4月30日(金) レンブ(オオフトモモ)
ただ派手すぎて、レンブにとって大切な花托(実になる)がまったく見えません。これだけの雄シベがすべて失われた姿を先に見ていたからこそ、今回は心置きなく、うひゃー、ひぃーー!と花を撮りまくることができました。
こうしてググッと寄ると、雄シベだけではなく花びらもなかなかのかわいさで、同じフトモモ科のギンバイカあたりを思い出します。前回の写真では、この花びらの下にある4枚の萼は残っていたので、上の反省は取り消してもよさそうです。
面白いのは雌雄のシベの関係です。雄シベがまだ短いと雌シベは突き出ていて、雄シベの盛りにはいったん彼らのなかに埋もれて見えなくなり、雄シベが勢いを失うとまたドーンと存在を誇示します。「不動心」とか「肝っ玉母さん」というキャプションをつけたくなるほどで、雌性というものはじつに感動的です。
<補注1> 標準和名はオオフトモモです。
<補注2> この木で実の色がどんどん変化する様子を見届け、同時に沖縄からのお取り寄せで食レポもしてみました。(2021年6月17日)
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