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3月17日(水) サンゴジュ

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図鑑では「常緑樹」とされていても、やはり寒ければ落ちる葉もあるわけで、しかも同じ1本の木なのに、こうして緑の残り具合が違っていたりします。サンゴジュが20本近くも並んだこの垣根、いまはツートンカラーの斑模様でした。
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ただ、その枯れたような枝の先からはムックリと「春」が湧き出していて、大丈夫、あと2週間もすれば、ここは艶めいた緑で飾られることでしょう。
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そこで生き残りの葉に目を転じたら、「おやや?」でした。いままで、サンゴジュの葉にこんな瘤があるとは知りませんでした。主脈と側脈の付け根部分で、その葉先側がぷっくりと膨らんでいる葉(写真左)が何枚も見つかります。
その裏側(右)を見ると、瘤にあたる部分がえぐれて、その穴を毛がふさいでいます。これはダニ室と呼ばれるもので、この部屋の住人は小さなダニだそうです。ほかの虫が葉を食害しないよう、ダニが用心棒の役割をすると考えられています。
花がかわいいとか実が美しいとかばかり見てきたサンゴジュがこんな高度な知性を感じさせるシステムを持っていたとは、もはや最敬礼しかありません。

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