6日 : 花の痕跡、葉、枝
第3回 2019年12月2日 : 紅葉、実
第4回 2021年6月21日 : 花、葉、枝
第5回 2021年8月12日 : 若い実、葉

<補注> 9月の末でも十分に早いと思っていた紅葉なのに、なんと7月中旬に見ることができました。(2022年7月17日に追録

過去のきょう 2020 オオウラジロノキ 2019 ヤマアジサイ 2018 ヤツマタオオバコ 2017 ステゴビル 2016 ヤブマメ 2015 コモチシダ 2014 ラクウショウ 2013 ヒガンバナ 2012 ダンコウバイ 2011 シラカシ 2010 イガオナモミ 2009 ヤブラン 2008 アメリカアゼナ 2007 ミズカンナ 2006 ヒデリコ 2005 ホオノキ 2004 ペンタス

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9月26日(日) ゲンノショウコとタチフウロ

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久しぶりにゲンノショウコの集団を見かけたのでパシャリ。どうもアメリカフウロに押されっぱなしに思えて、できかけた種に「頑張れよ」と声をかけてきました。
さて、ファイルを学名で保存していたら、そうだ、ゲンノショウコはGeraniumだったと再確認です。さて、この綴りをゼラニウムと読むかゲラニウムと読むか、少しややこしいことに悩んだ過去があり、この夏、自分のHPに「整理編」を作りました。
フウロソウ属(Geranium)はゲラだよ!と、薄れがちな我が記憶に活を入れながら、ほかのゲラ(↓)にも会えていたことはちゃんと覚えていてひと安心です。
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どうかするとゲンノショウコと間違えそうでも、タチフウロは花びら間の隙間が大きくて、かつ茎が長く立っています。こちらも久しぶりの再会でした。

<補注> ゲンノショウコの学名はGeranium thunbergii、タチフウロはG. krameriです。この二つ、両方の種小名が外国人の名前由来であることに若干感動です。thunbergiiは鎖国時代に長崎・出島に滞在したスウェーデンの学者Thunbergのこと、krameriも日本の植物採取をしたベルギーの園芸家さんだそうです。

過去のきょう 2020 ヨツバハギ 2019 ツリフネソウ 2018 リンボク 2017 ヤブニッケイ 2016 ウラジロノキ 2015 イヌシデ 2014 ツノナス(フォックスフェイス) 2013 ホオノキ 2012 食用菊・料理菊・もってのほか(イエギク) 2011 キャットミント 2010 フウトウカズラ 2009 リンボク 2008 ヒメクグ 2007 ジャコウソウ 2006 ヌスビトハギ 2005 アレチヌスビトハギ 2004 コブシ

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9月25日(土) サルスベリ

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仏さまでも「邪魔くさいな、もぉ!」とお怒りになるものか、それとも「うふ、かわいい?」と手のひらを裏返していたりしたらどうしましょう。
草木の手入れはわりと行き届くお寺さんなので、これは無用な枝打ちはしないという方針なのかもしれません。まだ蕾もいっぱいでもったいないし…。
6月の中旬には咲き始めるので、暑い盛りを含んで3カ月以上もサルスベリはお勤めをします。今年は途中が妙に涼しかったせいか、9月も終盤なのにまだ賑やかな木が目立ちます。仏さまももう少しの間、辛抱してくださいませ。

<補注> 日ごろ苦々しく思っていたサルスベリの漢字表記(百日紅)について、ニトベギクの項で噛みついてみました。(2024年11月20日

過去のきょう 2020 オオバシマムラサキ 2019 サンタンカ(白花種) 2018 ホザキアサガオ(ミナ・ロバータ) 2017 ツルマメ 2016 ヤブタバコ 2015 イワシャジン 2014 オオモクゲンジ 2013 エゴマ 2012 ムクロジ 2011 スダジイ 2010 オニバス 2009 ヒオウギ 2008 クサネム 2007 オオモクゲンジ 2006 ハナセンナ 2005 シロミノコムラサキ 2004 フウセントウワタ

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9月24日(金) キクイモモドキ

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モドキちゃん、かわいいねえ…とナデナデの図です。キクイモとイヌキクイモの見分けできりきり舞いしている身にとって、そこにキクイモモドキまで加わって頭がさらに混乱したらどうしようという怯えがありました。
ところが、いざ会ってみると、これはスッキリです。まず背丈がありません。大の男を見下ろすことも多いキクイモ&イヌキクイモに対し、せいぜい胸丈です。そして、花も葉もその背丈にシンクロし、見るからにコンパクトでした。
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その葉は小さい(短くて丸い)わりにガサガサです。そして、先日イヌキクイモで見つけた3段型総苞片がモドキにはありません。かつ、その総苞片の先が細く長く尖っているイヌキクイモ(&キクイモ)と違い、モドキの先端は穏やか型です。
八重の園芸種を先に載せていたので、これでようやく辻褄が合いました。

<補注1> ヘリオプシスという呼び方が幅を利かせるようになってきた状況について、上のリンク先(八重)に記しておきました。(2024年7月)
<補注2> ヘリオプシスを記事タイトルに使ってみました。(2024年8月6日

過去のきょう 2020 アカザカズラ(オカワカメ) 2019 シマスズメノヒエ 2018 ハイビスカス・レモンフラミンゴ 2017 ヒュウガミズキ 2016 アメリカニワトコ 2015 ハナミズキ(アメリカヤマボウシ) 2014 オトコエシ 2013 ナンキンハゼ 2012 シュロソウ 2011 オカボ(イネ) 2010 ヌルデ 2009 ミズワラビ 2008 ダンドボロギク 2007 サンゴジュ 2006 カラスノゴマ 2005 アスパラガス 2004 シュウカイドウ

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9月23日(木) ニオイシュロラン

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これがみんな真珠だったら何億円!?とか、あぁ、海ぶどう、しばらく食べてないなぁとか、我ながら考えることがさもしくて悲しくなります。
しかし豪華な稔りです。ニオイシュロランの開花は何度も見ていながら、こうなることを全然予測していなくて、初めてお目にかかった「その後」です。
この真珠(笑)を割ると、なかから黒い種が数粒出てきて、蒔けば発芽も可能ではあるようです。ただ、それなりの大きさまで育つには5年以上もかかるということで、特に急ぐ人生ではないのに、待つのが苦手の爺さんはスルーです。

過去のきょう 2020 ハイビスカス・ロバツス 2019 コナラ 2018 コリウス(ジゼル) 2017 ツルフジバカマ 2016 エゴマ 2015 タカサゴユリ 2014 タムシバ 2013 オオベンケイソウ 2012 サネブトナツメ 2011 アカメガシワ 2010 オオバチドメ 2009 ヤブマメ 2008 アゼナ 2007 オオアブラギリ(シナアブラギリ) 2006 コナギ 2005 ヤブツルアズキ 2004 ナナカマド

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9月22日(水) オオケタデ

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画面右上に入れた水面がいかにも説明的で、この場所が川の岸辺であることを示そうとしています。志木を流れる柳瀬川では、6年前にもハルシャギクが河川敷を占拠する事件があって、今年はそれがオオケタデになりました。
過去、この場所にこれほどのオオケタデを見ることはなく、ふつうならいまごろのここはアレチウリの天下でした。そんな例年の絶対覇者が今年はまったく影をひそめ、ピンクの穂が秋風に揺れる景色に取って代わられました。
こんな劇的変化の原因はハルシャギクのときと同じで、春に河川敷の表土を1mほども削ったことだと思います。どうせ工事するなら川底まで豪快に掘ればいいのに…とヤキモキして見ていたあの工事、もしかしてこのピンクの波を作り出すためだったとしたら、なかなか粋な計らいをしてくださるものです。\(^^ ;)

過去のきょう 2020 テンジクスゲ 2019 カイトウメン 2018 カイコウズ(アメリカデイゴ) 2017 ダンコウバイ 2016 シェフレラ・アルボリコラ・スターシャイン 2015 ホオノキ 2014 トレニア(ハナウリクサ) 2013 イタビカズラ 2012 ハブソウ 2011 アレチヌスビトハギ 2010 ノチドメ 2009 アカネ 2008 ツユクサ 2007 カワラケツメイ 2006 チヂミザサ 2005 オトコヨウゾメ 2004 ミヤギノハギ

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9月21日(火) セイオウボ(西王母・早咲きツバキ)

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50日という時間数が取るに足らない誤差とは思えないのです。過去、このツバキの開花をここに収録したのは最速で11月11日でした。
なのに、もう咲いていました。全部を画面に入れたらただのピンクの点になってしまうので1個だけに寄ったものの、5~6個の花を確認しました。桃の形の蕾まで入れたら10カ所近くの枝で開花と開花準備を見たわけで、夢ではありません。

今年はヒガンバナの咲き出しが例年より1週間は早く、彼岸の中日を待たずに花が終わっている場所が目につきます。キンモクセイの開花も過去の記録より3週間は早く始まり、ものすごくせっかちな秋になっています。
それがいいことなのか困ったことなのかは、気象を研究している先生方があとから教えてくれることでしょう。とりあえず草木の撮影を楽しんでいる爺さんからすれば、予定が狂うばかりでやりにくい秋だなぁとボヤくしかありません。

過去のきょう 2020 ハナキリン 2019 シナサイカチ 2018 ヘビウリ 2017 スズメウリ 2016 プロステケア・コクレアタ・アルブム 2015 イワガネソウ 2014 ヒノキアスナロ 2013 ツルリンドウ 2012 ヤマグルマ 2011 カラスザンショウ 2010 ハダカホオズキ 2009 ケツユクサ 2008 ミズタマソウ 2007 ミズタマソウ 2006 ヤマハギ 2005 オトコエシ 2004 ナツメ

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9月20日(月) キョウガノコ

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落差がねえ、と呟きながら撮りました。華やかでありつつ木陰でひっそりと咲くあの優美な花の末路は、ゴミかと疑うような姿でした。
いや、別においしそうな果実がぶら下がることなど期待はしなくても、花に似合ったかわいらしい膨らみなどできてもよさそうでガッカリでした。
小さな痩果をつけることがあっても稀だと言います。それを探してみようとは全然思わないのはこの葉の大きさのせいで、もし種をいただくことができても、この大型の葉を繁らせる場所に苦労するのは明らかです。
野山でしとやかに花を引き立てているときは趣があっても、いざ自宅にお招きしたらとんでもなく場所ふさぎになってしまうごっつい美人さんです。

過去のきょう 2020 ヒャクニチソウ 2019 ツノゴマ 2018 ヤブニッケイ 2017 クサギ 2016 クロモジ 2015 オオアブラギリ(シナアブラギリ) 2014 カラムシ 2013 ムラサキナツフジ(サッコウフジ) 2012 オトコエシ 2011 マコモ 2010 キセワタ 2009 マルバハッカ(アップルミント) 2008 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2007 ソテツ(雄株) 2006 アシタバ 2005 シロミノコムラサキ 2004 フジバカマ

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9月19日(日) ギンモクセイ

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街に「あの」香りが漂うなか、同じ木犀であっても、この白い花の周囲ならば呼吸が楽にできます。芳香剤メーカーさん、こちらを真似てくれれば良かったのに…。
花色が白いだけでなく、金に比べると銀の花数は少し疎らです。それもまた奥ゆかしくて、これでもか!の金よりもポイントが高まります。
ただ、葉に目を移すと対比は一転し、やや小型で鋸歯のない金に対し、銀はわりと大ぶりだし、ハッキリした鋸歯を持つことが多いようです。
ところで今回写真の入れ子部分で明らかなように、この花にはドッシリした雌シベが備わっていました。かつて冬に実をつけているところを撮影した木は、「これはギンモクセイ」とオーナーに伺っただけで、花は見ていません。
今回撮影した場所には雄株も並んでいます。うまく雌株が受粉してくれたら、子房が膨らみ出すところからジトッと観察できそうで楽しみです。

過去のきょう 2020 キサントステモン 2019 サントリナ 2018 コヤブラン 2017 ヤブツルアズキ 2016 ハエジゴク(ハエトリグサ、ハエトリソウ) 2015 カンガレイ 2014 マキエハギ 2013 シシオクマワラビ 2012 カシグルミ 2011 サンシュユ 2010 アオハダ 2009 フジマメ 2008 カラスウリ 2007 カゼクサ 2006 ミズキンバイ 2005 シロバナマンジュシャゲ 2004 ツリフネソウ

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9月18日(土) イヌキクイモ

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キクイモとイヌキクイモ、区別はしないという考えの人も多いなかで、しぶとく分けたいと願い、今回は花を裏から撮ってみました。お、総苞片が3段になっていて、もしかしてこれって見分けポイント…と喜んだら、これは両者同じだそうです。
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がっかりして表側から見つめ直したら、ここにも区別なんてしない人がいました。いやいや、もしかして蜜の味が違うかもと考えたりしても、自分の鈍感な舌ではそれを立証するのは無理で、やっぱり区別は花びらの枚数頼りです。
ただ、これも今年はこんなグレーゾーン(イヌの上限=12枚、キクの下限=10枚、写真のものはその中間の11枚)の花が目立ち、からかわれている気分です。だったらきょうのタイトルはなぜイヌ?と言うと、やっぱりお芋が貧弱だったからです。
時期的にまだ早すぎることは十分承知でも、芋の形そのものがキクイモのゴロンとした体型には絶対育ちそうもないのです。あとは状況証拠として、いまやキクイモは作物として育てられることが多く、野原にいたこれはイヌとしておきます。

過去のきょう 2020 チョロギ 2019 ヒガンバナ 2018 カラタチ 2017 イタビカズラ 2016 アワブキ 2015 アワブキ 2014 オジギソウ 2013 シロバナヤマハギ 2012 センニンソウ 2011 オオバコ 2010 キレハノブドウ 2009 ボントクタデ 2008 ノダケ 2007 ヒトエスイフヨウ 2006 タカサブロウ 2005 ヒガンバナ 2004 シキミ

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9月17日(金) ボダイジュ

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お寺の裏庭にある大きな菩提樹です。6月に花が咲き、すぐに実をぶら下げ、そこから夏を越して、実の数はやや減った代わり、ほんのり色づきました。
お釈迦さんがこの木の下で悟りを開いたのは子供でも知っている話で、そんな大事な木が裏庭に植えられているのは理にかないません。子供ではないはた衛門は、少しだけ頭を巡らせてそのワケを考えてみました。
このブログに収録している菩提樹には、この木(アオイ科シナノキ属)のほかにインドボダイジュベンガルボダイジュ(ともにクワ科イチジク属)があります。じつはお釈迦さんが日除けにしたのはそのうちのインドボダイジュでした。
熱帯に育つインドボダイジュを中国や日本に植えることができないので、やむなく葉が似ているこの木を菩提樹と呼んだという強引な話でした。もしかして、ここの和尚さん、その経緯を知っていて庭に植えたのだろうかとニヤリです。

<補注> そんな事情を踏まえたものか、信心のない人々用にはコバノシナノキという別名が用意されています。ふつうのシナノキの弟分という扱いです。

過去のきょう 2020 クレロデンドルム・インキスム 2019 シラハギ 2018 センナリヒョウタン 2017 ユウガギク 2016 トキリマメ 2015 マウンテンミント 2014 キハギ 2013 ベニシダ 2012 ヒトエスイフヨウ 2011 キミガヨラン 2010 トウゴマ 2009 トウガン 2008 コバノカモメヅル 2007 ハシカグサ 2006 コウヤマキ 2005 ヌルデ 2004 ワレモコウ

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9月16日(木) オオカナダモ

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隣町の掘り割りでオオカナダモが大繁殖して花盛りでした。道路から水面までは3~4mもあって、肉眼で眺める分には点在する花が賑やかです。
ただ、カメラでとらえようとすると、引けば白いゴミにしか見えなくて、しかし寄ってもこれでいっぱいという悔しい状況です。ブログ初年度、自宅のメダカ池のオオカナダモを載せたことがあり、あれよりは少しいいかと再掲載です。
あのあと、自分はオオカナダモに飽きてゴミ袋にお引き取りいただいたのに、そうではなくてここにポイと捨てる人がいたのでしょう。この疎水はすぐに新河岸川(一級河川)に合流します。撮影させてもらって言うのも憚(はばか)りながら、ちょっとやそっとで駆除できる量ではなくて、この後の成り行きが心配です。

<補注> オオカナダモはトチカガミ科オオカナダモ属(Egeria)なので、トチカガミと同じく花びらが3枚です。また、同属のエゲリア・ナヤスは4年前に収録してあります。

過去のきょう 2020 クロバナタシロイモ 2019 クズ 2018 シロモジ 2017 ヤマグワ 2016 インドソケイ 2015 スネイルフラワー 2014 シュウブンソウ 2013 ミケリア・マウダイエ 2012 ママコノシリヌグイ 2011 マルバアメリカアサガオ 2010 ミズアオイ 2009 カンレンボク 2008 モミジガサ 2007 アオツヅラフジ 2006 サルスベリ 2005 ベニゴウカン(ヒネム) 2004 ツルボ

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9月15日(水) ウンシュウミカン

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5月の中旬に花が咲いていたので、あれから4カ月が経っています。もうこんなに色づいて、昔、汽車の旅に出ると買ったのがこんな色具合でした。網に5~6個入っていて、うっすら緑が混じっていて、それでもおいしいミカンでした。
子供のときはそれを不思議とも思わなかったのに、いま気づけば「9月にミカンかい?」です。さて、いまごろ真面目に学んでみたら、温州みかんには「極早生」という品種群がありました。9月中旬から収穫が可能とあります。
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一方で「もうちょっと待ってね」というタイプ(写真左)や、「おいらは正月用だぜ」と頑固なタイプを植えているお庭もありました。
来月下旬から11月いっぱいに収穫するのが「早生」、12月上旬を適期とするのが「中生」、そしてしんがりが12月中旬・下旬に収穫する「晩生」と続きます。3カ所で撮影したミカンには、各お宅のせっかち度が反映されていたのでした。

過去のきょう 2020 ドドナエア 2019 スダジイ 2018 オオバナイトタヌキモ 2017 コカモメヅル 2016 タイワンツナソ(モロヘイヤ) 2015 センニチコウ 2014 ミツバウツギ 2013 ヒメガマ 2012 イイギリ 2011 エノキ 2010 マルバチシャノキ 2009 ソクズ 2008 ヤマジノホトトギス 2007 コボタンヅル 2006 トキリマメ 2005 ホワイトベルベット 2004 タラノキ

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9月14日(火) オオボウシバナ

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こうしか写しようがないのかねぇと自分で苦笑いです。群がって咲いてくれればいいのに、今回も1個だけの開花を見つけて、つい証明写真になりました。
それでも面白いと思うことはあって、前回の撮影は8月19日の10時47分、今回は9月9日の12時10分です。つまり20日もあとに、1時間半も遅く撮ったのです。それなのに今回の方が花びらの鮮度がやや勝っています。
1時間半の遅れ(当然に萎れやすい)よりも20日の時間経過の方がオオボウシバナの鮮度には効果が高い…涼しくっていいわぁ!ということなのでしょう。
そう言えば今年はヤケにヒガンバナの出足が早くて、おととし、ヒガンバナの開花には地温の影響が大きいことを見つけているので、このグズグズ天気は秋の景観まで変えてしまったわけです。その先にあるものが心配です。

<補注> 広い場所にたくさん植えられていたので、下絵染料効果を試してみました。(2022年7月24日

過去のきょう 2020 ウツボカズラ(ネペンテス) 2019 ユウガギク 2018 ミソナオシ 2017 ヤマブキ(一重) 2016 ウスギコンロンカ 2015 エビヅル 2014 ツリガネニンジン 2013 サルトリイバラ(サンキライ) 2012 アキノエノコログサ 2011 アメリカアサガオ 2010 トウテイラン 2009 コヤブラン 2008 フユイチゴ 2007 ノアサガオ 2006 ガマズミ 2005 ニラ 2004 ハナゾノツクバネウツギ

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9月13日(月) カシグルミ(テウチグルミ)

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稔りの秋というのはいまこの季節のことなのだと実感です。散歩していると、栃の実ボタボタ、栗の実ポロポロ、そしてカシグルミがゴロゴロでした。
それらをいちいち拾って歩いていると、ポッケはすぐにいっぱいです。皮も持ち帰りたいので、カシグルミは泣く泣く6個だけであきらめました。
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以前、たった1個拾えた実は中身が腐っていたので、今回はドキドキです。あれ? 前回、簡単に手で割れた殻が割れません。どんなに叩いてもムリで、足で踏んでようやくパキパキ言い始めました。そこからは指でムキムキです。
もう少しきれいに剥きたかったのに、オニグルミヒメグルミみたいにパックリ割れないのが意外でした。破片のメチャメチャ加減に苦戦のあとが滲んでいます。
そこからは奥方にバトンタッチで、ホウレンソウのクルミ和えにしてもらいました。なかなかに満足感が漂う一品であったことは間違いがありません。

過去のきょう 2020 マルバヤナギ(アカメヤナギ) 2019 ネズミサシ 2018 クルマバナ 2017 クサコアカソ 2016 スパティフィラム 2015 シロバナシナガワハギ(コゴメハギ) 2014 キササゲ 2013 ナンバンギセル 2012 ナツユキカズラ 2011 オウゴンニシキ(オウゴンカズラ) 2010 キバナキョウチクトウ 2009 マルバタマノカンザシ 2008 ノシラン 2007 オオブタクサ 2006 キツネノマゴ 2005 ウラハグサ(フウチソウ) 2004 フジ

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9月12日(日) ネコノシタ

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久しぶりにネコノシタを見つけました。前回は図鑑説明をなぞるように葉や茎にも配慮した撮影で我慢したので、今回は素直に花だけに迫ってみました。
ふふ、疎らな花びら(舌状花)がゆるくて笑えます。味噌っ歯嬢ちゃんにも似た、ほっこりした様子で、オグルマのような緊密さとは対局です。
ふーん、ネコノシタは5数性なのか、と思い、念のため前回写真にも目をやって、あれれ?になりました。あっちは6枚と7枚です。え、どれが正解??
どれでもいいのだそうです。牧野博士なんて、「舌状花は短くて広く数は少ない」なんてオトボケです。さすが猫だもの、勝手です。頭が下がります。

<補注1> きょうはウチの愛猫ミューの29回忌でした。
<補注2> ネコノシタの別名である「ハマグルマ」の名を借りる侵略的外来種がありました。(2024年8月8日

過去のきょう 2020 アイ 2019 ナベナ 2018 ハクウンボク 2017 ヌルデ 2016 アンジェラ(つるバラ) 2015 ミソナオシ 2014 ハンゲショウ 2013 モクレイシ 2012 カナムグラ 2011 ハナウコン(クルクマ・ペティオラータ) 2010 タコノアシ 2009 シュウカイドウ 2008 マルバルコウ 2007 キツリフネ 2006 ツユクサ 2005 ハギ 2004 ヒガンバナ

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9月11日(土) テキサスセージ(レウコフィルム)

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え、これってあれでしょ…と思い出した名はテキサスセージでした。先々月、初めて見つけて載せたとき、属名をカッコで補足したことは覚えているのに、レウコフィルムのレの字も浮かばなかったなんて、あまり書き留めたくはない事実です。
そして、これをごく近所で見つけたことにも少し落ち込みます。根もとの幹は2cm以上もあり、剪定痕も見えていて、決してきのうきょう植えられたものではありません。花がないときは見つけられなかったとすれば悲しいことです。
その花の色が、7月のものよりは3段階ほど淡くて、さあ、あっちはパンチがあったけれど、こっちのホノカさもイケてます。10月までは咲き続けるそうなので、もう少し花数が増えたり、実をつけたりという期待で観察することにいたしましょう。

過去のきょう 2020 ムクゲ 2019 マルバハギ 2018 ゴマノハグサ 2017 コバノカモメヅル 2016 ダイサギソウ 2015 メリケンムグラ 2014 ナナコバナ 2013 ミズタマソウ 2012 ウラジロガシ 2011 カジカエデ(オニモミジ) 2010 カラムシ 2009 シオン 2008 ドイツトウヒ 2007 ムシカリ 2006 イボクサ 2005 ダールベルグデージー 2004 ニラ

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9月10日(金) セイヨウムラサキ

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あーぁ、いまごろあのホンモノくんもこうして実をつけているのかなぁ…と懐かしみながらセイヨウくんの実で我慢しました。実を撮るだけのために片道80kmを走る気力は出なくて、というより、開花期以外は展示してくれないのです。
だったら野山を探せばという簡単なものでないのは百も承知なので、安直に接写できるセイヨウムラサキに迫ってみました。陶磁器のような実がもうほぼできあがり状態で、これから葉が落ちると実だけが枝に残ります。
資料画像によれば、ホンモノくんの実もこんな感じではあるようです。セイヨウくんには失礼ながら、これで秩父まで出かけた気持ちになっておきましょう。

過去のきょう 2020 トキホコリ 2019 テンニンソウ 2018 トケイソウ 2017 キレハノブドウ 2016 イヌビワ 2015 ギンコウボク 2014 アキカラマツ 2013 コクチナシ(ヒメクチナシ) 2012 イワガネゼンマイ 2011 カワラケツメイ 2010 ヤナギタンポポ 2009 メドハギ 2008 ノシバ 2007 ハネミギク 2006 ヤハズソウ 2005 イチイ 2004 ヤマボウシ

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9月9日(木) シロバナヤマハギ

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前の掲載ではやや全体を眺め回した感がありました。そこで、二度目の余裕で、遠慮なく花に迫ってみました。いや、花というより花柄が狙いです。
ヤマハギが母種なので、花柄が思い切り長めです。ただ、ヤマハギだと「やんちゃ姫」とからかいたくなるのに、このシロバナヤマハギはどうもそういう溌剌さに欠けると思うのです。地味とは言わず、白の荘厳さのせいとしておきましょう。
事物がどう見えるかは、形よりも色のウエイトが大きいことがあるもので、わざわざ二度取り上げておきながら文句を言うとは、悪い性格の爺です。

過去のきょう 2020 キバナヨウラク 2019 カホクザンショウ(カショウ) 2018 タイマツバナ 2017 ナス 2016 ネコノシタ 2015 ノコギリソウとセイヨウノコギリソウ 2014 アキニレ 2013 ミドリヒメワラビ 2012 ゴンズイ 2011 イヌザクラ 2010 サジガンクビソウ 2009 シュロソウ 2008 ガンクビソウ 2007 キレンゲショウマ 2006 カラスウリ 2005 マメアサガオ 2004 マーガレットコスモス

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9月8日(水) フウセンカズラ

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自分で育てないといかん!と思いながらの一枚です。日除けカーテン代わりに育てるケースがほとんどで、それはつまり窓辺を覆っているのであり、それを写すということは他人さまのお宅の内部を盗撮しようという形に見えてしまいます。
どうしたって及び腰&逃げ腰になってしまい、花の細部に迫ることができません。同じように、窓辺に手をさしのべて実をいただき、そのなかの種を写すなんてことも無理な話で、いまだに種の猿面模様を撮ることもできないでいます。
などなど弁解を重ねても話が先へ進まなくて、ああ、思うさま花に迫り(↓)、これでもかと実を剥きまくりたいのぉ…と今年もまた反省です。

<補注> 都合のいい撮影場所を見つけました。(2022年2月17日
<追録> 2022年は自分で種から育てたにもかかわらず、花から実への移行過程がさっぱりわかりません。
フウセンカズラの観察は、視力の良いうちにすべきもののようで、小さなヤマトシジミ(翅の長さが1cm弱)にその言い訳を託しました。(撮影:2022年8月23日)
220823

過去のきょう 2020 ジャコウソウ 2019 オオヒナノウスツボ 2018 オオバイヌツゲ 2017 ツブラジイ 2016 ドラセナ・レフレクサ 2015 イチイ 2014 ナンバンギセル 2013 アメリカノウゼンカズラ(黄花) 2012 ナガエコミカンソウ(ブラジルコミカンソウ) 2011 シラヤマギク 2010 ゴジカ 2009 キツリフネ 2008 ミヤコグサ 2007 ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) 2006 キカラスウリ 2005 ナガボノワレモコウ 2004 ハナシュクシャ

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9月7日(火) ワックスフラワー

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いままでは店先のものを横目で見ていただけなのに、縁というのはあるもので、我が家にやってきてしまいました。ワックスフラワーというのは花屋さんの呼び方だろうと思って本名を調べたら、和名はこれっきりで、こう呼ぶしかないのでした。
「ご不満なら戸籍名は Chamelaucium uncinatum (注)ですけど」とワックス嬢が呟いてくれましたが、いや結構です。まだ舌を噛みたくありません。
横目で見ていたときから想像していたとおりのフトモモ科で、この科の仲間の多彩さにはあきれてしまいます。同じChamelaucium属でも、もっとフトモモ科らしく雄シベが派手な種類もあるようで、次はそんな派手め系も見たいものです。

<補注> ワックスフラワーの再掲にあたって調べ直したら、属名Chamelauciumはシノニムとされ、標準はDarwiniaとなっていました。(2023年3月16日

過去のきょう 2020 カイコウズ(アメリカデイゴ) 2019 シマサルスベリ 2018 コスツス・ルカヌシアヌス 2017 シロバナツユクサ 2016 スギモリケイトウ 2015 アッケシソウ 2014 ミズメ 2013 エビネ 2012 コマツナギ 2011 ウワミズザクラ 2010 ヒシ 2009 ヤマナシ 2008 ハグロソウ 2007 サラシナショウマ 2006 コブナグサ 2005 ウコン 2004 ママコノシリヌグイ

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9月6日(月) ナンバンギセル

210906aeginetia_indica
もう何度も登場しているし、大群生も見たことだし、この程度の集合状態ではまたまたナンバンギセルを取り上げる理由にはなりません。今回の注目点は、写真右下部分にかたまっている「結実したらしい」花たちです。
種を稔らせた状態は、以前、真冬に見ていて、これで、そこと開花状態をつなぐことができました。寄生植物とは言え、ごくふつうに花を咲かせて実を結ぶわけで、それだったら別に他人に頼らず自立しろよ!と言いたくなります。
いやいや、なにかと手を取り合って生きるのは麗しいことかなぁ。そう言えば昔はお隣同士で醤油を借りたり電話を貸したりしてたなぁ。いやいやいや、あれは互恵状態だったわけで、やっぱりナンバンギセル、反省しなさいよ。

過去のきょう 2020 クマガイソウ 2019 レックスベゴニア・シーサーペント 2018 ヒヨクヒバ(イトヒバ) 2017 コウゾ 2016 ディジゴセカ(アラリア) 2015 エゾノコリンゴ 2014 ヒヨドリバナ 2013 ヒトツバハギ 2012 オニバス 2011 アマクリナム 2010 ツノナス(フォックスフェイス) 2009 イチヤクソウ 2008 ヤマシャクヤク 2007 ウワミズザクラ 2006 ギンドロ 2005 リコリス・オーレア 2004 イタドリ

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9月5日(日) コノテガシワ

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そろそろ色づこうかな…というコノテガシワの実です。もっと若い段階を、ずいぶん昔にHP(蔵)に入れたきりでした。とても目立つ実なので、こちら(ブログ)にもとっくに収録したと思っていたら、枯れて割れた姿だけを2回載せていました。
あらためてコノテガシワの過去掲載を見ると、上述のHPが2004年夏で一番古く、あとは3月の花、同月の割れた実、同じく3月に園芸種(千手)の葉、そして1月にまた割れた実、最後も3月で並木の眺めという具合でした。
たぶん、3月は見るべき草木が一番少なくて、ついこういう針葉樹に目が向いたものかと自己分析しても、こんな美的なシーンを無視する理由にはなりません。一枝を花瓶に挿したら、けっこう不思議な感じがしておもしろそうです。

過去のきょう 2020 ヤマザクラ 2019 バラ(サプライズ) 2018 ウコン 2017 クマツヅラ 2016 ハゲイトウ 2015 ウンラン 2014 アベマキ 2013 モミジガサ 2012 シチヘンゲ(ランタナ) 2011 シマトネリコ 2010 ツリガネニンジン 2009 フジカンゾウ 2008 ムカゴイラクサ 2007 タムラソウ 2006 ナンバンギセル 2005 ヒメマツバボタン 2004 モクレン(類)

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9月4日(土) シオガマギク

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浜できれいなものは塩竃、葉まできれいだからシオガマ、粋な言葉遊びです。
しかし、そんな粋についていけなくて、「ここ、海辺じゃなくて山の上だし、シオガマギクじゃないのかも…」と迷った爺さんはじつに無粋でした。
たしかに、リズミカルな重鋸歯がきれいです。白くて太い主脈が印象的です。その葉に嫉妬したように捩れて咲く花もじつに情緒的です。塩気など届きもしない高地で出会ったシオガマギクに一発でノックアウトされました。
かつてはゴマノハグサ科とされていたのに、APGだとハマウツボ科であるのもシオガマギクの拗(ねじ)くれたところです。科の代表であるハマウツボ(未収録)は名前どおりに海辺に生え、ヤセウツボによく似た寄生植物です。
そう言えばシオガマギクも半寄生ではあるそうで、そうと知っていれば近くの植生も調べたものを、山を下りてから知ったところであとの祭りです。

<補注> 名前的に子分筋(科が同じでも属違い)となるコシオガマを収録しました。(2024年9月29日

過去のきょう 2020 ノササゲ 2019 ムシトリスミレ 2018 バラ(プリンセス・ドゥ・モナコ) 2017 エノキ 2016 キリ 2015 マテバシイ 2014 トクサ 2013 ムベ 2012 コンテリクラマゴケ 2011 ヒャクニチソウ(矮性) 2010 イチビ 2009 オオリキュウバイ 2008 アズマカモメヅル 2007 クロホウシ 2006 イトススキ 2005 アメリカノウゼンカズラ 2004 ウモウケイトウ

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9月3日(金) ハマナツメ

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「植物の実・傑作選」というページを作りたくなります。ハマナツメの実、これは確実にそのトップ10に並ぶことでしょう。お笑い大賞を狙えます。
形からして、これは花托をそのまま膨らませたのでしょう。なかには種がいくつか入っているようです。硬めのスポンジ質の実の役割は、その種を保護し、水に浮いて種を遠くに運ぶことにあるようです。
西日本の海岸には、この実が役割を全うできそうな崖っぷちにハマナツメが並んでいる場所があると言います。もし不幸にして海にポチャンとならなくても、それはそれでこの実がカラッカラに枯れて割れれば、種は転げ出るしかけでしょう。

過去のきょう 2020 ノブドウ 2019 ホツツジ 2018 ノコギリシダ 2017 バアソブ 2016 レックスベゴニア・シースプライト 2015 レモングラス 2014 オオモクゲンジ 2013 ダイコンソウ 2012 シマトネリコ 2011 ヘラノキ 2010 トレニア(ハナウリクサ) 2009 オオマルバノホロシ 2008 メボウキ 2007 ゲンノショウコ 2006 サワギキョウ 2005 ガガイモ 2004 ナンキンマメ(ラッカセイ)

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9月2日(木) ネオベンサミア・グラシリス

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くす玉を二つ一緒に写せたぞ、わーい! 前にもうちょっと説明的な構図で撮っているので、今回はググッと撮りたいものだけに迫りました。
くす玉の形もパーフェクトです。上部にやや欠けのある不完全フォルムで喜んだ前回が恥ずかしくなります。しかも、まだ開ききらない花がたくさんあります。
この蕾がすべて開いたら、さぞや見事なことでしょう。しかし、たまたまの傍観者がそんなベストタイミングの出会いを望むのは強欲というものです。と言いつつ、三度目の正直なんていう言葉をそっと思い出してみたりします。

過去のきょう 2020 ダキバヒメアザミ 2019 ニラ 2018 オオバゲッキツ 2017 アカマツ 2016 カゴノキ 2015 ウリハダカエデ 2014 キツネノマゴ 2013 ヤマボウシ 2012 カナムグラ 2011 ハナトラノオ(カクトラノオ) 2010 シロネ 2009 ツルガシワ 2008 ミズカンナ 2007 ヒメシロネ 2006 イヌタデ 2005 ハス 2004 ピンクノウゼンカズラ

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9月1日(水) ゴシキカズラ

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おとといの過去記事を整理していて、ハツユキカズラで引っかかりました。「似たものにゴシキカズラがあり、見分けがつかない、二つは同じものか」とあります。
いやいや、このごろ散歩していると、ハツユキカズラほどにカラフルではなく、葉のサイズだって倍ほど大きく、これもやはりハツユキカズラ?みたいな植え込みをいくつか見かけて気になっていました。そこで10年ぶりに真面目に調べたら、両者はどちらもテイカカズラ(Trachelospermum asiaticum)の園芸品で、片や'Hatsuyukikazura'、こなた'Gosikikazura'と学名を異にする別物と知れました。
ああ、スッキリ!というわけで撮影しようにも、雨は止まず陽は射さず、しょうがなしのスマホ&フラッシュ撮影です。そのうち、秋晴れを狙って、両者の違いがわかりやすい比較写真をゲットするつもりで、きょうは「とりあえず版」です。

<追録> 久しぶりにお陽さまが出たので、ゴシキ(左)とハツユキ(右)の比較写真を作りました。(撮影:2021年9月10日)
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<補注> とりあえずスッキリはしたつもりでも、じつはテイカカズラの変化型は素人の手にあまる強者です。
同じ園芸種として、以前、オウゴンニシキを取り上げているし、本来のテイカカズラにも斑入り種はあります。さらに、園芸種 'Gosikikazura'と紛らわしい'Gosiki'というものもあるようで、これらがすべてスッキリするまでにはまだまだ時間が必要です。

過去のきょう 2020 ツクバネ 2019 クサギ 2018 ヌスビトハギ 2017 ヒルムシロ 2016 イヌトウバナ 2015 ミズキンバイ 2014 ムクゲ 2013 シュウブンソウ 2012 ヤブデマリ 2011 ハリギリ 2010 トウワタ(アスクレピアス) 2009 キバナアキギリ 2008 ケンポナシ 2007 アゲラタム 2006 ヘクソカズラ 2005 センニンソウ 2004 マツムシソウ

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