4月20日(火) ドドナエア
ドドナエア、すごい登場ペースで、早くも5回目です。通算掲載回数が多い草木はいろいろあっても、これだけ集中的な登場はドドナエアが初めてです。
そんなに好きなら自宅で育てればいいのに、環境大臣の認可が降りません。打診してみたら「気持ち悪い」そうで、男と女はなんだってすれ違います。
いや、内輪の話はさておき、ドドナエアです。いろいろわかりにくい木で、10日前の記事もすでに<補注>だらけです。いま話題のKさん文書をマネしたわけではなくて、甘い観察のツケがどんどん出て、補正に迫られっぱなしです。
なので、この(↑)雌花についてはかなり慎重に見つめました。最初は萼からプッと赤い頭が見えるだけだったのに、この数日でそれがグイッとのびました。
もしかしてこれが花びらで、2~3裂した先端は管になっていて、なかに雌シベがあるのかと疑ったものの、それは考えすぎでした。ドドナエアには花びらがないことがわかったし、この赤いツノの先が受粉した雌シベ特有の黒ずみを見せてきたので、これは雌シベそのものでした。萼のなかでは子房が膨らみ始めています。
そしてこちらは雄株(雄花)です。写真の大事なポイントは黒い生地の右側半分がうっすらと汚れていることです。これは雄花から出た花粉で、最初はうまくとらえられませんでした。しばらくして、花房を揺するとかすかにホワ~と空気が黄色くなることに気づき、その「煙」をなんとか生地に固着させることができました。
前回記事の時点では、ドドナエアが風媒花と知らず、ポリネーターを花ではなく蜜で呼び寄せるのだろうと考えたのに、それは完璧な間違いでした。雌雄ともに蜜っぽい匂いや湿気は皆無で、これぞ風媒花、雄は花粉出しまくりです。
なお、いろいろ調べているなかで、ドドナエアは基本的に雌雄異株ではあっても、例外的に雌雄同株のものもある(注2)ことがわかりました。花のつくこの時期、お店でもしそんな株を見つけたら即買いなのに、ウチに連れ帰れないのが涙です。
そんなに好きなら自宅で育てればいいのに、環境大臣の認可が降りません。打診してみたら「気持ち悪い」そうで、男と女はなんだってすれ違います。
いや、内輪の話はさておき、ドドナエアです。いろいろわかりにくい木で、10日前の記事もすでに<補注>だらけです。いま話題のKさん文書をマネしたわけではなくて、甘い観察のツケがどんどん出て、補正に迫られっぱなしです。
なので、この(↑)雌花についてはかなり慎重に見つめました。最初は萼からプッと赤い頭が見えるだけだったのに、この数日でそれがグイッとのびました。
もしかしてこれが花びらで、2~3裂した先端は管になっていて、なかに雌シベがあるのかと疑ったものの、それは考えすぎでした。ドドナエアには花びらがないことがわかったし、この赤いツノの先が受粉した雌シベ特有の黒ずみを見せてきたので、これは雌シベそのものでした。萼のなかでは子房が膨らみ始めています。
そしてこちらは雄株(雄花)です。写真の大事なポイントは黒い生地の右側半分がうっすらと汚れていることです。これは雄花から出た花粉で、最初はうまくとらえられませんでした。しばらくして、花房を揺するとかすかにホワ~と空気が黄色くなることに気づき、その「煙」をなんとか生地に固着させることができました。
前回記事の時点では、ドドナエアが風媒花と知らず、ポリネーターを花ではなく蜜で呼び寄せるのだろうと考えたのに、それは完璧な間違いでした。雌雄ともに蜜っぽい匂いや湿気は皆無で、これぞ風媒花、雄は花粉出しまくりです。
なお、いろいろ調べているなかで、ドドナエアは基本的に雌雄異株ではあっても、例外的に雌雄同株のものもある(注2)ことがわかりました。花のつくこの時期、お店でもしそんな株を見つけたら即買いなのに、ウチに連れ帰れないのが涙です。
<補注1> ここから1カ月後、雄株の花はすっかりきれいに消え去ったのに対し、雌株は「素晴らしい」展開を始めました。(2021年5月26日)
<補注2> 2枚目写真の雄株を含め、花期には雄としか思えなかった木(2カ所・2本)に雌性がありました。(2021年6月29日)
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