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3月7日(日) トックリランとトックリヤシ

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幹の皮目に差し込んだカードがきっちりとホールドされています。それほど激しく表皮が割れるくらい、ぶっくりと膨らんだ幹の生え際がユーモラスです。
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トックリランの見どころはそこだけだと思っていたら、高~い位置に花(の痕跡?)がついていました。数十年に一度咲くもの(注1)だそうで、この花が新鮮な状態に出会えるのはたぶん来世のはずなので、仔細は不明ながらも載せておきます。
じつはトックリランはずいぶん昔に増補版で取り上げていて、そのときのメインタイトルは「ポニーテール」でした。細い葉が垂れる様子があの髪型に似ていて、そんな園芸的な流通名のことを、当時は本名だと思っていました。
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さて、トックリランとくればトックリヤシを一緒に載せておきたくなります。名前がかぶるだけでぜんぜん別物なのに、ついうっかり呼び間違えそうで困ります。
3年前の沖縄旅行で撮りはしたものの、天気に恵まれなかったし、傾斜地に並んでいたので写真が微妙に不安定だし、ここには出せないでいました。きょうのような「特殊な」目的であれば、不出来な写真も許されることにしましょう。
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見上げればこんな具合で、こちらも新鮮な花には恵まれませんでした。なので視点はいかにもヤシらしい葉ということにします。ポニーテールとは似ても似つかない形であることがわかったところで、きょうのトックリ勉強会を終わります。

<補注1> 旧分類では同じリュウゼツラン科だったアオノリュウゼツランも数十年に一度開花するタイプでした。ただし、APGではトックリランはAsparagaceae:キジカクシ科(クサスギカズラ科)とされています。
<補注2> ほかにトックリを名乗る植物として、ここにはトックリアブラギリ(サンゴアブラギリ)とトックリキワタを収録しています。
<補注3> 温室栽培(上の写真)ではなく、青空の下で気持ち良さげに育つトックリランを収録しました。(2024年2月23日

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