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7月15日(水) マダガスカルジャスミン

200715stephanotis_floribunda
植物の名前につく地名は案外にいい加減なことがあるのに、このマダガスカルは本当でした。古くに大陸と分離されたため、固有の動植物が多いことで有名な島です。そこを原産地とするこのジャスミンは、キツネザルほど風変わりではなくても、純白の分厚い花びらと、同じく量感あふれる葉が印象的です。
おっと、ついジャスミンと言ってしまったこの「ジャスミン」は嘘です。「え、嘘だなんてヒドイよ、アメリカくんカロライナくんも、科が違うのにジャスミンだよ」とマダガスカルくんが怒っていまして、地名よりもこのジャスミン濫用の方が問題です。
というより、モクセイ科ソケイ属の属名がJasminumであるだけで、そこにはたしかに香りのいいマツリカ(ジャスミン茶の原料)もあれば、危ういほど匂うハゴロモジャスミンもあります。しかし、オウバイキソケイなど、自分の感度では香りと無縁の種類までが立派にJasminumなので、ジャスミン=いい香りではないのです。
それなのに、微かに香るだけですぐジャスミン呼ばわりする日本人が悪いわけで、先人の愚行を詫びるため、「香り」とか「ジャスミン」とは縁もゆかりもないStephanotis floribundaという学名を正確に覚えよう…とは思うのでした。

<補注>マダガスカルジャスミンにはアフリカシタキヅルという別名もあって、これならジャスミン詐称問題は起きません。ただ、その「シタキ」がまたなかなかに謎を含んでいるのです。
さらに蔓性植物の宿命で、「草か木か」問題もあります。分類的には草本扱いが本流のようでも、地面から這い上る「幹」は立派に木に見えて、草・木・草・木の順番では木の日に取り上げてしまいました。

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