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8月17日(月) ハブランサス・チェリーピンク

200817habranthus1
ようやくのハブランサスです。街で見かけたつもりでも、似たもの同士のゼフィランサスとの区別がよくわかりませんでした。他人の目がある場所でネチネチと細部に迫るのが憚られ、不本意ながらもほぼ15年、ここに登場させられないでいました。
こういう場合は自分で育てるしかありません。7個578円なりで球根を買い求め、4月の中旬に植え付けました。待つこと4カ月、やれやれの開花です。
「上向きに咲くのがゼフィランサスで、ハブランサスは横向き」というのが一般解説だったのに、少なくともウチのハブちゃんは堂々と空に向かって開きます。たぶんここがいままで両種の区別を迷った最大点で、花の向きはあまりアテにできません。
200817habranthus2
で、ジトッと花の内側を見たら、雌シベが途中でひん曲がり、3裂した柱頭が宙を目指していました。ということは、上述の花の向きを自己否定しています。花がやや横向きだからこそ、花柱が反り返って空を向くわけで、その辺の微妙な具合を理解してからでないと、単純に花筒の角度を云々はできないと感じました。
200817habranthus3
さらに雄シベです。ゼフィランサスの6本は長さがそろって星形に散開するのに対し、ハブランサスは長短2種に分かれます。何個かの花を開いてみた限り、すべて長短が3対3でした。つまり、両種の決定的な差は「雌雄のシベ」でした。
あとは3枚目の写真で明らかなように、ヒガンバナ科なので外花被(萼に相当)3枚と内花被3枚というつくりがゼフィランサスと共通です。ほったらかしで毎年咲くという売りなので、来年はもう少し豪華な咲きっぷりをここに載せたいものです。
なお、タイトルの後半「チェリーピンク」は種小名ではなく園芸種としての名前です。交配親が不明(注3)で、いまふつうにハブランサスと言えばこれを指すようです。

<補注1> 1球から1個しか花が咲かず、次々に咲くゼフィランサスとはここも相違点かと思っていたら、10月も半ばになってまた花茎が1本のび出し、きょう咲きました。
分球した新しい球根が咲いたものか、元の球根から2本目の花茎が出たものか、いまのところ不明です。(2020年10月15日)⇒ 葉が4枚できると花茎が1本立つという意味の記述を見かけました。(2021年6月10日)
<補注2> 翌年は、街のあちこちで元気な姿を確認できました。(2021年6月22日
<補注3> Habranthus brachyandrusH. robustus の交雑種だという解説を見かけました。(2022年6月)
<補注4> 3年目は開花が7月7日でした。年ごとに咲き始めが半月~1カ月ほどもズレるようです。(2022年7月9日

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