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4月10日(金) ケヤキ

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寒々しかったケヤキが賑やかになってきました。若葉が芽吹いて、その新梢の葉腋には花があります。なんと、ケヤキ混芽を持つ樹種でした。
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新梢は見る間に枝色(?)に変わります。ただ、花はのんびりで、新梢が緑のうちも茶色になっても、雄花は花粉を出し、雌花(白丸囲み)はそれを受け止めます。葯の塊が目立つ雄花に比べると、新梢の先の方につく雌花は小さくて形も地味なので、下から見上げるだけではなかなか気づきません。
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その雌花を接写しました。バックに使ったレンズ蓋の縞がひと畝0.8mmほどですから、木の下に立って望遠で狙っても、なかなか写せるものではありません。ただ、子房はすでに形を成していて、来月にはかわいい姿が目立つようになります。
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こちら(↑)は雄花で、2個セットの葯がパカッと割れ、花粉を飛ばします。
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面白いのは、混芽と葉芽の生長に大きな差があることです。同じ1本の木なのに、こうして葉芽しか持たない枝の芽吹きはまだまだこれからです。
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いまの時期、ケヤキ並木を眺めると、まだ裸んぼの寒々しい株と緑が目立つ株が混在しています。たぶん、混芽を持つ割合の差でしょう。
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そして、混芽の若葉が開き始めた株でも、その賑やかさは局部的です。ものすごく身近でアタリマエの木だと思っていたケヤキがこんな複雑なシステムを持っていたことに、目と頭を洗われます。

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