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8月31日(月) センジュガンピ

200831lychnis_gracillima
たった一輪ではあったものの、生のお顔を拝めた幸運には感謝しておきます。切れ込みの深い純白の花びら、頼りなげに細い茎、申し訳程度の小さな葉(参考写真だともう少し細長いものもあり)、「繊細」という言葉がよく似合います。
そんな見かけに反し、「ガンピ」という名前は押しが強くて不似合いです。Lychnis(センノウ属)の中国名をいただいているそうで、ここは支那趣味など持ち出さず、やさしくセンノウ(仙翁)と和風に呼んでほしかったところです。
さらに「センジュ」も問題含みで、日光・千手ヶ浜ないし輪王寺千手堂にちなむ(発見の場所)という説と、花びらの切れ込みが千手観音を思わせるという説が見受けられるのです。自分的には後者の言い分に肩入れしておきます。

<追録> 一輪しか見つからず、不本意だった写真(↑)を少しだけリカバリーできました。花びらはこれが標準で5枚です。
ただ、5裂すべき雌シベは4本しかないし、10本あるべき雄シベは9本しか数えられず、再々挑戦は必須です。
2009231
さらなる問題は終わりかけのこの花(↓)で、本来のすっきりした雌シベのほかに、それより長いブラシ状の糸が5本見えています。開花時にはなかったものがあとから出て来るのか、素性はいったいなんなのか、興味は尽きません。
なお、写真右下にはいかにもマンテマ属(シレネ)らしく洋梨型に膨らんだ実が見えています。(撮影:2020年9月23日)
2009232

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