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8月23日(日) チョロギ

200823tyorogi_1zentai
ラムズイヤーの和名がワタチョロギだと知ってみると、「ワタ」ではない、ただのチョロギをここに収録しなければ、ことは収まりがつかなくなりました。ところが、チョロギの栽培農家は見当たらないし、市民農園でもそれを作る人がありません。
思いあまって、この2月、ネットで塊茎を購入し、自分で植え付けました。もちろん、畑はおろか庭もない兎小屋のこと、テキトーな鉢でのお試し栽培です。
そして半年待ちました。え、チョロギって懸崖作りするものですか・汗。いくら支柱を添えてあげても、立ち上がる気はさらさらなく、横へ横へと這うばかりです。
200823tyorogi_2hana
ここらで一発、姿を記録しておかないとなぁと、少しばかりおめかし(枯れた葉を除去)していたら、ありゃ! 花がついていました。地味ですゥ~。
200823tyorogi_3hikaku
しかしこの花も、そして茎の這う様子も、Wikiで見るチョロギとは大違いです。ただ、JAおおいたさんのページにあった畑の写真は、ウチとかなり雰囲気が似ています。(写真・左がWiki、右がJAおおいた:ともに無断借用=すみません)
うーん、不思議です。あのクレヨンしんちゃん御用達の塊茎をつけることは同じでも、地上部が違う2種類があるということでしょうか。調べていくと、チョロギの学名としてはStachys affinisとStachys sieboldiiが出てきます。
ただし、YListによればチョロギはsieboldiiを標準とし、Wikiが学名としているaffinisはシノニム(異名)としています。2種類あるのではなく、同じものです。
そして、ほかのJAとか、あるいは「チョロギを育ててみました」的な参考ページを見ると、程度の差こそあれ、ウチの「のたうち型」に近い姿が認められます。はっきり言うと、にわか調べのなかではWikiの写真だけが異質で、どちらかと言えばカッコウソウ(カッコウチョロギ=Betonica officinalis・注3)の姿に近いように見えます。
ただ、牧野図鑑の挿絵は案外にすっきり立っているし、解説にも「茎は四角形で直立し高さ30~60cm」とあります。

さあ、困りました。ウチの栽培環境が悪すぎるということも考えられます。来年は違う種苗屋さんの塊茎を買い込み、あのイトーさんに頼んで栽培してもらいますか。春から暮れまでずっと畑の一部を占有するのは嫌がられるはずで、いまからIR汚職を見習って贈賄工作をしておこうかなぁ、とか、悶々の日々です。

<補注1> 少しだけ状況に変化がありました。(2020年9月18日
<補注2> 一応、収穫まで漕ぎ着けました。(2020年12月16日
<補注3> 自分の目と指でカッコウソウを確認しました。(2021年7月28日

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