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4月29日(水) チョウジソウ

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在来のチョウジソウを見分ける基準をほんのチョビっと理解できた気がします。去年、「え、違う?」とビビったのは、「在来種なら花の中心部に濃い紫の陰りがある」と知ったことが発端でした。
そのとき、「中心部」とは花筒の内側だと思い込んだのが間違いのもとでした。そこは白い毛に覆われていて、陰りなど生じようがありません。あらためて考えると、その中心部とは5裂した花びらの付け根のことで、たしかにそこは色が深めです。
そして今回、「これが在来種だ」と自信を持てた最大のポイントは萼の色です。そこがこのように暗い赤紫を帯びているなら在来種で、対する外来のもの(すべてかどうかは不明)はふつうに緑色らしいのです。
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加えて茎の色です。こうしてかなり黒っぽいのです。
そして、もう一つビビった「葉の幅(のなさ)」は、絶対値ではなく長さとの相対値で見るのではないかと考えました。いくら定規で測ってみたところで幅は2cm前後しかありません。したがって、そんなにふっくら型なのではなく、10cm程度しかない長さとの対比で、そこそこゆったりに見えればそれでOKなのだろうと思います。
問題は、種苗会社あたりが血統証明をしてくれた「由緒正しい外来種」そのものをまだ見ていない(注1・2)ことです。上にあげたような判別ポイントを対比してみないことには、なにせ一方的に「これが在来種だぁ」と叫んでいるに過ぎません。そんなお馬鹿を慰めるように、写真の右奥ではミツバチが吸蜜していました。
あわててピントを当て直している間に蜂さんはピューと飛んで行ってしまい、とりあえずミツバチも花粉媒介者の一員であることだけは確認できました。

<補注1> 洋物チョウジソウであるヤナギチョウジソウを収録し、在来品との比較画像を作ることができました。(2021年5月17日
<補注2> ヤナギチョウジソウと同じように北米産であるイトバチョウジソウを収録しました。(2024年7月3日

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