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5月20日(木) サワフタギ

210520symplocos_sawafutagi
白にも濃淡はあることを実感しました。サワフタギの花、つくづくと濃い白です。
そう感じさせる要素は三つあって、まずはこの密集度合いです。ずいぶんと昔に収録した写真の花は、少し散漫に過ぎました。本当に沢を塞げるかなぁと、当時からやや不満足だったわけで、今回の木に会えて、ようやくスッキリです。
濃い白要素の二つ目が雄シベです。一つの花にいったい幾本あるものか、たいがいの資料では「多数」と逃げています。もちろんはた衛門も逃げます。
そして三つ目要素は、その雄シベ(や雌シベ)を包んでいたカプセルです。とても厚みのある白で、「濃い白」に貢献しています。ただ、問題はこれを花びら(花弁)と見なすかどうかなのです。気にするとこういうタイプの悩ましいパーツは案外に多くて、じつはきのうのセイヨウフダンソウも同じタイプでした。
こういう場合は花被とか花冠と称していいようでも、そういう言葉の境目がまた素人にはとても飲み込みにくくて、きょうもまた「きれいだなぁ」で終わりです。

<補注1> 時期的に1カ月ほど早く、見事な開花に出会いました。(2023年4月23日
<補注2> 雌シベ・雄シベに押しのけられ、開花と同時に花被(花冠)が脱落するタイプとしては、ほかにヨーロッパブドウがあります。(2024年5月17日

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