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7月28日(水) カッコウソウ

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去年のチョロギ騒動は、暮れに塊茎を収穫できたことで一応の終止符を打ったつもりでした。しかし、心の隅に残ったしこりがこのカッコウソウでした。
別名がカッコウチョロギであり、そのせいで本来のチョロギとなにか混乱して考えられているフシがあり、自分の目でしっかり確かめたかったのです。
結果、チョロギとカッコウソウを混同する要素はほとんどないとわかりました。本当は「まったくない」としたかったくらいで、そこまで断言しない要素=若干似ている感じは茎と葉の感触です。茎には4稜があり、ザラつきます。葉は、大きさはチョロギの3~4倍はあるものの、皺が深くて鏃(やじり)型というところが共通です。
対するに、決定的な違いはこちらの根には塊茎がつかないことです。なのにどうして別名であれチョロギなのかという遺恨が消えません。
たぶん、上述した茎と葉の「感じ」が似ているところから、江戸中期に持ち込まれたとき、「郭公の鳴くころに花が咲く、チョロギに似た草」と考えた人がいたようです。300年後の爺さんをこんなに悩ませてくれた、悪い先生です。

<追録> 上の写真より2カ月早い晩春の姿で、株の立ち性がよくわかります。(撮影:2024年5月17日)
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