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8月5日(水) ミゾカクシ

200805mizokakusi
花としては後半期の、シベが雌に変化した姿を載せたまま、14年もの時間が流れ去っていました。その間、老眼は容赦なく進み、「お、ミゾカクシだ」とはわかっても、その花が雄性期なのか雌性期なのか、どうにもボンヤリ、あやふやです。
とりあえずいくつかの花を写してみて拡大したら、おぉ、雄性期、ありました。潜望鏡のような紫の筒の先から出ている毛が「雄の証」です。
ただ、この毛はセンサーであって、雄そのものとは言えません。ここを刺激されると、紫の筒から花粉が出てくるしかけです。
本当はそれを実験したり、はたまた筒を解剖したりしたかったのに、とてものこと、そんな乱暴狼藉が許される環境ではありませんでした。じつに花数がチョボチョボだし、葉の勢いもイマイチなのです。あの長雨の影響かもしれないし、長い年月、目にとまらなかったことを考えると時代の趨勢にも思えます。
ミゾカクシが本当に溝を隠すほどに蔓延り、畦を筵(むしろ)のように覆う<別名がアゼムシロ>日が早く甦る(注)ことを祈ります。

<補注> 近場に大群落ができていました。(2022年7月14日

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