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4月19日(月) オカノリ

Toproots
いよいよオカノリの総括です…と言えばカッコ良くても、狭い我が家にはオカノリをのさばらせておく余裕がなく、種の収穫をもって涙のお別れとなりました。
じつは、種を蒔いて2カ月ほどは「食品」として有用だったのに、冬になったら葉は小さくなり、暖かくなっても葉は小さいまま背丈だけがズンズンのびまくりです。その代わり、春になったら花がたくさん咲く(きのう:15個)ようにはなったものの、その花はとても小さい上に一日花で、観賞用途にはほぼ不合格の悲しさなのです。
あらためてオカノリの印象と言えば、「強い!」です。小さなプランターにもかかわらず、頂点は1m60cmに達しました。もし、畑で育てたら2m超えは確実だったでしょう。それでもどんな強風にも折れるとか曲がることは一切なく、先端部の分化(葉や蕾がどんどん湧いてくる)はとどまる様子がありませんでした。
その茎の直径は根元部分で16mm、緑の皮部分の厚みは2~3mm、芯は白っぽい髄質でした。その茎を支えた主根はゴボウのようにまっすぐで、かつ地表近くでは同じように太い根が横にのびて茎を支えていました。(上の写真は間引き株)
Petalcalyx
花は筒型の合弁花(左上写真は花弁をあおって開いた状態)で、合着部分はかなり強く、引っ張っても容易には千切れません。雄シベの花粉に埋もれた雌シベの先はほかのアオイ科で見るように先端が細くいくつにも分裂しています。
5裂した花弁と同じく、萼も5裂した合萼です。また、その萼を支えるように3枚の副萼片があって、合萼はそのまま酸漿(ほおずき)のように種をくるむ皮になるのに対し、副萼片は実が乾燥するころには見当たらなくなります。
Seed
種は写真右下のように、1個の花から5×2のきっちり10個できます。実が青い段階では練り菓子のように固まっていても、乾燥が進むとその合着は崩れ、皮(萼)が緩むと、その隙間からポロポロとこぼれ落ちるしかけになっています。
アンモナイトのような、あるいは昆虫の幼生のような「ややキモ」の種はすでにプランターにかなり落下したはずで、あの強い発芽力でこの秋にまたかわいい双葉が出てきたら、さて、はた衛門さん、それを抜いて捨てること、できますかぁ?

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