5月21日(木) スイセンノウ(フランネルソウ)
まさか美しい植え込みに危険が潜んでいたとは…。このスイセンノウの種小名(学名の後半部)はcoronariaなのです。ビールのコロナは不幸にも生産中止に追い込まれたわけで、花のコロナ(注)だって忌み嫌う輩がいないとも限りません。
とは言え、これをスイセンノウと呼ぶ人さえ稀で、だいたいはフランネルソウでしょうし、学名(Silene coronariaまたはLychnis coronaria)まであげつらってコロナ騒ぎするのははた衛門くらいだという噂もあります。
そこでグイッと真面目に花のタイムラインです。ただ、ここで目立つのは、最初は雌シベ・雄シベを隠していて、それからパッと開く副花冠です。この鱗片のことを英語でcoronal scaleと言い、どうやら種小名はこれに由来するようです。
そして開花前後の子房を比べました。ほぼ差がなくて、受粉前からおデブです。じつは属名Sileneは酒神バッカスの父君シレネに由来していて、この子房の形と彼のビール腹を重ね合わせたという説があります。
もっとも、主流の説は彼が酔って泡を吹いた様子とシレネ(マンテマ)属の面々がベトベトすることを関連づけたというもので、ずいぶんバッチイ発想です。たぶんお酒嫌いの人の感覚だよな…と思うのは、自分が呑み助だからなのでしょう。
とは言え、これをスイセンノウと呼ぶ人さえ稀で、だいたいはフランネルソウでしょうし、学名(Silene coronariaまたはLychnis coronaria)まであげつらってコロナ騒ぎするのははた衛門くらいだという噂もあります。
そこでグイッと真面目に花のタイムラインです。ただ、ここで目立つのは、最初は雌シベ・雄シベを隠していて、それからパッと開く副花冠です。この鱗片のことを英語でcoronal scaleと言い、どうやら種小名はこれに由来するようです。
そして開花前後の子房を比べました。ほぼ差がなくて、受粉前からおデブです。じつは属名Sileneは酒神バッカスの父君シレネに由来していて、この子房の形と彼のビール腹を重ね合わせたという説があります。
もっとも、主流の説は彼が酔って泡を吹いた様子とシレネ(マンテマ)属の面々がベトベトすることを関連づけたというもので、ずいぶんバッチイ発想です。たぶんお酒嫌いの人の感覚だよな…と思うのは、自分が呑み助だからなのでしょう。
<補注> coronaria(あるいはcoronarium)という種小名を持つ植物はスイセンノウに限らず、シュンギクやバイカウツギなど、いくつかあります。
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