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8月13日(木) ロシアンセージ

200813perovskia_atriplicifolia
黒海とカスピ海の間にはコーカサス山脈と呼ばれる急峻な山々が並びます。そこらからイラン、アフガン、パキスタンと東に続く高原がこのロシアンセージのお里です。ということはムシムシムンムンの日本の夏は苦手でしょう。本来はもっとスッキリ直線的に立ち上がるはずの草姿がややグズグズの状態でした。
それでも銀緑色の葉には涼しげな風情があります。控えめに咲く紫色の花も、このクソ暑さを一瞬なりと忘れさせてくれます。
困るのは英名をそのまま借りたロシアンセージという名前です。モスクワあたりがロシアだろうと思っていた浅学の爺さんは、上述したコーカサスも、ヨーロッパの人々からすれば立派にロシアなのだとあらためて気づきました。
さらに「セージ」も難題で、ふつうセージと言えばサルビア属なのに、これはペロフスキア属、つまりシソ科のなかの属違いになります。(注)
しかし、あれこれ考えるとせっかくの爽やかな佇まいが台無しになるので、ここはもう細かいことは抜きにして「ロシアンセージ!」と叫んでおきます。

<補注> 分類改訂があったようで、晴れてサルビア属とされています。

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