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4月21日(水) ノボリウチワ(アンスリウム・スカンデンス、ブドウアンスリウム)

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これをアンスリウムだと言われて、すぐに「はい」と飲み込める器量を備えたいものだと悲しくなります。どこがアンスリウム? あの派手な傘はどこ? その気色悪いプニュプニュ&ボコボコはいったいなに? と視線は険しくなるばかりです。
ただ、アンスリウム=あの真っ赤な苞と短絡するのが修行不足なだけで、あの苞の中心にはたしかに肉穂花序が立っています。あれが稔ってプニュプニュ&ボコボコになることを咎める権利は誰にもないというわけです。
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ほーら、花序の付け根に一応は苞があるのです。それが大きくも赤くもならないだけの話でした。さらに葉も、オオベニウチワのそれ(いかにもサトイモ科)とはまるで別物でも、ベニウチワと比べるとハイハイハイ!でした。
さらに、こうして気根を出してどんどん這い上がるから「登り」という名前をもらったわけです。アンスリウムの仲間にはまだまだ、「耳型」とか「葉蘭」とか「ビロード」とかいう不可解な形容を載せられた名前の種類がいくつか(いくつも)あるらしく、温室の扉を開くときは心の扉も大きく開かなくてはいけないのでした。

<補注> 開花~結実の流れを見ました。(2024年2月16日

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